これは、「むらをすくったかえる」というタイトルの絵本です。
村を救うということはとても素晴らしいことですが、自らを拒絶し続けた村人たちのために、どうしてカエルは、死んでしまうくらいに尽くさなければならなかったのでしょう?
私の勝手な想像ですが、カエルは、村人たちに後悔してもらいたかったのではないでしょうか。
あなたたちはボクをこんなに拒絶して虐げたけれども、ボクはこんなに素晴らしいことができるカエルだったんだよ。あなたたちができないことを、ボクはやり遂げたんだよ。
そう言いたかったのではないでしょうか。
これは、虐げられたカエルの命を懸けた仕返しだと、私は受け止めました。