私が江戸好きなので読んでみた絵本です。
江戸の大通りにあるお店をきれいなイラストとともに紹介しています。
女の人の化粧品などを扱っていた小間物屋、薬を作って売っていた薬種屋、お風呂屋さんの湯屋など、ほかにも唐物屋、菓子屋、地本問屋など、江戸には様々なお店があったことが分かります。
薬種屋では薬の種類や、薬を作る時の道具などがイラストで紹介されており、唐物屋ではエレキテルなど、売られていた商品が紹介されています。
その一つ一つを見るだけでも、まるで江戸のお店のウインドウショッピングをしているかのような楽しさがいっぱいです。
中でも、家にお風呂のなかった江戸時代の人たちが日常使っていた湯屋では、湯屋の見取り図や、入浴の仕方などが紹介されていて、今とはだいぶ違っているお風呂屋さんに、見入ってしまいました。
男湯の2Fで、お茶やお菓子、お寿司まで出されて、休憩しながら囲碁を楽しむ事ができたとは、なんて楽しそうなのでしょうか。
私が読みたかった本ですが、イラストがきれいで文章も簡潔なので、子供達も興味深そうに見ていました。
昔を知るのも、子供にとってとてもいい事だと思います。
ほんのひととき、江戸へタイムスリップしたかのような気分になれるすてきな絵本です。