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井上洋介図鑑」 はなびやさんの声

井上洋介図鑑 著:井上 洋介
編:松本 育子
出版社:河出書房新社
税込価格:\1,980
発行日:2013年12月
ISBN:9784309750040
評価スコア 4
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    井上洋介と聞いて思い浮かべるもの『くまの子ウーフ』の挿絵、『まがればまがりみち』、ナンセンス。

    キャリアの長い絵本作家でありながら、読み聞かせボランティア仲間の中でも「なぜたわし?」「なぜここにかえるが?」と同じくナンセンスで市民権を得ている長新太に比べてわかりにくいという評がある作家。

    折しも刈谷市美術館で「井上洋介図鑑展」が行われることがわかり、ボランティアグループでのバス旅行が決定。そしてにわかに井上洋介についての勉強会と本を読み解く作業が始りました。

    「横向きの表紙が多い」「色は黄色、青、グレーのイメージ」「手書き文字が使われている」「電車が好き」など、読み進めていくうちにわかってきたこと。

    それでもいくつかの疑問を持ちながらの井上洋介図鑑展。タブロー・漫画・絵本とぎっしり囲まれた展示を、学芸員さんに説明を受けて見ました。

    「井上洋介さんの作品は絵本だけ見ていてもわかりません。タブロー・漫画を見ていただくとわかります」とのこと。

    確かに、漫画やタブローの中にすでに絵本の作品の萌芽があります。難解と思っていた井上洋介の絵本。好きなものを繰り返し描く、お散歩が好き、狭いところが好き。

    一見とっつきにくいと思っていたその中には空襲の体験があり、今尚子どものような感性を持ち、暗くなりそうなところをふっと救うユーモアも垣間見えると、今までとは違うイメージが見えました。

    現在開催中の井上洋介図鑑展にぜひ多くの人に足を運んでいただきたいと思うのと同時に、またこの本もぜひ多くの人に読んでいただきたい本です。

    本の帯に「決定版」とあるように、今まであまり光が当てられていなかった面にもスポットを当てたこれは本当に労作。

    この本の編集に当たられた松本育子さんは刈谷市美術館の学芸員さんで、愛知にこんなすごい人がおられたのだと思うと、井上さんの魅力再発見と共に松本さん発見と、私にとっては二度おいしい本でした。

    投稿日:2014/02/09

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