ふとんやまトンネル、トンネルとぬけると、楽しいこといっぱいの夢の国につながっています。
夢の国といっても、派手な遊園地があるわけでもなく、子どもたちがくぐってきた布団の山の他には、緑いっぱいの野原に小川が流れているだけの、のーんびりした風景が広がっています。この、のんびりした風景がいいんです。きのぼりしたり、でんしゃごっこしたり、かくれんぼしたり、子どもたちがのびのび楽しそうに遊んでいます。思わず、自分もまぜてーと一緒に混ざって遊びたい気分になります。
この本を読んで、幼い頃に自分もよくこういう想像していたなぁとなつかしくなりました。家に屋根裏部屋があったのですが、その奥に実は隠し階段があって、そこをおりると、大きなお城につながっていて、そのお城には何百もの部屋があって、、と。この本はあのワクワクする気持ちを思い出させてくれました。
3歳の息子は、ケンちゃんが布団にもぐってどんどん進んでいくのを不思議そうに、そしてどうなってるのー?と目を輝かせて見ていました。そして、トンネルの向こうのふとんのやまで子どもたちが楽しそうにすべりだいをしているページでは、自分もすべらずにはいられないといった感じで、シュー、ポンなど声を出しながらすべったつもりで読んでいました。この本を読んだ日の夜は、きっと息子の布団もこの夢の国につながっているんじゃないかな?!