立派なお屋敷があるのに、わざわざみすぼらしい小屋を建てて住んでいる。
名前は「ものぐさ」ですが、変わり者という方が合っている人物のようです。
変わり者なだけなので、日常全般のことはめんどくさいからしない。
けれど自分の興味があることにはどんどん突き進んでいく。
その落差は常人には理解しがたいものではあるけれど、出世の努力を怠らない貴族や教養ある姫には、ものぐさ太郎の才気を感じ取っている。
だからものぐさ太郎は立身出世していった・・・ と、努力次第で誰しも立身出世出来る、というお話なのかなと思っていたのですが、最後の最後で、高貴な生まれだったということが判明。
だから気品があり、才能もあり・・・ということに。
何だか凄い展開になってきたなぁと思いました。
ここから『寝太郎』の話が派生して、怠け者も努力次第で成功をつかむことが出来る、という昔話が各地に出来ていったとのこと。
それを考えると、元の話にこの位はっきりとしたビフォー・アフターがあるからこそ面白く感じられて、似たようなお話が出来たのだろうなぁと思いました。