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ゆっくりのんびりって、とっても大事。
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投稿日:2016/01/21 |
赤ちゃんの頃から
何事にも本当にマイペースなうちの子。
私はいつもいつも
「はやく!はやく!」と急かしていましたっけ。
この絵本に出会ったのは、子どもが3歳の頃です。
読んであげているうちに、
『ゆっくりのんびりっていうのも、そんなに悪くはないかもね。』
って思えてきたから不思議です。
ゆーったりとした時間の中で
主人公のはなちゃんは
いったいどんなことを考えているのでしょう。
子どもにとって、
ゆっくりのんびりとした時間は
頭の中の小宇宙を豊かにしてくれる大事な時間。
急ぎすぎてはいませんか?
急かしすぎてはいませんか?
絵本から、そんなメッセージを感じました。
最近の世の中は、ものすごいスピードで進んでいるけれど
ゆっくりのんびりって、とっても大事♪
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卒園のプレゼント
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投稿日:2016/01/21 |
子どもが卒園する時に、私の友人がこの絵本をプレゼントしてくれました。
絵本の中の「おおきくなった」子どもたちの姿と
自分の子どもの成長した姿が重なって
読んでいてジーンとしました。
「おおきくなるっていうことは、こういうことなんだよね♪」
と親子でほのぼのとした気持ちで読める絵本です。
幼稚園の進級時や、
卒園・入学のプレゼント本に最適です。
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何とも言えない余韻が続く絵本。
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投稿日:2016/01/20 |
世間の人々は、「少し足りない」と
虔十を馬鹿にして笑いますが、
家族の愛情にしっかりとつつまれた虔十の心は、
優しく、強く、まっすぐに育ちます。
虔十が遺した杉林は、
その後も家族たちに守られ、豊かな遊び場として
たくさんの子どもたちの心身を育みます。
『たれがかしこくて、たれが賢くないかわかりません。』
宮沢賢治の童話は、
いつも心の深いところに響き、
そして時々、読む人の心をチクっと刺しますね。
私がこの絵本を読んで、心をチクっと刺された気がしたのは
きっと私の心のどこかに・・・
「平ニ」のような心が隠れているのを感じたから?
読み終えて絵本を閉じた後も
何とも言えない余韻が続く・・・。そんな絵本です。
絵本ナビの過去のインタビュー、
“ミキハウス「宮沢賢治の絵本」シリーズ『銀河鉄道の夜』 編集者 松田素子さんインタビュー”を読み返してみると
私自身も、宮沢賢治の童話を色々読んでみたくなったし
子どもにももっとたくさんの賢治の世界に触れさせてあげたいと思いました。
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憲法を心で感じる絵本
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投稿日:2016/01/08 |
前半部分は絵本になっています。
いわさきちひろの美しい絵をバックに
憲法の「前文」と「第九条」が
小学生にも読める言葉で、しかも子どもの心にしっかり届く文章で書かれています。
後半部分は「お話」として
井上ひさしさんが、朝日小学生新聞の読者に話した内容をもとに
“憲法ってつまりこういうこと”についてわかりやすく書かれています。
(前文も載っています。)
後半部分については、きっと小学生高学年くらいを想定して書かれているのだと思いますが、
前半の絵本部分は、低学年はもちろんのこと、もう少し小さい子であっても、
読んであげる価値は十分すぎるくらいに「ある!」と思います。
井上ひさしさんによる「はじめに」と「あとがき」も
とても心に響きます。
どうして日本国憲法が出来たのか。
日本国憲法にはどんな思いが込められているのか。
そんなことを親子であらためて感じることが出来る絵本です。
大人にもお薦めです。
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9人の子どもの本の作家たち
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投稿日:2016/01/05 |
この本はJBBY40周年を記念して4回連続で開催された、子どもの本に関わる作家たちによる鼎談の様子を収録したものです。
毎回、角野栄子さんが中心になり
1回目・・・高楼方子さん・富安陽子さん・角野さん
2回目・・・荒井良二さん・金原瑞人さん・角野さん
3回目・・・ひこ・田中さん・令丈ヒロ子さん・角野さん
4回目・・・あべ弘士さん・穂村弘さん・角野さん
という組み合わせの鼎談です。
私は高楼作品のファンなので、1回目の鼎談の内容を知りたくて
この本を読みました。
角野栄子さんは「あらかじめ」というのがお嫌いだそうで、
この4回のトークイベントは、全て台本や詳細な打ち合わせなどは無い状態で進められているようです。
それだけに、その場にいなくても(本で読んでいるだけでも)、
ステージ上の作家さんたちの
ドキドキワクワク満載の緊張感が伝わってきます。
でも、みなさんとても楽しそうなのです。
どの回も最初に「自己紹介三つ」というのがあって、
3人の作家全員が、一人ずつ自己紹介を三つ披露します。
その三つのうち、一つだけが本当で、あとの二つはウソ。どれが本当か、他の2人の作家が予想します。
自己紹介の内容は、ウソも本当も、それぞれの個性が表れているし、それを色々予測して当てようとする側の個性も様々で
とっても面白かったです。
即興性が強いことで、作家さんたちそれぞれの魅力を
ますます際立たせたように思います。
とにかく、どの回も面白くって、
結局4回の鼎談を一気読みしてしまいました。
今まであまり興味が無くて(スミマセン)読んだことの無い作家さんの作品もいくつか出てきたのですが、
こうして作家さんの素顔を垣間見ると・・・
『(今まで読まなかったのは)単なる食わず嫌いだったかも。』
なんて思えて、これは読まなきゃ損!という気がしてきました。
この本を通して、またたくさんの素敵な子どもの本に出会えそうです。
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色々読んでみたくなりました♪
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投稿日:2016/01/05 |
「あ。これ、魔女の宅急便の人だ〜」と
なんとなく図書館の本棚から手に取った1冊だったのですが。
読み進むうちに、
幼い頃から今に至るまでの
角野栄子さんの数々のエピソードの中に
私もすっかり入りこんでしまい、
その時々の「栄子ちゃん」または「栄子さん」のすぐ隣で
私まで一緒にドキドキしたり、ワクワクしたり、泣きそうになったりしているような
そんな気持ちのままあっと言う間に読み終わりました。
題名から、
『作家としての物語の練り上げ方』とかそういった
ちょっとお堅いことが書かれているのかな?なんて想像していたのですが
内容はもっとずっと親しみやすく、読みやすかったです。
しかし“想像力”を働かせることの素晴らしさは
しっかりと伝わってきました。
実は私はまだ『魔女の宅急便』を一度も読んだことがないのです。
でもこの本を読んだら、やっぱりキキに(本の中でではありますが)会ってみたくなりました。それから、それ以外の角野栄子さんの作品も、もっとたくさん色々と読んでみたくなりました。
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岩波ジュニア新書は今までに何冊か読んでいますが
今回たまたま初めて
本の最後のページの『岩波ジュニア新書の発足に際して』という欄を読みました。
そして(1979年とありますので)40年近くも前の大人たちからの
今の若者たちへの力強いメッセージに感動しました。
岩波ジュニア新書を手に取る機会があったら
ぜひとも最終ページのこの欄も、読んでみて欲しいです。
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ついに最終巻!
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投稿日:2015/12/22 |
うちの子が大好きな「としょかんねずみ」シリーズも、ついに最終巻となってしまいました。
今回は、図書館の改修工事がはじまったため
慎重派のサムと行動派のサラが
仲良く新しい家を探す探検にでるところから物語がスタートです。
サラのアイディアで、図書館の屋根裏部屋に
自分たちにぴったりの家を、自分たちの手で作ることにしました。
2人はつぎつぎに色んな家を作ってみます。
2人が作る世界各国の家、そしてそれに合わせた2人のファッションも
とても楽しいです。
そしてそして、サムとサラが最終的に選んだ家は、やっぱり・・・!
最終巻ではありますが、絵本を閉じた後も
『きっとどこかの国のどこかの図書館の片隅で、
今もそしてこれから先も、サムとサラの楽しい物語が
ずーっと紡がれていくにちがいない』
なんて楽しく予感させてくれます。
サム!サラ!
今までたくさんの楽しい物語を
我が家に運んでくれてありがとう♪
これからも仲良く2人で、とびっきりのとしょかんライフを。
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ななちゃん、えらい!
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投稿日:2015/12/22 |
なつかしい気持ちで読みました。
うちの子たちにもあったな〜。
『ボタンがとめられないよぉ!』という時期が。
母親の私はついつい、出来ないところばかりに目が行ってしまい、
時計の針ばかりが気になってしまう。
『ほら、急いで!もっとここをこうすればできるでしょ!』
なんて余計なひと言を、たびたび言ってしまったものです。
それに比べて、ななちゃんの洋服たちは
なんて優秀な盛り上げ係なんでしょう!
ななちゃんの『自分でやってみよう』という気持ちを十分に引き出して
それからそっと見守ります。
上手く行かなくても、あきらめずにがんばるななちゃんもとってもえらい!
ななちゃんがボタンを留めようと悪戦苦闘する場面では
思わずこちらまで
「がんばれ!ななちゃん!」と声をかけたい気持ちになりました。
この時期の小さな子たちに
とても大切な
『やってみよう』という意欲と『一人でできた!』という達成感。
それらがよく伝わってくる絵本だと思います。
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なんて心地良いテンポ!
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投稿日:2015/12/22 |
やさしいやさしいどんくまさんは、
ひとりぼっちが淋しくて
友だちさがしに山から下りてきました。
やまのおみやげと、やさしい心をたっぷり持って。
うさぎのまちについたどんくまさん。
色々失敗してしまうけれど
やさしい心をもったどんくまさんの失敗を
うさぎたちもやさしい心で受け止めます。
あったかくて、ゆったりしたテンポで
くりかえしの言葉も心地良く、
読んでいてとてもやさしい気持ちになりますね。
小さな子への読み聞かせにも
ぴったりの絵本だと思います。
あとがきを読むと、作者とどんくまさんの姿が
なんとなく重なっているように思え、
ますますあたたかい気持ちになりました。
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勇気をもらいました
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投稿日:2015/12/21 |
2015年夏。
テレビのニュースを見ていたうちの子が
急に涙目になって
「戦争、行きたくない・・・死ぬの、いやだ・・・」
と私に訴えました。
テレビに映っていたのは
生々しい戦争の映像などではありませんでした。
映っていたのは日本の政治家たちです。
明るい未来を信じて
夢いっぱいに生きるべき小学生を
「大人になったら戦争に行かなくちゃいけないの?
ボクは大人になったら、戦争で人を殺したり殺されたりしなくちゃいけないの?」
と不安にさせる「国」って
本当に「豊かな国」って言えるのでしょうか?
子どもたちはとても敏感です。
まだ小さくても、
世の中の不穏な空気を(時には大人よりも)敏感に感じ取ります。
今のこの国の流れに
私たち母親も大きな不安を抱いていますが・・・
子どもたちだって、得体の知れない不安な気持ちを抱えているのだと
この時確信しました。
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『わたしの「やめて」』は最初、
地方紙のこども新聞で初めてその文章を知りました。
親子で読みました。
シンプルでわかりやすい言葉のそのひとつひとつが、深く心に響きました。
読んだ後の子どもの笑顔がまた、心に響きました。
子どもにも、
大人の私にも、
力強いメッセージをくれました。それは「勇気」と言い換えてもよいかもしれません。
今回絵本になったことを知り、早速購入しました。
絵がすごく文章にマッチしていて
言葉がより一層、心の奥深くに届きます。
今、母親の私が確実にすべきこと。
それは…
戦争をはじめようとする人たちに大きな声で
「やめて!」と言える子に
我が子を育てあげることですね。
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