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どうぶつのわかっていること・わかっていないこと

どうぶつのわかっていること・わかっていないこと(小学館集英社プロダクション)

『世界一受けたい授業』で紹介!京大の動物博士監修の「答えのない問いに向き合う力」を育てる新感覚の絵本

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新刊
かおたいそう

かおたいそう(偕成社)

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ビッケビッケ

ママ・40代・宮城県、男3歳

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ビッケビッケさんの声

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自信を持っておすすめしたい ビデオを見てみて!   投稿日:2006/06/15
まよなかのだいどころ
まよなかのだいどころ 作: モーリス・センダック
訳: じんぐう てるお

出版社: 冨山房
他の皆さんも書いていらっしゃるようですが、好き嫌いが分かれる作品だと思います。(私は大好きなんですけど)
親は、子供に読んであげる本の基準として、心温まるお話とか、言葉のリズム感があるとか、何か子供の心に残るだろうと思う本を選ぶと思いますが、この本は、まず大人が「?」と思ってしまう場合が多いと思います。不思議(ややもすると不気味?)な世界で、オチがあるのかないのかって感じで(^_^;)

この本が、「世界絵本箱」というシリーズのビデオになっています。他のセンダックの絵本「かいじゅうたちのいるところ」「チキンスープライス入り」など、おなじみのお話もはいっています。このビデオの「まよなかのだいどころ」が傑作!太ったコックさんたちが出現するときの楽しげな音楽、日本語吹き替えが小林克也さんで、読み口調もぴったり。

実は、センダック好きの私も、絵本をはじめに見たときは、私は好きだけど子供にはどうだろうと思い、読み聞かせるのは躊躇していたのでした。でも、図書館でこのビデオを発見し、ためしに見せてみたら大喜び!これはもう理屈抜きの楽しさですね。他のお話も同じく、こんなにビデオ化して楽しい絵本もめずらしいなという感じです。絵本を見るたび、ビデオの音楽を口ずさみながら「ぼく、ばんざーい!ミルク、ばんざーい!」と見ていますよ♪(ね、意味わからないでしょ?) 大人がどうのこうの考えちゃいけないんだなと思いました。
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自信を持っておすすめしたい つらいぜ、先輩犬!   投稿日:2006/04/07
ぼくはいぬのプーシュキン
ぼくはいぬのプーシュキン 作: ハリエット・M.ジーファート
絵: ドナルド・サーフ
訳: 山元育代

出版社: ほるぷ出版
数多くあるお兄ちゃん、お姉ちゃん本の中で、これはお兄ちゃん「犬」の話。今までとっても大事にされていたのに、ある日突然「そいつ」がやってきて、もう見向きもされなくなっちゃう。

プーシュキンは飼い主を「ケイトとマイケル」と呼んでいて、いわゆる自分を犬と思っていないタイプかもしれません。だって、そりゃ勘違いするわなというくらい、二人もプーシュキンにベタベタだったのです。それが、突然来たつつみのなかのあかんぼうにとってかわってしまって。実は、うちと全く同じケース。よく、犬があかんぼうにやきもちをやいて噛んでしまったりということもあるらしいですが、うちの犬はとてもけなげ。長いしっぽをひっぱられても、我慢できるうちはガマンガマン。度を越してきたら静かにひきあげる。でも、いまだに子供よりは自分が上と思っているみたい。歯向かいはしないけど、命令は聞きません(^_^;)その点、プーシュキンと同じ立場なのかもしれません。自分の芸を見て笑う赤ん坊を「やっと好きになれそうな気がするよ」と打ち明けています。でも、まだまだ小競り合いは続くんだろうな・・・

ヒーターの前の暖かい場所を奪い合って、犬を蹴ったりするうちの子に、「プーシュキンもビッケ(犬の名前)と同じだねえ。ビッケの方がお兄ちゃんなのに、いつもお留守番ばっかりで、がまんしてるよね。えらいよね。」と言ったら、「だって、ビッケは消防車のおもちゃ噛んだんだよ!」と、あくまで同レベルの戦いを挑もうとしていて、こっちも小競り合いは続きそう。今はまだ熾烈な日々に精一杯で、相手に譲ってあげるほど人間出来ていないらしいです(〜_〜;)

プーシュキンは赤いチョッキを着ていて、羊みたいな風貌のがんばりやアニキです。本を読んでいて、子供が生まれる前、お誕生日に紙のかんむりを作ってあげたりしたのに、今はちょっと大事にしてあげてないなあ、と、こっちが反省してしまったのでした。
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自信を持っておすすめしたい ろばぼうし、かわいい!   投稿日:2006/03/28
おおきくなりたいちびろばくん
おおきくなりたいちびろばくん 脚本: リンデルト・クロムハウト
絵: アンネマリー・ファン・ハーリンゲン
訳: 野坂 悦子

出版社: PHP研究所
なんでもひとりでやりたいちびろばくんは、ひとりでブタ君のところに行く!と、はるばる出かけていきますが、夜になっちゃいます。ひとりで夜を明かすちびろばくんのそばに、実はしましまかあさんがいるんですよ!

ちびろばくんと、かあさんろばが、耳付のぼうしをかぶっているんです。これが、も〜かわいくて。かあさんろばは縞々のずるずるのお洋服で、ちびろばくんはぼうしとお揃いの青い服。こんな、ゆったりのかわいいお洋服を着ていると、気持ちまでゆったりしてくるのかな、なんて。かあさんろばが、ちびろばくんをとても優しい目で包み込んでいて、かあさんろばのひざで眠るちびろばくんはうっとり夢心地。他に出てくるキャラクターも、にいさんさるはとても手足が長くてスマートでクールな感じ。モルモットのおばさんは黒人の女の人が着るような派手な柄のムームー(?)でグラマーだったりして、とてもかわいくておしゃれな絵です。うちの子も、かわいいちびろばくんにすっかり感情移入して、「ちびろばくんって、ろばの中で一番かわいいねえ」と大好きになったようでした。

外国の人って、いいおじさんでもおじいさんでも、寝るときニットの三角ぼうしをかぶったりしますよね。あれも、童心にかえってぐっすり眠るための儀式なのかな、と思いました。日々怒涛のような毎日を過ごしている我が子を、ゆったり優しく包み込んで、自分も明日のために体を休ませるような眠りにつけたら・・・と思います(^_^;)
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自信を持っておすすめしたい くまの髪の毛?   投稿日:2006/03/27
ちいさなくし
ちいさなくし 文: 掛川 恭子
絵: 佐野 洋子
原作: M.ポプルトン

出版社: 福音館書店
3つになるくまのジェーンが、自分のかみを自分のくしでとかしたくて大奮闘。まず、くまの髪の毛っていうのがおかしいじゃないですか。そして、佐野洋子さんの絵ときたら、こんなぐしゃぐしゃだったら、さすがのくまも、くしでとかしたくなるだろうというくらいのこんがらがりよう。よくみると、おしゃれなくまの家族なんです。おかあさんは茶色い靴、ジェーンは赤いリボンの靴、おねちゃんぐまはレッグウォーマー!

子供はめがねをかけたり、腕時計をつけたり、大人のまねをするのが好きですよね。ジェーンも、どうしても自分で(たとえこんなにもしゃもしゃでなくても)とかしたかったのでしょう。最後にはとうとう自分でできるのですが、無理やりとかしあげてリボンを結んだジェーンのヘアスタイルを見て、「おっかしいねえ!」とうちの子。引き出物のふろしきをマントにして喜んでいるあなたには言わせません!一生懸命自分でやったら、後ろ前反対のズボンでも、左右逆の靴でも、みんなかっこいいんだよ(*^_^*)
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自信を持っておすすめしたい なんだ、ねこにもどっちゃったの!   投稿日:2006/03/26
こねこのぴっち
こねこのぴっち 文・絵: ハンス・フィッシャー
訳: 石井 桃子

出版社: 岩波書店
子供のころに読みました。子供のころから、この絵が大好きでした。全編、ぐるぐる、もしゃもしゃの一筆書きみたいなのに、すばらしくダイナミック。ぴっちの黒い毛のもじゃもじゃ感、おこったにわとりのばたばたする羽、子供ながらにまねて描いてみたけど、それはただのぐちゃぐちゃで・・・(^_^;)闇夜にやってくるおおかみの黒、装飾模様で出来ているみたいなケーキ、大型本で出会って、そのころの記憶が一気によみがえりました。考えてみると、私が線画で描かれている本が好きなのは、この本が原点かもしれません。

ストーリーは、とても明快な子供好きするお話です。読後に残るのは、こんなに小さな、どちらかというと好き勝手なぴっちをとても愛してくれる、まわりの動物たち、りぜっとおばあさんの優しさです。でも、「まわりの優しさ」なんかに感情移入するのは大人になったからかもしれません。子供の時にはそんなこと感じませんでしたもの。池でおぼれて重い病気にかかったぴっちはとても手厚く介抱されて、みんなお見舞いに来てくれるのですが、とても丈夫で病気になんかなったことのない私は、心底そのシーンにあこがれたのでした。そんなことしか覚えていないですねえ(^^ゞ

そしてわが子はどんな感想を持ったかというと・・。冒険の末、ねこであることに満足したぴっちに「なんだ、ねこにもどっちゃったの!おおかみになればいいのにねえ。」
世代を超え、人それぞれの感想をもたせる、すばらしい本です!
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自信を持っておすすめしたい へび嫌いの私でも・・・   投稿日:2006/03/26
へびのクリクター
へびのクリクター 作・絵: トミー・ウンゲラー
訳: 中野 完二

出版社: 文化出版局
舞台はフランスです。ボドさんというとっても上品なマダムのところに、息子さんから大蛇(ボア)の贈り物が届くのです。よくヨーロッパのマダムが競馬やオペラを見るとき、手に持つめがねを持ってますよね、ボドさんという人は、まさにあれを持っているようなマダムなんです。そんなお人とボアのクリクターが、とっても仲良くなって、ボドさんは長いセーターを編んであげたり、一緒にカフェに行ったり。この一見ありえない組み合わせが、とてもユーモアあふれてステキです。

とにかく絵がおしゃれ。トミー・ウンゲラーは「すてきな3にんぐみ」なども描いている人。(そういえば、「へびのクリクター」にも泥棒出てきます。泥棒ネタ(^_^;)が好きなのかも)古き良きフランスの描写がおしゃれ。ボドさんの勤める学校の教室にも、おしゃれなストーブや丸い照明があったり、おまわりさんもとてもダンディー。マドレーヌシリーズが好きな人はきっと気に入るでしょう。

うちの子供は、クリクターが身をくねらせて数字になったりアルファベットになるところに興味しんしん。「骨折れないのかな〜」と心配していました。でも、「クリクターだったら、プレゼントにもらってもいい?」と聞いたら、困った顔で「ちょっとどうしようかな・・・」と困惑していました(〜_〜;)
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なかなかよいと思う 子供の心のゆれが痛すぎます・・・   投稿日:2006/03/25
フランシスとたんじょうび
フランシスとたんじょうび 作: ラッセル・ホーバン
絵: リリアン・ホーバン
訳: 松岡 享子

出版社: 好学社
まず最初のページで、妹のお誕生日のパーティの用意をしているお母さんと妹を前にして、姉のフランシスは、掃除道具を入れる押入れに入って歌を歌っているのです!それもその歌は、だれにもみえないからおたんじょうびもない「アリスちゃん」の歌なのです。この痛いくらいの子供らしさに、まずやられてしまいました。妹のお誕生日を祝ってあげたいけど、意地悪したい。思い切ってプレゼントを買ってあげたけど、ちょっと食べちゃった。意地悪してお誕生日の歌のときに自分の名前で歌ったけど、最後には妹の名前で歌ってあげる・・・

うちの子は一人っ子なので、こういう兄弟間の葛藤はピンとこないのかもしれません。お話が長いこともあり、あまり反応がありませんでした。でも、たとえ兄弟がいたとしても、子供がこういう子ども自身の心のゆれをつぶさに書いた本を読んで、どういうふうに感じるのかな?と思います。いつも自分たちが体験している心境だから、特になにも思わないかもしれません。でも、大人である私が読むと、こんなに中立的な立場で子供のことを子供の目で書くことができるのはすごいなと思えるのです。かえって、大人になってから読んで、子供を理解することができる本かもしれません。
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なかなかよいと思う でっかいおおぐまはでっかいおわん!   投稿日:2006/03/25
3びきのくま[新版]
3びきのくま[新版] 作・絵: ポール・ガルドン
訳: ただひろみ

出版社: ほるぷ出版
でっかいおおぐま、ちゅうくらいのくま、ちいさなこぐまの3びきのくまの家に、キャンディという女の子が入り込んで・・・

とにかく、絵が個性的です。豪快で、クマがクマらしく、かわいいクマちゃんではありません。キャンディという女の子も、縦ロールにリボンつけて、お姫様チックな服を着ているのに、とんでもなくいたずらっ子の顔をしています。クマのベッドにもぐりこむのですが、そのベッドのキルティングの柄といったら!お話としては、キャンディがクマのいないすきにおかゆを食べちゃったり、いすを壊しちゃったりしたあげく、そのまま逃げていってしまうので、よく思わないお母さんもいるかもしれません。でも、決して後味の悪い話になっていないのは、やはりこの絵の豪快さにあるのかもしれません。本来の意味での「絵本」という意味を十分果たしている本だと思います。

大中小のクマのせりふの文字がそれぞれ大中小になっていて、読んであげるときに大げさに変えてあげると大喜びです。そのたび思うのですが、「中ぐらい」ということのなんて味気ないこと。何につけても「中ぐらい」の感覚でいる自分を思わず振り返ってしまったりして、余計な感慨にふけってしまいました(^_^;)
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自信を持っておすすめしたい 「ぼく、しらない!」って何回言ったの?   投稿日:2006/02/24
ピェ−ルとライオン
ピェ−ルとライオン 作・絵: モーリス・センダック
訳: じんぐう てるお

出版社: 冨山房
センダック版「ためになるおはなし」。「ぼく、しらない!」しか言わないピエールは、はらぺこらいおんに「くわれちまうって、しってるだろ?」と言われても「ぼく、しらない!」と言いはります。さあ、どうなるでしょうか。

センダックは、子供(特に英語圏じゃない子供)にはいささかわかりにくいウィットに富んでいるのですが、この本はわかりやすいです。
「ためになるおはなし」と自分では書いていますが、かといって押し付けがましい教訓めいた話でもなく、やっぱりニヤッとする軽妙な語り口なのです。

ピエールが「ぼく、しらない!」と言うたび、うちの子は大笑いしていたのですが、はらぺこらいおんにも臆せず何度も連発するあたり、だんだん不安になってきたようです。「食べられちゃうよね〜」と、顔を覗きこむのでした。ピエールほどの器の持ち主ではない、小心者だと判明(^_^;)

「ぼく、しらない!」をいろんな声色で読んであげると、負けじと変な声で応戦してきて、うちの子は大好きな1冊です。お出かけに持っていくのに便利な小型本で、この点もおすすめ。
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自信を持っておすすめしたい クリスマスも過ぎたのに   投稿日:2006/02/24
よるくま クリスマスのまえのよる
よるくま クリスマスのまえのよる 作: 酒井 駒子
出版社: 白泉社
私自身が酒井駒子さんのファンです。「よるくま」もそうですが、読んでいるうちに泣いてしまいます。子供の、あまりにももろい感情、人やものを純粋に信じる気持ちを、酒井さんはどうしてこんなに絵や文章にできるのだろうと思ってしまいます。

後半の独特の空間の広がりは、大人側から考えると、ちょっと子供には難しいと感じるかもしれません。でも、それは大人側の勝手な解釈に過ぎないと思います。子供はそれぞれ、その子なりの解釈をするようです。私は、おかあさんが子供に「ベッドにもどっておいで」というシーンが好きなので、しばらくだまってそのページを開いていると、うちの子は決まって「見て、天使だよ」とささやきます。

冒頭の「悪い子にはサンタさんこないのかな?」というところ、うちの子は必ず「来るよ!」と言います。私がこの本を大好きなのを知っているので、クリスマスもとうに過ぎたのに、お母さんが大好きだからと、夜寝る前の絵本の1冊に持ってきてくれます。

読み終えるたび、ひしひしと子供への愛情をかみしめる1冊です。
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