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日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?

日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?(童心社)

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ルートビア

ママ・30代・宮城県、男5歳

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ルートビアさんの声

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なかなかよいと思う 色使いがすばらしい   投稿日:2006/10/30
おおきなおおきなたね
おおきなおおきなたね 作・絵: 波佐間 明美
出版社:
命の粒である種の一生を描いたお話で、色使いがとてもすばらしく、メッセージ性もあり、楽しませていただきました。

ただ、「楽しませよう」としてくださる作者の意図はすごくよく分かるのですが、
個人的には、エクスクラメーションマークがない方が、物語の重みがよく分かったような気がします。
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自信を持っておすすめしたい どらせんせいの気持ち   投稿日:2006/10/25
どらせんせい 「どっちがすき?」のまき
どらせんせい 「どっちがすき?」のまき 作: 山下 明生
絵: いもと ようこ

出版社: ひさかたチャイルド
いもとようこさんのかわいらしい動物の絵に引かれて手にとりました。
かわいいながらも、結構迫力のあるどらネコのどらせんせいと、のびのびえんのみんなとのお話です。

このどらせんせい、いいなあ…
人間とおしゃべりするあたり、結構擬人化されている猫なのですが、
ちゃんと野良猫の本質も見え隠れします。
いじっぱりで、でも結構おちゃめで可愛い性格のどらせんせい。
うーん、ファンになってしまうかも。

このお話に出てくる園児たちは、ちょうど「○○と××とどっちがいい?」ブームの子供たちです。
なんでもかんでもこの質問形式でお話します。
それをお話と絡めてあって、うまくつくってあるなあ…と思いました。

ただ、ちょいとお話の内容としては難しめ、かな?
なぜかといえば、お話の展開の中心である、どらせんせいの気持ちが、ヒントはあるものの、はっきりと文章中では明確にされておらず、
読み手が想像する仕組みになっているからです。
だからこそ、読み応えのある絵本なのですが。
親子で、どらせんせいの気持ちをお話しながら読み聞かせるとよいかもしれませんね。
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自信を持っておすすめしたい 幸せ   投稿日:2006/10/25
ダサいぬ
ダサいぬ 作・絵: ダン・ヤッカリーノ
訳: もとした いづみ

出版社: 講談社
とにかく絵がかわいい!!
犬にはあまり詳しくないので知らなかったのですが、
絵本ナビを読んで、このダサいぬ君はパグだということを知りました。
ちょっとしたオマケをもらったような、お得な気分。絵本ナビさん、ありがとうございます。

ダサいぬくんは、みんなにバカにされています。
ネコからは「誰からも好かれないよな」
おうむは「ダサいぬ、ダサいぬ」
金魚は「ほんとにそうよね」
もちろん、他の犬たちにも、いろいろ言われてしまいます。
だから、ダサいぬは、いつも裏庭に一人(一匹?)。
そんな時、となりに誰かが引っ越してきました。
塀に隔てられて、見えない向こう側には、なんと犬が一匹いるようです。
彼の名はレックス。
二匹はあっという間に仲良くなりました。
ダサいぬは、彼といい友達になれる、と思いました。
「自分はゴールデンレトリーバー」ってついてしまった嘘がばれない限りは。

ハッピーエンドよね?もちろんそうだよね、と思いながら読み聞かせました。
塀の下に穴を掘って、レックスが塀のこちら側へやってくるシーンでは、ちょっとドキドキしてしまいました。
初めて顔を合わせた二匹に、うちの息子は大うけ!!
なんともこの二匹が可愛らしい。そして心がほんわかします。
幸せな気分で、大声で笑える、素敵な絵本でした。
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自信を持っておすすめしたい 嬉しいね   投稿日:2006/10/25
おたんじょうびのひ
おたんじょうびのひ 作: 中川 ひろたか
絵: 長谷川 義史

出版社: 朔北社
「きみたちきょうからともだちだ」がえらくお気に入りだった息子。
というわけで、第二弾のこちらも、読まずにおらりょうか、というわけで、図書館で見つけてきました。

まず…中川さん、すごいなあ…と思いました。
さすが保父さん。子供の誕生、成長が、ずしんと実感できる文章です。

誕生の瞬間や記憶にない頃の成長の話って、自分も子供の頃、聞きたがった記憶があります。
その時は分かりませんでしたが、自分の母はきっと、嬉しい気持ちだったのでしょうね。
だって、今の自分がそうだから。
今だって、私の息子は幼稚園児なので相当なチビなのですが、
もっともっと小さい頃。赤ちゃんだった頃の話をするのは、とっても楽しいです。
(寝ない子ちゃんだった話を恩着せがましくして、あのころの鬱憤も笑って同時にはらしちゃいます)

今の年中息子には、まだ理解が難しい場面も出てきましたが、
長谷川さんの絵がとても親しみやすく、喜んで聞いていました。
小学校になったら、またぜひ読み聞かせたい絵本です。
その頃には、幼稚園時代の、もう忘れてしまったいろいろなエピソードも加わるのかな?
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なかなかよいと思う はちみつ   投稿日:2006/10/25
めざめのもりのいちだいじ
めざめのもりのいちだいじ 作・絵: ふくざわ ゆみこ
出版社: 福音館書店
繊細で、いかにも絵本らしい、子供の心にすんなり溶け込むような絵が素敵ですね。

丁寧に描かれた絵は、まるでその場にいるような臨場感があります。
季節感が溢れていて、そうそう、春のおとづれってこんなかんじなのよね、としみじみ思います。
(何を間違ったか、秋に読んでいるんですが…)

動物たちが協力するお話なので、結構王道といえば王道なのですが、
子供にはこの分かりやすさがよいのでしょうね。

あと、これは…お恥ずかしい話なんですが。
無学な私は、なんといままで、蜂蜜がどうやって出来るかしりませんでしたので、
最後の部分では、思わずほほほーっと感嘆してしまいました。
(というか、今まではちみつはどうやって出来ると思ってたんでしょうねえ、私)
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自信を持っておすすめしたい 雄雄しくも優しい母ちゃん   投稿日:2006/10/25
かあちゃんのせんたくキック
かあちゃんのせんたくキック 作: 平田 昌広
絵: 井上 洋介

出版社: 文化出版局
平田さん作の、なっちゃんのほくろスイッチがえらく受けたわが息子。
同じ作者のこの本はどうでしょう、と図書館で借りてきました。
このタイトルだけで、母はツボなんですけどね。

わあ、やっぱり受けました!!
壊れかけの電化製品。そんな時は、かあちゃんの出番。
キックがめりこみ、
チョップが炸裂
冷蔵庫にはパンチ!
男の子には、もうたまらない言葉の連続です。
乱暴? いえいえ、これは郷愁の香り漂う絵本です。
(作者の平田さんもお書きになっておられますが、昔はどの家庭でもやっていましたね)
ストーリーもキャラクターも実にユーモラスでツボにはまるのですが、
この絵がなんともいえない。いい味出してます。

この絵本のかあちゃん、実に理想です。
火山のように雄雄しくも(?)大地のように優しいかあちゃん。
こんな風にありたいなあ。

でもかあちゃん、今の繊細な家電製品にはやっちゃだめですよ。
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自信を持っておすすめしたい 気持ちは分かるよ   投稿日:2006/10/25
むしばがいたいヤンダヤンダ
むしばがいたいヤンダヤンダ 作: おのりえん
絵: 国松エリカ

出版社: 偕成社
いやーやっぱり国松エリカさんの絵はおもしろい。
可愛くて、面白くて、息子も私も大好き。
また、おのりえんさんの、このユーモラスなお話にとてもよくあっています。

クッキーを焼いた、お姉さんカバのヒッポ・ヒッポ・ルー。
弟たちは喜びますが、ただ一人、ヤンダヤンダだけは食べようとしません。
なぜ? それは、虫歯が痛いから。
歯医者にいかなくちゃ、というみんなの助言に、ヤンダヤンダは叫びます。
「歯医者になんか、行かないよ!」
歯は痛くて、クッキーは食べられない。けれど、自分の分を食べられるのは我慢ならないヤンダヤンダ。
逃げるヤンダヤンダ、追いかける兄弟たち。
この場面は実に迫力がありながらもユーモラス。
息子は大笑いでした。
ヤンダヤンダの思考も、息子のような幼稚園世代には、よく分かるのかもしれません。
ヤンダヤンダの最後の悪あがきも、実に笑えます。
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自信を持っておすすめしたい よくありますが   投稿日:2006/10/25
チビねずくんのながーいよる
チビねずくんのながーいよる 作: ダイアナ・ヘンドリー
絵: ジェーン・チャップマン
訳: くぼしまりお

出版社: ポプラ社
風が吹いて、眠れない。
どこからか、誰かが呼んでる気がして眠れない。
雨漏りの音がして眠れない。
眠れないから…一緒に寝てもいい?
この手のお話は、世にけっこうありますね。
でも、息子は大好き。
この「眠れないから一緒に」発想は、きっと息子も同じで、ふかーく同調できるのでしょうね。
世に、こういう子供たちはたくさんいるから、この手の絵本もたくさんあるのでしょう。
…だからって、そこまでぴったりとくっついて寝なくてもいいでしょうに!!
といつも寝るとき思っている母は、絵本に必ずと言っていいほど出てくる、「一緒に寝てもいい?」といわれてしまうキャラクターの気持ちがよーく分かります。
だって、狭いんだもん。

というわけで、この絵本を読み聞かせる時、思わず、チビねずくんに、「一緒に寝てもいい?」といわれるオオねずくんのセリフには、力がこもります。
「だめだめ、寝相が悪いから」
「自分のベッドでねるのが一番いいんだよ」
息子は大うけ。普段、言われているからかもしれません。
(といっても、いつもたたみに布団を並べて寝てるんですけど…)
王道な展開ですが、いろいろとユーモアの種が蒔いてあって、くすくす笑わせてくれます。
なにより、このねずみくんたちのお部屋がカラフルで素敵。そしてもちろん、ねずみくんたちが、とってもかわいい!
というわけで、「いろいろあって眠れないから一緒に寝ていい?ダメ。だけど最後には一緒にねてあげるハメになってしまう」絵本(長い…)の中では、一番におすすめです。
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ふつうだと思う 乗り切れず…   投稿日:2006/10/25
くいしんぼうのゴワンフレット
くいしんぼうのゴワンフレット 作: テオ
絵: ボワリ
訳: 中井 珠子

出版社: アシェット婦人画報社
ゴワンフレットは、誰にも見えない、私の大事なお友達のダチョウ。
くいしんぼうで、なんでもひとのみ。
おかげで私はきらいなほうれん草も食べなくていい。
いじわる犬も、ひどい成績表もおねえちゃんのうるさい携帯も、ゴワンフレットはぺろりとたいらげちゃう。

あら、なんて素敵、とも思うのですが…
なぜゴワンフレットは誰にも見えない設定なのでしょうか?
主人公のポレットの想像上のお友達なのか、と一瞬思いましたが、
どうやら実在のお友達、らしい。
このへんがどうも混乱してしまいます。
小粋で面白い部分もあるのですが…
息子は、いまいち乗り切れなかったようで、途中でギブアップしてしまいました。
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自信を持っておすすめしたい 方舟   投稿日:2006/10/25
おばあちゃんのはこぶね
おばあちゃんのはこぶね 作・絵: M.B.ゴフスタイン
訳: 谷川 俊太郎

出版社: すえもりブックス
そっと、抱きしめたくなる絵本です。

ゴフスタインの絵本は、どれもそうなのですが、
言葉遣いが、実に詩的。
読んでいると、言葉が心に堆積してきて、静かに光るような気がします。

特に、この絵本は静かで、柔らか。
いつまでも大切に持っていたい、と思わせるような絵本です。

90年前、私が子供だったとき、とおばあちゃんは話し始めます。
父が方舟を作ってくれたことを。

ーノアと動物たちを作りながら、父は楽しそうだった。
自分が大きくなるにつれ、父は動物を増やしてくれた。
遊ぶのは本当に楽しかった!
結婚したとき、夫はからかったけど、私は覚えている。
どんなに大切に彼が方舟を家まで運んでくれたか。
私は生まれた子供たちにノアの話を教えた。

シンプルな絵と、短い文章ですが、
読んでいると感極まります。

ーみんないなくなってしまったいま、
はこぶねはおもいででいっぱい。

ーよろこびとかなしみはにじのよう
それがわたしをあたためてくれる
おひさまのように。

喜びと静けさと淋しさと。
そして、やはり温かさが読み手に伝わります。

また、私と人生を共に歩む本が増えました。
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