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ヒラP21

その他の方・70代以上・千葉県

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自己紹介
子どもの通う小学校の読み聞かせをスタートに、絵本の世界に飛び込んだ私ですが、いつの間にか子どもは親離れ。
私だけが絵本の世界に残ってしまいました。
小学校、中学校での読み聞かせをベースに、障害者関連施設、高齢者福祉施設と新境地を開拓中です。

読み聞かせおすすめコーナー

公開

ヒラP21さんの声

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自信を持っておすすめしたい やっぱり私人間がいい   投稿日:2009/08/21
おっきょちゃんとかっぱ
おっきょちゃんとかっぱ 作: 長谷川 摂子
絵: 降矢 なな

出版社: 福音館書店
昨年の夏読んで、気になっていた絵本をもう一度読んでみました。

カッパのガータロに誘われて、カッパの国に行ったおっきょちゃん。楽しくて、人間でいたときを忘れていきます。
それを思い出させてくれたのはお母さんの作ってくれた人形。
思い出せば思い出すほど、元の世界に帰りたくなったおっきょちゃん。
ガータロとそのお母さんが、おっきょちゃんの帰りを手伝ってくれました。

カッパの世界の楽しさ。打解けてしまえば、とても仲のいい社会でした。
それでも自分はカッパじゃない。
帰りつけるだろうか?はらはらどきどきさせる絵本です。
スイカの中に入って人間社会にもどったおっきょちゃん。
夏向きの絵本だと思います。

そして、日本の情緒感にとても訴えるものを持っています。
この絵本を見直して気になったのは、お母さんの作ってくれた人形。
人間社会に戻れたスイカの中にそっといました。
ページを戻せば、おっきょちゃんが一人裏の川で遊んでいたとき遊び相手はこの人形でした。
人形と遊びあきたときにカッパが登場したのでしょう。
最後には友達と遊んでいるおっきょちゃんですが、標題紙のところでは水遊びする子どもたちから離れ一人服を着ています。
友達から相手にされず、さびしくておっきょちゃんは人形と遊んでいたのです。
おっきょちゃんは一緒に遊べる友達が欲しかったのです。
カッパの世界は楽しかった。
でも、自分は人間。
人形がおっきょちゃんに自分を取り戻させてくれた意味は大きい。
そして、人間の世界に戻れたことはとても良かったけど、戻れないかもしれないという不安感をこの絵本は伝えてくれています。

一人ぼっちだったおっきょちゃんと人形のことをいかに浮かび上がらせるかが、この絵本を読む上でのポイントだと思いました。
参考になりました。 1人

自信を持っておすすめしたい 講談社   投稿日:2009/08/20
なつのおわりのうみは…
なつのおわりのうみは… 作・絵: 佐々木潔
出版社: 講談社
夏の終わりの海にはいろいろな思い出と、ひとの絶えた静けさがあります。
主人公の少年の夏の思い出を言葉少なに絵日記のように伝えてくれます。
波の音、風の音が聞こえるような絵。
いろいろな思い出を抱えて、都会に帰る少年。
音楽も聞こえてくるような気がします。
絵を眺めているだけでもとてもすがすがしい気分になれます。
いろいろなストーリーを読者にゆだねて、やさしい絵本でした。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 9.11と仲間たち   投稿日:2009/08/20
風切る翼
風切る翼 作: 木村 裕一
絵: 黒田 征太郎

出版社: 講談社
2002年9月11日の出版予定に合わせて、3日の短期間に読者参加型で書き上げた絵本だそうです。
9月11日は現代の夏の悪夢の日。8月6日の広島原爆、9日の長崎原爆、そして近い過去では12日に御巣鷹山に墜落した日航機ジャンボジェット機の事故と8月の祈念日を過ぎて迎えた9月に起きた信じられない最悪の日です。
前年の2001年9月11日。ニューヨークの国際貿易センタービルにテロによりジェット旅客機が突っ込みました。私は繰り返されるテレビ映像に頭が真っ白になってしまいました。
狐に襲われて全世界がパニックになったのです。
一年後の9月11日の出版にこだわった木村祐一さん黒田征太郎さんの思いと、とても強いメッセージを感じます。表紙の絵もニューヨークの参事を思い出させてしまう。

この絵本の内容は、いじめの話、仲間割れの話です。
若いアネハヅルの群れがキツネに襲われ、一羽の仲間が命を落とした。
キツネに襲われたのは何故だろう。
だれもが原因を求めます。
それがちょっとした親切心によるものだったとしても、仲間は理解よりも追及を求めます。
クルルは仲間たちの誤解に抗議もせず、群れと一緒にはばたくこともできません。
心に深い傷を負ってしまったから。
集団の怖さ。
友達のカララとともにはばたけたのは、またしてもキツネに襲われたから。
仲間って、時には自分を責め付ける暴力であり、時には希望でもある。
仲間ってとても大きな力を持っている。
カララのような心をもたなければいけない。

この本を、他人事のようにして読んではいけないと思いました。
自分もアネハヅルの一員なのです。
カララのような心を持たなければ、私もただの偏見頑固おやじ。
キツネの言い分もあるかもしれませんが、ここはキツネには悪者になってもらって、平和と仲間を大事にするアネハヅルになりましょう。

絵本は、ハッピーエンドですが、これは作者の願いです。
ニューヨークの衝撃とは直接関連づけることはないかと思うけど、人間社会ではこの絵本のような話は自分の回りにたくさんあるのですから。
参考になりました。 2人

自信を持っておすすめしたい ウンゲラーの気迫ある絵がすごい…   投稿日:2009/08/20
魔術師の弟子
魔術師の弟子 作: バーバラ・ヘイズン
絵: トミー・ウンゲラー
訳: 田村 隆一 麻生 九美

出版社: 評論社
いじわるな魔術師の留守の間に、なまけものの弟子がにわか覚えの魔術でトンだドタバタに…。

表紙の絵、表紙裏の迷路のような不思議絵、標題紙、とウンゲラーの気迫こもった絵が話をどんどん盛り上げていきます。
この本、本筋に入る前が意味ありげに長い(弟子が登場するまでに前づけページを含め9ページ)。
絵といい、内容といい見る者の期待感を膨らませてくれます。
魔術師の部屋の細部にあれこれと気になる絵が配されていて、嫁さんも息子もストーリーより絵が気になる始末。

で、なまけものだけど憎めない弟子が、魔術師の出かけた後に魔術の本の鍵を見つけて、自分の仕事をほうきにやらせるという魔法を試してみた。
弟子のかけた魔術に忠実なほうきだったけど、命令を解く呪文がわからない。
弟子にはどうすることもできず、部屋が水浸し。
そこに魔術師が帰ってきて…。
ここまで、引っ張っておいて最後のページで拍子抜けしてしまいました。
見る者の期待をみごとに肩透かし。

少なくともウンゲラーのファンにはたまらない絵本であることは間違いありません。
参考になりました。 1人

自信を持っておすすめしたい ウィットにとんだお父さんの技   投稿日:2009/08/19
パパ、お月さまとって!
パパ、お月さまとって! 作: エリック・カール
訳: もり ひさし

出版社: 偕成社
娘から、「お月さまをとって」と頼まれて、お父さんは本当に月を取ってきました。

ありえない、ありえないと思いながら、なんだか心許せる絵本です。
ありえない話がこんなに楽しいお話になったら、お父さん大好きになってしまいます。

長い梯子、大きな月を表現するために、この絵本も上下、左右と大活躍。

子どもの飛んでもない願い事をつぶしてしまうのではなく、ウィットにとんだ解決を試みること。
それが難しければ、こんな絵本を見つけてイマジネーションの世界で子どもと会話すること。
お父さんのための本ですね。

「はらぺこあおむし」を始めとして、エリック・カールは子どもの心をつかむ名人だと思いました。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 目で語る子どもたち   投稿日:2009/08/19
戦火のなかの子どもたち
戦火のなかの子どもたち 作・絵: 岩崎 ちひろ
出版社: 岩崎書店
ベトナム戦争に太平洋戦争を重ね合わせて、戦火に振り回された子どもたちを描いています。
言葉は、いわさきさんの詩であり独白です。
文章以上に絵の中で子どもたちの目が語っています。
そこにいわさきさんの痛烈な思いを感じます。
最初と最後の絵にだけほんのりとした赤があります。
あとは、デッサン調のモノクローム。
飾り気のない絵の中で、子どもたちの哀しそうな瞳。
これは、伝えなければいけない絵本だと思いました。

子どもたちは、ベトナム戦争を知りません。
平成児童にとって、太平洋戦争も大昔のことになってしまいました。

それでも、子どもたちの哀しい目が、息子に戦争の悲惨さを伝えてくれたようです。
参考になりました。 1人

なかなかよいと思う やっぱりもとのままがいい   投稿日:2009/08/18
ぺちゃんこスタンレー
ぺちゃんこスタンレー 作: ジェフ・ブラウン
絵: トミー・ウンゲラー
訳: さくま ゆみこ

出版社: あすなろ書房
目が覚めたら厚み1.3センチの体になっていたスタンレー。
ぺちゃんこになったら、こんなことができるんだと次々にいろいろな出来事が起こります。
弟のアーサーはそれがうらやましくてしょうがない。
でも、この話の一番肝心なところは、やっぱりもとのままがいいということ。
指輪を探すためにスタンレーを排水溝にいれる母や、郵便でスタンレーを送ってしまう父。
ぺちゃんこになったスタンレーを丸めたりもするのですが、もとの姿になったスタンレーにみんな大喜び。
終わりはハッピーなので、安心して読んでください。
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なかなかよいと思う 言い争いも仲良い証拠   投稿日:2009/08/17
のっぽとちび
のっぽとちび 作: バーバラ・ブレナー
絵: トミー・ウンゲラー
訳: やまねみずよ

出版社: ほるぷ出版
背の高いキリンとちびのネズミ。
昼型のキリンと夜型のネズミ。
たまたま出会った二人のかけあいが楽しいです。
ハンターのタバコの火が原因で火事。
いざとなったら助け合う二人。
助かった後は、お互いにほめあいながらまた言い争い。
仲良しってそんなものかも。

ウンゲラーの絵にしてはシンプルです。
少ない色彩の中で赤系の色の使い方がポイントかも。
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自信を持っておすすめしたい 絵本の活劇   投稿日:2009/08/17
ぼうし〈改訂版〉
ぼうし〈改訂版〉 作・絵: トミー・ウンゲラー
訳: 田村 隆一 麻生 九美

出版社: 評論社
不思議なぼうしが主人公。

なんでもできる不思議なぼうし。
ご主人さまの言うとおり。
ときには、ご主人さまの心も読んでしまう。
それにしても、退役軍人のベニト、ぼうしのおかげで貴婦人と結婚までしてしまう。
義足、戦争…、毒気を盛り込みながら、ウンゲラーの息もつかせぬ大活劇。
ベビーカーが、燃えながら階段を転げ落ちていくとこなどは、チャップリンもどき。
絵を楽しめるウンゲラー世界です。

だけど、ぼうしも風任せ。
ご主人さまを離れ、また飛んで行くところに深みを感じます。
ベニトさん、ぼうしに振り回されて、結局あまりしあわせじゃないよね。

子どもウケする絵本です。
参考になりました。 0人

ふつうだと思う 虫に見えること   投稿日:2009/08/15
ぼく、ムシになっちゃった
ぼく、ムシになっちゃった 作: ローレンス・デイヴィッド
絵: デルフィーン・デュラーンド
訳: 青山 南

出版社: 小峰書店
ある朝目覚めるとグレゴリー・サンプソンは大きな虫になっていた。
カフカの「変身」の重さはないにしても、考えさせられる絵本です。
虫になったことを気づかない(認めない?)グレゴリーの家族。
自分が虫であることを気づくのは親友のマイケル一人です。
学校でも、自分が虫になってしまったことを訴えても、誰も認めてくれません。それどころか相手にされなかったり、怒られたり。

この本は絵本だから、自分たちは虫になったグレゴリーを目にしていますが、実は虫に見えていないのかもしれない。グレゴリーは虫ではないかも知れない。
これはとても含みのある話です。
人の目にはわからない自分を認めてもらうこと。これは大変な事です。

家に帰って、やっと家族は自分が虫であることを認めてくれました。
ここで、僕は思うのです。
やっぱり、家族の目にはグレゴリーは人間にしか見えていないのではないかな。
子どもの心を認めたということではないかな。

この絵本を人間のアイデンティティの認知と読むと、最後にグレゴリーが人間に戻ることで話はややこしくなってしまいます。

作者が何を言いたかったのか、読者に任されてしまうからです。

絵も文章も軽い絵本ですが、息子には難しかったようです。
私も悩んでしまいました。
参考になりました。 1人

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