新刊
はっけんずかんプラス 妖怪

はっけんずかんプラス 妖怪(Gakken)

しかけをめくると妖怪が登場!今大人気の本格子ども向け図鑑

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楽葉

じいじ・ばあば・70代以上・埼玉県

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自己紹介
リタイア後、幼児が手軽にできる小さい人形劇を研究しています。

楽葉さんの声

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自信を持っておすすめしたい 切なく儚い一夜の夢…  投稿日:2023/02/18
新装版 スノーマン
新装版 スノーマン 作・絵: レイモンド・ブリッグズ
出版社: 評論社
 男の子とスノーマンの交流を描いた文字なし絵本…

 雪が積もった時…戸口に雪だるまがある家を見つけると
ウキウキ作っている様子が思われてなんだかうれしくなり
ます…でもこの男の子はちょっと寂しげ…
その寂しさがスノーマンを作らせたように思えました…
セリフをつけたら壊れてしまいそうに繊細なストーリーが
大小167コマで静かに流れていきます…

 同じ作者の「さむがりやのサンタ」とくらべて絵のタッチは
全体にうっすら紗幕がかかっているような表現です…
小さなコマが続く中、後半のフライイングシーンでは
見開き一杯の画面が印象的で男の子の心が解放されて
いるように思えました…

そして…ラストは切ない…

 思春期以上の大人が深夜に眺めるのがおすすめです…
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自信を持っておすすめしたい ドジ犬救出大作戦  投稿日:2023/02/18
ろくべえまってろよ
ろくべえまってろよ 作: 灰谷 健次郎
絵: 長 新太

出版社: 文研出版
 深い穴に落ちている犬のろくべえを見つけた一年生五人組が知恵を絞って救出に奮闘します…
ハッピーエンドは最後の五人の笑顔で保証つき…

 50年近く前の絵本なので、今読むとあちこちに「絶対無理じゃん…」
という展開もありますが、それを超えて放課後の子どもたちのバイタリティが頼もしく、うれしく思えるのです…

 起承転結のテンポの良さもあり、読み聞かせにはとても向いていると思います…

 一見、子どもの絵のような(失礼…)長新太の.絵が
終始子ども目線で進むお話にピッタリ…

 ところで…首輪もつけていないろくべえは飼い犬なのかしら?…
でも、そういう時代のほっこりするお話です…
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自信を持っておすすめしたい どれも嫌だけど面白い  投稿日:2023/02/14
ねえ、どれがいい?
ねえ、どれがいい? 作: ジョン・バーニンガム
訳: 松川 真弓

出版社: 評論社
「もしもだよ…」男の子の問いかけでスタート…

 ページをめくれば…うれしくないし、
考えたくもない「どれもイヤ」としか
答えられない二択から六択の選択を迫られます…
そんな本のどこが面白いの?
それが意外と面白いのです…
これだけ嫌なものが続けばこれはもう楽しんで
遊ぶしかありません…
教室の読み聞かせで大盛り上がりをしたことを
思い出します…

バーニンガムのさっぱりした絵のおかげで
言葉だけでは気色の悪い内容にも救いがあるし、
想像することを助けてくれます…

 ラストのオチを考えると、お休み前に親子で
よむのがいいのかもしれません…
でも、興奮しすぎにはご用心…
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自信を持っておすすめしたい 絵本の可能性をドーンと広げてくれる1冊…  投稿日:2023/02/08
どんどん どんどん
どんどん どんどん 作・絵: 片山健
出版社: 文研出版
絵本の可能性をドーンと広げてくれる1冊…

 幼児体形でパンツ一丁、唇赤く短髪眉毛くっきりの子ども(たぶん男の子)が全編ひたすら歩き続ける… 
はじめは土煙をあげトカゲを蹴散らし…鳥たちが逃げまどい…草原や暗い森を進み…遠くにビルが見えるころから破壊はエスカレート…巨大ナマズも飛び出し、ゴジラも火を噴く中、車やビルを壊して進む巨大な子ども…そして、後姿を見せながら荒涼とした地平線へ進んでいくのです…

 筆使いがしっかり見える荒々しい絵がインパクト抜群で内容にピッタリ…細かく描きこまれた部分もじっくり鑑賞したいので、読み聞かせは数人までの横並びでどうぞ…
なにしろ見開きのテキストがほとんど「どんどん どんどん」だけですのでお気をつけて…

 不思議な開放感があり、ちょっぴり人類の行く末を思うかも…
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自信を持っておすすめしたい ノンストップのおいも遊び  投稿日:2023/01/28
おおきなおおきな おいも
おおきなおおきな おいも 原案: 市村 久子
作・絵: 赤羽 末吉

出版社: 福音館書店
 楽しみしていた芋ほり遠足が雨で1週間延期…
ガッカリする園児たちに先生は「ななつねるといっぱいおおきくなってまっててくれるよ」と励ましますが…

 圧巻は12ページにわたる長ーいおいも…
「まだまだまだまだ…」と続くおいもの長さにはびっくりだし何より読み聞かせではどんどんノッてくるところです…

 絵は一筆書きのような線描ですが、それがまた後半のファンタジックな展開を邪魔しないところが素晴らしい…
一色だけ使われている芋色?がとても効果的ですね…

50年以上版を重ねているのも当然の一冊です…
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自信を持っておすすめしたい なんだかクセになるかずあそび  投稿日:2023/01/26
かずあそび ウラパン・オコサ
かずあそび ウラパン・オコサ 作・絵: 谷川晃一
出版社: 童心社
初めて手にとって表紙を見た時、「あっ…面白そう…」という予感がありました…
それは大当たり…
 見開きごとに動物や果物などをひたすら数えていく絵本…
数え方のルールは簡単…一つは「ウラパン」、二つは「オコサ」これだけ…だからまず二つごとにオコサで数えていき一つ残ればそれがオコサ…はじめに練習する場面があるので、読み進めればすぐに理解できます…
 でも、この本は一人で読むよりは、何人かでページをめくりながら声を出して「ウラパン ウラパン オコサ…」と数えていくのがおすすめ…なんだか楽しくなってくるのです…リーダーがいて、大勢で数えれば盛り上がりますよ…癖になりそう…
 ちょっと様式化された縁取りのある絵がまた魅力です…一人の時はぜひ絵をじっくり楽しみましょう…
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自信を持っておすすめしたい そうだうれしいんだ生きる喜び…  投稿日:2022/03/07
あんぱんまん
あんぱんまん 作・絵: やなせ たかし
出版社: フレーベル館
 アンパンマンシリーズの出発点となった絵本です

 砂漠で死にかけている旅人や森で迷子になった子どもを励まし、自分の頭を食べさせるお話はインパクト充分…つぎはぎマントで大人体型のアンパンマンは今のスタイルとはだいぶ違います…
 初めて読み聞かせする時はちょっと違和感をもつかもしれませんが子どもたちにはきっと印象的な一冊になるはずです…
「ほんとうの正義というものは、けっしてかっこうのいいものないし、そして、そのためにかならず自分も深く傷つくものです…」とあとがきで作者はいいます…
そう…「アンパンマンのマーチ」の軽快なリズムに隠された深ーい歌詞の原点がここにあります…
 新しい顔を焼いてもらっている頭のないアンパンマンはちょっと不思議な感じです…鉄腕アトムにも頭を取られたまま海を渡って家に戻る話がありました…ヒーローにとってはハートが大事で頭は飾りなのかもしれませんね…
 でも、それはまた別な話…
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自信を持っておすすめしたい 読み手の感性が問われます…  投稿日:2021/02/16
もこ もこもこ
もこ もこもこ 作: 谷川 俊太郎
絵: 元永 定正

出版社: 文研出版
 何もない地平線…そこからキノコのような出っ張りがどんどん成長し…おとなり出てきた膨らみを食べる…するとそこから小さな球が出現…球はどんどん膨らみまるでビッグバンのようにはじけたところでUFOのような物体に変身…四方に飛び散ってまた元の静寂に戻る…
と思ったら最後にまた…

 いきなり書店で見たなら買うのには勇気がいるでしょうね…
読み聞かせをするにもまずは読み手がこの抽象的な絵と短い擬音だけのテキストを自分なりにキャッチし、面白いと感じることが 必要でしょう…
 見開きページで 全15場面…それぞれゆっくりと時間をかけ、場合によっては自分なりの擬音に換えたり追加したりするほうが自然体で読めると思います…

 新宿で画家の元永定正展を見たとき、その作品の数々が思っていたよりとても大きくて、その美しさと迫力にびっくりしたけれど、それはまた別な話…
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自信を持っておすすめしたい おなべのシェフがなべ料理…  投稿日:2020/02/13
ワタナベさん
ワタナベさん 作: 北村 直子
出版社: 偕成社
 鍋さえもっていけばどんな鍋料理も目の前で作ってもらえテイクアウトできるお店のシェフはお鍋のワタナベさん…
ところがこの日最後のお客さんはナポリタンをオーダー…
一度は戸惑ったワタナベさんですが、みごとな手順で作り上げます…

 扉のページには<さむいひえいぎょう>とありますが、これからはきっとオールシーズンいけるのではないでしょうか…
 輪郭がシャープで貼り絵のようにも見える絵がすばらしい…
特におでんの具が秀逸でこれだけで読み聞かせが楽しめます…
擬人化した道具が活躍する仕事シリーズが誕生しそうです

 描かれているレシピを半信半疑で作ったところちゃんとできました…えらい…でも、これはまた別な話
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自信を持っておすすめしたい ママは偉大  投稿日:2018/12/02
どれがぼくかわかる?
どれがぼくかわかる? 作・絵: カーラ・カスキン
訳: 与田 静

出版社: 偕成社
動物に変身した男の子をたくさんの中から
お母さんが見分けられるか…
というやりとりが9回続いていく…

 見分けるといってもほとんどの場合
坊やだけは物品一緒なので単純簡単当てられる…
初めて読んだとき、これでは1回で飽きてしまうかなぁ…
と思ったのに孫娘はしょっちゅう本棚から
これを選んで持ってくる…
そしてページを開くと「これっ」と正解を指さすのでした…

 しばらくして、気にいっている理由が分かりました…
お母さんが自分を見つけてくれる
分かってくれることがうれしい…
だから正解を指で押さえるとき
当てものをしているわけではなく
彼女は<わたしはここよ>と主張しているのでした…
ですから集団で読み聞かせをする本ではないでしょう

 本人の希望であれば、坊やを子どもの名前に読み変えて楽しむのもいいと思います…

でもそれはまた別な話…
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