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2008年01月31日

ベネッセIT新年会

朝、娘を送ってから出社。
週に1日は早く帰宅して家族で夕食することにしているのですが、
このところほぼ毎日仕事で午前様のため、朝家族と一緒に過ごす時間は貴重です。
いつまで学校に送っていけるかわからないけれど、
毎日の出来事、楽しかったこと、悲しかったことを、
すぐにお互いに共有できることはとても大切だと思っています。

セールが好調で、絵本ナビShopはクリスマス商戦の12月を上回り、ギネス(記録)を更新。
全スタッフ向けのメールにてギネス更新を伝え、各人の主体的な努力が成果に結びついていることを称え、さらに気を引き締めてお客様に喜んでもらうべく基本動作を徹底していくことを伝える。

午後は提携先の物流センターで月例ミーティング。
提携先のシステム仕様がどうしても弊社のお客様対応ポリシーに合わないため、何としても改善すべく協議を重ねる。
今年に入ってから僕が自らオンラインショップとブッククラブの陣頭指を執っていて、ほんのわずかな確率ですがポリシーにあわない状況が発生することが見えてきたのです。
効率優先の総合オンライン書店では許されることでも、「幸せな時間」をお届けするショップとしてはお客様目線を徹底していきたいと考えています。

東京に戻り、絵本ナビの株主でもあるベネッセコーポレーションさん主催のIT新年会に幹部社員と出席。
絵本ナビはベネッセウィメンズパークの絵本コーナーにコンテンツ提供しているのです。
ベネッセ経営陣、アイスタイルの吉松社長夫妻、まぐクリック高橋社長、まぐまぐ横尾社長、ネットイヤーグループ石黒CEOなどなど、いつもお世話になっているネット系の皆さんと歓談。

「絵本ナビさんってほとんど女性の方っていうイメージでしたが・・・」
と女性の方に言われる。
確かに、四十前後の男性5人での参加は変かも。
絵本ナビの女性スタッフは、みんな保育園等のお迎えがあって、
5時になるとダッシュで退社します。
オフィスでも、5時を過ぎると男子校状態になるのです(笑)

途中、しまじろうやたまちゃんひよちゃんも登場して場を盛り上げました。
こんな素敵なパーティーでも、「僕も娘に絵本読んでるんですよ」などとパパ経営者さんから声をかけていただくのが嬉しい。
初対面の方でも、急に親近感が沸いてしまいます。

パーティーは早めに失礼して、寄り道せずに帰宅。
最近は、
「今夜は飲み会だから早く帰るよ」
というヘンな帰るコールなのでした。

パーティーでお会いした某社の社長さんは、この絵本が好きで、
娘さんにこの絵本にでてくるあの名前をつけられたそうです。
素敵ですね!

ももいろのきりん
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2008年01月30日

●●よしながこうたくさん「飼育係長・制作日記」●●
 【5】締め切り日到来、ですが。

この企画も次週でいよいよ最終回!・・・という事はそろそろ出来上がっていてもいい頃ですよね。
さて、どんな事になっていますでしょうか。
何か違う人みたいな写真があるようですが。
今日は嬉しいお知らせもあります。是非最後までお楽しみください。


◇◇編集者瀬尾さんより・・・
こうたくさん、締め切り間近でラストスパート。
なんだかもうボロボロ、血と汗と涙の創作現場、凄まじいです。

2007年11月1日 寝袋生活・・・。

禁欲生活がひたすら続く。
描いても描いてもゴールは遠い。
いったいどれだけ座り続けたであろうか…
ふと外に出ると
秋でした。
ふと気がつくと
総理大臣が変わっとった。いつの間に!?
テレビ無し、人と話さん、情報が全く入ってこん…
禁欲とは言え、睡眠はしっかり6時間はとる。
眠気を我慢しすぎて絵を描くと
途中から絵を描きながら寝てたりする事がある。
寝てるくせに絵を描き続けとる自分に驚くが、
塗ってはいけない所を一生懸命塗っとる自分に驚く事がもっとある。
バカな!
と叫ぶ事、数回。
だからと言って自宅のベッドで寝ると二度と起きれん可能性大だもんで
毎日カフェのソファ(事務所とカフェが一緒なんです)で寝袋就寝。
そんなこんなな日々を送っとったら
無理がたたったか

お腹が…気持ち悪い…

ついに最弱ボディに風邪の症状発生!!
今年は内臓からか!?
シェフに風邪薬をもらう。
シェフ「弱いけど眠くならんやつか、強いけど眠くなるやつ、どっちが欲しかね?」
こうたく(ここで風邪を悪化させては作業に支障が…)「もちろん、強かやつば下され!」
その後、
あっさり爆睡。
昔、こんなに風邪薬で眠くなったかいな?
寄る年波には勝てんちゅうことか!?

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↑寝袋は意外と薄くて背中が痛いんです。

11月11日父さん・・・。

カフェバイトの娘曰く、今日はポッキーの日らしい。
内臓からくる風邪と思っとったが
「兄ちゃんエスプレッソの飲み過ぎっちゃないと」
と妹に指摘され
ハッ! とする。
なんて斬新な考え方。
眠気覚ましとは言え
弱った体にエスプは強烈なんだね。
カフェに身を置く運命を呪う。
とりあえず禁エスプレッソ発令。
また禁欲条例が一項目増えた。
常連さんが差し入れで「みんなのうたベスト」をくれる。
歌詞を先読み出来ない意外な展開に爆笑。
落語に通ずる。
大人が子供の為に作ったもんに、悪かもんは無かったっちゃねぇ…
などと懐かしんどると
「こうたく、体調が悪いらしいな。栄養ドリンクば買ってきちゃったぞ」
と父からコンビニの袋を手渡される。
「父さん…(涙)」
しかし袋の中身は「ウコンの力」6本入り。
こうたく「OH! こ、これはお酒を飲むとき用じゃ???」
父「栄養に変わりはなかろう。」
禁酒生活中にこれは残酷! 鬼父じゃぁ!

こんなに集中力を掻き乱されては間に合わん!!
と画材道具一式かかえて自宅に逃げ帰りるのであった。

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↑体調絶不調時。目が死んどります。

11月28日締め切り日到来。 

絵を描く作業は座りっぱなしやけん
そげん体力ば使わんとばってん、
脳ば使うとです。

特に絵本は「ページをめくる」といった動作を含めて1つの作品やから
かなり頭を使う。
何度もその世界に潜って、空はいったい何色なのか、太陽はどっから射しとるのか
色々見渡したらまた現実世界に帰ってくる。

しかも表紙とオマケページのアイデアにも同時進行で悩みまくる。
給食番長がインパクト強な表紙だけに
2作目もインパクト強過ぎると書店員さんが並べて置いてくれんっちゃないかいな…
書店の一角が濃過ぎやしませんか…と自分突っ込みの連続。

だもんでもう脳みそが納豆気分。どよ〜〜ん。ぼや〜〜〜ん。
お外の紅葉が血の色に見える…
サザエさんのいささか先生は良いなぁ…担当者が原稿を取りにきても
「まだ出来てないから磯野さん家で待ってなさい!」
なんて言えるから、結構な大御所なんだなぁ…

自宅にこもって以来、ほぼ人間を見る事も無くなり、
家から一歩もでない生活が続いたので
1日1日の境目が分からんくなってくる。
絵描きがモテるなんて噂、あたい信じない。

そうこうしとるうちに、ついに約束の締め切り日が訪れようとしていた…

がんばれ、こうたく! 負けるな、こうたく!

が、やっぱりね、
出来とらんかった…

しかし、心配なさいますな。
絵が締め切りだからといって、絵本制作の全体が締め切りではないんです。
絵が届いてからデザイナーが文字を入れたりなんたりする為
締め切りから1ヶ月は余裕があるのです。たぶん。
そんな事情を知っていた僕は(←番長の経験から勝手にそう思ってる)
(出来ている分だけでも瀬尾さんに献上致せば
打ち首だけは逃れられるはずじゃぁ…)
「すみません! 出来てません! 出来とう分だけで、なんとかお納めを!!」
と素直に告白。
中ページの8割は出来ていたので瀬尾さんも
「とにかく、頑張って」
と心無しか優しげに承諾。

その優しさが恐ろしい。

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↑自宅にて第一次危機を乗り越えた瞬間。ヒゲまみれ。

・・・こうたくさん、重ねて言ってしまうけど違う人みたいです。
でも、冒頭でもお知らせしました通り次週が最終回です。
という事は、絵本が無事出来上がったようですよ!ご安心ください。
(まだ私も見てません。今週、絵本ナビにこうたくさん御本人がいらっしゃって下さる事になりました。完成品と共に!楽しみです。)

そんな流れも踏まえまして・・・

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来週2月6日(水)の絵本ナビのメールマガジンで、
「飼育係長」発売記念特別企画を行います!!

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勘の良い方ならお気づきでしょうが。
そうです!名入れサイン本を販売します!!
勿論「給食番長」も合わせてサインして頂けますよ。
来週はよしながこうたくさん来訪の様子と共に、
名入れサイン本の募集を行いますね。
お楽しみに・・・。

唐突にカナガキブログスタートです。

こんにちは、絵本ナビ社長(兼事務局長)のカナガキです。

以前、パパ's絵本プロジェクトとして育児日記を書き始めたのが2003年の6月。
この4月で小学校2年生になる娘(7歳)が2歳のときでした。
それから2~3年間育児日記を公開していましたが、その後すっかりご無沙汰に。

絵本ナビのオフィシャルブログでどんな内容を書くべきか・・・などと悩んでしまっていたのですが、

「あんまり悩まず、気楽に更新していけばいいんじゃない?」

という声に押され、唐突に書き始めることにしました。

日々、カナガキがどんなことを考え、どんな行動をしているのか、記していきたいと考えています。
気楽にお付き合いいただけましたら嬉しいです。

近況報告ですが、
12月から、雑誌『sesame(セサミ)』と『PHPスペシャル』で連載を開始しました。
sesame(セサミ)』は1ページ丸まるいただいて、「親力がアップする絵本」というテーマで、子育ての気付きが得られる絵本を紹介するコラムを書いています。
発売になったばかりの3月号は、「知的好奇心を刺激する」3冊の絵本を紹介。
(この3月号には、安藤パパの長男、ヒロシくんが登場していますよ)
コーナー内の「金柿パパのブレイクトーク」では僕の近況報告をちょこっと。
sesame_cover200803.jpg

200802_index.gif

最近ネタではmama's styleというサイトの「素敵なパパfile」というコーナーに登場しております。
(かなり恥ずかしいですが)
mamas_200802.jpg

それでは、どうぞよろしくお願いいたします。

メルマガ バックナンバー
◆@絵本ナビ あの人気のしかけ絵本が待望の入荷です!小さい子向けしかけ絵本も特集です(2008/1/30)

http://www.ehonnavi.net/magazine20080130.htm

2008年01月23日

高畠那生さんがいらっしゃいました!

高畠那生さんがあそびにきてくださった記事は移行いたしました。

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⇒『だるまだ!』作者 高畠那生さんが遊びに来てくださいました!

メルマガ バックナンバー
◆@絵本ナビ もうすぐ節分ですね。こんな鬼の絵本あります。(2008/1/23)

http://www.ehonnavi.net/magazine20080123.htm

2008年01月22日

●●よしながこうたくさん「飼育係長・制作日記」●●
 【4】原画描き!

こうたく節が全開で、ますます絶好調の制作日記!
御本人が必死になる程、面白くなるような・・・そんなタイプな方なのでしょう。(勝手に決めたりして。)


◇◇編集者瀬尾さんより・・・
ラフを描き終えて、ようやく原画描きに辿り着きました。
一番作業に没頭されているはずの時期なのですが、
とんでもない事実が発覚!!


2007年10月3日 マニアックアニマルゾーン。

俳優、青木崇高氏が陣中見舞いで撮影の合間をぬって大阪より来福。
彼もまた休日にはお部屋で絵を描いたりする変わった人である。
既に絵の構図等、大ラフは出来上がっとったので
絵本のストーリーを相談。
さすが脚本から感情表現や状況演出を体現する仕事の人じゃぁ。
鋭く的確な意見がビシ! バシ!
動物の鳴き声をもっと増やした方がより伝わるねん。とか
声には特徴があった方がより劇的になるねん。とか
関西弁で喋る。
福岡で関西弁を喋るとは、きみ、よか度胸ばいね。
音で演出を考えるところは絵描きには無い発想。ありがたや。
その後、一緒にトリアスふれあい動物園へ。
先月、妹情報により知ってしもうたご近所マニアックアニマルゾーン。
狭い敷地内に
カピバラやらフラミンゴやらアルマジロやらワラビーやら
すべて放し飼い。
神の領域!!
まさか我が家から山ば挟んで向こう側にこげな所があろうとわ!
二人でアニマル達をなでまわし
感触や筋肉の付き方、骨格を再確認。
まず触れて知る!
もおおおおおおおおおおおお
動物くんたら、ちかっぱぃ可愛か!!!!
ここの飼育員の方達ともすっかり仲良しに。
広がれ広がれ人民の輪!

28歳にもなると、青木氏を始め、同世代の友人達が目覚ましい活躍ぶり。
こりゃぁ負けちゃおれん!と新たに気合いを入れなおしたのであった。

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↑「ちりとてちん」青木君と桃色フラミンゴ


10月8日 絵本作りは楽しいばかりじゃなか。

デハラユキノリさんが絵本『サトシくんとめんたくん』のプロモーションで
明太子の国FUKUOKAにおいでになる。
で、一緒に食育のイベントに出てトークしたりする。
で、デハラさんと美味しく福岡名物もつ鍋なんかを食べたりして福岡満喫。
だが、そのこうたくの体内はすでに内臓脂肪を大量に蓄え、
その重みに耐えきれずに腰が悲鳴をあげとる真っ最中だった。
大ラフアップ以来、絵の本描きが始まっていたが
既に自分の下描きのあまりの細かさに後悔の日々を送っていた。
運動不足、栄養不足、愛情不足。
成人病へまっしぐらでございます。

おのれ、わんぱく小学校…いったい何人生徒がおるんじゃぁ…
動物園の動物はいったい何匹…
描いても描いても終わらんではないかぁああ

出だしの気合いはどこへやら。
徐々に給食番長を制作していた半年前の地獄を思い出し始める。
「絵本だしてるんですか! スゴいですね!」
とかカフェのお客さんにちやほやされとってすっかり忘れとったが
そげんやった。あ〜、そげんやったそげんやった。
長期スパンで戦う絵本作りは楽しいばかりじゃなか。
地獄も用意されとりますとたい!!

「も〜やだ〜! ぼく沖縄に行く〜」

ワガママこうたくが顔を出し始めるのであった。

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↑我が家マッチョカフェにて、妹、僕、デハラさま 


10月21日 !?

福岡タワー内のイベントででRKBのアナウンサー茅野正昌さんが
給食番長』の読み聞かせをするというので聞きにいく。
初めて他の人が番長の博多弁を生で読むのを聞いたが、
面白い! いや〜〜〜面白い。
感動していると
「会場のみなさん! 今日、作者さんがいらっしゃってます!」
と不意打ちで名指しされ拍手の中、起立させられる。
驚きと感動でいっぱいになった。
そしてその重みに倒れそうになっていた…

実はこの時、ぼくはある重大な事実を担当の瀬尾さんに告げられており
まったく寝れない徹夜の日々を送っており
半分死に体のぽっくり絵描きとなっていたのだった…

瀬尾さんから電話がかかってきたのは
その日をさかのぼること2日前。

瀬尾「最近連絡してなかったですけど、その後『飼育係長』の調子はどんな感じですか?」
こうたく「あ、瀬尾さん! そりゃもうバッチリですよ!」
瀬尾「それは良かったです。どのくらいで終わりそうですか?」
こうたく「この調子やとクリスマスまでにはバッチリ終わっとりますです!」
瀬尾「…は? 何を言ってるんですか???」
こうたく「…何がですか…?」
瀬尾「最終締め切り、11月中って言ってましたよね…」
こうたく「…は…い???」
瀬尾「え………」

恐ろしく重たい空気が流れ、ぼくはあせった。
そっこうでスケジュール帳を取り出しぱらぱらとめくると

「か…書いてありました…11月中締め切り!って…」

何をどこで勘違いしたか、スケジュール帳は
11月締め切りを飛び越え12月のページにおよび

12/24 最終ページ提出!

12/25 クリスマス!

とビックリマークが哀しいキラメキをはなっておった。
浮かれた感がよりいっそう哀れな感じでス・テ・キ。

瀬尾「だ…大丈夫なんでしょうね…」

しかし、僕もダテに制作中ずっと落語を聞いてるわけではありません。

こうたく「大丈夫ですよ! 瀬尾さん! 気がついたら、あれ? 全ページ一式手元にあった! いつの間に!? ってなことになっとりますって!」

と、間髪入れずの名回答。安心感を与えるステキトーク。
米朝さん、枝雀さん、ありがとう。

当時電話の始終を横で聞いていたデザイナーさんによると
「あの日、こうたくさんの電話を切ったあと、瀬尾さん、お腹が痛いって言って早退してましたよ…」
との事。
ひっ!

この日、初めて、人生の終わりが足音をたてて猛ダッシュで近寄ってくるのを実感したのでした

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↑読み聞かせ心のお師匠様、茅野さん

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↑桂枝雀師匠と共に絵描き修羅場へ

2008年01月16日

●●特別企画メイキングレポート「絵本ができるまで」●●
【5】完成記念!名入れサイン本で販売開始です。

今週で5回目、いよいよ最終回です。
絵本も無事完成!
先週もちらっとお伝えしました通り、
最後は、「名入れサイン本」販売で締めくくりです。

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絵本ナビのメルマガ「石井聖岳さん名入れサイン本特集号」はこちらから。

1月の下旬に全国の本屋さんに届けられる予定の
森のイスくん」。


絵本ナビでは、どこよりも早く先行販売してしまいます!!
そして、もちろん石井聖岳さんの直筆サイン入り。
更に、宛名としてあなたのお名前、もしくは贈る方のお名前を
入れてもらえますよ。
イメージはこんな感じです。

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↑(わかりにくいですね・・・後は届いてからのお楽しみです。)

可愛いイラストが入っているようですよ。
私も息子と息子のお友達にプレゼントしようかな。
 
「イスくん」名入れサイン本購入ページはこちらです>>>


更に、このブログでも何度か登場した
石井聖岳さん×津田さんの前作
ぷかぷか」も
名入れサイン本販売の対象です。
本当に気持ち良いほど平和なこの絵本。  
是非、抜けるような青い空の色を直接確認してみてくださいね。

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↑こちらもサインのイメージ。更にわかりにくいですね・・・。

勘の鋭い方ならピン、ときますでしょうか。
「あれ」が描いてありますね。

「ぷかぷか」の名入れサイン本購入ページはこちらです>>>

それでは、届きました方。

こんな工程で出来上がったんだね・・・。
イスくんみたいな子、いるよね。
イスくん、本当に楽しそうに遊んでるね。

なんて、お話しながらじっくり味わってくださいね。

最後まで読んでくださった方、
ご協力頂いた石井聖岳さん、ゴブリン書房津田さん、
ありがとうございました。

また次回作を楽しみにしています!

メルマガ バックナンバー
◆@絵本ナビ 特別企画「絵本ができるまで」最終回は名入れサイン本の販売です!(2008/1/16)

http://www.ehonnavi.net/magazine20080116.htm

●●よしながこうたくさん「飼育係長・制作日記」●●
 【3】動物園に取材へ!

独特の世界の中にも、不思議とリアルな雰囲気をかもし出しているこうたくさんの絵本。
こんな地道な取材活動に基づいていたんですね・・・。意外?
今回も、その場の雰囲気がばっちり伝わってくる日記ですよ。

◇◇編集者瀬尾さんより・・・
絵に説得力を持たせるために、
必ずストーリーの舞台へ取材をお願いしているのですが、
シャイなこうたくさんは毎回苦労しているようです。

2007年8月16日 ひとり動物園へ。

帰福後、ストーリーの荒ラフ作りに専念し、流れだけはほぼ完成。
あとは飼育関係者にお話を伺うだけとなるが
世は夏休み。
小学校は閉まっており、
福岡市動物園の園長さんも多忙との事で、アポ取り難航。
ひとり動物園へ事前潜入を繰り返す。

園長さんに会う前に知りたいのはただ1つ。
番長達がどの動物を連れて帰るか?

条件として考えたのは
・ふれあいコーナーでふれあえる動物
・小さい時は可愛いけど、大きくなったら可愛くなくなる動物
・子どもと大人とでは姿、形が異なる動物

そして最も困難な条件。

・連れて帰っても気付かれん動物・・・

しかしふれあいコーナーにはうさぎ、モルモット、アヒルしかおらず。

「君たちは大きゅうなっても可愛か。そもそも小学校におる!」

うむ〜〜…やはりトラか、ライオンか…

園内の食堂でビールを飲みながら一服しつつ考え込む。
さては食堂のおばちゃんなら良いアドバイスばくれるやもしれん!

こうたく「ぁ〜〜〜〜〜…おばちゃん、ちょっと訊きたいっちゃけど…」
おばちゃん「はい?」
こうたく「ぁ〜〜〜〜〜…この動物園でおらんごとなっても気付かれん動物って知らんかいな?」
おばちゃん「……は?」
こうたく「いやいや、怪しい者じゃなかとよ!ちょっと参考までに…もし! 子どもが連れ帰ったりした場合たい」
おばちゃん「……  はぁ。おらんとじゃないですかね…」
こうたく「…ですよね」

やはり…園長さんに直接訊くしかないな…


8月23日 飼育係長に出会う!

つに園長さんとお会い出来る日が来た。
応接間にて園長さんと対談。
動物との接し方や信念、抱いてる夢を伺う。

動物園には、狭い檻に入れてかわいそう等の避難もあるが
見たり触ったりする事で、動物の皮膚感や心音、臭い等で命の尊さを教えてもらえる。
だから動物園では
“動物は野生からの親善大使”
として丁重に迎え入れ、ちゃんと接待し、快適に過ごしてもらえるように努力している。
「それは人間同士でも同じ事ですよ」

さすが現場で長年やっておられる方には信念と哲学がある!
なにか、子どもたちに伝えるべきものが見えたような気がします!

こうたく「ところで園長…1つ訊きたいんですけど…」
園長「なにか?」
こうたく「…この動物園でいなくなっても気付かれない動物っていないですかね?」
園長「…いませんよ。どの動物にも名前をつけてますし、毎日点呼とってます」
こうたく「ですよね…すみません…いや、悪気があるわけじゃないんですが、ええ」
こうたく(この質問は動物園関係者にはタブーですよ、瀬尾さん!ぼかぁいったいどうしたら…!!?)

園長「では、園内の案内は飼育係長の者がしますので何でも訊いて下さい」

こうたく「え!? 飼育係長って役職は本当にあるんですか!! 知らんかった…」


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↑ぼくの好きなラクダさん。いつもボーとしてらっしゃる。

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↑ぼくの戦場。こども動物園!

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↑左:飼育係長 中:園長 右:こうたく


9月12日 給食の人。

番長出版以来、久々に裏の小学校に取材へ行く。
給食番長取材初日は不審者扱いだったボクも
今では校長先生も給食室の先生達もすっかり仲良くしてくれる。
校内新聞の影響で、子どもたちは相変わらず
「あーーーーーーー給食の人やーーーーーー!!!」
と指をさす。少し間違っている。

飼育小屋は記憶の通り、やはりモノトーン。
その周りで子どもたちがウサギやチャボを出して遊んどる。

この頃には何の動物を連れて帰るかは決まっとったので
子どもたちの真っただ中でイメージを膨らませながら写真をパシャパシャ。

大ラフの締め切りも近い…集中、集中…

しかしカメラを前にするとはしゃぐのが子どもの習性。
ちゃちゃをいれてきたり、叩いてきたり、写真になんとか写ろうとしたり…

「こらぁぁぁぁ!!! 大人の邪魔ばせんとぞ!!!!」

などとは言えず、

「先生、後日放課後に来ていいですか?」

大人然とした美しい態度でその場を去りつつ、
絵本出して以来、子どもと関わる事、多くなったなぁ…
と、人生が予想だにしない方向に進んでる事を実感するのであった。

2008年01月09日

●●特別企画 よしながこうたくさん「飼育係長・制作日記」●●
 【2】日記スタート!まずはタイトルから・・・。

いよいよ始まります、「飼育係長」制作日記。
あんなインパクトのある前作「給食番長」の続編、というからには・・・
さぞ苦労なさっているに違いない!なんて、思わず苦悩するよしながさんを
期待してしまうイソザキです。

さて、早速アイデア出しから色々エピソードがあるようで。
小学校でトラって・・・。
担当編集者瀬尾さんとの駆けあいもいい味出していますよ。

◇◇編集者瀬尾さんより・・・
今回は、企画始動からタイトル、アイディア出しまで。アイディアのとっかかりでこうたくさんが苦悩していたので、小学校時代の思い出から考えはじめていただきました。


2007年7月24日 始動!

給食番長が世に出てから1ヶ月。
7月21日から半年ぶりに欲望の街へプロモーションのため上京。
久々の満員電車&人ごみ地獄を味わいつつ
営業担当の小尾さんと毎日、朝から晩まで東京中を歩き回る。
日中は取材や書店巡り。夜は交流飲酒。
初めて社会の営業活動というものを経験させてもろうたが
恐ろしく、歩く歩く歩く飲む! 歩く!
数日でカバンがおケツとこすれてビリビリに大破!

「小尾さん(営業担当)、ぼくはこんなに日光にあたったことは無かですよ。あんたはスゴか」

真夏の日差しの中、日頃のご苦労を察し、ねぎらいつつ、
お部屋でぐったり絵描きに生まれてきた我が身がかわいいと思いました。
ありがとう、神様。
足腰ボディが弱いんで、絵描きっちゅう職業が無かったら
あぶなかったです、ぼく。
そんな折、
出版社に届いたたくさんの読者ハガキを見せてもらい、
僕にも読者の皆さんから頂いたメールが多々ありまして、

瀬尾さん…結構な数で「続編を!」って書いとりますよ…

瀬尾「やりますよ」

こうたく「な、なんと!」

そんなこんなで番長シリーズ改め、
わんぱく小学校シリーズ次作プロジェクト始動。


7月26日 小学校の思い出といえば・・・。

こびとづかん』のなばたとしたかさんと対談、
というマニアックな時間を終えたあと
瀬尾さんとアイデア出し。
やはり小学校で思い出深いのは飼育係。
僕の小学校では飼育小屋が中庭にあったので
両側を校舎に挟まれて、なんとな〜く常に薄暗く、
湿った空気と動物の臭いというイメージ。
小屋のなかは外から見づらく、入ると獰猛なニワトリが怖くて近寄れない。
ではあったが、
ぼかぁ小学校時代は友達と遊ぶより、
虫や魚、動物を探すのが大好き少年やったけん
クラスの“動物博士”の称号も欲しいがまま。
山川海が近い田舎の小学校だったもんで、調子に乗って生き物を乱獲。
てんとう虫、オタマジャクシ、なんでも大量捕獲。
しかし、やはり無知は罪也か、
クラスで大切に飼っとった金魚の水槽にトンボの幼虫「ヤゴ」を入れとったら
翌日金魚が食べられとりました。
「おぁぁぁ、ご、ごめんよ、きんぎょ!!!」
幼い僕にはそーとーショックでした。

色んな人に飼育係の思い出を聞いてまわったらば、
結構多くの意見で
「あの時ちゃんと飼い方ば教えてくれる人がおったら、あいつばもっと長生きさせてやれたとに…」
でした。

こうたく「こ、これ、いきましょう、飼育係!」
瀬尾「給食番長ときて、飼育番長ってのも芸がないですね」
こうたく「じゃぁ…係長…?」
瀬尾「飼育係長…」

こうしてシリーズ第2弾「飼育係長」の題名だけが先に産まれたのであった。

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↑「給食番長で取材協力してくれた小学校の飼育小屋」

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↑「昭和の香りプンプンの下町幼少期」


7月30日 地獄の打ち合わせスタート。

この頃、出版社に毎日顔を出しすぎたおかげで
もう誰も特別扱いしてくれんごとなる。
人間とは、そんなもんですたい。
福岡のRKBニュースに送るようのビデオを長崎出版のみんなで撮影後、
恒例の瀬尾さんとマンツーマン地獄の打ち合わせ開始。

絵本のテーマをどこに絞るかで難航する。
命の大切さ? 飼い方? 帰化生物問題?
17ページで子供達に伝えられる事…

…とりあえずヴィジュアル面で一回考えますか…

灰色の壁に黒い金網。ウサギもニワトリも白色。モノトーンな飼育小屋。

色が足らんばいねこりゃ。

こうたく「絵的になんかこ〜派手な動物が欲しいんすよ。トラとか格好良くないですかね?」
瀬尾「小学校にいないでしょ…どっから持ってくるんですか?」
こうたく「遠足で動物園から連れ帰るとか…」
瀬尾「ちょ、ちょっと無理矢理な設定ですねぇ。まさか捕獲隊とか出すつもりじゃ…」
こうたく「その捕獲隊に撃たれるトラをかばって、番長が銃口の前に立ちふさがるとか…」
瀬尾「なに言ってんですか?」

さすが絵本界に身を浸しておられる瀬尾さんの的確なツッコミにより、
「福岡に帰ってちゃんと小学校と動物園を取材してからね」
と、ダメな感じで福岡に帰される事になるのであった。

瀬尾「取材できたら連絡ちょうだいね」
こうたく「はい、隊長」

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↑「まだ笑顔がある頃の事務所風景」

●●特別企画メイキングレポート「絵本ができるまで」●●
【4】印刷、製本、そして・・・。

今朝、保育園に送ろうと、自転車に乗せる前に息子がひとこと。
「じてんしゃくんは どこから きたの?」
???
どんな質問?・・・しばらく考えてから、あーそうか!
昨日の夜読んだ「森のイスくん」からきてるんだね。
取りあえず「うふふふ」と笑って答えておきました。(時間もなかったしね。)
また、帰ってきたら一緒に考えてみましょう。

さて前回は、「入稿」から「下版」までをご紹介しました。
要するに、ほぼ原稿内容は決定しているのですね。
  
という事で、次はいざ印刷!
後は、印刷所で刷るだけ・・・なのかと思いきや、
ここでも刷り上りの「色味」のチェック。微調整。

編集の津田さんも立ち会います。
印刷所のオペレーターさんとやりとりしながら、色味の指示を出していきます。

DSCN0146blog.jpg

↑色校正と印刷されたものを比べながら、チェックする津田さん。
真剣です。(当たり前ですね。)鬼気迫るものが・・・


オペレーターの方はボタンで色味の調整をしていくそうです。
(主に濃淡の指示など。)
昔は、インクの量などを殆ど感覚で調節して。職人技ですね・・・。
いかに苦労していたか、容易に想像できます。
作家さんによっては、ここで立ち会う方もいらっしゃるようですよ。
職人さんを怒らせるも、一歩も譲らない作家さん。
こんな図も、容易に想像できますね(笑)。

絵本を手許に取るとき、もう一つ気になる部分がありますね。
そう、表紙カバーと帯。こちらは、専門のデザイナーさんに依頼するそうです。
ちょうど「入稿」の時期と同時進行で「カバーと帯」のデザイン作業も進んでいたそうです。
原画の画像データをもとに、どの場面を表紙に使うか、
どの様にカットするか、
背表紙や裏表紙を含めたデザインはどうするか・・・。
また、帯というのも書店に並ぶと大分印象が変わりますよね。
こちらも最終的に印刷所で色味チェックをして刷り上げます。
今回は表紙に光沢(PP加工)を出すので、中味部分とは少し違う調整です。

DSC_1288.jpg

↑出来上がった「森のイスくん」のカバーと帯。

DSC_1303blog.jpg

↑カバー、帯かけるとこんな感じ。
帯をかけても表紙の絵の印象が変わらない・・・というのがポイントですね。


印刷所で刷り上った紙を「刷本」と言うそうです。
この刷本を製本工場にまわして、「製本」。
1枚で表4場面、裏4場面。合わせて8ページ分ある刷本を
「折り機」で折り畳み、1冊分になるように丁合して・・・
背の部分を針金で止め、余白を裁断し・・・などなどの工程が機会で
どんどん進んでいくようです。
ここで絵本の形として出来上がったものが出荷されていきます。

ここで、本当に完成―!!
津田さんお疲れ様でした・・・。

DSC_1300brog.jpg

・・・とここで、お知らせです。

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来週1月16日(水)の絵本ナビのメールマガジンで、
「森のイスくん」発売記念特別企画を行います!!

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通常、1月下旬に本屋に並ぶ予定となっている「森のイスくん」。
絵本ナビで、特別に先行発売が決定しました!
そして、もちろん作者石井聖岳さんの名入れサインが入りますよ!!
(ご希望の御宛名を入れてサインをして頂きます。)
石井さんと津田さんの前作「ぷかぷか」も対象本になりますよ。
詳しくは、来週お知らせしますね。お楽しみに・・・。
その前に。

moriblog.jpg
森のイスくん」立ち読みアップしましたよ。
まずは覗いてみてくださいね。

森に佇む「イスくん」は、大人の目で見ると明らかに異物・・・。
そんな彼を目の前にした森の動物達は、珍しがりながらも自然に遊び始めます。
口数の少ない「イスくん」ですが、彼のことをみんなで色々考えている様子は
本当に嬉しそう。                   → 続きはこちら

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◆@絵本ナビ 限定セット 宮西達也さん「にゃーご」名入れサイン本&パペット 販売です!(2008/1/9)

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2008年01月04日

●●特別企画メイキングレポート「絵本ができるまで」●●
【3】入稿。

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森のイスくん

出来たてほやほやの「森のイスくん」を、
一足お先に息子と一緒に読ませて頂きました!
「イスくんとは一体何者ぞや?」
じっと聞き入る、4歳の息子でした。
興味津々、また明日から何回も読んで反応を観察しますね。

さて、「絵本ができるまで」第3回は入稿です。
ここからは、なかなか普段は馴染みのない、専門のお仕事になると思います。

↓校正紙を前に、入稿の作業内容の説明を聞いているのですが・・・。
DSC_1110.jpg


これがなかなかややこしい。
素人の私がご紹介する・・・という事で、
どうかプロの方は軽く聞き流してやってくださいませ。

前回完成した原画
この原画をどの様な作業を経て、絵本の形にしていくのでしょうか。

まず、原画を受け取ったら印刷会社に持って行きデータ化してもらいます
今回の「森のイスくん」の場合、原画をデータにした時点で
4種類の紙に試しに印刷する「テスト稿」というのを行ったそう。
そのテストからイメージを掴み、紙の種類を選びます。(ここで作家さんと確認。)

データ化した画像を見ながら、編集者津田さんがレイアウトをしていきます。

・少し大きめに描いてある原画の画面を、絵本のサイズに切り取ります。
 (予め作家さんに印をつけてもらっています。)
・テキストの位置、文字のデザインや色などを決めます。
・必要があれば多少画像の拡大・縮少をすることもあるそうです。

などなどの作業。

そして、「入稿」です。

◇◇◇◇入稿とは・・・
出来上がった原稿を印刷所に渡す事。
絵本の場合は、原画とテキストのレイアウトなどが決定したデータが
印刷所の手に渡る事ですね。
◇◇◇◇◇◇

色味などの刷り上りをチェックする為に試し刷りをします。
これを「色校正」といいます。

↓刷り上った原稿は「色稿」。一番手前は原画です。
DSCN0114nyuukou.jpg

この「色稿」を見ながら、「もっと濃く」「この青はちょっと違う。」とか「イメージと違う。」「雰囲気が・・・。」
などなど、データで修正すべく指示を出していくのです。(勿論、実際はもっと具体的にね。)

なぜ、こういう段階があるかというと・・・。

印刷する際に、原画の色そのままというのはまず出ない、と考えていいのです。
基本的に印刷は、CMYK(シアン、マゼンダ、イエロー、ブラック)つまり
青、赤、黄色、黒の4色のみの掛け合わせで刷り上げるのだそうです。
(それでも出ない色は、特色というのを作るそうですが。)
それを、いかに原作の色の雰囲気に近づけるか、絵本のイメージ通りの色を出すか・・・
これは、絵本にとって大きな勝負であり、大変重要な作業なのですね。

↓これを切り取ると、絵本の形になる様に印刷されています。
(紙の端についているのがCMYKの4色ですね。)
DSCN0111nyuukou.jpg


ちなみに1回目の刷りを初稿と呼び、
直しがある場合はまた刷り直し。これを再稿
更にある場合は三稿・・・と続きます。
今回は、三稿まで行ったそうで、
これは、結構大変な作業になった事を物語っています。

森のイスくん」では、清々しい空の色や、
遊びに行きたくなる様な雰囲気の森の緑など・・・この辺りのポイントを
再現するのに特に苦労したそうです。
石井さん×津田さんの前作「ぷかぷか」では、やはり「青」を出すのにかなり苦労したそうで、
でも絵本を見ると、なるほどこの空の色が全ての鍵になっているのがよくわかります。

さぁ、色も決まりこれでOK!
となったらそのデータを印刷の工程へ。
この段階を「下版」と呼びます。
(今回は入稿から下版まで、約一ヵ月強。通常よりちょっとかかった様です。)
「下版」と聞くと、なんだか山場を終えてほっ・・・とした感覚かな、
と思いきや。
「いやいや、出来上がるまでは全然気が抜けないよ。」
だそうで、次の段階の印刷でも、色味は変わるのだそうです。
津田さんも、印刷所へ行き立ち会うそうですが・・・

今回はここまでです。次回は印刷、製本。そしていよいよ完成です。

作者の石井さんも、勿論その都度確認作業を行っていきますが、
基本的には、津田さんの仕事を信頼されているそうです。
「良いものを創ってくれる。」という安心感は、
作家さんにとっては何よりですね。

「いい子ちゃん」作戦・・・。

お正月休み。
息子と二人で電車に乗って、新幹線に乗って、じいじばあばの家に行って。
散歩に行って、動物園に行って、おもちゃを買ってもらって・・・。

これだけ書くと、別に大した事はしてないんだけれど。
息子も結構喜んで、良かった良かった。。。と行きたいところなんだけど。

息子のあくたれ具合はなかなかで・・・。
泣いたり、怒ったり、反対方向へ行ったり。
まぁ、今に始まったことではないのだけれど、さすがに新幹線に乗り遅れそうになると話は違う!
「なんで泣くの!」
「本当にあなたは悪い子ね!」
「わがままなんだから!」

・・・気が付くと、連呼している自分がいるのです。
そんな時、ふと思い出した一冊の絵本。
ehon8877.jpg
エドワルド せかいでいちばん おぞましいおとこのこ
周りの大人に「らんぼう、いじわる、やばん・・・」なんて言われて、ますます乱暴者になっていってしまう男の子のお話。

いかん、いかん。そのままだわ・・・。
そこで作戦変更。
「いい子だねぇ。」
いい子ちゃん作戦。
これもほどほどにしないと、また嫌がられるんだけどね。

難しい。

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2008年01月03日

寒風動物園。

どうしてうちは、いつもこんな寒い時期、動物園に行くのか?
答えは簡単。
子供には、季節なんか関係ないのだ。
「動物園に行きたい。」それだけなのだ・・・。

とにかく動物園が大好きな息子、じいじとばあばがいればもう絶対「動物園」。
(困ったことに通例となってしまった。)
そして、私も父も嫌いじゃないので。いや、むしろ好き。

しかし、冬の動物園は寒いねー。
前半は、興奮して走り回って動物を見に行くので全然寒くないのだけれど。
だんだん息子の「若者」っぷりについていけなくなる大人達なのです。
体の芯まで冷え切って、「帰りたいよー。」と情けない声を出す私に、
「まだゴリラとライオン見ていない!」宣言をする息子。あぁ、先は長い・・・。
動物達だってあんなに寒そうだし・・・。

「動物園」と言えば、こんなにアットホームな動物園見たことない!
こちらの絵本↓↓
ehon2946.jpg
おやすみゴリラくん

でも、思わずベッドにもぐり込む動物くん達の気持ちがわかるような・・・。

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