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2009年04月30日

絵本クラブ ゴールデンウィークの営業ご案内

いつも絵本クラブをご愛顧いただき誠にありがとうございます。
弊社では、ゴールデンウィークの休業日を下記のとおりとさせていただきます。

   休業日 : 2009年5月2日(土) ~ 6日(水)

●ゴールデンウィーク中のお問い合わせについて
   メールでのお問い合わせは、ゴールデンウィーク中も24時間受け付けておりますが、
   5月1日17時から5月6日までにいただいたメールにつきましては、5月7日以降、
   順次、お返事させていただきます。

絵本ナビShop ゴールデンウィークの営業ご案内

いつも絵本ナビShopをご愛顧いただき誠にありがとうございます。
当店では、ゴールデンウィークの休業日を下記のとおりとさせていただきます。

   休業日 : 2009年5月2日(土) ~ 6日(水)

なお、Webからのご注文につきましては、ゴールデンウィーク中も休まずにお受けいたします。
ただし、配送およびお問い合せにつきましては、下記の通りとさせていただきます。
ご不便をお掛けいたしますが、何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。

●ゴールデンウィーク中の配送について
 ・ゴールデンウィーク中の商品出荷につきましては、弊社および出版社・メーカーが
  休業のため、商品確保などの都合上、通常よりもお届け、およびご案内に
  お時間がかかります。
 ・在庫がある商品につきましても、5月1日17時から5月6日までに承ったご注文は、
  5月7日以降、順次、発送させていただきます。
 ・「お取り寄せ」「予約」商品およびギフトラッピングご希望の商品は、
  お届けまでに通常よりお時間を要する場合がございます。

●ゴールデンウィーク中のお問い合わせについて
 【メールでのお問い合わせ】
  ・ゴールデンウィーク中も24時間受け付けておりますが、
   5月1日17時から5月6日までにいただいたメールにつきましては、5月7日以降、
   順次、お返事させていただきます。

2009年04月28日

『まねっこえほん』シリーズ いしかわこうじさんが
絵本ナビオフィスに遊びに来てくださいました!

いしかわこうじさんがあそびにきてくださった記事は移行いたしました。

いしかわこうじさんインタビュー

⇒『まねっこえほん』シリーズ いしかわこうじさんが遊びに来てくださいました!

2009年04月24日

「カバサンチとアドバルーン」阿部行夫さんが
カバサンチフィギュアをつくってくださいました!

「注目の新人作家さん」の特集記事でご紹介させて頂いておりますこちらの作品

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カバサンチとアドバルーン

作者阿部行夫さんがカバサンチのフィギュアをつくって下さると告知いたしておりました。

そこでお約束通り・・・

kabasanti_blog8.jpg
★「カバサンチ」阿部行夫さんが力作フェギュアをつくってくださいました!!

これが・・・本当に素晴らしい出来上がりなのです!
お待たせいたしました。1名様にお送りします。プレゼントが届きました幸運の方は
大事になさってくださいね。(2009/4/23~4/26辺りにお届けになります。)
  
絵を描かれたり、立体作品を創られる事が本当に大好きなのだそうで、
まったく苦にならないそうなのです。
それにしてもこの力作は・・・せっかくですので皆様もご覧ください!

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ぷくっと膨らんだ可愛らしいトトがそのまま再現されています。

kabasanti_blog6.jpg kabasanti_blog7.jpg kabsanti_blog8.jpg

細部まで質感や色彩にこだわれています。
商品化されるといいなぁ・・・なんて思ってしまいますね。
阿部行夫さん、本当にありがとうございました!!

こどもの本WAVE第6回総会・記念講演のお知らせ

こどもの本WAVE事務局さんから講演会のお知らせです。

こどもの本WAVE第6回総会・記念講演

記念講演は原ゆたかさんをお招きして、ご自身の作品の創作について語っていただきます。
たくさんの皆様のご参加をお待ちしています!

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■日 時:
2009年4月29日(水)12:30~16:45

■定 員:
70名 
※予約は先着順となります。

■会 費:
会員 無料 一般 1,000円 
※当日精算 
※当日入会された場合は無料

■場 所:
こどもの城(青山) 
渋谷区神宮前5-53-1 TEL 03-3797-5666

■プログラム:
12:30~ 受付開始
13:00~ 第一部 
(会員のみ参加可。当日入会された方も参加できます)
・こどもの本WAVE第6回総会
・20年度活動報告
・20年度会計報告と21年度予算承認(活動計画含む)
・NPO化作業の現状報告と確認
・運営委員の了承・質問など
15:00~ 休憩
15:15~ 第二部
・記念講演 原ゆたか「創作を語る(仮)」
16:45~ 閉会

■交流会:  
17:00~ 会場近くにて行います。
※会費 4,000円(予定)

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■お申し込み方法: 
メールまたはファックスで下記の内容をお知らせください。

○参加を希望するものをお知らせください。
(総会は会員のみ参加可となっております)
総会/記念講演/交流会

○参加ご希望の方のお名前と参加ご希望人数をお知らせください。
(会員無料・一般1,000円)
※参加費は当日お支払い下さい。総会のみのご参加の場合は無料です。
会員(    )名 ・ 一般(    )名
代表者氏名

■連絡先:こどもの本WAVE事務局
〒162‐0825 東京都新宿区神楽坂3‐4‐1 神楽坂山本ビル3F
Tel&Fax:03-5228-6399
メール:home@kodomonohonwave.com

※詳細はこちらからどうぞ>>>

2009年04月22日

『現代と保育 73号』連載 子どもとあそぶえ・ほ・ん vol.6

現代と保育 73号』(ひとなる書房)より

連載 <子どもとあそぶえ・ほ・ん>  vol.6


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『動物の心とふれあう絵本』
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寒空の中、息子(5歳)にせがまれて公園に二人で遊びに行った時のこと。
ちょうどお昼時で、公園には私達の他には誰もいませんでした。代わりに近所ののら猫達が3、4匹。
ボール遊びをしていた私達ですが、視線の隅でのんびりと走りまわる小さな影が気になって仕方のない息子。
「ちょっと猫と遊んでくる!」
我慢できなくなった息子は、私を置いて走り去っていきます。
「そんなに簡単には遊んでもらえないぞ。」
どれどれお手並み拝見と遠くから眺めていると、息子はベンチに腰掛け、のら猫達を意識しながらもじっと座っています。微妙な間合いを保ちながら、徐々に距離を詰めていきます。
やがて、そっとしっぽを触り、体をなでて。長く静かな時間の後、とうとうのら猫クンの方から息子へ寄り添ってきて・・・!
やるじゃないか、息子。ペットを飼っている訳でもないのに、いつの間にそんな方法を覚えたのでしょう。
その光景にはちょっと感動してしまいました。
そして、ふと思い出したのが一冊の絵本。マリー・ホール・エッツの『わたしとあそんで』。

ehon062.jpg  「わたしとあそんで

まるで同じ様なシーンがあるのです。子どもの頃の私は、その絵本を読んで大きく影響を受けたのです。
幼い頃から動物達と友達として遊ぶのが当たり前の様に過ごしてきたエッツが描くのは、子どもと動物達との心の触れ合う瞬間。その方法は、息子の様に自然と体得してしまう子もいれば、私のように絵本から学ぶ事だってあるのです。
もちろん実際に動物園に行って間近で見る、触る。動物の事を知るにはこれ以上の方法はないかもしれません。でも動物と心を通い合わせる喜びというのは、絵本を読んでいく中でも子ども達は体験できるのではないでしょうか。
では具体的に、他にどんな絵本があるでしょう。

4-8340-0848-7.jpg 「みんなうんち
 
まずは『みんなうんち』。これは(もう少し小さかった頃の)我が息子の場合だけ、かもしれませんが。
「ぼく」と同じように、色々な動物達が出てきてうんちをします。
それぞれの動物が堂々と、そして少し自慢気にうんちをします。息子も負けじとうんちをします。
トイレから報告が入ります。「こんなに大きなうんちが出たから見て!」もしかして張り合っている?
いや、うんちで心を通わせ合う・・・素晴らしいではありませんか。

Ehon_22594.jpg 「どうぶつのあかちゃんうまれた

『どうぶつのあかちゃんうまれた』では、色々な動物達の出産シーンを次々と紹介してくれます。
普段は動物園でしか見られないようなキリン、ゾウ、カバなどの誕生の瞬間の珍しい場面。愛情たっぷりかつとってもリアルに描かれています。その感動の前では、人間も動物も区別などありません。
生命の尊さをこれほどシンプルに力強く訴えかけてくれるものもありません。子ども達には見せるだけで伝わるはずです。

4-8340-0095-8.jpg 「はなをくんくん

ちょっと変化球ではこんな絵本。『はなをくんくん』は、静かに雪の降る森の中で冬眠していた動物たちが目を覚まし、鼻をくんくんしながら何かに向かって走り出す・・・というお話です。見つけたものは、とっても可愛い小さな「春」。子ども達と読んでいると、鼻をくんくんさせる場面(何のにおいかな?)、何かに向かって走り出す場面(何があるのかな?)、探しものを見つけた時の喜びなど、絵本の中の動物達と完全に心が一体化している様子が伝わってきます。

no2946_blog.jpg 「おやすみごりらくん

最後は極めて絵本らしく夢のあるお話『おやすみごりらくん』。
一日の仕事を終えた夜の動物園のどうぶつ達と夜ベットで一緒に寝る!
動物が大好きな子ども達にとって、一度は見る共通の大きな夢!ですが・・・動物達の方はなかなかそうは思ってくれないようで。
こればっかりは、現実として心を通わせる事は難しそうですね(笑)。

(磯崎園子 絵本ナビ編集長)


※季刊誌『現代と保育』(ひとなる書房)にて<子どもとあそぶえほん>というコーナーを連載中です。主に子どもの生活との関わりから絵本を紹介しています。

 バックナンバーも合わせてどうぞ・・・

◆『現代と保育 72号』 子どもとあそぶえほん(5) 笑う門には福来る!       >>>
◆『現代と保育 71号』 子どもとあそぶえほん(4) 小さな心に芽生えた友情    >>>
◆『現代と保育 70号』 子どもとあそぶえほん(3) 子どもたちのスーパーアイドル!>>>
◆『現代と保育 69号』 子どもとあそぶえほん(2) 野菜が(ちょっとでも)好きになる本 >>>
◆『現代と保育 68号』 子どもとあそぶえほん(1) 木がある生活        >>>

『現代と保育 72号』連載 子どもとあそぶえ・ほ・ん vol.5

現代と保育 72号』(ひとなる書房)より

連載 <子どもとあそぶえ・ほ・ん>  vol.5

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『笑う門には福来る!』
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 子どもの笑顔を見ると、幸せな気分になる。だから、いつでも笑っていてほしい。

 これは、子どもにかかわっている方々にとっては、当然の願いですよね。でも、日常生活で
子どもたちを笑わせようとするのって、意外とむずかしい。とくに、いらいらしてしまっている時な
んかだとね・・・・・・。
 そこで登場なのが「絵本」。なかなか頼もしい味方なのです。
 怒ってしまってどうしようもない時、試しに絵本を一冊取り出して。ほら、そんな気分のままじ
ゃとても読めないはず。声に出して読んでいくうちに、いつのまにかその世界に入りこんでしま
うでしょう。心が落ち着いてきます。そして、読み終わるころには、自分も子どももにっこり笑顔!
これは実話です。

 今回は、そんな「思わず笑っちゃうような絵本」をご紹介します。


1324.jpg
 「おひさまあはは

 まずは、小さな子でもつられて笑顔になってしまう『おひさまあはは』。とにかく、登場する花も
木もおひさまもみーんな大きな口を開けて「あはは」。こんなに無邪気な笑顔に囲まれたら、ふ
くれっつらのぼくだって思わず・・・・・・。それは、ただ本能で笑ってるだけ?いやいやそんなこ
とありません。ちゃんとユーモアだって通じるんです。

ehon17129.jpg 「だるまさんが」 

 「だるまさんが・・・・・・」のあとに続くのは?予想もつかない展開と、愛らしいだるまさんのあん
な顔こんな顔に、子どもからおとなまで大爆笑してしまう絵本『だるまさんが』は、赤ちゃんだっ
て大喜びするんですよ。

Ehon_315.jpg 「キャベツくん

 そしてこんなすごい絵本もあります。『キャベツくん』。ブタがキャベツを食べて「ブキャッ!」。
おとなが、「どうしておもしろいのかな」なんて考えている間に子どもたちは大笑い。この不思議
なユーモアセンス、じつは子どものほうが深く理解できるのです。作者の長新太さんの頭の中、
一体どうなっているんでしょうね?見てみたいものです。

ehon10646.jpg 「おならうた

 お次は理屈抜きの『おならうた』。いもくって ぶ、すかして へ・・・・・・。言うことはありません。
ただ笑えます。「おなら、うんち」は子どもたちの笑いのてっぱんですね、残念なことに。

ehon1878.jpg 「だじゃれどうぶつえん

 もう一つ、子どもたちの好きな笑いの中で忘れちゃならないのが、だじゃれ。だじゃれはおや
じのもの?と侮るなかれ。『だじゃれどうぶつえん』、だじゃれだけで構成されているこの絵本、
シリーズでもう五冊も出ている盛り上がりようなんです。けっこう頭を使い、センスもいるあそび
なんですよね。

1002.jpg 「11ぴきのねことあほうどり」 

 最後は私も大好きな『11ぴきのねこ』シリーズ。どれもおとながにやっとしてしまうような、シュ
ールな笑いが含まれていてうれしくなってしまうのですが、果たしてこのおもしろさが子どもにも
理解できるのか?・・・・・・なんて、やっぱり心配御無用。子どもたちは当然のように、このシリー
ズが大好き。何度でもくり返し読んでいます。
 とくに『11ぴきのねことあほうどり』で十一ぴきめのあほうどりが登場するシーンが来ると、何
回読んでもひっくり返って笑ってくれるのです。そんな様子を見ていると、絵本をとおして作者と
子どもたちが(わたしたちおとなをよそに)一枚上のユーモアセンスをもって心が通じ合っている
のではないかと思ってしまいます。その心のやりとりを感じながら、私たちおとなは油断すると、
ちょっと置いてかれた気分になってしまうのです。

 恐るべしユーモア絵本。これは、おとなにも必要なジャンルに違いありません。

(磯崎園子 絵本ナビ編集長)


※季刊誌『現代と保育』(ひとなる書房)にて<子どもとあそぶえほん>というコーナーを連載中です。主に子どもの生活との関わりから絵本を紹介しています。

 バックナンバーも合わせてどうぞ・・・

◆『現代と保育 73号』 子どもとあそぶえほん(6) 動物の心とふれあう絵本    >>>
◆『現代と保育 71号』 子どもとあそぶえほん(4) 小さな心に芽生えた友情    >>>
◆『現代と保育 70号』 子どもとあそぶえほん(3) 子どもたちのスーパーアイドル!>>>
◆『現代と保育 69号』 子どもとあそぶえほん(2) 野菜が(ちょっとでも)好きになる本 >>>
◆『現代と保育 68号』 子どもとあそぶえほん(1) 木がある生活        >>>

『現代と保育 71号』連載 子どもとあそぶえ・ほ・ん vol.4

現代と保育 71号』(ひとなる書房)より

連載 <子どもとあそぶえ・ほ・ん>  vol.4

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『小さな心に芽生えた友情』
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 「働くママ」という立場上、保育園にいる時間がとっても長い息子。園生活というのは、現場の
先生方にほぼお任せになってしまっているのが現状です。それでも、大好きなお友だちと毎日
いっしょに楽しそうにあそんでいるようで、安心していました。

 ところが、四月から年中さんに・・・・・・というその直前。仲よしのお友だちが違う保育園に移っ
てしまうと聞かされ、親子でぽかーんと立ち尽くしてしまいました。まだ「お別れ」なんて縁のな
い話だと思っていたので、親のほうが動揺。「大丈夫かな?」「四月からちゃんと楽しく過ごせ
るかな?」
 でも考えてみれば、「お友だちと離れ離れになって悲しい」―そういう気持ちを持つようにな
るほど成長した、ということなのですよね。小さく見える子どもたちの心の中にも、「友情」とい
うものがそれなりに育っているようで。

ehon536.jpg 「おんなじ おんなじ」 

『おんなじ おんなじ』は最初のお友だち絵本です。いっ
しょに遊ぶのうれしいな、お揃いってうれしいな。息子の友情と言えば、まだまだかわいいこん
な感じ?

4-8340-0435-X.jpg 「こっこさんのともだち

 でも、ふと同じクラスのまわりを見まわす、(とくに女の子は)もうちょっと複雑なことになってい
たりして・・・・・・先を行っているのですね。そんな繊細な気持ちが伝わってくるのが『コッコさん
のともだち』。

4-8340-0514-3.jpg 「たろうのともだち」 

 友だち作りって、年齢に関係なくけっこう大変。心細かった気持ちを思い出して、ちょっぴり
切なくなったりします。だからこそ、永遠に絵本のテーマとして扱われるのですね。ヒントがたく
さん隠されています。たとば『たろうのともだち』。
 「まずはあいさつをしてみる」
 「いやなことははっきり言う」
 「小さい者や弱い者に威張らない」
 なるほど、これならスムーズにともだちが作れそうな気がしてきます。なにより、こんな関係は
すがすがしいですね。男の子らしい世界なのかもしれません。私も実践、実践。

 さて四月がすぎて、ふと気がつけば、お迎えに行ってもなかなか帰らないほど、新しいお友だ
ちと楽しそうに遊んでいる息子。「なーんだ、取り越し苦労だったのね」。でもちょっと様子が違
うのは、しょっちゅう取っ組み合いのケンカをして転げまわったり、どちらかが泣いていたり。と
ころが次の日になると、くっついて笑っていたり。今度はケンカ友だち?意外と立ち直りが早い
のが子どもです。ちょっと安心しました。それにしても、どうせ避けては通れない、この「ケンカ」。
先生方が、それを良しとしてくれるのが頼もしいかぎりです。

Ehon_2494.jpg 「けんかのきもち」 

 迫力のあるケンカのシーンをみごとに描いた『けんかのきもち』。くやしい気持ち、抑えられな
い怒り・・・・・・まわりのおとながこの気持ちをどう扱うかでどんなふうに成長するかが決まってく
る、そう思うと緊張感も感じる一冊です。男の子を持つ親としては、覚悟を決めることが大事な
のかもしれませんね。
 そして、そうは言っても時々「○○ちゃんに合いたいな」とつぶやいたりもする息子。そんなと
き、さびしい気持ちの対処法に一役かったのが「お手紙」でした。何を書くか、一生懸命考える
姿は健気です。受け取ったお友だちも喜んでくれて、大満足。相手にしっかり気持ちを伝える、
こういう経験はとても大事にしてほしいのです。

ehon8670.jpg 「きもち」 

 『きもち』という絵本があります。自分の中に生まれては消えるいろいろな「きもち」のことを考
える。ひとの「きもち」との違いを考える。多くは語らずとも、この二つだけで、子どもたちはどれ
だけ大きな成長を遂げるでしょうか。大きくなっても、くり返し読んでほしい一冊です。

(磯崎園子 絵本ナビ編集長)


※季刊誌『現代と保育』(ひとなる書房)にて<子どもとあそぶえほん>というコーナーを連載中です。主に子どもの生活との関わりから絵本を紹介しています。

 バックナンバーも合わせてどうぞ・・・

◆『現代と保育 73号』 子どもとあそぶえほん(6) 動物の心とふれあう絵本  >>>
◆『現代と保育 72号』 子どもとあそぶえほん(5) 笑う門には福来る!     >>>
◆『現代と保育 70号』 子どもとあそぶえほん(3) 子どもたちのスーパーアイドル!>>>
◆『現代と保育 69号』 子どもとあそぶえほん(2) 野菜が(ちょっとでも)好きになる本 >>>
◆『現代と保育 68号』 子どもとあそぶえほん(1) 木がある生活        >>>

『現代と保育 70号』連載 子どもとあそぶえ・ほ・ん vol.3

現代と保育 70号』(ひとなる書房)より

連載 <子どもとあそぶえ・ほ・ん>  vol.3

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  『子どもたちのスーパーアイドル!』 
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 息子が二歳のころの話です。
 気候も暖かくなってきて、保育園でも、外へ出て小さなお庭で遊ぶことが多くなります。ワイワイと騒がしく暴れまわる子どもたち。
 でも、ふと気がつくと何だかおかしい。息子のクラスのお友だちだけ、全員が庭の片隅で、じっとうずくまっているそうです(しかも、ばらばらでね)。不思議に思って覗いてみると、みんなの片手には小枝。そして、真剣な眼差しのその先には・・・・・・「だんご虫」。
 そうです。「地面や石の裏を、自分で拾ってきた棒でつつきながらだんご虫を探す」、このあそびがクラスで大ブームになっていたのです。傍から見ると気持ちのいいお天気の下で、黙々と探しているその姿はちょっと滑稽な風景。でも、本人たちの心は大興奮なのでした。

 聞けば、その年ごろの子どもたち、だいたい似たようなエピソードを持っているそう。持ち帰ってコレクションしていた・・・・・・なんて話を聞くと、「うちじゃなくてよかった」とほっとしたり。それにしても、何がそこまで子どもたちを惹きつけるのでしょうか。

ehon8305.jpg 「だんごむしと恐竜のレプトぼうや

 そんな息子の愛読書の一つが『だんごむしと恐竜のレプトぼうや』という本です。そもそも、あんなに小さくて黒くて地味な(と、私なんかは思ってしまう)虫を主人公にするなんて勇気があるなぁ、などと思いながら読んでみるとこれがとても規模のでかい!お話なのです。何しろだんご虫二匹(だんごむしとガールフレンドのだんこちゃん、けっこうリアルです)が恐竜と出会って冒険してしまうのですから。しかも、まいごになった恐竜のぼうやだんご虫とバッタが助けてあげる、という驚きの展開なのです。読んでいるうちに、思わず彼らが勇ましく見えてくるのもおもしろいのです。この本にはシリーズがあり、だんご虫が、空を飛んだり、海に出たり・・・・・・その規模たるや、想像を超えています。どもよく考えてみると、小さな小さな体の彼らにとって、日々の生活がそのまま、絵本の大冒険に匹敵するくらいエキサイティングなのかもしれませんね。

ehon4325.jpg 「ぼく、だんごむし

 そして、だんご虫の一番の魅力は、何と言ってもその動きでしょう。事実、子どもたちは触ると丸くなるという、その単調なくり返しを、飽きもせずいつまでも眺めています。『ぼくだんごむし』では、わかりやすいお話とイラストでだんご虫の生態を描いています。その動きだけでなく、もっと興味深いエピソードがたくさん出てきますよ。うんちが四角いとか、石やコンクリートを食べちゃう、とかね。


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 写真家の目線が魅力の『ダンゴムシ』は、びっくりする程アップの顔写真など、さながらアイドルの写真集のよう(!?)珍しい写真の数々は、おとなも興味を持たずにはいられません。

 『ころちゃんはだんごむし』みたいな、かわいらしい絵本だったら、虫は苦手!でもだんご虫なら・・・・・・なんて女の子だって楽しめるでしょう。虫の生態だってちゃんとおさえてあって、親しみが湧きそうです。それにしても、だんご虫って脱皮するんですね。

 だんご虫好きが高じてくると、今度はその動きを自分でもまねして喜ぶようになります。『でんぐりでんぐり』という絵本みたいに、だんご虫になりきって、ごろんごろんして遊ぶのも楽しそうです。


 こうして、だんご虫フィーバーが収まらなかったこのクラスは年度の終わりの発表会で「だんごむしダンス」を踊ってフィニッシュしたのでした。ブラボー!
・・・そして時はたち、すこし大きなグラウンドのある保育園に進級した息子。見つかるだんご虫の数は半端じゃなく・・・その様子を想像するのは、やめておきます。

(磯崎園子 絵本ナビ編集長)


※季刊誌『現代と保育』(ひとなる書房)にて<子どもとあそぶえほん>というコーナーを連載中です。
 主に子どもの生活との関わりから絵本を紹介しています。

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『現代と保育 69号』連載 子どもとあそぶえ・ほ・ん vol.2

現代と保育 69号』(ひとなる書房)より

連載 <子どもとあそぶえ・ほ・ん>  vol.2

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『野菜が(ちょっとでも)好きになる絵本!』
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 「絵本で野菜嫌いをなおそう!」・・・・・・なんておこがましいことは言いません(笑)。でも、興味や親近感を持ってもらうには、絵本はかなり有効ではないでしょうか。
                           
 たとえば、赤ちゃんの場合。
野菜も、最初はなにかわからずに、とりあえず食べている状態ですよね。
「イヤ」なんて言い出す前にまずはこれ。『やさいだいすき』。身近な野菜におめめがついてあっという間に赤ちゃんのかわいいお友だちに。純粋に、おもしろい形やきれいな色に興味がわいてきます。

yasai_1.jpg 「やさいだいすき」 
                          
 『やさいのおなか』は、野菜の断面図が影絵のように出てきて「これなーんだ」。なんだか見たことあるような・・・・・・おとなもけっこう真剣に考えちゃうこの絵本。子どもたちはその新鮮な形に夢中になります。わが家の息子が二歳のころ、実際に野菜が半分に切れるおもちゃ(包丁と野菜がセットで売られているもの)との合わせ技で、「野菜の断面」にかなり関心をもった時期がありました。料理の合間などに、そうやって覚えた野菜の「本物」を見つけると、思わず絵本のおもちゃと見比べて「おなじ、おなじ」。このときのうれしそうな顔がとてもいいのです。さらに「これ食べてみたい」なんて言葉が聞けたら大成功。
                           
yasai_2.jpg 「やさいのおなか

 『やさい』は、みずみずしくおいしそうな野菜の絵が画面いっぱいに描かれ、それが収穫される様子なども描かれています。「土で育てて収穫する」。そんなプロセスを知ったり、実際に体験したりすると、普段食べている野菜への親近感が圧倒的に違ってくるのは、現場の保育の先生方のほうがよく実感されているでしょうね。「出所」がわかると安心する、というのはおとなも同じですものね。

yasai_3.jpg 「やさい」 
                          
 主張がはっきりしてくる三歳くらいになるとちょっとやっかい。今まで平気で食べていたのに、突然「キライ!」とくる。そのかたくなまでの拒否、少しでも和らげてあげたいなぁ。
 とってもかわいいキャラクターの『そらまめくんのベッド』そら豆のさやが、こんなにふかふかで気持ちよさそうなものだったとは、おとなも改めて見て感心してしまうこの絵本。わが息子も保育園で育ったそら豆を大事そうに持って帰り、ぎゅっと握ったまま絵本を読んでいましたよ。だからと言ってすんなりそら豆を食べるわけではないのですけどね。
                           
yasai_4.jpg 「そらまめくんのベッド

 『サラダでげんき』は、角野栄子さんと長新太さんの愉快なナンセンス絵本。いろいろな動物が突然やって来てサラダづくりのポイントを教えてくれるのですが、これが意外なほどおいしそう!サラダを食べた病気のお母さんが、すっかり元気もりもりになる、という設定もいい。思わず「作ってみたい!」なんて子どもが言いだしたら、しめしめです。

yasai_5.jpg 「サラダでげんき
                           
 最後に『ぜったいたべないからね』。これはもう、好き嫌いの激しい妹と、あの手この手でなんとか食べさせようとする妹思いの兄との攻防戦のお話です。おとなではなかなか考えつかない奇想天外な発想がすばらしい。返す妹もぜんぜん負けていない。
 果たして妹は嫌いな野菜を口にするのか?・・・・・・なんてことはもしかしてそんなに重要ではなく、このやりとり、コミュニケーションのほうが大事なのかも・・・・・・と思わせてくれる粋な一冊ですよ。「嫌い」と言うのも子どもの一つの主張ですものね。

yasai.jpg ぜったいたべないからね

(磯崎園子 絵本ナビ編集長)


※季刊誌『現代と保育』(ひとなる書房)にて<子どもとあそぶえほん>というコーナーを連載中です。主に子どもの生活との関わりから絵本を紹介しています。

 バックナンバーも合わせてどうぞ・・・

 ◆『現代と保育 73号』 子どもとあそぶえほん(6) 動物の心とふれあう絵本   >>>
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 ◆『現代と保育 71号』 子どもとあそぶえほん(4) 小さな心に芽生えた友情   >>>
 ◆『現代と保育 70号』 子どもとあそぶえほん(3) 子どもたちのスーパーアイドル!>>>
 ◆『現代と保育 68号』 子どもとあそぶえほん(1) 木があるせいかつ       >>>


2009年04月21日

『現代と保育 68号』連載 子どもとあそぶえ・ほ・ん vol.1

現代と保育 68号』(ひとなる書房)より

連載 <子どもとあそぶえ・ほ・ん>  vol.1


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  『木がある生活』
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327090-6.gif 「木はいいなあ」 

 大きな木の、生い茂った葉っぱが風に揺れる音が好きで、天気の良い日に並木を見上げて歩きながら思い出す絵本があります。
 『木はいいなぁ』。題名の通り、木がある生活のすばらしさを描いた絵本です。かつて保育士として働いていた作者のユードリイが、自信の幼い頃の経験を子どもたちに伝えたいとつくられたお話で、その思いがおおらかで爽やかな文章や絵から素直に伝わってきます。
 具体的にストーリーがあるわけではないのでちょっとわかりにくいかなぁと思いつつ、三歳になったばかりだった息子と一緒に読んでみました。するとけっこう真剣に見入っています。横で「き、木、キ」。一生懸命発音の練習をしたりして。わかっているのかなぁ・・・・・・。

 ところがしばらく経ったある日、息子と外で散歩をしていると近くにあった木を見上げながら誰ともなしにつぶやいたのです。
 「木はいいなぁ・・・・・・」
 理解して言っているわけではないだろうけど、小さな子が実際の木を見ながらつぶやくその姿はちょっと感動的です。あぁ何かが伝わったのかなぁ、と。
 そこで高鳴るこの気持ちを胸に「木」がテーマになっている絵本を何冊か読んでみることにしました。

ehon4495_blog.jpg 「木のうた」 

 一冊目は一本の大きな木と、木をとりまく自然や生き物たちの一年の移り変わりを絵だけで表現している『木のうた』。洗練された絵だからこそ小さな子どもたちの感覚に響くのでしょう。装いの変化のその美しさに目を奪われます。

ehon8080.jpg 「」 

 『おおきなかぶ』(福音館書店)の絵を描いた彫刻家佐藤忠良は散歩の合間に木のデッサンをし始めて十五年になるそうです。その対話が『木』という絵本になっています。木と向かい合い続ける、そのことがそのまま木への賛歌となってデッサンに現れているようです。迫力のある存在感、表現の多彩さに圧倒されます。何回向き合っても帰ってくる答えは違うものかもしれませんね。

330150-X.gif 「おおきなきがほしい」 

 そして『おおきなきがほしい』は誰もが持っている木へのあこがれをそのままお話にしてくれているような絵本です。主人公の男の子かおるは、もし大きな木があったらこんなすてきな小屋をつくりたい、夢のある想像がふくらんでいきます。実際に大きな木に登ったことがあるからこその発想なのでしょうね、あの何とも言えない爽快な感覚が蘇ってくるようです。
 こうして読んでいくと私たちがどうして木に惹かれていくのかわかってくるような気がします。一旦根を下ろすと上へ上へ成長して大きくなっていくその姿にはあこがれを抱き、豊かな表情や季節ごとの変化は私たちの目を楽しませてくれます。でも、何より大きいのはその存在感。年月が経とうとも環境に変化があろうとも「そこに変わらず立っている」という安心感や包み込んでくれるような大きさに惹かれるのではないでしょうか。そして子どもたちは言葉なんかなくとも、木を見上げているだけでそういったことを感じているのかもしれません。実際に触れ、遊び、育てることで私たちが思っている以上のことを学んでいるのでしょう。木がある、ということはそれだけですばらしいことなのですね。

ehon6197.jpg 「ペカンの木のぼったよ」 

 もう一冊、大きなペカンという木が中心となって元気に子どもたちが毎日過ごしている幼稚園のお話
『ペカンの木のぼったよ』があります。重い障害をもつりんちゃんも一緒に毎日ペカンの木の下で過ごすのです。幼稚園の無邪気で優しいみんなが起こす賑やかな騒動を大きなペカンの木が包みこんでいる、このお話が大好きです。

(磯崎園子 絵本ナビ編集長)


※季刊誌『現代と保育』(ひとなる書房)にて<子どもとあそぶえほん>というコーナーを連載中です。主に子どもの生活との関わりから絵本を紹介しています。

 バックナンバーも合わせてどうぞ・・・

◆『現代と保育 73号』 子どもとあそぶえほん(6) 動物の心とふれあう絵本   >>>
◆『現代と保育 72号』 子どもとあそぶえほん(5) 笑う門には福来る!      >>>
◆『現代と保育 71号』 子どもとあそぶえほん(4) 小さな心に芽生えた友情   >>>
◆『現代と保育 70号』 子どもとあそぶえほん(3) 子どもたちのスーパーアイドル! >>>
◆『現代と保育 69号』 子どもとあそぶえほん(2) 野菜が(ちょっとでも)好きになる本 >>>

2009年04月20日

そらまめくんとながいながいまめ発売記念
「なかやみわ原画展&サイン会」

ブックハウス神保町さんから原画展のお知らせです。

そらまめくんとながいながいまめ 発売記念 「なかやみわ原画展&サイン会」


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そらまめくんとながいながいまめ」 なかやみわ作 小学館

そらまめくんの絵本は次世代ベストセラーを期待される大変人気の高いシリーズ。
待望の新刊発売を記念して原画展を開催します。
(ながいながいまめとぼくのいちにちからセレクトして展示します)
そらまめくんがある日見つけたながいながいまめ、さて、それは誰だったのでしょう?
そらまめくんの優しさがあふれる絵本です。

☆期間中5/9(土)14時から なかやみわサイン会開催!
 ただいま整理券を配布しております。お早めにどうぞ。

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原画展&サイン会の詳細はブックハウスまで。

■会期:
4月29日(水・祝)~5月12日(火)
■定休日:
毎週水曜日(水曜日が祝日の場合は営業いたします)
■時間:
午前11時~午後6時30分
■会場:
ブックハウス神保町ギャラリー (東京メトロ・都営地下鉄神保町駅 徒歩1分)
■入場無料

関連URL:http://www.bh-jinbocho.jp

手紙  ~親愛なる子供たちへ~

自分の親が何度も同じ話をすることに嫌気がさすことがあるでしょう。
でもその親は、自分が子どもの頃、何度も何度も同じ絵本を読んでくれたのです。
そう思うと、せつない想いで涙がこみ上げてきます・・・。

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こんにちは、絵本ナビ事務局長のカナガキです。

いつも絵本ナビShopをご利用いただきましてありがとうございます。
今日はみなさんに、僕が涙した本をご紹介しに登場しました。

(すでに話題に火が付いて、品切れの書店が続出しているようですが、
絵本ナビShopでは(数十冊ですが)確保できたようですのでご案内します)

最近、パパ仲間のメーリングリストで話題になっている詩があります。

ご存じの方も多いかと思いますが、「手紙 ~親愛なる子どもたちへ~」という、
作者不明のポルトガル語の詩をもとにしたもので、
年老いた親から子どもたちへあてたメッセージです。

冒頭のくだりは、その詩の中で僕が胸を打たれたところ。
年老いた親が何度も同じ話をしてしまうことを、
子どもの頃同じ絵本を何度も繰り返し読んでとせがんだ、
そのことと対比させて語られているのです。

原文を抜粋してご紹介したいところなのですが、CDになっている歌の
歌詞でもありますのでそうもいかず・・・歯がゆい思い。
でも公式サイトではなんと気前よく全文を公開していますので、
その詩を読むことが出来ます。
>>>こちら

この詩に、情景に合った写真をあわせて書籍化したものがこちらです。
詩はサイトで読めてしまうのですが、心に響いた方は本を手に入れるといいですよ。

「手紙  ~親愛なる子供たちへ ~」

紹介文にはこんなふうに書いてあります。
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年老いた私がある日今までの私と違っていたとしても、どうかそのままの私を理解して欲しい。
人生の終わりに少しだけ付き添って欲しい。
やがては老いを迎えるこの星の住人より、万感の思いをしたためた魂の言の葉。
---------------------

この詩は歌になり、CDになっています。これがまた泣けます。
(残念ながらCDは絵本ナビShopでは取扱いありません)


さて、この詩、この本は絵本ではありませんが、この本と同じように胸を打ち、
泣ける絵本があります。

◆『ちいさなあなたへ』は、生まれてきた子どもが成長して、
いつか自分から離れていくことに想いを馳せた作品。
「全米の母親が号泣」したというこの絵本、もちろん日本の母親の涙を誘っています。

「ちいさなあなたへ」


◆『子どもたちの遺言』は、子どもたちの想いを「遺言」と題して
谷川俊太郎氏が綴る詩と写真の絵本。
特に、冒頭で新生児からのメッセージとして語られる「生まれたよ ぼく」
には、大人のみなさんは胸がつまることでしょう。

「子どもたちの遺言」


◆そして、『ちいさなあなたへ』→『子どもたちの遺言』→『手紙~親愛なる子供たちへ~』
という流れの最後は、やはり『千の風になって』ではないでしょうか。
絵本版や、いわさきちひろさんのイラストを合わせた本も出ています。


「絵本 千の風になって」


「千の風になって ちひろの空」


「千の風になって」


「1000の風1000のチェロ」

いかがでしたか?

最後に絵本ナビの人気コーナー、「ママが泣ける絵本」ページをご紹介しておきます。
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母親になって、はじめてわかったことがたくさんあります。
母親だから、涙溢れる。日々の苦労を、涙が押し流してくれる。
生まれてきたことに心から感謝したくなる、そんな絵本をご紹介します。

>>>ママが泣ける絵本
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最後まで読んだいただいてありがとうございました。
また気まぐれにメールマガジンに登場しますので、次回もお楽しみに。

ではまた!

2009年04月16日

サイトオープン7周年記念!春のレビュー祭り開催です!

絵本ナビに絵本の評価・感想(レビュー)を投稿し、掲載されると、通常、20ポイントの絵本ナビポイントが貯まります。
(絵本ナビポイントは1ポイント=1円として絵本ナビ、絵本ナビShopでのお買い物にご利用いただけます)

キャンペーン期間中(4月16日~5月15日)はこのポイントが何と2倍!(40ポイント)になります。
(期間中に投稿された感想が、その後掲載された際にポイント付与されます。)

下記のルールをご確認いただいた上で、ぜひご参加ください。

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◆キャンペーンのルール

ポイント2倍(40ポイント)の対象となる投稿は、下記に該当する投稿のうち、
掲載されたものとなります。

 対象投稿期間:2009/4/16(木)~2009/5/15(金)
 対象投稿数 :上記期間内で最大20件

 ※ポイント2倍対象となった投稿について、掲載された際にポイント付与されます。
 ※投稿受付から掲載までは1週間程度お時間がかかる場合がありますが、
  キャンペーン期間内に投稿受付されていれば、掲載時期は問いません。
 ※期間内であっても20件を超えた投稿については、通常通りのポイント付与(20ポイント)
  となります。
 ※再投稿についてはポイント付与の対象外です。


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これまで評価・感想を投稿したことがない、という方は、ぜひこの機会をご利用下さい。
ちなみに、
  ・新規メンバー登録すると・・・30ポイント
  ・評価・感想の最初の投稿が掲載されると・・・ボーナス20ポイント
が加算されます。 (評価・感想の投稿にはメンバー登録が必要です。)

ここで改めて、絵本ナビの想いをご案内しておきます。

絵本の感想を書くということ。
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絵本を読むこと、それは親と子、大人と子供のコミュニケーションであると考えています。
とかく忙しい現代の生活の中で、楽しく、優しく、時として少し悲しい想いを
いっしょに感じることができる、それが絵本の魅力ではないかと思います。
そして絵本の感想を書く事は、子どもと一緒に感じたそんな想いを
もう一度思い出して、記しておくことなのです。
「この絵本を読んであげたとき、うちの子はこんなことを言っていたっけ」
「この絵本は、こんな想いで買ってきたんだった」 といったふうに、
感動をいつまでも鮮やかに思い起こすことができるのでは、と考えています。
また純粋に大人にとっても、一冊の絵本が呼び起こしてくれた自分の感性を、
記しておくことではないかと思います。
( 絵本ナビ ご利用案内 より抜粋 )
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ご参加お待ちしています!

2009年04月15日

G・Wイベント
『スイスイ!フィジー!とルーシー・カズンズの世界』

恵比寿ガーデンプレイスさんからゴールデンウィーク中のイベントについてのお知らせです。

『スイスイ!フィジー!とルーシー・カズンズの世界』

恵比寿ガーデンプレイスでは、
4 月25 日(土)から5 月6 日(水)までのゴールデンウィーク期間中、
英国の絵本作家として知られるルーシー・カズンズの代表作

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Hoorayor Fish!(邦題:それゆけ!さかなくん!)』

に登場するキャラクターを題材として、ボート、マリントレインなどの乗り物や、
貝殻を使ったタペストリーのワークショップなどが楽しめる体験型イベント
『スイスイ!フィジー!とルーシー・カズンズの世界』を開催します。

■タイトル:
-恵比寿ガーデンプレイス ゴールデンウィークイベント-
『スイスイ!フィジー!とルーシー・カズンズの世界』

■会場:
恵比寿ガーデンプレイス施設全体

■会期:
2009年4月25日(土)~5月6日(水・祝日)/11:00~18:00

■主催 :
恵比寿ガーデンプレイス株式会社

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※画像はイメージ図です。

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イベントの主な内容
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■時計広場
○スイスイ!フィジー! ゲート ~Welcome Fizi’s Sea Gate~
「スイスイ!フィジー!」に登場キャラクターが描かれた大きなウェルカムゲート(高さ約3m)を設
置。ルーシー・カズンズの想像性溢れるカラフルで楽しい世界の中に来街者を誘います。

■坂道のプロムナード
○ジャイアントピクチャーブック ~Hooray for Fish ! GIANT PICTURE BOOK~
時計広場からセンター広場に下っていく坂道には、歩きながら絵本の物語や世界が分かるよう
にパネルを展示します。

■センター広場
○スイスイ!フィジー! シーアドベンチャー ~Hooray for Fizi ! Sea Adventure~
プール(6m×9m)を設置し、水面を手でハンドルを廻し
ながら前後左右に進むことのできる子供用手漕ぎボート
「パワーパドラー」の遊び場を設けます。
期間: 4 月25 日(土)~5 月6 日(水・祝)
時間: 12:00~17:00
参加費: 500 円(1 回5 分間)

○スイスイ!フィジー!マリントレイン ~Hooray for Fizi ! TRAIN~
潜水艦をイメージしてデザインされたタイヤ式電気
列車(長さ約10m)「マリントレイン」に乗って、施設
内の時計広場、三越側通路、「ジュエル・ロブション」
前を往復します。
期間: 4 月25 日(土)~5 月6 日(水・祝)
時間: 12:00~17:00
参加費: 300 円(1 回)

○スイスイ!フィジー!ふわふわ ~Hooray for Fizi ! FUWA FUWA~
子供たちが安全に遊べるエアー遊具「ふわふわ」を設置。「ふ
わふわ」の室内にはパンチングやスライダーなどの仕掛けが
あり、子供たちがのびのびと自由に遊ぶことができます。
期間: 4 月25 日(土)~5 月6 日(水・祝)
時間: 12:00~17:00
参加費: 無料

○ワークショップ ~Workshop~
・世界でたった1つのカラフルな「フィジー!缶バッジ」をつくろう!
~Fizi coloring Can Badge~
着色されていない「スイスイ!フィジー!」にするキャラクターが描かれた缶バッジキット(造形作
品を作るためキット)を販売、キャラクターにクレヨンで好きな色を塗って、世界で1 つだけの缶バ
ッジを制作することができます。
期間: 4 月25 日(土)、26 日(日)、29 日(水)、5 月2 日(土)~6 日(水)
時間: 11:00~18:00 ※最終受付17:30
参加費: 300 円
※1 日限定100 個
・海の貝殻を使って、素敵なタペストリーをつくろう ~Shells Tapestry~
本物の海の貝殻を使い、室内装飾品などに使う「タペストリー」を制作します。
期間: 4 月25 日(土)、26 日(日)、29 日(水)、5 月2 日(土)~6 日(水)
時間: 11:00~18:00 ※最終受付17:30
参加費: 500 円
※1 日限定100 個

○メモリアルピクチャー ~Memorial Picture~
「スイスイ!フィジー!」に登場するキャラクターや、「Maisy」などルーシー・カズンズのキャラクター
が描かれたボードの前で写真撮影が行えます。
期間: 4 月25 日(土)~5 月6 日(水・祝)
時間: 11:00~18:00

○フィジーズシーガーデン ~Fizi’s Sea GARDEN~
珊瑚礁をイメージした色とりどりの花畑に、「スイスイ!フィジー!」に登場するキャラクターをディ
スプレイします。

○リーディングセミナー ~Reading Seminar~
センター広場に設置したテント内にて、1 日3 回(休日のみ)の読み聞かせセミナーを実施。
読み聞かせの絵本は、ルーシー・カズンズの作品である「それゆけ!さかなくん!」をはじめ、「メ
イシーちゃんのおてんきくるくる」「ポートリーのぼうし」で、時間外は「スイスイ!フィジー!」のDVD
を上映します。
期間: 4 月25 日(土)、26 日(日)、29 日(水)、5 月2 日(土)~6 日(水)
時間: ①13:00~13:30 ②14:30~15:00 ③16:00~16:30
受付場所: センター広場

○さかなクンセミナー ~Sakana-kun Seminar~
5 月1 日には、東京海洋大学客員准教授のさかなクンをゲストに招き、お魚にまつわる驚くよう
な話や、さかなクンが描いたお魚のイラストなどによるクイズ大会、温暖化や生態などについ
て分かりやすく説明するなど、海や環境の話などが参加しながら楽しく学べます。
期間: 5 月1 日(金)
時間: 15:30~16:15
受付場所: センター広場

■グラススクエアB1特設コーナー
○ルーシー・カズンズギャラリー ~Lucy Cousins GALLERY~
絵本の作者であるルーシー・カズンズの紹介パネルをはじめ、実際に使用していたパレット、筆、
絵の具などの画材や、ルーシー・カズンズが描いた作品の海外のポスター、ポストカード、フィ
ジーとその仲間たちをイメージした熱帯魚のアクアリウムを展示します。
期間: 4 月25 日(土)~5 月6 日(水・祝)
時間: 11:00~17:30

■その他
○ルーシー・カズンズウォークラリー ~Lucy Cousins Walk Rally~
会場内4 ヵ所にルーシー・カズンズの作品紹介シールスタンドを設置。
シールを集めてセンター広場の引き換えブースに持っていくと、「Hooray for Fish!(邦題:それゆ
け!さかなくん!)」などのオリジナルグッズをプレゼント致します。
期間: 4 月25 日(土)~5 月6 日(水・祝)
時間: 11:00~:17:30(※受付終了は17:00 まで)
受付場所: センター広場


■お問い合わせ先:
恵比寿ガーデンプレイス・インフォメーション
TEL 03-5423-7111 URL http://gardenplace.jp

○ルーシー・カズンズグッズショップ ~Lucy Cousins Goods Shop~
「Hooray for Fish!(邦題:それゆけ!さかなくん!)」「Maisy(邦題:メイシーちゃん)」などの絵本をは
じめ、「スイスイ!フィジー!」のDVD やキャラクターが描かれたバッグ、タオル、各種文房具など、
ルーシー・カズンズの様々な人気グッズを販売します。
期間: 4 月25 日(土)~5 月6 日(水・祝)
時間: 11:30~18:00
協力: 恵比寿三越

=ルーシー・カズンズ プロフィール=
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1964 年、英国に生まれる。ケント州で教育を受け、カンタベリー美術大学で基礎課程を学んだ後、ブライトン・ポリテクニック美術大学の専攻課程へ進み、その後ロンドンの王立芸術大学で学士号と修士号を取得。在学中に最初の絵本「ポートリーのぼうし」のおはなしと絵をてがけ、1988 年のマクミラン賞で入選するとともに、1989 年のボローニャ国際児童図書展グラフィック賞を受賞。その後、しかけ絵本の最初のアイデアをウォーカー・ブック社に持ち込み、そこからまもなく今ではおなじみの人気キャラクター“メイシーちゃん”が生まれた。
「メイシーちゃん およぎにゆきます」は1992 年のボローニャ国際児童図書展グラフィック賞の特別候補及びボローニャ国際児童図書展エルバ賞の候補に。1997年には、絵本「ザザのちいさいおとうと」が栄誉あるナショナルアートイラストレーション賞の候補に推薦され、「メイシーちゃんのおうち」がボローニャ国際児童図書展ラガーツィ賞ノンフィクション部門を受賞。
現在は、ご主人と4 人の子どもと一緒にロンドン郊外に住んでいる。


=さかなクン プロフィール=
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東京海洋大学客員准教授、お魚らいふ・コーディネーター、環境省 地球いきもの応援団
お魚の豊富な知識と経験に裏付けされたお話や、そのキャラクターが幼児からお茶の間まで大人気のさかなクンです。
連載も多数⇒朝日小学生新聞、小学館「小学三年生」、舵社「ボート倶楽部」などでイラストコラムを連載中で著書多数。
子供たちを中心に魚や海・自然への興味を引き出し、漁業魚食と環境保全への理解が増すよう、さかなクンらしいカリキュラムを組み全国規模で講演を行っております。
資 格: 小型船舶一級免許、職業潜水士、普通自動車免許
略 歴: 日本政府・クールアースアンバサダー、水産庁・水産政策審議会特別委員(元)、
環境省・「環のくらし応援団」メンバー、日本魚類学会会員、JF全国漁業協同組合連
合会・魚食普及委員、グアム政府観光局「ハッピー大使」、千葉県立安房博物館客
員研究員、千葉県館山市「ふるさと親善大使」第一号、静岡県御前崎市なぶら親善
大使、新潟おさかな大使、よしもとおもしろ水族館研究員

絵本「いそっぷのおはなし」
降矢ななさん、木坂涼さんより直筆メッセージを頂きました!

「ともだちや」シリーズや、「きょだいなきょだいな」「まゆとおに」などの画家として
大人気の作家さんと言えば・・・降矢ななさん。
そんな降矢さんの最新作のテーマは「イソップ」童話。さて、どんな表現をされているのでしょう。


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いそっぷのおはなし」               
木坂涼 再話  降矢なな 絵   グランまま社刊

no27391_blog1.jpg 
↑表紙、裏表紙を合わせるとこんな絵になります。


内容紹介

世界中で愛され続けるイソップのお話から、特に親しまれている
9つのお話を絵本作品として磨き上げました。
制作期間3年、グランまま社25周年記念の一冊になりました。
イソップ絵本の新たな定番として自信を持ってご案内します。

「よくばりないぬ」「きこりとおの」「うさぎとかめ」「ありとき りぎりす」など、
イソップの人気作品を1話2見開きに ダイナミックな構図と技法で描きます。
木坂涼の軽やかな語りと、スクラッチ画法を絵本制作で初めて取り 入れた降矢ななが、
イソップの扉を力強く叩きます。


絵本「いそっぷのおはなし」の編集を担当された田中尚人さんより
本作品に寄せてコメントを頂きました。

「いそっぷのおはなし」を編集した田中尚人です。
「イソップ」というと、
「欲張りは、いけません」とか、「ウソをつくと、誰も信じてくれなくなりますよ」、
「こつこつ働かないと、貧乏になりますよ」などの教訓や処世訓に満ちた、
道徳の教科書みたいなイメージがあると思います。

だけど、僕は、イソップを何度も読み返すうちに、
ここには動物や人間たちが楽しく、時にずるく、時にまぬけに、時に厳しく織りなす絵本の原点があると感じました。
また、「うさぎとかめ」では、「あくせくと歩むカメよりも、木陰で昼寝したウサギは、きっと気持ちよかっただろうなぁ」とウサギ の味方をしたくなったり、
「ありときりぎりす」でも、夏の間、歌っていたキリギリスには、アーティストの生き様を感じたりもしました。
見方を変えると、お話の結末もずいぶん違って見えることが、とても新鮮でした。
そこで、読み手や聞き手が、そのつど色々な解釈ができるよう、結末の教訓をあえて入れず、
絵を見ながら、お話を聞きながら、自由に会話ができるよう工夫してみました。

さておき、まずは絵本を手に取って、ページを開いて下さい。
降矢ななさんのスクラッチ技法によって緻密に描かれたモノクロの扉ページと、
『おれたち 友だち!』シリーズで親しみ のあるカラーのページがダイナミックに構成されています。
木坂涼さんのしなやかで軽妙な語り口が、歌のように心地よく心に響き、大きく描かれた絵と絶妙にフィットするはずです。


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降矢ななさん、木坂涼さんより直筆のメッセージを頂きました!

普段いらっしゃるスロヴァキアという国から描いてくださった降矢ななさん、
イソップ童話に新たな魅力を吹き込んでくれている詩人木坂涼さん、
豪華おふたかたが絵本ナビ読者の方へ向けて
素敵なイラスト入りメッセージを描き下ろしてくださいました!
それではじっくりと味わってくださいね。

<降矢ななさんより>

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<木坂涼さんより>

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★グランまま社刊「いそっぷのおはなし」の原画展を開催しています。
 降矢ななさんによる圧倒的な原画の素晴らしさをぜひ、味わって下さい。

 日時: 5月18日(月)~5月31日(日) 
 場所: クレヨンハウス 東京店

 グランまま社刊「いそっぷのおはなし」より原画12点を展示中
 再話の木坂涼さんによるサイン本も合わせて販売中。

 詳細はこちら>>>


2009年04月08日

『こぐまのくうぴい』シリーズ
なかやみわさんにお話を伺いました!

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子ども達に大人気「そらまめくん」シリーズや「くろよんのくろくん」シリーズなどで、
絵本ナビでも御馴染みの絵本作家さんと言えばなかやみわさん。

                                    なかやみわさんの作品はこちら>>>
                                     なかやみわさん WEB SITE>>>

そのなかやさんが、小さな子ども達の為にこんな可愛いらしい「しつけ絵本」を出されているのはご存知でしたか?
    
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『こぐまのくうぴい』シリーズ 
※絵本の詳細内容は画像をクリックしてください。

あいさつ、トイレ、おふろ・・・など、子ども達にとって身近なテーマばかり。
なかやさんご自身が育児を経験され、母親の視点から描かれているという
『こぐまのくうぴい』シリーズ、とっても興味を惹かれますよね。

     
今回、このシリーズを出版されている三起商行(ミキハウス)さんにご協力頂き、
オンラインショップ「ミキハウスチャオ」絵本ナビの連動企画の一つとして
『なかやみわさんへのインタビュー』が実現いたしました!                                                       
                                     

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『ミキハウスオンラインショップチャオ』はこちらから>>>


                                                                                                                         『こぐまのくうぴい』シリーズについて、シリーズ誕生のきっかけや制作秘話、また「しつけ絵本」についてなど普段なかなか聞く事の出来ない貴重なエピソードを、とてもわかりやすく丁寧に語って下さいました。
 
最後には絵本ナビの読者に向けて、なかやみわさんから素敵な直筆メッセージもご紹介します!お楽しみに・・・。


■ 実際に育児を経験してみて・・・                                      

『こぐまのくうぴい』シリーズは、なかやさんのお子様が誕生されてから創作された
絵本だと伺いました。実際の子育て経験が、この絵本をつくるきっかけとなったのでしょうか?


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「しつけをテーマにした絵本は、各出版社から多数刊行されていますが、子どもを授かる前は、
正直言って、このような絵本を見てもピンとくるものがありませんでした。
むしろ絵本でしつけを子どもに伝えることが、本当に必要なのかどうかと疑問に思っていました。

しかし、育児というものを経験し、その必要性を実感しました。
歯磨き、トイレ、挨拶など、ごくごく基本的な生活習慣を、生まれてまだ数年しかたっていない幼児に教えていくことって、本当に難しかったからです。いくら教えても、しようとしない、嫌がるばかりで、親子共にイライラしてしまうことの繰り返し。

そんな時、各出版社から刊行されている「しつけ絵本」を読み聞かせた所、非常に反応がよく、トイレなどにも自然に興味を持つようになりました。


no11911_MM_blog.jpgトイレですっきり」より


それからは、「しつけ絵本」をきっかけに、いろいろな生活習慣を子供に分かりやすく、
かつ楽しく伝えることができたのです。私にとっては目から鱗の瞬間でした
そして「しつけ絵本」の存在を、大変ありがたく思いました
小さいお子さんをお持ちのお母さんには、こういった悩みは常につきまとい、育児そのものに
嫌気がさしてしまうことだってあると思います。そういったお母さんを応援したいという思いで、
このくうぴいシリーズを立ち上げました
。」



■ 男の子でも女の子でも受け入れてくれるこぐまを主人公に!                                     

このように、「しつけ絵本」をテーマとして立ち上がったくうぴいシリーズですが、
実際にこの絵本をお子様と読まれている方の話や、絵本ナビに寄せられたレビューの中でも、
「子どもが喜んで聞いている」「何度も繰り返し読んで欲しいとせがまれる」などの声が多く、
「赤ちゃん絵本」として小さな子ども達のお気に入りとなっている事を感じます。
これは・・・心を掴んでしまう何か秘密があるのかも!と、お伺いしてみました。

 
「しつけ絵本は、主人公と同じように、挨拶をしたり、トイレをしたり、食事をしたり・・・というふうに、主人公を通じて生活習慣を覚えてもらいたいという意図があり、そのためには、幼い子ども達に共感してもらえる主人公を作りこまなければなりません。

no12480_MM_blog.jpgぱくぱくくうぴい」より

こぐまを主人公にしたのも、こういった理由が含まれます。
こぐまは、男の子でも女の子でも受け入れてくれる動物と言われています。実際、こぐまのぬいぐるみ(ティディベア)は性別、年齢を超えて世界中の人々に愛されています。

身近なモノを擬人化しているのも、幼児のそばにいつもあるものですから、親近感をもってもらえると思ったからです。3歳くらいまでの幼児というのは、生命のないものでも、生きていると思う傾向があると聞いたことがあります。実際、おもちゃなどを乱暴に扱っている時に、
「おもちゃくんが、痛いって言ってるよ!」

と言うと、たいていの子どもはかわいそうだと思いやめるそうです。中には、おもちゃを撫でてあげる子供もいるそうです。私の子どもも、同じでした。

そういった年齢の子どもを意識して、「くうぴい」というキャラクターを作りました。子ども達も小さいながらに「くうぴい」に共感してくれたからこそ、お気に入りの絵本となって親しんでくれているのではないかと思います。」


■ くうぴいは、こぐまの毛皮のふわふわ感やあたたかみを意識して・・・                                      

『こぐまのくうぴい』シリーズを制作される時、他の創作絵本に取り組まれる時との違いは意識されたのでしょうか?
  

「『くうぴい』のシリーズは、とても小さいお子さんに読んでもらうものなので、絵柄や内容は
明快
にするよう気をつけました。また、文はわかりやすい言葉を選び、読んでもらった時、
心地よいリズム感ができるよう配慮しました。
その点が、物語絵本を作る時との違いだと思います。

「くうぴい」は、太い輪郭で縁取られたキャラクターで、絵柄も単純ですが、こぐまの毛皮のふわふわ感や、あたたかさを少しでも取り入れたかったので、色をつける際には、単調にならないように、カラーインクを数回かさねて、色に深みを出すように取り組みました。」

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こぐまのくうぴいパペット
↑こんなに可愛い!くうぴいパペットも発売されています。
くうぴいと一緒にあいさつや歯みがきの練習ができますね。


■ 思いやりの持てる子どもに成長してほしい・・・                                     

(他の作品も含めまして)子ども達がパパやママのひざの上にいる時の様な、安心感のある温かい絵が、とても魅力的ななかやさんの作品。
また、まわりの友だちとの関係などをしっかり描かれているものが多い印象もありますね。
作品を通して子ども達に伝えていきたい事をはっきりとお持ちなのでは・・・と感じ、お伺いしてみました。


「特に、伝えたいメッセージがあるというわけではないのですが、自然にお友達とのやり取りなどを取り入れてしまうことが多いです。

やはり、小さい子どもでも、一人の人間なわけで、人と人が気持ちよく生きるためには、相手を思いやり、相手の気持ちを考えて行動しなければならないものだと思います。幼いうちは、まだまだ経験が少ないので、いろんな自我がでてしまいますが、それを子どもらしいという一言でかたづけるのはよくないと思っています。

幼い子どもが、絵本を通じて、こんなことをしてもらったら嬉しいなとか、こんなことをされたら悲しいなとか、なんとなくでもよいので気づいてもらえたら、いつか実体験を通じて、人に対して思いやりの持てる子供に成長してくれるのではないかと信じています。

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柔らかい口調の中でも、それぞれの作品に対して、そして子ども達に対して、とても真摯に向き合っているなかやみわさんの姿勢を感じられる言葉がとても印象的でした。
だからこそ、なかやさんの作品には親子で一緒に楽しめる温かい時間が流れているのかもしれませんね。

そんななかやみわさんが、絵本ナビの読者の為にこんな素敵な直筆メッセージを描いてくださいました!!

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なかやみわさん、ありがとうございました!!


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2009年04月05日

八島太郎生誕百年展

長島美術館で行われる『八島太郎生誕百年展』のお知らせです。

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八島太郎の作品はこちらから>>>

■お問い合わせ

八島太郎生誕100年展実行委員会
鹿児島市 050-1320-3233
mail:taroyashima@hotmail.com

■詳細

八島太郎生誕100年展実行委員会HPはこちらから>>>
長島美術館HPはこちらから>>>

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