眠りたいのに眠れない、そんな経験はありませんか?
1日くらいだったら、次の日早く寝ればいいと思いますが、6ぴきのカエルくんたちが寝そびれてしまったのは、寒い冬を乗り越えるための「冬眠」。寒さが苦手なはずのカエルくんたちは、いったいどうするのでしょう。
6ぴきのカエルくんたちは、のんびりと過ごしていたら、冬眠しそびれていることに気づきます。
「眠らなくっちゃ」と慌てていろいろと試しますが、眠れません。ふと気づいたのは、初めて見る外の冬景色。気持ちを切り替えて、外で遊ぶことにしました。
もちろん、外は「ひえひえ」。でもみんな防寒具を着込んで外に出て、大はしゃぎで遊びます。
「ポキポキ」
「ツルーン」
「グォンログォンロ」
などなど、愉快なオノマトペがいっぱいの冬遊び。いったいどんな遊びなのか、気になっちゃいますね。
楽しく遊んでいたカエルくんたちですが、ハプニングが発生!
あるカエルくんが、ひえひえのコチコチにになってしまったのです。
無事に元の姿に戻れたらいいけれど……そんなスリリングな展開がありつつも、最後は「やれやれ安心、おやすみなさい」と見事な着地。緩急のあるおはなしで読後感が心地良く、「おやすみ絵本」にもおすすめです。
作者のつるたあきさんは、カエルが大好き! 実はデビュー作『かえるじゃん』が、絵本のどこかに登場しているので、探してみてください。
つるたさんの描くカエルは、形や色は本物そっくりだけど、しぐさや表情がキュートで愉快。カエルが苦手という場合でも、おはなしを読んでいるうちになんだか親しみが湧いてくる、不思議な魅力を放っています。
(中村康子 子どもの本コーディネーター)
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デビュー作『かえるじゃん』は2020年第11回リブロ絵本大賞入賞。「カエル愛」あふれる若手絵本作家 つるたあきによるデビュー2作目!
6ぴきのなかよしカエルくんたちが、おうちでのんびりごーろごろ。あれ?あれれ?テレビも電話もラジオもつながらない。「たいへんだ!ぼくたち冬眠しわすれてる!」
大あわてでねむろうとしますが、全然ねむれません。ふと外を見ると、今まで見たこともない雪景色!初めてのふゆ、そして初めての雪に大はしゃぎの6ぴきですが…!?
ページをめくる楽しさ、擬音で楽しむコミカルなストーリー展開、そしてほっこりするエンディング!
読み聞かせをしてもらった保育園では、園児たちも可愛いカエルに興味津々!!
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