ようこそ、かめのいけのりばへ!
もうすぐ ゆうらんせんが しゅっぱつします。
『つばめこうくう』『ぽっぽこうくう』に続くシリーズ第3弾。空の旅に続く今作は、遊覧船での水上の旅!
友達の家に遊びに行くカエル親子が、池の乗り場で待っていると、やってきたのはカモの親子。
「これより ごじょうせんを かいしいたします。
こそだてちゅうのため、コガモたちも ごいっしょさせていただきます。どうぞよろしく!」
カエルや虫、小さなお客たちがカモの背中にある客席に乗り込むと、船はコガモたちと一緒にゆっくりと川をくだりはじめ、楽しい遊覧船の旅のスタートです。
船の中ではゆっくりと流れる景色を眺めながら食事もできます。
カエルパパは大好きなワインを片手にいい笑顔!
優雅な旅に、ページをめくる手もうっとり。
文章を声に出して読むとのんびりと旅行気分が高まります。
船から見える美しい川沿いの風景は、茶筒のビルに、プランターの花壇の映画館、割り箸の橋(わり橋)などなど、建物や看板の文字まで、ワクワクしたりクスッと笑えるみどころがいっぱい。
遊覧船の船内やすれ違う別の船、小さな生き物たち。隅々まで細かく描き込まれた絵は、じっくり眺めても見飽きることがありません。
今回は、遊覧船のカルガモがコガモ連れという設定なのもたまらないポイント。
旅の途中のコガモたちの様子も観察してみてくださいね。
カエル親子は、目的地に着くまでに、どんな旅の思い出ができるでしょうか。
旅の楽しさが詰まったシリーズ。ぜひ他の作品もあわせて手に取ってみてください。
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
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