「ねえ、ママ。
ねむくなるまで、ねんねん どっち してくれる?」
「うん いいわよ」
と言って、お布団の中に入る二人の子どもと、お母さん。
「ねんねんどっち」とは……
お母さんが出す「どっちがいい?」のお題に、子どもたちが答えていく遊び。
例えば……、
「おうちで動物を飼うとしたら、犬と猫、どっちがいい?」
「一緒にお散歩に行けるとしたら、ぞうとペンギン、どっち?」
などなど……。
きっと、寝る前のいつものお楽しみなのでしょう。
子どもたちは目を輝かせています。
「ねんねんどっち」は、「ねむくなるまで続く」ルールなのですが、
選ぶのが楽しくて、なかなか眠くならない2人。
でもそこはさすがお母さん、ちゃんと工夫がされています。
前半は、楽しいお題が続きますが、後半になると
「こんなまくらがあったら、どれがいい?」
「ねむっているのは、ねずみさんかな? それとも かえるさん?」
など、「眠り」に関連したお題を出していくのです。
極めつけは、
「ねむくなるまで、ゆっくり とんとん してあげようね。それとも、やさしく なでてもらうほうが いーい?」
という「ねんねんどっち」。
お母さんにこんな風にしてもらったら、眠くならないはずがありません!
「うちの子、なかなか寝なくて……」と困っている親御さんに、ぜひおすすめしたい一冊です。
(洪愛舜 編集者・ライター)
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