お待たせいたしました！受賞レビューの発表です。

僕の絵本作りの目標は、「親子が笑顔で楽しんでいる時、その場にある絵本」です。この絵本は、さわったり、ゆらしたり、息を吹きかけたりと、子ども達がお話に参加できる仕組みになっていますので、読み手と、子ども達と、絵本に、とても深いかかわり合いが生まれます。僕はこのシリーズを描いていて、親子のふれあいに、より深く関われるような気がして、それがとてもうれしいのです。
あともう一つ、僕はグニャグニャした、形があるようでないような感じのキャラクターがとても好きでして、これまでも色々な絵本のキャラクターがそんな流動形をしています。このシリーズはカラフルな流動形キャラクター達が沢山出てくるところも大好きです。
新井洋行

絵本の中のキャラクターたちと、友だちになれるような絵本を作りたい…そんな思いから新井洋行さんが生み出してくださった「えほんとあそぼ」シリーズ。手や声を使って子どもたち自身が参加することで、お話が進んでいくこの新しい感覚の絵本たちを、新井さんと担当編集者で話し合って“インタラクティブ絵本”と呼んでいます！
　『おばけとかくれんぼ』も『おばけとホットケーキ』も、新井さんとラフスケッチを持って子どもたちに会いに行き、一緒に読んでもらいながら作ったのですが、そのときに驚いたことは、「もう1回読んで！」といってくれるお子さんが本当に多かったことでした。
すでに絵本ナビや愛読者ハガキを通して、「お話に参加できるから、子どもたちも大興奮」「かわいいおばけたちが大好き！」といったうれしいお声をいただいていますが、今回のレビューコンテストで、ご家庭でどんな楽しいふれあいが生まれたか、またたくさんお聞かせいただけるのを楽しみにお待ちしています。
シリーズ最新作『おばけとだいぼうけん』も6月中旬の刊行に向け、着々と進んでいます！　一体どんな大冒険なのか・・・ぜひご期待くださいね！