桂三枝の落語絵本シリーズ(2) 鯛

桂三枝の落語絵本シリーズ(2) 鯛

  • 絵本
作: 桂三枝
絵: 黒田 征太郎
出版社: アートン

税込価格: ¥1,650

ご購入いただけません

  • ◆『見積書』は商品を買い物かごに投入後、作成いただけます。
  • ※かごに入れても商品の確保は完了いたしません。お急ぎの際には、お早めに購入手続きの完了をお願いいたします。
  • ※「取り寄せ注文する」の際には、出版社の在庫状況により、お取り寄せできない場合がございます。あらかじめご了承ください。

作品情報

発行日: 2005年09月
ISBN: 9784861930171

この作品が含まれるテーマ

出版社からの紹介

鯛と申しますと “お目出タイ”と俗に言われますように、お祝いの席には欠かせないものでございます。日蓮さんが誕生したときには無数の鯛がバシャバシャと跳びはねたとの伝説が残っているくらい、それはまあ慶事と言えば「鯛」、刑事といえば「タイ陽にほえろ!」なのでございます (^-^;
えー今回のお話は、そんなふうに人間に珍重される鯛の立場はいかなるもので相成りましょうやと、まさにこれから人間に料理されてしまうかもしれない鯛の気持ちをつづったものなのでございます。
とある居酒屋のいけす。一匹の鯛が板さんの差し出す手網から見事に脱出成功。仲間うちから「おぉ!」と歓声が上がったのでございます。ヒーローの名は新入りのロク。彼は正真正銘、天然の真鯛でありまして、その姿形、そして華麗な動きたるやさすがは名産「明石の鯛」といった風情でございます。それに目をつけたのが、このいけすの主(ぬし)ギンギロはん。なんと当店の開店当時、つまり20年も前からいけすに住まうというツワモノだ。
「おまはん、天然もんやな。しかも瀬戸内もんやろ」
さすがは大牢名主のギンギロはん。ロクの出自をピタリと当てる離れ業。「ワシも本(真)鯛なんや、よろしゅうたのむわ」てなことで、ギンギロはんはロクが滅法気に入ったんでございますな。
「ここで生きのびていくためには頭をつかわんとな。おまはんだけにはおしえたろ。ちょっと耳貸しな」「どこが耳がようわかりませんねんけど……」てな具合にギンギロはん、いけすで長生きするコツをロクに伝授するのでございます。
「ええか、客の好みを覚えなあかん、あ、あれは電気屋の尾崎はんや」
「よう知ったはりますなあ」
「あの人はめったに鯛は食わん。最後に食ったのは1年2カ月前や」
まあ、そんなこんなで秘伝の技を数々伝授されたロクなのでございますが、好事魔多しとでも申しましょうか、先の板さんにつけ狙われていたのでございましょう、ちょっとした隙に横から前から手網が迫ってきたのでございます。この大ピンチ、ロクは見事に切り抜けることができたのでございましょうか。はたまたギンギロはんの運命やいかに!
ということで、落語テースト満載の、「これはぜひとも読みタイ!」というお話でございました。おあとがよろしいようで……

ベストレビュー

タイヘンな力作ですが

鯛をネタにしたダジャレのオンパレード落語です。
タイソウな長編ですが、字面で追っていくとタイした内容ではありません。
それを引き上げるのが話芸と言うことになるのでしょうか。
あまり鯛に見えない黒田さんの絵に、ちょっと食欲も失せてしまいました。
通好みの作品?
(ヒラP21さん 60代・その他の方 )

桂三枝さんのその他の作品

峠の狸レストラン / さよなら動物園 / 桂三枝の落語絵本シリーズ(6) カラス / 桂三枝の落語絵本シリーズ(5) ワニ / 桂三枝の落語絵本シリーズ(4) 考える豚 / 桂三枝の落語絵本シリーズ(3) 悲しい犬やねん

黒田 征太郎さんのその他の作品

虹を見たかい / もしもねこがそらをとべたら / ありがとうののんちゃん / ヤギと少年、洞窟の中へ / 旅のネコと神社のクスノキ / いのちってナンボ? 平和ってナンボ?


PAGE TOP

  • 子どもに絵本を選ぶなら 絵本情報サイト 絵本ナビ
  • 絵本ナビスタイル 絵本から広がる子育て
  • 絵本の定期購読サービス 毎月お届け 絵本クラブ
  • 英語を絵本で楽しく学ぶ 絵本ナビえいご