トミーが三歳になった日

トミーが三歳になった日

作: ミース・バウハウス
絵: ベジュリフ・フリッタ
訳: 横山 和子
出版社: ほるぷ出版

税込価格: ¥2,200

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作品情報

発行日: 1982年10月
ISBN: 9784593501748

27cm×21cm 96P

出版社からの紹介

トミーが3歳になった日、お父さんはケーキの絵を描いてくれた。テレジンのユダヤ人収容所には絵に描いたケーキしかなかった。戦争が終わり、お父さんのスケッチブックが発見されて創られた絵本。

ベストレビュー

絶望の中で見つめる子供への愛

トミーはチェコスロバキアにあったユダヤ人強制収容所で両親と共に
暮らす男の子。
お父さんは絵描きさんでドイツ軍のための製図を書いていたため、
他のユダヤ人家族よりは恵まれた生活だったようです。

かわいい息子のため、軍に内緒で書き溜めた絵を壁の後ろに隠して
置きました。

トミーの三歳の誕生日。
もしも戦争がなければ、こんな楽しみがある。もしも戦争がなければ、こんな美味しい物が食べられる。もしも戦争がなければ… もしも…

お父さんの魂の叫びは、数十枚の絵となってはじけます。

しかし、お父さんの絵が軍にばれて、彼はアウシュビッツに送られて
そこで亡くなってしまいます。

お父さんは言っていました。
この絵がもし兵士にみつかったら…と想像するとすててしまおうか、
もしてしまおうか…
いやいや、壁の外の人達にここで起きたことをなんとしても知って
もらわねばならないならないのだ。こんなことが、けっして二度と
ふたたびおこらないように。

隣人であり、後にトミーの養父となる人の証言やトミー自身の思い出
も載っていますが、生き延びただけでは、幸せではなかった戦争の
傷跡は大きかったようです。
それでも、回りの人たちに支えられ四人の子の父となったトミーが
今は幸せと言う締めくくりでホッとしました。

命と引き換えたお父さんの絵が奇跡的にこの世に発表された
のですから、世界は平和への道を突き進んで欲しいです。

お父さんもお母さんも、そして児童書が読めるようになった多くの
子供たちにも、是非読んで欲しい一冊です。
(たれ耳ウサギさん 40代・ママ 女の子18歳、女の子16歳、女の子14歳)

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