
だんだんできてくる 『城』 安土桃山時代の終わりごろから江戸時代のはじめごろの「城」ができるまでのようすを、定点から見つめた絵本です。 殿さまをはじめ、家臣や家来、領地の人々が力を合わせて、天守・石垣・堀でできた城をつくっていきます。 重機のない時代、人の力でくふうしながら重いものを運び、持ち上げ、組み上げていきます。 場面のすみずみまで楽しめます。
<だんだんできてくる シリーズ紹介> アサガオがニョキニョキ伸びてくるのを観察するように、 何かが少しずつできあがってくるようすは、わくわくしますよね。 このシリーズでは、街のなかで目にする「とっても大きなもの」や 「古いもの」、「みぢかなもの」が、 だんだん形づくられていくようすを、定点観測のイラストで描いています。 はたらく車がたくさん活躍し、多くの人々が関わっていることがわかります。 一日一日、小さな時間を積み重ねることで、 大きなものがだんだんとできあがってくるようすを楽しんでください。
1『道路』 2『マンション』 3『トンネル』 4『橋』 5『城』 6『家』 7『ダム』 8『遊園地』

お城を作るということ
各地にある城は観光場所ですが、お城はそもそも戦のために大名が作ったものでした。
壮大な建築物を作るために働いた労働者はどんな人たちで、どれだけの労働量だったのかを思い測ることはあまりないため、この絵本は新しい視点を作ってくれました。
城を作るたびに雇用された労働者は、厳しい生活を強いられたのではないでしょうか。
城を作ることは町を作ることだという波及効果には、納得でした。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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