お父さんとお母さん、子ども2人のじゃがいも一家。みんながんばってやっと迎えたお休みの日だけど、大人は掃除や片付けで忙しい。お兄ちゃんのジャガまるは「おもちゃ あきた じゃが〜」、妹のポテこも「たいくつじゃが〜」とゴロゴロ。どこかへいきたいという子どもたちに「そういえば近くにスーパー銭湯ができたんですって」とお母さん。「みんなでいってみるか！」とお父さん。

子どもたちはドキドキワクワク、大人もにっこり。「わいわい じゃが じゃが♪」とやってきましたよ、スーパー銭湯へ。さて、どんなお風呂があるのかな……？

みその湯、クリームシチューの湯、パチパチはじける天ぷらの湯に、カレーの湯！ 幸せそうに浸かるじゃがいも親子のほか、ニンジン、ネギ、エビ、こんにゃく、ちくわ……。キャラクターを１つずつ見て「これ、なんだと思う？」と子どもとおしゃべりするのも楽しいです。そういえばじゃがいもってどんな汁やスープにも馴染む優秀な材料ですよね！

作者は、いつも食べ物をユーモアたっぷりのストーリーの主人公にしてしまう、つぼいじゅりさん。銭湯の建物の門構えや、お風呂の形など、細かいところにもご注目ください。心も身体もほっくほくになる、じゃがいもとスーパー銭湯のコラボレーション絵本です。

（大和田佳世  絵本ナビライター）

がんばったごほうびに、きょうはみんなでスーパーせんとう！　みその湯、カレーの湯、クリームシチューに天ぷらの湯。つぎはなんのお風呂にする？　こころも体もほっくほく。日本初!? スーパーせんとう絵本。

いろんなお鍋のスーパーせんとうとは　おいしくておかしい〜