
冬の間ずっと眠っていた大きなハリネズミと小さなハリネズミ。でも、春がやってきたのです! 小さなハリネズミは駆けだすと、庭のブランコに飛びのります。大きなハリネズミがブランコを押してあげると、小さなハリネズミは何度も言います。
「もういっかい もういっかい!」
みんなに出会うと丘を転がってみたり、シーソーをしたり、追いかけっこをしたり、夢中になって遊ぶ小さなハリネズミは、そのたびに言うのです。
「もういっかい もういっかい!」
やがてすっかり暗くなってきたころ、可愛いいびきが聞こえてきて……。
小さな子どもたちの心にそっと寄りそう「大きなハリネズミと小さなハリネズミ」シリーズの第3弾。
今回の小さなハリネズミは、春がやってきて、なにかもが新しくて、懐かしくて、ワクワク元気いっぱいです。草花が咲きみだれ、暖かな日差しあふれる景色の中、日が暮れるまで思う存分に友だちとの再会を満喫するふたり。こんな一日がもう一回、いえ何回だって何十回だって、ずっと続いてくれればいいのに……そんな風に思う気持ち、わかりますよね。今作もまた、尽きることのない子どもの好奇心と遊ぶ喜び満ち溢れた、豊かな一冊になっています。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

幼児の心にそっと寄り添う 大きなハリネズミとちいさなハリネズミ シリーズ第3弾
大きなハリネズミと小さなハリネズミが冬眠から目を覚ましました。春がやってきたのです。小さなハリネズミが駆けだしてブランコにとびのると、大きなハリネズミがブランコを押してあげました。 すると、小さなハリネズミは、 「もういっかい、もういっかい!」
それから丘を転がって、テントウムシやカメやリスやネズミたちに出会って、夢中になって遊びました。 そのたびに「もういっかい、もういっかい!」
家に帰るころには、小さなハリネズミからかわいい、いびきが…
子どもたちに、夢中になる喜びとともに、心の安らぎを届ける絵本です。
担当編集者より 春の色溢れる景色の中、元気いっぱいに体を動かしたり、日が暮れるまで友達との再会を満喫するおおきなハリネズミとちいさなハリネズミ。終わってほしくない一日が子どもにはあるのです。今作も子どもの好奇心を見事にとらえています。

子どもらしい内容
子どもらしい内容でした。
冬眠から覚めたハリネズミの親子?兄弟?友だち?が、みんなに会いに行く春の一日。
ほとんどのページにお日様が描かれていて、そしてそれが時間の経過とともに少しづつ移動しています。
最初は気づかなかったのですが、それに気づいてからは、お日様が気になってしょうがありませんでした。
最後には月に変わったようですが、一日の経過が分かりやすく描かれていて、読みやすく感じました。 (めむたんさん 40代・ママ 男の子23歳)
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