ぼくだけの山の家

ぼくだけの山の家

  • 児童書
作: ジーン・クレイグヘッド・ジョージ
訳: 茅野美ど里
出版社: 偕成社

税込価格: ¥1,760

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作品情報

発行日: 2009年03月
ISBN: 9784037267407

出版社のおすすめ年齢:高学年〜
四六判・278ページ

出版社からの紹介

ニューヨークの家を出てサムがむかったのは、曾祖父の住んだ深い森。大木のうろをすみかとし、ハヤブサ「フライトフル」と共に一年をすごします。

ベストレビュー

家出をするなら森へ行こう!

NYの町中で11人の大家族と住む少年、サム・グリブリーは家出をする。
都会の少年が向かったのは、キャッツキル山脈。
曾祖父が苦労して開墾したあげく、自分は船乗りになりたいと気付き捨てた、
忘れ去られた山の農場だ。
森の大木の洞に家を造り、一人で自給自足の生活を送る。
少年のサバイバル生活の知恵は、図書館の本から得たもの。

「家出をする」「一人で暮らす」「木の家に住む」
少年の頃、誰もが一度は考えることをサムは見事にたった一人で成し遂げる。
厳しい山の冬も、知恵を絞って越してしまった。
山の大自然、豊かさ、美しさ、恐ろしさ、寂しさ、厳しさ。
少年の心の葛藤。
見守る大人達の、大らな温かさ。

大人からするとありえないような話しだが、生き生きとして面白く、あって欲しいと願いたくなる。

50年前にアメリカで出版された児童書だが、古さは全くない。
それは、どの時代の少年もサムのような願望を抱き続けているからだろう。
著者の後書き「家出するなら行き先は都会よりも森の方がまし!」の言葉に共感した。
(ちゅら。さん 40代・ママ 男の子12歳)

茅野美ど里さんのその他の作品

Road of the Tinkling Bell / エアーマン / 風の少年ムーン / シャーロット・ドイルの告白 / 牧師館の殺人 / なぜエヴァンズにいわない?


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