
この作品は、今から56年前の作品です。1955(昭和30)年3月15日に出版されたものを原画から新しく製版し直し復刻したものです。 「かつて、『魚樵問答』という画を見て、もし私たちが、このように天分の境遇をとうとび信じ、希望をもって生活できたらどんなにかしあわせだろうと思った。いがみあって、罵りわめくこともなくなり、人と人は互いに信じ感謝しあって、のんびりと楽しい日をおくることができるでしょうに。せめて、この作品を見る幼児に魚樵の快活な性格にふれさせたいと希っています。」高橋五山のことばが紙芝居に書かれていました。柔らかな筆致で描かれた日本の原風景、やさしさと思いやり、作品の中に盛り込まれた願いを強く感じました。 永照寺幼稚園(甲府市、昭和16年創立)からお借りしたものを原本といたしました。

泉が結びつけた縁
昭和30年に出版された作品の復刻だそうです。
見ず知らずの老人と若者が出会い、仲良く一緒に暮らすまでを描いていますが、だんだん失われてしまった、人の心のおおらかさをじんわりと感じさせてくれました。
一軒の家を建てるまでのすれ違いを、お互い都合の良いように解釈しているところが面白いと思います。
今だったら、こんなに仲良くなれないかも知れませんね。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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