優しいきもちを育む絵本
大好きなお友だちを思いやる。誰かのことを思って行動をする。たとえそれが上手くいかなかったとしても、きっと誰かが見ていてくれるよ。
少しずつ芽生えた優しい気持ちを、そっと育んでくれる。そんな絵本を集めてみました。
編集部おすすめ作品
春風をむねいっぱいにすいながら、菜の花みちをいきおいよくまがったねずみくん。どーん!とぶつかったのは、くまくんの背中でした。菜の花が大好きなくまくん。その日から、ねずみくんとくまくんはともだちになりました。でもふたりの楽しい日々は、冬がきて、とつぜんに終わってしまいます。なぜなら・・・。ともだちって、春って、いいね。
食べる物のない雪のある日。1つのかぶが、うさぎからろばへ、ろばからやぎへと、友達への思いやりの心をのせて届けられていきます。ぐるぐる話の傑作です。何度も読むうちに、友だちを思うやさしい気持ちが、自然と子どもたちに伝わると嬉しいですね。
ネズミが「テンの友達って、ぼくじゃないのかも」と悩みます。考えれば考えるほど、どんどん不安だけがふくらんで自信を無くしてしまったネズミ。じゃあ、テンのいう友達って一体だれなの?ネズミはテンを探しに森の中へ。いろいろな森の動物たちに出会います。大好きだからこそ心配になってしまう、温かい友情のお話です。
30数年の歳月、つくり続けられ、読まれ親しまれてきた、どんくまさんシリーズの最初の作品。どんくまさんはお友達を探しに町まで出てきますが、うさぎの町でやることなすこと裏目に出てしまって・・・。不器用だけどやさしくて、出会ったらほっとする・・・永遠の友達です。
夜の間だけ起きているダルトリーのことを誰も知らないように、ダルトリーが知らないところではあの子が・・・。この絵本の中には、小さな優しい気遣いにあふれていて、そのさり気なさにしびれてしまうのです。最後のシーンを見ながら、これから始まるであろう物語を想像すると、幸せな気持ちにあふれてきます。
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