谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語
絵本紹介
2022.03.28
「1年生になったらー♪」と歌い出したくなるこの季節。新1年生じゃなくても、進級や進学を機会に、なにか新しいことを子どもにすすめたいなと思っている方もいらっしゃると思います。お友だちをたくさん作ったり、ひとりでお風呂に入ったり、ひとりでお買い物に行ったりと、いろんな夢がふくらみますが、やはりおすすめは「ひとりで本を読んでみよう!」です。
もちろん、いきなり「読んでみて」と本を渡すだけではなかなか取り組みづらいので、子どもに「今日は私に読み聞かせして?」とお願いする作戦が効果的。できれば最初は、何回も繰り返し読んできて、絵本を見なくてもおはなしを覚えているものを読んでもらっちゃいましょう♪
おもしろいところ、ビックリするところなど、「ちょっとやり過ぎかしら?」と思うくらいのオーバーリアクションで、読んでる子どもたちがノッてきたらしめたもの。だんだんと新しい本をリクエストしたり、大人もお返しで読んであげたり、本の内容についておしゃべりしたりと、大人と一緒に本を楽しむ時間を作ることで、子どもと本の距離もぐっと近づきます。
そうしてひとり読みできるようになった子におすすめしたい、小学生向け絵本と児童書を集めてみました。
出版社からの内容紹介
ここは、おいしいおかしが評判のすてきなお店!
ところがある日、たいへんなことが…!
おいしそうなおかしがいっぱいの、楽しい絵本!
絵は、人気絵本作家のアリソン・ジェイ!
みつばちさんのティールームは、
おいしいおかしと飲み物をいただきながら、
ゆったりとお茶の時間を楽しめるお店です。
ケーキにパイ、タルト、エクレア…
みつばちさんのおかしは、たいへん人気があります。
ところがある日、
キッチンで働くてんとうむしたちが、
いっせいに飛んでいってしまいました。
キッチンはめちゃくちゃ。
みつばちさんは困ってしまい…?
おいしそうなおかしがいっぱい!
『くるみわりにんぎょう』で人気の
アリソン・ジェイの絵本。
この書籍を作った人
詩人・作家。1974年、神奈川県生まれ。詩を中心に、小説、エッセイ、児童文学など、さまざまなジャンルで活躍。2000年、詩集『いまにもうるおっていく陣地』(紫陽社)で第5回中原中也賞、2006年、詩集『食うものは食われる夜』(思潮社)で第56回芸術選奨新人賞受賞。主な著書に、詩集『隠す葉』(思潮社)、エッセイ『孔雀の羽の目がみてる』、『空を引き寄せる石』(ともに白泉社)、『秘密のおこない』(毎日新聞社)、小説『紅水晶』(講談社)、『転身』(集英社)、絵本『ひとりぐらしののぞみさん』(絵・大野八生/径書房)、「イソップえほん」全5巻(岩崎書店)、童話『のろのろひつじとせかせかひつじ』(絵・ミヤハラヨウコ/理論社)などがある。
出版社からの内容紹介
動物たちの不幸をなくすために…。
「いのちの教室」から生まれた絵本です。
2017年の環境省の発表によると、全国の犬・猫の殺処分数は2016年度で5万5998匹。
2015年度の8万2902匹からは減少したものの、まだまだ多くの命が失われている現状があります。
そうした殺処分数を少しでも減らすために、多くの保護団体が直接保護をしたり、保護動物の譲渡を行ったりという活動をしています。
この絵本の著者も、殺処分の現状を調査・検証し、啓発活動を行っています。
また、動物にも感情があり、ペットは飼った瞬間から家族と同じ存在になるということ、ペットを使い捨てにしてはいけないことなどを伝える「いのちの教室」を様々なところで行ってきました。
この絵本は、その「いのちの教室」の中で、理解の一助として流されていたアニメーションをもとに、新たに描き下ろしで作られた作品です。
この絵本には、愛した家族から見捨てられ、それでもなお、家族を慕い信じたペットたちの悲しみが描かれています。
未来を担う子どもたちが、動物の命を人の命と同じように感じ、ともに良きパートナーとして生きていけるよう、そして、その想いによって1匹でも動物たちを殺処分から救えるように、ぜひ、ご家族で読んでいただきたい絵本です。
浅田美代子さんからコメントをいただきました。
どいかやさんの 優しい絵に 綴られた 捨て犬たちの 悲しい 現実。小学生を 対象にした 「いのちの教室」で アニメーションを 流しながら「ハルの日」を 朗読するたびに 涙が あふれそうになる。
この絵本を 通して 家族みんなで「命」のこと 考えてほしい。そして 不幸な「命」が 無くなることを 心から 願います。
みんな みんな 大切な いのち…。
この書籍を作った人
1969年、東京都生まれ。東京造形大学デザイン科卒業。絵本の作品に『パンちゃんのおさんぽ』『いたずらコヨーテキュウ』『やまねのネンネ』(BL出版)、『みけねこキャラコ』『こねこのポカリナ』『おはなのすきなトラリーヌ』『トラリーヌとあおむしさん』『ふゆのひのトラリーヌ』(偕成社)、『チップとチョコのおでかけ』『チップとチョコのおつかい』『チップとチョコのおるすばん』(文溪堂)、『くりちゃんとひまわりのたね』『くりちゃんとピーとナーとツー』(ポプラ社)、『チリとチリリ』『チリとチリリ うみのおはなし』『チリとチリリ まちのおはなし』(アリス館)、『ねずみちゃんとりすちゃん おしゃべりの巻』(学習研究社)、『カロンとコロン はるなつあきふゆ4つのおはなし』(主婦と生活社)、『ねこのかあさんのあさごはん』(小学館)など多数。千葉県在住。
出版社からの内容紹介
こぐまのクークは、北の森で。やさしいうさぎのサーハ、わんぱくなきつねのゲンゲンといっぱい遊び、けんかをしたり、なかなおりしたり。ゆたかな森で、出会いの毎日。
そして、クークの家は『森のキッチン』というレストラン、父さん母さんがおいしい料理をつくってくれます。おいしくて、みんな大すき。
感動の4つの物語。「心のあな」「明日になれば」「はじめてのけんか」「なかなおりのりゆう」。
「クークの料理の作り方」もついてるよ。
この書籍を作った人
北海道生まれ。北海道芸術デザイン専門学校卒業。幼年童話「こぐまのクーク」物語シリーズ(KADOKAWA)など、やさしい絵と文で描くどうぶつたちが主人公の作品で知られる。また、文を担当し、子どもの気持ちをこまやかに描く作品も多い。主な共著絵本に『かあちゃんえほんよんで』(文/かさいまり 出版社/絵本塾出版)、『ばあちゃんのおなか』(絵/よしながこうたく 出版社/教育画劇)、『ねえたんが すきなのに』(絵/鈴木まもる 出版社/佼成出版社)、『ぴっけやまの おならくらべ』(絵・村上康成 出版社/ひさかたチャイルド)、『ちいさいわたし』(絵/おかだちあき 出版社/くもん出版)など。日本児童文芸家協会会員。日本児童出版美術家連盟会員。
出版社からの内容紹介
知恵と正義のかたまり「カッコー博士」が大活躍!!
え? カッコー博士って、「かこ博士」なのかしら?
ある日、カッコー博士のもとへ新聞記者のとんぺい君から緊急の電話が!
ババールバイジャンという国のお姫様が行方不明になり、どうやら、首が七つもある怪獣にさらわれたらしい、と。
さあ、大変! カッコー博士は、とんぺい君を連れ、急いでババールバイジャンへと向かいます。
その怪獣は、絶滅したはずの昔の怪獣の生き残り? どうやってお姫様を救うの?
ワクワクドキドキ、カッコー博士の大冒険。
さて、カッコー博士は、どうやってこの危機を乗り越えるのでしょうか…。
読み聞かせにもピッタリ!!
親子で思い切り楽しめる一冊です。
--カッコー博士は、作者や編集部や印刷の方々の努力だけで絵本ができあがるのではなく、作品をよく理解し、愛し、それに親しい息吹きを与えてくれる感受性豊かな読者があって、はじめて完成されるという主張をもっているのです。
さてよき読者の皆様によって、カッコー博士に新たな活力が与えられるでしょうか。--
著者「あとがき」より抜粋
※本書は、1978年・フレーベル館刊『カッコーはくしのだいぼうけん』を再編集し、新装復刊するものです。
※画像はイメージです。
この書籍を作った人
加古里子1926(大正15)年福井県武生町(現・越前市)生まれ。1948年東京大学工学部卒業。工学博士。技術士。民間化学会社研究所に勤務しながら、セツルメント活動、児童文化活動に従事。1959年から出版活動にかかわり、1973年に勤務先を退社後、作家活動とともに、テレビニュースキャスター、東京大学、横浜国立大学などで児童文化、行動論の講師をつとめた。また、パキスタン、ラオス、ベトナム、オマーン、中国などで識字活動、障がい児教育、科学教育の実践指導などを行い、アメリカ、カナダ、台湾の現地補習校、幼稚園、日本人会で幼児教育、児童指導について講演実践を行った。『だるまちゃんとてんぐちゃん』『かわ』(福音館書店)、『からすのパンやさん』(偕成社)、『富士山大ばくはつ』(小峰書店)など、500冊以上の児童書の他、『伝承遊び考』(全4巻・小峰書店)など著書多数。土木学会著作賞、日本科学読物賞、児童福祉文化特別賞、菊池寛賞、日本化学会特別功労賞、神奈川文化賞、川崎市文化賞、日本児童文学学会特別賞、日本保育学会文献賞、越前市文化功労賞、東燃ゼネラル児童文化賞などを受賞。
出版社からの内容紹介
おしいそうなユニークおべんとうが楽しい!
それって どんな おべんとう?
なにが でてくるかな?
あけるのが たのしみの おべんとう。
しろべん
ぶるぶるべんとう
100人べんとう・・・・・・。
想像してごらん。
ページをめくると、ユニークな楽しいおべんとうが現れます。
子どもたちの想像力を育てる絵本です。
【編集担当からのおすすめ情報】
カラフルで、ユニークなおべんとうたち。中でも100人べんとうのおにぎり100個が、とっておきです。お子さまと一緒におにぎり100個数えてみるのも楽しいですし、お子さまが想像したおべんとうを一緒に作ってみるのも楽しいです。
この書籍を作った人
千葉県我孫子市出身。子どもの本の編集者。ブロンズ新社勤務を経て、フリーランスとなる。ミリオンセラーの「だるまさん」シリーズ(かがくいひろし)他、数多くの絵本の編集を手がける。編集のかたわら、作家として絵本制作に挑戦。優しく耳にひびくやわらかな言葉と、ユーモラスな擬音語、リズミカルなテンポが特徴的な作風。本作で作家デビュー。1児の母。
みどころ
世界中の人々が使っている電気。暗い夜に灯りをともし、部屋をあたため、洗濯やお風呂に使われたり、遺跡をライトアップしたり。でも、ちょっと待って。自然からの贈り物である大切な電気だからこそ、1年に1回、1間だけ電気を消して、地球温暖化のことを考えてみませんか?
アメリカ・カリフォルニア在住の作家、ナネット・ヘファーナンが、あるとき偶然、ゴールデン・ゲイト・ブリッジの消灯に居合わせ、世界的な環境アクション「アースアワー」を知ったことから、生まれた絵本。
2007年にオーストラリア・シドニーで始まった「アースアワー」は、当初は小さなキャンペ―ンだったそうですが、次第に賛同を得て今や国際NGO団体WWF(世界自然保護基金)主催、多くの国で実施される、世界最大級の消灯アクションとなっているそうです。
シドニーのオペラ・ハウス、インドのタージ・マハル、フランスのエッフェル塔、アメリカのゴールデン・ゲイト・ブリッジ。次々続く消灯リレーに、あなたも本書を読んだら参加してみたくなるかも。
毎年、春分に近い土曜の夜、午後8:30に、電気を消す。それは、子どもにとって最初はただおもしろいイベントかもしれません。でも、地球の未来を想像する1時間、世界の人々とつながっていることを感じる1時間は、子ども心に大きなものを残してくれそう。電気のない夜や、ろうそくのあかりも、美しいと感じられる絵本です。
出版社からの内容紹介
ある日の夕方、家の中は大さわぎ。いぬは、ねこをおいまわし、4人きょうだいは大げんか。わけをきいても、口ぐちに、自分のせいじゃない!というばかり。いったい、なにがあったの? 仲なおりできるの? いいわけをする子どもたちと、いいわけのできないいぬとねこ、そして、いいわけをしなかったねずみの、たのしい絵童話。
この書籍を作った人
アメリカ ペンシルバニア州生まれ。大学を中退し、フィラデルフィアの美術学校で学ぶ。「フランシスのいえで」「フランシスのおともだち」(好学社刊)などの作品がある。
この書籍を作った人
千葉県生まれ。子供のころから、園芸好きの祖父と共に植物に親しむ。造園会社の仕事などを経てフリーに。現在イラストレーター、造園家として活躍中。著書に『夏のクリスマスローズ』(アートン新社)、『にわのともだ ち』(偕成社)など。
この書籍を作った人
〈1974年-〉東京都生まれ。学生時代を熊本で過ごし、卒業後、児童書版元に入社。その後、留学などを経て、子どもの本の翻訳に携わる。東京・阿佐ヶ谷で家庭文庫「このあの文庫」を主宰。祖父はトルストイ文学の翻訳家、故・北御門二郎。