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かむもかまぬも神だのみ めちゃヘンな早口ことば

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絵本ナビホーム  >  スペシャルコンテンツ  >  絵本紹介  >  あの子はどんなおうちに住んでいる? 間取りやインテリアが楽しい絵本5選

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えほん新定番 from 好書好日

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新年度が始まって、引っ越しをした人、新しいお友達ができた子も多いかもしれません。あの子はどんなおうちに住んでいるのかな? 絵本に描かれるさまざまなおうちをのぞいてみましょう。朝日新聞社の本の情報サイト「好書好日」の記事よりご紹介します。(文:好書好日編集部)

さかいさちえさんの絵本「ちいさなちいさなすてきなおうち」

ふわふわした毛の塊のような見た目で、毎日帽子を着替えるおしゃれさん。不思議な存在感のある、まあるく愛らしいキャラクター「ポコポコ」が、動物たちの家を訪ね歩きます。ハーブを見つける達人のぞうさんは、カモミールの花々の中に建つティーカップの形のおうち。大家族のねずみさんは、細かく仕切られたカボチャのおうち。実際にカボチャを買ってきて、包丁で切って中を観察しながら描いたという作者のさかいさん。ファンタジーだからこそ、リアリティを大切にしていると話します。

私は子どもの頃、児童書にしても漫画にしても、その本の登場人物が住む家を想像して、奥付の余白に家の間取り図を描いていたんです。性格や暮らしぶりを間取り図に詰め込んで。そのほかには、不動産広告の間取り図をじっくり見ては、ここにこういうキャラクターが住んでいたら面白いかなって想像するのが好きだったんです。それがこの絵本につながっていると思いますね。

(さかいさちえさんのインタビューより)

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さかい さちえ

さかい さちえ (さかいさちえ)

神奈川県横浜市出身。絵本、漫画、アニメーション制作などで活躍。『こじかこじっこ』で第一回おはなし絵本クラブ大賞を受賞。主な絵本作品に『ちいさなちいさなポコポコ』シリーズ(教育画劇)、『こじかこじっこ』シリーズ(教育画劇)、『マルカとクーピー』シリーズ(岩崎書店)などがある。

いわいとしおさんの絵本「100かいだてのいえ」

主人公の男の子・トチくんが、100階建ての家に住む生き物たちと出会いながら最上階を目指していくストーリー。リスやヘビ、カエルやミツバチたちの個性的な100の部屋が楽しめます。作者はメディアアーティストの第一人者として知られる、岩井俊雄さん。絵本作家になったきっかけは、娘が小学校の算数で十進法につまずいたことだそう。「見開きページに何かを10個描いて、めくったら10が20に、20が30になれば、数字が繰り返す感じが体に入ってくるような絵本ができるかも」とひらめたと語ります。

一度デジタルとかハイテクを経験してしまった我々は、それに負けないようなアナログなもの作りをしようとしている感じがします。世の中を見ても、よりローテクな味わいのあるものをみんなが欲しているようなところがありますよね。時代の揺り戻しみたいなところに来ていると思うんです。そういう中で僕も、メディアアーティストとして培ってきた感覚と絵本のいいところをつなげるような新しいことができないか、考えているところです。

(いわいとしおさんのインタビューより)

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いわい としお

いわい としお (いわいとしお)

岩井俊雄1962年生まれ。メディアアーティスト。子どものころに母親から「もうおもちゃは買いません」と言われ、代わりに工作の道具や材料を与えられたことからものづくりに目覚める。1985年、筑波大学芸術専門学群在学中に、第17回現代日本美術展大賞を最年少で受賞。その後、国内外の多くの美術展に、観客が参加できるインタラクティブな作品を発表し、注目を集める。テレビ番組『ウゴウゴルーガ』、三鷹の森ジブリ美術館の映像展示『トトロぴょんぴょん』『上昇海流』や、ニンテンドーDSのアートソフト『エレクトロプランクトン』、ヤマハと共同開発した音と光を奏でる楽器『TENORI-ON』なども手がける。2007年、NHK教育の幼児番組『いないいないばぁっ!』でオープニングアニメーションを担当。著書に『いわいさんちへようこそ!』『いわいさんのどっちが?絵本』『いわいさんちのリベットくん』(以上、紀伊國屋書店)、『100かいだてのいえ』『ちか100かいだてのいえ』(以上、偕成社)、『光のえんぴつ、時間の粘土――図工とメディアをつなぐ特別授業』(美術出版社)、『アイデアはどこからやってくる?』(河出書房新社)などがある。

たしろちさとさんの絵本「5ひきのすてきなねずみ」

「くろ」「ぐれ」「ちゃたろう」「ちびすけ」「しろこ」の個性豊かなネズミが主人公の「5ひきのすてきなねずみ」シリーズ。2作目の『ひっこしだいさくせん』では、隣の家でネコを飼い始めたため、5匹が新しい住みかを探し始めます。ぴったりの場所がなかなか見つからず、5匹はとうとう、ゴミ置き場で見つけたガラクタで新しい家を手づくりすることに。家の構造をリアルに描くため、作者のたしろさんは実際に工作用のボードを切り張りして、小さな模型を作ったそう。「5匹の生活の知恵が詰まっている」という家は、どのように仕上がったのでしょうか。

例えば、いつも自分が立っている場所から見える景色と、同じ場所からネズミが見える景色って全然違うじゃないですか。あらゆるものが大きく見える彼らには、きっと私たちが見えないものも見えていると思うんです。うちの近所にもネズミはいると思いますが、同じ街に暮らしていても、視点が変わると見える世界が全く違うところが面白いなと思い、ネズミたちを本作の主人公にしました。

(たしろちさとさんのインタビューより)

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たしろ ちさと

たしろ ちさと (たしろちさと)

東京都生まれ。大学で経済学を学んだ後、4年間の会社勤めを経て、絵本の制作を始める。世界的編集人、マイケル・ノイゲバウアーが見い出し、「ぼくはカメレオン」で世界7カ国語同時デビュー。『5ひきのすてきなねずみ ひっこしだいさくせん』で2011年日本絵本賞を受賞。作品に、『ぼくはカメレオン』(グランまま社)、『かあさん』『ねえ、あそぼうよ』(以上、「こどものとも0.1.2」福音館書店)、『じめんのしたの小さなむし』(福音館書店)、『くんくん、いいにおい』(グランまま社)、『ポレポレやまのぼり』(大日本図書)、『ぼくうまれるよ』(アリス館)などがある。神奈川県在住。


いとうひろしさんの絵本「ルラルさんのにわ」

ルラルさんという名前のおじさんは、ちょっと気難しそう。毎日手入れをしている芝生の庭が自慢で、誰かが庭に入ろうとするとパチンコで追い払います。そんなある日、なんとワニが入ってきて――。作者のいとうさんが大学時代、校舎の階段を降りている時に「これはルラルさんです」というフレーズがポンと浮かんできたことに始まる物語。今では9作を数える人気シリーズになっています。

ルラルさんは自分の庭が好きだったけれど、芝に触れることはなくて、ただ眺めて楽しんでいたんですね。でも物語の中で芝に寝そべり「ちくちくする」という感覚を覚えます。ほんの少し見方を変えて、違う形での芝の価値や面白さに気が付いたんですね。外、つまり他者からの影響で、今まで気がつかなかったことに気がつく。世界の深さや広さに気がつく体験だったわけです。

(いとうひろしさんのインタビューより)

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いとう ひろし

いとう ひろし (いとうひろし)

1957年東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業。独特のユーモラスであたたかみのある作風の絵本・挿絵の仕事で活躍中。おもな作品に 「おさるのまいにち」シリーズ(講談社刊、路傍の石幼少年文学賞受賞)、「ルラルさんのにわ」シリーズ(絵本にっぽん賞受賞)「くもくん」(以上ポプラ社刊)、「あぶくアキラのあわの旅」(理論社刊)、「ごきげんなすてご」シリーズ、「ふたりでまいご」「ねこと友だち」「マンホールからこんにちは」「アイスクリームでかんぱい」「あかちゃんのおさんぽ@A」「ねこのなまえ」(以上徳間書店刊)など多数。「ふたりでまいご」の姉妹編、「ふたりでおるすばん」が徳間書店から11月に刊行予定!

荒井良二さんの絵本「あさになったのでまどをあけますよ」

いろんな場所に住む子どもたちが朝になると窓を開け、そこから見える景色を描いた絵本。ある部屋からは大都会が、別の部屋からは海が見渡せます。この絵本が刊行されたのは2011年、東日本大震災が起きた年です。カラフルな色づかいに自由奔放なタッチ、素朴な文章は一見すると震災とは無縁の印象ですが、新しい1日がつつがなく始まることの尊さをさりげなく伝えてくれます。

毎回、(被災地での)ワークショップでやっぱり落ち込むわけですよ。こっちは普通のワークショップをやりに行くんだって日常性を持って臨んでも、あっちには日常っていうものがないじゃないかって……。でも、だからこそ、続けるってことに意義があると思って。僕らの役目って、朝になったらカーテンを開けたり、ちょっと寒いなってなったらドアを閉めたり、日常の感覚を少しずつ呼び戻すことかなと思うんです。

(荒井良二さんのインタビューより)

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荒井 良二

荒井 良二 (あらいりょうじ)

1956年山形県生まれ 日本大学芸術学部芸術学科卒業。 イラストレーションでは1986年玄光社主催の第4回チョイスに入選。1990年に処女作「MELODY」を発表し、絵本を作り始める。1991年に、世界的な絵本の新人賞である「キーツ賞」に『ユックリとジョジョニ』を日本代表として出展。1997年に『うそつきのつき』で第46回小学館児童出版文化賞を受賞、1999年に『なぞなぞのたび』でボローニャ国際児童図書展特別賞を受賞、『森の絵本』で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。90年代を代表する絵本作家といわれる。そのほか 絵本の作品に『はじまりはじまり』(ブロンズ新社)『スースーとネルネル』(偕成社)『そのつもり』(講談社)『ルフランルフラン』(プチグラパブリッシング)などがある。2005年には、スウェーデンの児童少年文学賞である「アストリッド・リンドグレーン記念文学賞」を、2006年に「スキマの国のポルタ」で文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞。

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