先日、絵本ナビのインタビューでアトリエへ伺わせていただいた宮西達也さん。
「シニガミさん2」のイベントで各地へ遠征されている真っ最中なんだそうです。
ご多忙の合間を縫って絵本ナビオフィスへ遊びに来てくださいました!
初めてのご来訪ということで、子どものように目をキラキラさせてオフィスをあちこち見学される宮西さん。
絵本ナビオフィスの庭でも、次々いろんなものを発見。
庭からスカイツリーが見えることも、スタッフが逆に教えていただいちゃいました(笑)。
そしてなんと今回、スタッフへ読み聞かせをしていただきましたよ! まずは、『ふじさんファミリー』。
富士山の親子(!)の造形がニクい、こちらの絵本、
フジママとさんしろうのやりとりに、子育て中のパパママスタッフたち、ホロリ。
続いては、「シニガミさん」シリーズ1作目、『シニガミさん』。
こちらは お芝居さながら、3人で役を演じながらの読み聞かせです。
宮西さんがナレーターとオオカミ、編集・木村さんがコブタを、そして絵本ナビ・カナガキ事務局長がシニガミさんを担当することに。
森で病気のコブタを見つけたオオカミ。
食べるのはコブタが元気になってから…と自分の家に連れ帰って看病を始めます。
それを見つめるシニガミさん・・・。
(カナガキによる)ちょっと迫力のあるシニガミさんの語りでストーリーが始まります。 笑ったりハラハラドキドキしながら、ぐんぐん引き込まれて、物語のラストは・・・?
そして宮西さん扮するオオカミが話し出した途端、ええ?!中国語訛り?!
予想外すぎるオオカミの登場に、スタッフ大うけです。
そして、オオカミがコブタを励ますために歌う歌のメロディーが・・山本リンダ!?
これ、読者が発見した組み合わせなんだそうですが、絶妙にピッタリなのです。お試しあれ(笑)。
オオカミとコブタの運命や、いかに。
『シニガミさん』未読の方はぜひ『シニガミさん2』と一緒に手に取ってみてくださいね。
読み聞かせを終えて、
宮西さんの読み聞かせはアドリブ満載ですね、とのスタッフの声に、宮西さんは、
「僕は、絵本の文章は出来るだけ未完成で作ろうと思っています。絵本は読む人が完成させるもの。場所や相手によって、読み手が感性で作り上げてほしい。それがテレビとは違う『絵本』ということなのかな、と思っています。」
と答えてくださいました。
そして、『シニガミさん』の読み聞かせを通して、大人が向き合う、子どもに生と死を伝えるということ。 と宮西さん。 宮西さんの絵本は、読み聞かせを通して『大事なこと』の子どもへの教えかたを教わる。
あたりまえだけど大切なことを、どうやって子どもに伝えるか、とても難しいですよね。
宮西さんが作品に込めるメッセージについて、改めてお話をお伺いすることができました。
「世の中にたくさんの絵本が増えて広がってきている中で、楽しいだけではない『大事なこと』・・・、例えば、生と死や正義について、もう一度見直すための絵本も必要ではないかと感じて。」
そして絵本を楽しみながら伝えられる。
大人は、それにとても助けられるのではないでしょうか。
「ぼくの作品、ティラノサウルスシリーズなんか、直球でちょっと恥ずかしいタイトルが多いでしょう?『わたしはあなたをあいしています』とか『あなたをずっとずっとあいしてる 』みたいな。あたりまえを言いづらい世の中で、口に出すことで素敵な言葉だな、と思ってほしい。大人と子どもが絵本を通じて『あいしてる』と言ったり言われたり。大人も子どもも本音で生きていきたいですよね。」
同時進行でたくさんの絵本作品に取り組まれている宮西さん、
今は自治体のキャラクター(ゆるキャラ?!)も制作中とのこと。
今後のご活躍がますます楽しみですね!