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知ってる? おなら&おしりのこと。『おしりをしりたい』『おならをならしたい』 鈴木のりたけさんインタビュー

「しごとば」シリーズ(ブロンズ新社)や『ぼくのおふろ』『ぼくのトイレ』 (PHP研究所)等で大人気の絵本作家、鈴木のりたけさん。新作『おならをならしたい』(小学館)は、おしりのふしぎに迫った『おしりをしりたい』と同じく、笑っているうちに、人間の体のヒミツについて詳しくなる、“おもしろくてためになる”絵本シリーズです。鈴木のりたけさんのアトリエにお邪魔して、作品に込めた思いや制作の苦労を伺いました。

おならをならしたい
おならをならしたいの試し読みができます!
作・絵:鈴木 のりたけ
出版社:小学館

おならの音の正体をさぐる 前作にも登場の仲良し三人組。今回はどうやら、「おなら」に興味津々のよう。なぜ音が出るのか?、なぜ「おなら」というのか?、等々興味深い話が展開していきます。おもしろくてためになる、おならの絵本の決定版! 『ぼくのトイレ』(PHP研究所)で第17回日本絵本賞読者賞、『しごとば 東京スカイツリー』(ブロンズ新社)で第62回小学館児童出版文化賞を受賞し、大活躍中の鈴木のりたけ氏。2012年発売の『おしりをしりたい』(小学館)に続く、「おもしろくてためになる」最新作の登場です。 『おしりをしりたい』にも登場の仲良し三人組。今回はどうやら、「おなら」に興味津々のようです。おならの音を出すのって、意外とむずかしい。なぜ音が出るのか?なぜ「おなら」というのか?等々、子どもたちにとって、たまらなく興味深い話が展開していきます。 しかも、ただおもしろいだけでは終わらないのがこの絵本。読み進めていけば、おならの出る仕組み、音の正体など、いつの間にかいろいろなことがわかってしまいます。これぞまさに、おもしろくてためになる、おならの絵本の決定版!

とってもポジティブ! 『おならをならしたい』ってどんな作品?

───2012年に出版された『おしりをしりたい』から3年、ついに、新作『おならをならしたい』が出版されましたね!

『おしりをしりたい』から、3年も経っているんですね……。『おしりをしりたい』を出版したとき、ちょうど、我が家で子どもたちにたくさん読み聞かせをはじめた時期でもありました。ただ、ぼくの作品には『しごとば』や『ぼくのおふろ』など、細かい絵がいっぱいつまった、探し絵的な絵本が多くて、読み聞かせをするにはちょっと難しいと感じていたんです。それなら、読み聞かせしやすい、面白い本を作ろう!と思って、子どもが大好きな「おしり」をテーマにストーリーを考えたんです。そしたら思いがけず、ポンポンとおはなしの構成が生まれて、1作目の『おしりをしりたい』が生まれました。

───読み聞かせができる絵本を作りたいという思いから生まれたのが、『おしりをしりたい』だったんですね。新作『おならをならしたい』もやはり、読み聞かせにピッタリのおはなしになるように考えて作られたのですか?

今回は、タイトルを何にするかでしばらく悩んでいました。『おしりをしりたい』と同様に、体のどこか一部分をクローズアップした作品にしたいと思っていたので、「みみよりのはなし」や「はなのはなし」など、編集者さんと一緒にしっくりくるタイトル案をいろいろ考える作業が続きました。

───タイトルからおはなしを決めるのは珍しい気がしました。いろいろタイトルを出していった中で、おならに決まったんですね。

おならのタイトルも最初は「おならをならして」だったんです。それを編集者さんが自分のお子さんに見せたら、その子が「なんで『おならをならしたい』じゃないの?」って言ってくれて。『おならをならしたい』の方が、タイトルとしておさまりが良かったのと、『おしりをしりたい』と同じシリーズという感じが出ていたので、『おならをならしたい』に決まりました。 タイトルが決まってからは、おはなしを考えるのにはそんなに悩みませんでした。でも、ぼくとしては、新しい絵本を作るときは、新しい事にチャンレンジする気持ちで作りたいと思っているので、『おしりをしりたい』を超える笑いや、よりテンポアップした会話を楽しんでもらいたいと、細部に工夫を凝らしました。

───その心意気、冒頭の3人のやり取りで十分に感じました。おならをするポーズも変だし、おならの音を聴こうとしている真剣な表情もおかしい! 最初からププッと笑ってしまいます。



冒頭のおならをするポーズ……ノリノリです!

「おならをならしたい」と言っているのに、音なしの「へ」からスタートしてますからね(笑)。

───この3人は『おしりをしりたい』にも登場する3人組ですが、モデルはいるのでしょうか?

特に誰かをモデルに考えたわけではなく、クラスの仲良し3人組というイメージで描きました。

───黄色い服の男の子が一番ヤンチャで、お笑い担当のイメージがありますが、実は青い服の子の方が、お調子者ですよね。

そうです。そして、女の子は青い服の子と一緒にはっちゃけちゃう、おてんばです。2人の暴走を黄色い子は止める、ストッパー的役回りを持っています。

───この3人のキャラクターが絶妙なバランスで成り立っているから、テンポの良いやりとりが生まれるんですね。おならの音が食べたもので変わるんじゃないかという場面の、次の言葉を期待している顔や、音のならないおならは「へ」ということを知った後の表情も、すごく子どもらしい顔で、笑っちゃいました。

子どもって、よく見ているとこういう顔をしているんですよ。表情は、特にリアルに描きたいと、気をつけた点です。「へ〜」のところは完全に、ツッコミ待ちの顔ですよね(笑)。

───かわいらしく「へー」と言っていないところが良いですよね。

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鈴木のりたけ(スズキノリタケ)

  • 1975年、静岡県浜松市生まれ。会社員、グラフィックデザイナーを経て、絵本作家に。『ぼくのトイレ』(PHP研究所)で第17回日本絵本賞読者賞、『しごとば 東京スカイツリー』(ブロンズ新社)で第62回小学館児童出版文化賞を受賞。
    主な作品に、「しごとば」シリーズ(ブロンズ新社)、『かわ』(幻冬舎)、『おしりをしりたい』(小学館)、『そだてば』(朝日新聞出版)などがある。

作品紹介

おしりをしりたい
おしりをしりたいの試し読みができます!
作:鈴木 のりたけ
出版社:小学館
おならをならしたい
おならをならしたいの試し読みができます!
作・絵:鈴木 のりたけ
出版社:小学館
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