『リンゴかもしれない』(ブロンズ新社)や『りゆうがあります』(PHP研究所)など、独自の切り口を持った作品が注目を集める絵本作家のヨシタケシンスケさん。最近では自作の絵本だけでなく、児童書のイラストでも活躍されています。そんなヨシタケさんが新たにイラストを担当した『ことわざ生活』が発売されました。なんと今回は「あっち篇」「こっち篇」の2冊同時発売! 発売を記念して、ヨシタケさんのアトリエにお邪魔しました。古くからの友人だった、文章担当のあかいわしゅうごさんとのやり取りや、ヨシタケさんのことわざ観などたくさんお話ししていただきました。
- ことわざ生活 あっち篇
- 絵:ヨシタケシンスケ
文:あかいわ しゅうご - 出版社:草思社
人気の絵本作家が、ことわざの海を泳ぎまわる本。「蛙の子は蛙」「類は友を呼ぶ」…。家族や世間、自分の周り(あっち)がよく見えてくることわざ・慣用句148語。
- ことわざ生活 こっち篇
- 絵:ヨシタケシンスケ
文:あかいわ しゅうご - 出版社:草思社
あっち篇と対になる本。親子で楽しむヨシタケ流ことわざの解釈・使い方。「笑う門には福来たる」「思い立ったが吉日」…思わぬ自分(こっち)に気づくことわざ138語。
●『ことわざ生活』「あっち篇」「こっち篇」の楽しみ方をご紹介します!
【本書の内容紹介】
「あっち篇」とは……
家族や友人、世間などにまつわることわざ・慣用句が集められているのが「あっち篇」の特徴。「一心同体」や「親しき中にも礼儀あり」など、自分と周りの人との関係についての言葉が中心です。自分との関係に合わせて、5つのテーマに分かれています。
1.一緒に歩いていこう(家族・親子)
2.仲が良いからおもしろい(友人)
3.正直、やりづらいってこともあります。(世間)
4.あなたの言い分、ぼくの言い訳(会話)
5.思わず顔に出てしまった(表情)
「こっち篇」とは……
物の見方や日々の楽しみ方を表すことわざ・慣用句が集められているのが「こっち篇」の特徴。「大は小を兼ねる」や「初心忘るべからず」など、自分を勇気づける言葉が中心です。日々を新しくする方法や小さな勇気を育てるヒントに合わせて、6つのテーマに分かれています。
1.向こうからは、どう見えるの?(ものの見方・考え方)
2.愉快なことをスクラップ(日々の楽しみ)
3.小さな勇気の育て方(勇気を持つヒント)
4.だけど、明日は元気です(辛いこと、へこんだこと)
5.もう、こんな時間なの?(時間の使い方)
6.この世の別れは笑っていたい(老いと死)
従来の「ことわざ辞典」とは全く異なる切り口が『ことわざ生活』の魅力。今まで知らなかったことわざや慣用句も本の中にたくさん出てきます。それでは、次のページから絵を担当したヨシタケシンスケさんのインタビューがスタートです。