アンダーアース・アンダーウォーター 地中・水中図絵 アンダーアース・アンダーウォーター 地中・水中図絵 アンダーアース・アンダーウォーター 地中・水中図絵の試し読みができます!
作: アレクサンドラ・ミジェリンスカ ダニエル・ミジェリンスキ 編: 徳間書店児童書編集部  出版社: 徳間書店 徳間書店の特集ページがあります!
小学生からの【読みもの】もあります。楽しく読書習慣を。 絵本ナビの「絵本クラブ」がお手伝いします。>>>
絵本ナビホーム  >  スペシャルコンテンツ  >  インタビュー  >  「ひこにゃん」「たわわちゃん」を生み出した、人気キャラクター作家のオリジナル絵本『てるちゃんと ようかいさんの おはなし』もへろんさんインタビュー

「ひこにゃん」「たわわちゃん」を生み出した、人気キャラクター作家のオリジナル絵本『てるちゃんと ようかいさんの おはなし』もへろんさんインタビュー

ぬらりひょんやカッパ、雪女など、日本古来の妖怪たちが、とってもかわいい姿で家の中にいたら、子どもならすぐに友だちになりたくなっちゃいますよね。
てるちゃんと ようかいさんの おはなし』(発行:株式会社 本 発売:泰文堂)の主人公・てるちゃんは、まさにかわいい妖怪さんたちとお友だちの女の子です。今回、絵本ナビスタッフは、『てるちゃんと ようかいさんの おはなし』の作者もへろんさんにお話を伺いました。
もへろんさんは、あの彦根城の大人気キャラクター「ひこにゃん」や、京都タワーの「たわわちゃん」、阪急・のせでんハイキングキャラクターの『ぴょんちゃん・のんちゃん』の生みの親。絵本に登場する「ひょんちゃん」や雪女の「ひえこさん」がどのように誕生したのか、教えてもらいました。

てるちゃんとようかいさんのおはなし
てるちゃんとようかいさんのおはなしの試し読みができます!
かいたひと:もへろん
出版社:泰文堂

内容紹介 あの「ひこにゃん」や京都タワーの「たわわちゃん」 阪急・のせでんのハイキングキャラクター「ぴょんちゃん・のんちゃん」の 産みの親、ゆるキャラブームに火をつけた超レジェンド、 絵本作家「もへろん」の最新絵本がついに登場! 絵本作家「もへろん」の最新作、「てるちゃんとようかいさんのおはなし」は、 小さな女の子・てるちゃんと無邪気で愉快なようかいさんたちが織り成すちょっと不思議でハートフルな物語。 出版社からのコメント キャラクター作家として「シンプルである事」そして、「ほのかな癒し」を信条に、創作に励んできた「もへろん」が、今まで自分を支えてくれた創作物(キャラクター)を、もっと沢山の人に感じてもらいたいと考え、オリジナルのキャラクターで絵本を制作。全国の皆さんに「元気パワー」をお届けます!

クラウドファンディングで支援を頂き、絵本を作りました。

───『てるちゃんと ようかいさんの おはなし』は、人間の女の子「あべかわてるこ」ちゃんの家にやってくる、ちょっぴりふしぎなお友だち「ようかいさん」とのある日のやり取りを描いた、とてもあたたかい絵本。この作品は、ちょっと変わった方法で、出版が決まったと伺ったのですが……?

はい、「A-port」という朝日新聞社さんが運営しているクラウドファンディングのサイトにオリジナル絵本作りの企画を立ち上げて、みなさんに支援協力をお願いしたんです。

───なぜ、クラウドファンディングを行おうと思ったんですか?

ぼくは普段、企業や団体の方から依頼をいただいて、キャラクターを作る仕事をメインに行っています。それはとてもやりがいのある仕事なのですが、長く続けていると、自分のオリジナル作品を輩出する機会がどんどんなくなっていることに気づいたんです。なので、ゼロからオリジナル作品を作る場が欲しいと思い、さらにそれが絵本という、多くの方に手に取ってもらえる形にしたいと考え、クラウドファンディングを立ち上げることを決めました。


とってもはずかしがり屋の、もへろんさん。

───絵本に登場する主人公の「てるちゃん」や個性豊かな「ようかいさん」たちは、絵本を作りたいと思って生み出したキャラクターなのですか?

キャラクターは10年ほど前から温めていた「てるちゃんの ようかい ひゃくものがたり」をベースにしています。これは、主人公のてるちゃんを驚かそうと、ユーモラスな妖怪さんたちが次々やってくるおはなしで、てるちゃんは、持ち前の明るい「てるちゃんパワー」で、妖怪たちと遊びまくってしまう、とても楽しいストーリーなのですが、絵本を出版するにあたり、内容を大きく変えました。


「てるちゃんの ようかい ひゃくものがたり」

───『てるちゃんと ようかいさんの おはなし』に登場する妖怪さんたちはとても個性的。この妖怪たちはどのように生み出したのですか?

以前から、ぼくが生み出すキャラクターは精霊や妖精など、現実世界とは違う異世界の物が多かったので、妖怪をキャラクター化することはごく自然に行っていました。絵本の中には、既存の妖怪をキャラクターにしたものだけでなく、オリジナルの妖怪もいっぱい出てくるんですよ。


もへろんさんが考えた妖怪さんたちのラフ画。

───妖怪の中でも特に、ぬらりひょんの「ひょんちゃん」は、とてもかわいくて、小さいお子さんにも人気がありそうです。

そうですね。ぬらりひょんって、妖怪のリーダーといわれているキャラクターなんです。だから、物語の中心人物として、ひょんちゃんを登場させるのが自然かなと思いました。ぼくとしても、ちょっといたずらっ子の要素をプラスしたひょんちゃんのビジュアルは気に入っています。


ぬらりひょんの「ひょんちゃん」。

───赤いマントとベロをペロっと出しているのが、いたずら坊主っぽくて、愛嬌たっぷりですね。ひょんちゃん以外にも、お気に入りのキャラクターはいますか?

そうですね……、どのキャラクターも好きなのですが、既存の妖怪の中でいうと、おにびの「ぼーすけ」が好きですね。オリジナルの妖怪ではこの「まとはずれ」というキャラクターが気に入っています。

───「まとはずれ」ということは、お腹のグルグルは的ですか?

そうです。いつも天井にぶら下がっていて、「このグルグルに物を当ててみて!」と言います。でも、ブラーンブラーンと動くので、全然的に当たらない……。しかも、人が的をねらっていると、それをジャマしてくるんですよ。とにかく「的が外れること」が大好きな子なんです。

───すごくユニークな妖怪ですね(笑)。そんな妖怪さんたちとお友だちの「てるちゃん」には、どなたかモデルがいるのでしょうか?

特にモデルはないんです。ただ、ぼくの中で人間の女の子のキャラを描いたことがほとんどなかったので、とても新鮮な気持ちでした。

───妖精や人間以外のキャラクターを多く手掛けられているからですね。

人間を描くときも、男の子が多かったんです。ただ、怖いイメージのある妖怪というテーマではなく、女の子がパワフルに活躍する方が、おはなしの世界が華やぐんじゃないかと思って、てるちゃんを主人公にしました。いたずら坊主のひょんちゃんと、パワフルな女の子のコンビを描きたいと思ったんです。

───女の子のキャラクターを描くときの苦労は何かありましたか?

やはり女の子の性格を決めて、それを絵で表現するのが難しかったですね。自分の中で女の子の気持ちが分かりませんでしたから、どんな髪型で、どんな洋服を着せるといいのかいろいろ手探り状態で描いていきました。

───まあるい顔と、ピンクのほっぺたがとてもかわいいと思いました。「あべかわてるこ」という名前も、古風な感じがして良いですよね。

実は、てるちゃんは安倍晴明の末裔(なのかもしれない?)という隠れた設定があるんです。

───だから、たくさんの妖怪さんたちがてるちゃんのお家に遊びに来るんですね。でも、お母さんは妖怪たちが見えないから、てるちゃんが部屋を汚したことになってしまいます。お母さんに誤解されて泣き出してしまう、てるちゃん。そこで、ひょんちゃんが部屋の片づけをすると名乗りをあげますが、そのやり方が、またハチャメチャで……(苦笑)。

ひょんちゃんはまだ子どものぬらりひょんなんです。だから、妖怪さんたちを率いるのも上手にできなくて、好き勝手命令してしまう。

───ひょんちゃんに脅かされて、慌てて部屋を片付ける、妖怪さんたち。でも、すごくおかしな部屋にしてしまいます。このアイディアは元から考えていたのですか?

最初はジャングルだったり、もっと妖怪が出てきそうなおどろおどろしい部屋だったり、いろいろなアイディアがあったんです。でも、それだと内容が散漫になってしまうと、編集者さんにアドバイスをいただいて、一番わかりやすい「熱い部屋」と「寒い部屋」だけを生かすことにしました。

───なかなか自分の命令した通りにならず、怒り出すひょんちゃん。そんなひょんちゃんに、てるちゃんが『命令』するのではなく、みんなに『おねがい』することを教えてあげます。なんだか、てるちゃんがひょんちゃんのお姉さんのように見えました。

そうですね。てるちゃんはひょんちゃんより「お姉さん」なんです。このシーンは、ふたりがとっても仲の良い「おねえちゃんと おとうと」のようで、ぼくも大好きなシーンのひとつです。

───ひょんちゃんと妖怪さんたちの頑張りで、見事部屋は元通り! 最後に、てるちゃんはお母さんが作ってくれた特製パンケーキをもらえてよかったですね。

もともと、てるちゃんは何も悪いことはしていませんからね。妖怪たちのかわりに怒られてしまった、てるちゃんには、最後にごほうびをあげたいなと思っていました。

───そして夕方になり、自分たちの世界に帰っていく妖怪さんたち。このちょっと寂しい感じもすごく印象的でした。

ここは、妖怪の世界と人間の世界をはっきりと分けて描きたかったんです。最後に少し悲しさのような、もしかしたら、また会えるかも……という余韻が残るところを描きたかったんです。

出版社おすすめ



『きょうふのおばけにんじん』<br>中川ひろたかさんインタビュー
ニャゴ!?「11ぴきのねこ」が食器になりました!

もへろん

  • 1985年生まれ。イラストレーター/キャラクター作家/絵本作家として活動中。しんどいことの多い日常も、のんびり、ゆったり、心穏やかに過ごすためにもへろんのキャラクターたちが役立ってくれることを願っております。
    【SNSやってます!】
    ツイッター:https://twitter.com/yakiyakiume
    フェイスブック:https://www.facebook.com/moheron1
    桜井デザイン:http://www.sakurai-d.com/

作品紹介

てるちゃんとようかいさんのおはなし
てるちゃんとようかいさんのおはなしの試し読みができます!
かいたひと:もへろん
出版社:泰文堂
全ページためしよみ
年齢別絵本セット