「ポンキッキーズ」シリーズでおなじみのフジテレビKIDSと「およげ! たいやきくん」など数々の童謡ソングをリリースしてきたポニーキャニオンがタッグを組んだ、新しい知育絵本シリーズ「P-kies Educational Series」が出版されました。
「<目で見ながら><耳で聴きながら>脳を鍛える」をコンセプトに、絵本と音楽CDがひとつになった、とっても豪華なシリーズです。今回、4冊シリーズの中から『Numbers』を担当されたmizukaさん、『Colors』を担当されたきはらようすけさんにお話を伺いました。
きはらさんは、「ポンキッキーズ」の人気キャラクター「コニーちゃん」の生みの親。お母さん、お父さんの中には懐かしいと感じる方も多いのではないでしょうか。 お話の中にコニーちゃんのエピソードも出てくるかも? 最後までお楽しみください。
●<目で見ながら><耳で聴きながら>脳を鍛える「P-kies Educational Series」の魅力に迫る!
●P-kies Educatironal Seriesとは……
『<目で見ながら><耳で聴きながら>脳を鍛える』をコンセプトに、絵本とCDがひとつになった新しい知育シリーズ。絵本は、お話を創造しながら読み進めていく絵本、お子さんと保護者の方が共に創作していく絵本など、子どもの創造力や好奇心を刺激する内容です。CDは、耳なじみのあるポンキッキーズの歌のほか、本格的な英語の歌、集中力を高められる知育クラシックミュージックなどを取り揃えています。
魅力@ 「数」、「形」、「色」、「英語」の4種類がリリース
どの作品も、カラフルな色遣いと楽しいおはなしなので、はじめて「数」や「色」、「形」、「英語」に触れるお子さんから楽しむことができます。
魅力A 絵本とCDが1冊に!
それぞれのテーマに合わせた曲が、15曲以上収められています。絵本を読んだらお子さんと一緒にCDを聴いて、歌ったり踊ったりしてみると、もっともっと楽しめること間違いなし!
フジテレビKIDSストア(WEB SHOP)では、絵本のみの購入も可能です。詳しくはこちら>>
最初に、「P-kies Educatironal Series」を企画されたフジテレビKIDSプロデューサー、網谷浩恵さんにお話を伺いました。
●「ポンキッキーズ」45周年を記念して、絵本のシリーズが誕生しました!
───「P-kies Educational Series」として、4作品が出版されました。絵本とCDが一冊になった、とても画期的な企画だと思います。このシリーズはどのようなきっかけで生まれたのですか?
フジテレビKIDSプロデューサー・網谷:「ポンキッキーズ」の前身となる「ひらけ! ポンキッキ」がスタートしたのが1973年4月2日。今から約45年前になります。私共はこれまでに番組を通じて、親子で楽しめる映像や音楽コンテンツを数多く企画してきましたが、45年という節目を迎えて、ここで改めて原点に戻り、子どもの教育に関わる絵本を出版したいと思い、この企画がスタートしました。
───企画の打ち合わせが進む中で、絵本シリーズの内容も決まっていったのでしょうか?
網谷:そうですね。小さいお子さんから楽しんでいただけるテーマとして、いろいろな案が出ましたが、最終的に「数」「英語」「形」「色」の4テーマに絞り、第一弾として出版することが決まりました。テーマが決まると次は、どのクリエイターさんに作品を手掛けていただくかを考えます。そこは、長年フジテレビKIDSでお仕事をさせていただいている方の中で、特にお子さんが楽しめるおはなしを描いていただけると信頼を寄せる4名の方にお願いすることになりました。
───mizukaさんは「数」をテーマに、赤ずきんに扮したガチャピンが、おばあさんのおうちまで行く間に出会ういろいろな物の数を数えるおはなしになっています。mizukaさんに「数」を依頼されたのはなぜですか?
網谷:mizukaさんには以前、ガチャピンとムックのイラストを描くお仕事を依頼しました。そのときに描いていただいたガチャピンとムックは、「ガーリースタイル」という、「大人になった女の子」のお部屋に置いておきたくなるガチャピンとムックをテーマにしているんです。「ガーリースタイル」はとても人気が高いので、小さなお子さんにもきっと楽しんでもらえるだろうと思い、依頼しました。
───赤い頭巾をかぶったガチャピンがとってもかわいいですね。きはらようすけさんは、コニーちゃんという有名キャラクターの生みの親。今回の絵本も、コニーちゃんが登場する作品なのかと思いました。
網谷:きはらさんとは、「ポンキッキーズ」の初期のころからずっと一緒にお仕事をさせていただいていて、気心の知れた仲なんです。彼の作る作品には絶大の信頼を寄せていますから、どのテーマでも素晴らしいものを作ってもらえるという期待がありました。せっかくなら、ちょっと変わった形の絵本をお願いしようと思って『Colors』をお願いしました。
───『Colors』と『Graffiti』は、本のつくりがとても独特な作品ですよね。
網谷:はい。元々、「P-kies Educatironal Series」は、ボードブックタイプとこのワークブックタイプ2種類の絵本を作る予定でいました。ワークブックタイプは、絵本を手にした子どもたちに実際に鉛筆やペンを使って本の中に描き込んでほしかった。そこで、より描きやすい形を探る中で、今回のように「切り離せる」形に落ち着きました。
●ワークブックタイプのしかけ
───この2冊は切り離してしまうと、完全に表紙と中身がばらばらになってしまうのが驚きでした。
網谷:ここまで思いきってしまっていいか、正直悩むこともありました。でも、元々この2作品は「ノートのような使い方ができる絵本」を目指していたので、最終的に本のページがなくなってしまっても、お子さんが思い切り遊べる形にした方が良いと思いました。
───たしかに、全部使い切ったときは、すごく清々しいと思う気がします。
「形」をテーマにした作品をトキタシオンさんに、「英語」をテーマにした作品をてっこんさんにお願いした理由も教えていただけますか?
網谷:トキタシオンさんは、フジテレビKIDS、BSフジ、ポニーキャニオン、扶桑社が協力して創設した「be絵本大賞」の第8回「絵本屋さん特別賞」を受賞された作家さんです。そのときの作品を見て、今回の『Graffiti』のような企画を楽しんで描いてくれそうだと思い、お願いしました。お仕事をはじめてみたら、本当に打てば響くような感じで、ひとつの依頼に対してたくさんの面白いアイディアを出してくれました。
網谷:てっこんさんは、映像作家の方で、フジテレビKIDSでも、いろいろな映像作品を手掛けていただいています。今回の『Word Chain』も映像を先行して作っていただき、その素材を元に絵本ができるという、ちょっと変わった制作方法になっています。
───『Word Chain』という言葉をはじめて知ったのですが、これは英単語のしりとりということですよね。
網谷:そうです。英語の絵本の多くが「A B C」とアルファベット順ではじまると思います。でも、それでは今までの絵本と同じになってしまう。企画を考える中で、フジテレビKIDSの番組でブレーンをお願いしている英語の先生に相談したところ、今、英語圏で遊びながら英単語を覚えられる方法として、日本のしりとり遊びが、「Word Chain」としてとても注目されていると教えてもらったんです。そこで、「P-kies Educatironal Series」の「英語」でも、英単語のしりとりを採用することに決めました。
───日本発祥のしりとり遊びが、英語圏でも注目を集めているなんて嬉しいですね。
網谷:「P-kies Educatironal Series」で発表した作品は、すべて映像作品も制作中で、『Numbers』は11月から、『Word Chain』は12月から「ポンキッキーズ」で放送予定です。
───どんな映像になるのか、とても楽しみです。
それでは、次のページからmizukaさん、きはらようすけさんのインタビュー、スタートです。