アンダーアース・アンダーウォーター 地中・水中図絵 アンダーアース・アンダーウォーター 地中・水中図絵 アンダーアース・アンダーウォーター 地中・水中図絵の試し読みができます!
作: アレクサンドラ・ミジェリンスカ ダニエル・ミジェリンスキ 編: 徳間書店児童書編集部  出版社: 徳間書店 徳間書店の特集ページがあります!
絵本が毎月届く「ワクワク」をぜひお子様に。 絵本ナビの定期購読「絵本クラブ」 お申し込みはこちらから>>>
絵本ナビホーム  >  スペシャルコンテンツ  >  インタビュー  >  「みんいく」絵本『ねこすけくん なんじにねたん?』木田哲生さん、 伊東桃代さん、さいとうしのぶさん インタビュー

お母さんが追いつめられないでほしい

───実際にさいとうしのぶさんが描くラフ画を見たとき、どう思われましたか?

伊東:びっくりしましたよね。こんなに素敵になるなんて思ってもみませんでした。「子どもがわーっと遊んでて、仲間に入れない〜という感じの場面にしてください」とか、もうこんなおしゃべりレベルのお願いで…。ラフを見たら、「わあ、すごい! さいとうしのぶの世界!」という感じで、感激でした。

さいとう:園長先生に「さいとうさん絵を描いてくれるう〜?」と言われて「いいですよ〜」と答えたら、じつは絵じゃなくて絵本やったんですよ(笑)。 でも描くたびに伊東先生が褒めてくれるので、もう嬉しくなっちゃって、全然苦労なく描けちゃったんです。定期的に、パソコンにとりこんで、「みんいく」や園の集まりのときに、プロジェクターで大きく映し出してみなさんに発表してくださるので。私も客観的に見ながら、ああ、あそこはもうちょっとああしたほうがいいなあ、とか、見られたので進めやすかったです。

───モデルになっている先生がいらっしゃるんですか?

さいとう:先生みなさんがモデルになっています。こちらの幼稚園は、受け入れてくださるベテランの先生方が本当にあたたかくて素敵で。息子も以前こちらでお世話になっていたんですよ。園の様子は、私も子どもを通わせているときに、実際に見せてもらっていましたし、「おはようございます」と登園するといつも笑顔で子どもたちひとりひとりに声をかけてくださるんですよねえ。その先生たちの姿を最後の場面にどうしても入れたくて、ちょっと文字も絵も多くてぎゅうぎゅうの場面になってしまったんですけど描きました(笑)。

伊東:さいとうしのぶさんに絵を描いていただけることになって、全国の本屋さんに置いていただけるかも…という話になったとき、もしかしたら関西弁じゃないほうがいいのでは、という話も出ました。

さいとう:でも標準語だとちょっとマジメで、かたい感じになるかもしれない。大阪弁だとゆるりとした感じでまとめられるかなと思いまして、リーブルの編集者さんにその話をしたら「大阪弁のほうがいいんじゃない」と賛成してくだったので。

───絵本の中でちょっとびっくりしたのが、ねこすけくんの寝た時間です。「11じ」というのは、今の幼稚園の子たちの中に実際にいるんですか?

伊東:少なくはないんです。アンケート結果をふまえても、幼稚園児の「11じ」はまあまあいます。

───ほとんど大人と同じ時間ですね…。

さいとう:保育園だともっといるかもしれないですね。

伊東:3・4・5歳くらいになると時刻がだんだんわかってくるんですけど、子どもたちの中には時刻がわからなくていつのまにか遅くなっている子もいるんですよね。「1じ」「2じ」になってしまうと遅すぎて感覚がつかみにくくなってしまうので、子どもがわかる「遅い時間」のいちばん遅い時間として「11じ」の設定をしました。具体的に「あの子もそうかな…」と子どもの顔が思い浮かぶくらい…。現実にねこすけくんがいます(笑)。

───ゲームやスマホで遊んでいるうちに、そんな時間になってしまうんでしょうか。

伊東:そうですねえ。子どもたちと話していると、明らかに深夜のテレビ番組の内容を知っていることがあります。しかも内容からしてたぶん録画じゃないな、とか。子どもたちは悪気がないのでいろいろおしゃべりする中でわかってしまうんですよね。だいたいリアルな就寝時間を現場では感じとっていると思います。

さいとう:親がスマホをしながら「はよ寝ておいで」と言って、実際に子どもが何時に寝たかははっきりしないこともあるでしょうしね。

伊東:でもね、お母さんだけを責められないんですよ。ほら、絵本を見ると、夜ごはんが終わったあとに横でずっと寝ている人がいるじゃないですか。

───そういえば、いますね(笑)。ねこすけくんがテレビ見たり、ゲームしたり、スマートフォンであそんだりしている間にずっと寝転がってる人が…。

伊東:この人が一緒に家のことをやって、みんなで寝る準備をすれば、もっとはやく寝られるはずなんですよ。

───絵本の後半では、9時に布団に入るため、ちゃんと寝る準備をしているねこすけくんの横で、洗濯物をたたんでいるお父さんがいますね!

伊東:お母さんが、お父さんが、とか、どっちが悪いじゃなくて、ねこすけくんのためにできることをみんなでしてあげてほしいなと思います。 現実に、睡眠不足で体調不良になっている子どもたちがいて、そんな子たちを何とか助けてあげたい。でも、「早く寝かせるために、がんばって料理を作り置きしなきゃ…」とか、親御さんが追いつめられてしんどくなってもいけないと思っているんです。「困ってる」と言えないお母さんも多いんですよね。 「寝る前のゲームをやめるだけならできるかな」とか、絵本を見て考えてもらえたらうれしいですね。誰か1人が頑張るんじゃなくて、みんなでたまには早く寝よう!って、家族で睡眠をとる習慣を作れたらと思います。

出版社おすすめ



日本出版10周年記念! アリスン・マギーさんインタビュー
図鑑、読み物が沢山!今年の夏は何を読む?

木田哲生(きだてつお)

  • 堺市効率中学校保健体育科教諭として勤務し、現在、堺市教育委員会。平成28年度読売教育賞最優秀賞受賞、平成28年度国際学会「Higher Education Forum」Best Paper Award(2位)受賞など。著書に『睡眠教育のすすめ―睡眠改善で子どもの生活、学力が向上するー』『眠育ハンドブック』(共に学事出版)など。

伊東桃代(いとうももよ)

  • 学校法人常磐会学園常磐会短期大学付属いずみがおか幼稚園教諭。現在、主幹保育教諭として勤務しながら、担任としてクラス運営も行う。子育て認定講座や幼児教育指導者養成研修を修了し、幼児教育推進リーダーとして活躍中。後進に対する研修マネジメントや、「幼稚園における預かり保育」に関する実践発表なども行っている。

さいとうしのぶ

  • 堺市に生まれる。嵯峨美術短期大学洋画科卒業。テキスタイルなどのデザイナーをへて、インターナショナルアカデミー絵本教室に学ぶ。
    作品には、『あっちゃんあがつく』(原案・みねよう)『しりとりしましょ!』『おしゃべりさん』『おかしなおかしなおかしのはなし』『へんてこかぞえうた 1ちゃんいちにち』『どっきりかぞえうた ちょっぴりこわいぞ』(うた・高木あきこ)『きしわだのだんじりまつり』(作・なかむらしょうこ)『たべものかるた』(原案・みねよう)─以上リーブル
     『ぎゅうって』『よーい よーい よい』『あぶくたった』『おべんとうばこのうた』─以上ひさかたチャイルド『たこやきようちえん』(ポプラ社)『べべべんべんとう』(教育画劇)『おいしい おと なぁに?』(あかね書房)『まほうのでんしレンジ』(原案・たかおかまりこ ひかりのくに)『てんとうむしのはじめてのレストラン』(アリス館)『まんまるおつきさん』(作・ねじめ正一 偕成社)『おはなし だいどころ』『おはなし きょうしつ』(以上PHP研究所)『十二支のかぞえうた』(佼成出版)『子どもと楽しむ行事とあそびのえほん』(産経児童出版文化賞ニッポン放送賞受賞 のら書店)など多数。

作品紹介

ねこすけくん なんじにねたん?
編著:木田 哲生 伊東 桃代
絵:さいとう しのぶ
監修:三池 輝久
出版社:リーブル
全ページためしよみ
年齢別絵本セット