おおきくなったらきみはなんになる? おおきくなったらきみはなんになる?
文: 藤本 ともひこ 絵: 村上 康成  出版社: 講談社 講談社の特集ページがあります!
卒園・卒業というたいせつな時期の子どもたちへ送る、応援歌(エール)です。
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絵本ナビホーム  >  スペシャルコンテンツ  >  インタビュー  >  謎解きさがし絵本『タヌタヌ探偵〜水玉シーツ事件〜』アートユニット”uwabami” ムトウアキヒトさん&はらだかおるさんインタビュー

展示会での出会いが絵本作家デビューのきっかけに

───イベントやアニメーションで活躍なさっていた”uwabami”さんは、2016年9月に『〜ボンとハレトモのぼうけん〜しゅばばばばばばびじゅつかん〜』(ひさかたチャイルド)で、絵本作家としてデビューしました。絵本を手がけるきっかけはなんでしたか?

はらだ:私たちの展示会にいらしてくれた、ひさかたチャイルドさんの編集者さんから、声をかけていただいたのがきっかけです。でも、学研の編集者・田中さんから声をかけていただいたタイミングも、ほとんど同じぐらいでした。

学研・田中:数奇な運命なんですが、私の友人が仙台で、駄菓子屋と併設したギャラリーを持っているんです。私自身も絵を描くので、そのギャラリーで絵を展示したことをFacebookに投稿したら、ムトウさんが「いいね!」をしてくれたんです。その前から、”uwabami”さんの活動を追っていたので、「これは運命だ!」と(笑)。
そこでどうしてもお仕事を一緒にしたくて、企画を考えて……。それが実現して、本当にうれしいです。


───田中さんの熱いラブコールからで、『タヌタヌ探偵〜水玉シーツ事件〜』の制作が決まったんですね。編集さんの目から見た、”uwabami”さんの絵の魅力はなんでしょうか?

田中:最初にいいなと思ったのは、絵のどこを見てもストーリーがあって、何度でも楽しめるところです。世界観もすごくしっかりと作られていて、絵では表現していない部分まで設定を考えていらっしゃるので、一緒にお仕事をしていて感動しました。絵だけでなく、文章にもこだわっていらして。
でも一番は、おふたり自身が絵を描くことが楽しそうなことです。だから、絵を見る側も楽しくなってしまうんだと思います。

───タヌタヌ探偵は、どんなアイデアから生まれたキャラクターですか?

ムトウ:タヌキは変身できるので、変身して忍び込むというか、情報調査がしやすいところから、タヌキをキャラクターにしようと思いました。

───タヌキというとかわいらしいイメージがありますが、タヌタヌ探偵のナトゥー、トーフィー、ミッソの3人は、大人でかっこいいイメージのキャラクターですね。

はらだ:人間の子どもを主人公にすると、読者が自分の感情を投影しやすくなると思うんです。でも「タヌタヌ探偵」は、読者が憧れるちょっとかっこいい存在にしたかったんです。だから、キャラクターを作りこんでいく中で、当初想定していた読者年齢より、上になっていきました。

ムトウ:探偵はかっこいいイメージにしたかったので、手足を長く描いて、スタイリッシュタヌキにしました(笑)。探偵ものの主人公といえば、2人組が多いですが、女の子を混ぜて3人組のほうが、バランスがいいんじゃないかという話をして、決まりましたね。正統派とおっちょこちょいとかっこいい女の子、というバランスに、自然となった気がします。

───そうだったんですね。名前もすんなり決まったのですか?

ムトウ:お気づきかもしれませんが「大豆」しばりです。タヌキは日本の動物というイメージが強いので、日本のイメージから大豆になったんです。納豆をちょっとかっこよく言って「ナトゥー」、「トーフィー」が豆腐で、「ミッソ」は味噌ですね。横文字風に発音するイメージでつけました(笑)。

田中:お二人ともネーミングセンスが絶妙で、街の名前もちゃんと場所に合った名前がつけられているんです。特に傑作だと思ったのが、呪文です。「マジックブック」を逆さにもじった「クッジマクッブ」とか。

はらだ:「口に出してみたい」と思ってもらえると、うれしいですね。

───『タヌタヌ探偵〜水玉シーツ事件〜』は、ワンダーメトロポリスのデパートから消えた水玉シーツの謎を追って、タヌタヌ探偵の3人が世界中を巡るストーリーです。
ナトゥーたちが住む、ワンダーメトロポリスからスタートし、14のふしぎな場所が登場しますが、どんな風に世界観を作っていったんでしょうか。

ムトウ:自分が行った場所や気になった所を調べて、作っていきました。中でもエジプトはすごく好きな国で、実際に行ったこともあったので、最初に「砂漠と神々の町 ルクソフィス」ができました。「タヌタヌ探偵の住む町 ワンダーメトロポリス」は長野県松本市もモデルです。

───カラフルで洋風の建物があるので、外国の街がモデルかと思いました!

ムトウ:ふらりと松本市を訪れたときに出会った、明治時代に建てられた小学校にヒントを得ました。「擬洋風建築」という様式の建物が、主なモチーフになっています。
その他にも、ワンダーメトロポリスはいろんな国の建物を混ぜていて、水玉シーツがなくなったデパートは、ロシアのグムと呼ばれるデパートをモチーフにしました。

はらだ:日本の都市も参考にしていて、「忍者の谷 ザン」は宮崎県の高千穂と、静岡県伊豆の七滝温泉が元になっています。
「鬼の温泉郷 湯ヶ嶽」は別府温泉ですね。泉質によって色が違うという、カラフルな温泉がおもしろいなって。

───どこか一カ所に限定せず、イメージに合う場所をいろいろ組み合わせているんですね。一番苦労したのは、どこですか?

ムトウ:「ストレンジコレクター メルティンポット7世邸」です。古い図書館をイメージして、いろいろ組み合わせていきました。とにかく物が多いので大変でしたが、その分、いろんなネタを仕込んであります。

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