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作: 岩田 明子  出版社: 大日本図書 大日本図書の特集ページがあります!
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絵本ナビホーム  >  スペシャルコンテンツ  >  インタビュー  >  「こびとづかん」シリーズ 11年ぶりの新作絵本!『こびと桃がたり』 なばたとしたかさんインタビュー

突然、おはなしが降りてきました

───11年前の『みんなのこびと』という絵本を最後に、観察入門シリーズや、図鑑のシリーズが続いていました。今、また絵本を描いたのは、何かきっかけがあったのでしょうか。

昨年11月頃からこびとの図鑑物の新刊を描きはじめていたのですが、何となくモヤモヤして悩んでいました。数年前に、140ページに及ぶ大判ハードカバーの『こびと大図鑑』を、半年くらいかけて描き上げたこともあったと思います。240種ものコビトをすべて描き下ろしイラストで完成させたことで、「やりとげた」という思いもありました。やりかけていた図鑑物の作業に、年が明けた頃には完全に行き詰まって。「どうしようかなあ…」と思っていたら、ある日、ふっとカクレモモジリの物語が湧いてきました。

───それがこの『こびと桃がたり』のおはなしですね。

もう突然、おはなしが降りてきたと言ってもいい感じで、ひらめきました。2月頃だったと思います。すでにあった「カクレモモジリは『桃太郎』のモデル」という仮説を基に、おはなしを組み立てようと。
おはなしは1日でほぼ完成、そのあと2日間で集中してラフを描きあげて、編集長に見せました。「今更ですけど絵本に変えていいですか?」と言うと、編集長もびっくりしてましたが「いいね、これでいこう!」と。それから絵本完成までは、2か月間かからないくらいでした。すごく早かったです。

───久しぶりに絵本を描く時間は、いかがでしたか?

「どんなものになるのかなあ」と自分でもワクワクしながら、2か月間、毎日寝る間も惜しんで一日中描いていました。前の2作には荒々しい初期衝動のような良さがあると思うのですが、今回は荒々しさも残しつつ、丁寧に描くよう心がけました。今の自分の技術で、ちゃんと絵本を描こうと。短期間でとてもへヴィーな作業でしたが、おかげで、この11年間の経験と技術を思う存分詰め込んだ納得のいく作品になりました。

可愛くて縁起がいいコビトたち

───カクレモモジリがここまで愛されるキャラクターになると思っていましたか?

最初、僕はフォルムについては全くピンと来てなかったんです。見つけておいて何ですけど(苦笑)。ただ、名前や習性はすごく面白いなと思っていました。今から考えると、丸くてピンク色は子どもたちも好きだし、桃というのも縁起が良いからかもしれませんね。


カクレモモジリが「僕」と同じ仕草をしているのも可愛い!(『こびと桃がたり』より)

───「こびとづかん」シリーズが誕生して12年。でもカクレモモジリ発見は10周年なんですね。

初めてカクレモモジリが登場したのは『こびと大百科』。その発売が2008年だったんです。その『こびと大百科』でモモジリが登場以降、コビトを好きになってくれる人たちがどんどん増えて、サイン会をすると、ボロボロになるまで読み込んだ『こびと大百科』を子どもたちが持ってきてくれるようになりました。これは何か今までと少し反応が違うなと思ったのを今でも覚えています。

先日、サイン会に「初めてサイン会に参加したのは小学校6年生で、今22歳です」という人が来てくれました。僕ら大人にとっては、十数年なんてあっという間ですけど、22歳にとってみれば小学6年生は大昔ですよね。覚えていてくれてたんだ、まだ好きでいてくれたんだ、と本当に感激しました。
これからまだまだ続けていれば、その人がいつか子どもを連れてまたサイン会に参加してくれるかもしれない。そうやって長い間「こびとづかん」シリーズがタスキを繋ぎながら読まれつづけてくれたら、本当にコビト冥利に尽きるなと思います。


カクレモモジリ初登場の『こびと大百科』。 撮影はすべてなばたさん本人によるもので、ページ右上の写真は、甥っ子さんがカクレモモジリをぱくっと口に入れた瞬間を激写したとか……。(『こびと大百科』より)


「カクレモモジリ見つかった桃園は、豊作になるといわれている」(『こびと大図鑑』より)

ラフを初公開!

───文字のボリュームがあって、しっかり読み込める物語も魅力的ですね。

ラフの段階から絵と構図も含めてがっちり仕上げて、文章は後からつけていくという感じでした。文字は削りましたし、構図を変更した箇所もありますが、絵やストーリーの流れは、ラフの段階でほぼ完成に近い形でした。

───変更したのはどこですか?

例えば、最初に考えた「桃守りの書」は昔の巻物風でした。


最初のラフ。「桃守りの書」は巻物風でした(画面右上)。

───巻物も雰囲気があっていいですね。中を見てみたいです(笑)。絵本では、「桃守りの書」は巻物でなくなり、本になったのですね。


同じくラフ。サルが飛びかかる場面は最大のピンチ!この場面はなくなったものの、絵本ではサルと互いにひっぱりあう力強い場面に。


「ゴエンモンの敵とばかり、山じゅうのサルが襲いかかってきたのです」(『こびと桃がたり』より)


ラフが「桃守りの書」に見えてきます……。

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なばたとしたか(なばたとしたか)

  • 1977年、石川県生まれ。イラストレーター。本の制作を中心に、イラスト、映像と幅広く活動している。作品に『こびと大百科 増補改訂版』、『こびと観察入門1⃣ 増補改訂版』、『新種発見! こびと大研究』、『こびと大図鑑』、『こびとづかん』、『みんなのこびと』をはじめ、『いーとんの大冒険』などがある。

作品紹介

こびと桃がたり
作:なばた としたか
出版社:ロクリン社
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作:なばたとしたか
出版社:ロクリン社
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作:なばたとしたか
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こびと観察入門(1) 増補改訂版
作:なばたとしたか
出版社:ロクリン社
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作:なばたとしたか
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