ことばの豊かな子をそだてる くもんのうた200えほん ことばの豊かな子をそだてる くもんのうた200えほん
監修: 公文教育研究会  出版社: くもん出版
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絵本ナビホーム  >  スペシャルコンテンツ  >  インタビュー  >  フリフリしてあそぼう! フリフリえほん『まほうが つかえたら』『まほうで たすけよう』たかいよしかずさん & 編集者・清水剛さんインタビュー

信頼関係があるからこそアイディアを出しあえる

───たかいさんと清水さんは、ラフについてどのように意見を言いあうのですか?

清水:たかいさんからラフを頂いた上で、僕の方からも、けっこう細かいところまで具体的にご相談します。たかいさんは、編集者と著者はあくまで同じ物作りの人間として平等だと考えてくださっているので、変に遠慮したりすることなく、こちらからも意見を言ったり相談したりできるんです。
たかいさんとは、僕が編集者として仕事をはじめたばかりの頃からのおつきあいで、物作りに取り組むときの姿勢や考え方を、背中で伝えてきてくださった感じがしています。たかいさんから学んだことは、編集者として仕事をする上で、僕の原点になっています。
もちろん、違うと思うことは「違うよ」とはっきり伝えてくれますし、遠慮せずにアイディアを出し合える関係は、年齢も違う著者の方に対しておこがましいですが“同志”のような思いを感じています。

たかい:清水さんとは考え方のベースが近いんでしょうね。「いい物を作るためにはどうしたらいいか」をお互い最優先に考えて、自分のアイディアにこだわらず、冷静に意見を出しあえるので、いい物が作れると思っています。


清水さんの提案で、怪獣の場面が大きくなり、羽根がはえた男の子の絵は表紙へ(『まほうが つかえたら』冒頭ページ)。


重い荷物を、魔法で階段の上へ。虹が描かれていたらより魔法っぽいのでは、と、清水さんが提案。


「おおきな にもつも ひとっとび」(『フリフリえほん まほうで たすけよう』より)

───ところで、たかいよしかずさんが魔法を使えるとしたら? どんなことに魔法を使いたいですか?

たかい:魔法で、自分を3人にできたらいいなと思います。仕事をする自分と、遊ぶ自分と、寝る自分。やりたいことがたくさんあるからかな(笑)。

───きっと3人分働いているからですね……(笑)。

たかい:でも、周囲にはもっとレベルが違う忙しさの中で活躍している方がたくさんおられて、自分なんかまだまだだなと思うこともしょっちゅうですよ。もっと自分も頑張らなきゃいけないなと思います。

───本をたくさん作っているたかいさんが、今回の制作でいちばん大変だったのはどこでしょうか?

たかい:やはり最初の「魔法」を思いつくまででしょうね。でもそうやって「どう料理しようかな」と考えるのが、作品作りのいちばん面白いところだと思うんですよね。実際に絵を描くことももちろん楽しいけれど、やっぱりアイディアが浮かんでからだんだん形にしていくまでの過程が面白い。最近、絵を描くよりも物を考えるほうが面白い感じがします。

───以前たかいさんにお話を伺ったとき、いつも思いついたことを書きつけているクロッキー帳の中身が、最近、絵中心から文字中心に変わってきたと仰っていましたよね。

たかい:そうなんですよ。全体の8割が文字で、絵が2割しかないなんて、ふつうに考えたら「絵本作家のノートがこれなの!?」と驚かれるかもしれないです。
先日、ある方の講演会に行ったんですが、とても面白くて、講演を聴きながらものすごい勢いでメモして、レポートにしたものをいろんな方に送りました。こんな面白い話はたくさんの人に教えたい!と。僕、面白いことがあると周囲に教えたいタイプなんですよ。清水さんにも送りましたよ(笑)。

───「たかいさんメルマガ」がもしあったら私も受け取りたいです(笑)。たかいさんが見た映画や、体験した面白いことをたくさん教えてもらえそう。

たかい:メルマガはさすがにやっていません(笑)。でも映画は映画館で年間50本見る!と目標を立てているんですよ。やっぱり自分が見たものや体験したことが物作りに直接影響するので、いろんな経験を大切にしないといけないなと思います。

───最後に「フリフリえほん」をどんなふうに楽しんでほしいか、絵本ナビの読者にメッセージをいただけますか。

たかい:子どもが自分で振って音を出せる参加型絵本なので、音を鳴らしながらお話を読んで、「魔法が使えた!」という気分に浸ってくれたら、嬉しいなと思います。そして、絵本の中で魔法を使ったことを覚えていて、本当に困っている人がいたら助けてあげられるような人になってもらえたらとても嬉しいです。
絵本の中で予行演習してもらって、実際に町で「本番をやってみよう」というくらいのイメージで読んでもらえたら(笑)。
そういうふうに絵本が役に立ったら、僕としては絵本の役割が果たせたと思えるので、これからもそんな絵本を作っていきたいなと思います。

───「フリフリえほん」が、子どもが勇気を出せる、夢を描ける“魔法の杖”みたいなパワーアイテムになったらいいですね。今日はお話を聞かせてくださってありがとうございました。

【おまけ】たかいさんへもうひとつ質問! 思い出の「音が鳴るしかけ」は?

───音が鳴るしかけで、たかいさん自身が子どもの頃、面白かったものは何かありますか?

たかい:そうですねえ……(ちょっと考えて)、あ、音が鳴るもので僕がいちばん印象的だったのは「笑い袋」です。小学生のときにおじさんが笑っている顔が描いてある、真っ赤な袋を、父親からもらいました。「押してみ」と言われてポチッと押したら、「ワ〜ッハッハッハ!」と突然笑い声が響いて……衝撃的でした(笑)。こんな面白いもの他にない!と思うくらい、びっくりして面白かったですよ。「笑い声って最強やなあ」と思います。笑ってたら、理由も何もなくても、本当におかしくなってきますからね(笑)。今度何か「笑い」をテーマにしたしかけ絵本も作ってみたいですね。

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インタビュー・文: 大和田佳世(絵本ナビ ライター)
撮影: 所 靖子



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たかいよしかず(タカイヨシカズ)

  • 大阪府堺市生まれ。魚座。大阪芸術大学デザイン学科卒業。(株)京田クリエーション入社。2001年、2003年、2006年、2011年ボローニャ国際絵本原画展入選。明治「マーブル チョコレート」キャラクターの「マーブルわんちゃん」、兵庫県西宮市観光キャラクター「みやたん」など、多くのキャラクターデザインを手がけるとともに、イラストレーターとしても活躍している。その他の主な作品に、『怪談レストラン』シリーズ(童心社)の装丁・挿し絵、『おはなし・くろくま』シリーズ『わくわく・くろくま』シリーズ(ともにくもん出版)、エッセイ集『キャラクターデザインの仕事』(大日本図書)『うごくくるまえほん 』(ミキハウス)など。見た人を元気にする作品づくりがモットー。

作品紹介

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