うまはかける うまはかける うまはかけるの試し読みができます!
文: 内田 麟太郎 絵: 山村 浩二  出版社: 文溪堂 文溪堂の特集ページがあります!
ナンセンス絵本の決定版!
ヒラP21さん 60代・パパ

いろんな「かける」
「うまは駆ける」、「うま歯欠ける」と言…
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絵本ナビホーム  >  スペシャルコンテンツ  >  インタビュー  >  ママたちの声から生まれた人気絵本 『いっしょにするよ』刊行記念 風木一人さん・たかしまてつをさんインタビュー

王道の展開、王道の正面顔で作った続編『たまごがあるよ』

───1作目『とりがいるよ』は発売後すぐに重版がかかる人気ぶりでした。続編の話はいつ頃上がったのでしょうか。

風木: 編集の鈴木さんはわりと早い段階から、3冊作りましょうと言ってくださっていました。でもいざ続編を作るとなると、『とりがいるよ』のよさを引き継ぎつつ、続編として新しい絵本を作るにはどうしたらいいのか、かなり悩みましたね。
シリーズ続編としてよくあるのは、主人公が同じでシチュエーションだけ変えるというパターンなのですが、『とりがいるよ』は主人公のキャラがいるような絵本ではないので、その形は成立しません。メインアイデアを引き継いで、『ねこがいるよ』や『いぬがいるよ』のようにキャラを変えていく方法も考えましたが、これだと『とりがいるよ』を超えられる気がしない。
そうやって悩んでいるうちに、ふと「いる」を「ある」に変えてみたらどうか、と思いついたんです。「たまごが割れて何か生まれてくる」という面白さをアイデアの核とすることも、ほぼ同時に浮かんできました。

たまごがあるよ
たまごがあるよの試し読みができます!
作:風木 一人
絵:たかしま てつを
出版社:KADOKAWA

人気絵本『とりがいるよ』の第2弾! 子育て中のママの声を聞いたり、保育園で読み聞かせをして反応を見たりと、 子どもたちの目線を大事につくった1冊です。 ----- たまご たまご、たまごがあるよ。 とんとんって たたいてみて。 どんな とりが うまれるかな。 ----- いっしょにとんとん、そぉっとなでなで。どんどん増える音の 響きに子どもたちは大よろこび! 赤ちゃん絵本の新定番です。

─── たまごからは、何ともかわいい鳥のひなが生まれてきます。

風木:たまごから何かが生まれてくるという絵本はすでにいくつも出ているので、それらと違うものにしようということは意識しました。鳥、カメ、ヘビ、ワニ、恐竜など、たまごからいろいろな生き物が生まれてくるという見せ方もありますよね。
でもこの絵本では、あえて鳥だけにしました。鳥だけでも十分面白いバリエーションが作れるというのは、前作『とりがいるよ』で経験済みでしたからね。

たかしま: 風木さんがうれしそうな顔でラフを見せてくれたときのことは、今でも覚えています。風木さんが描いた、生まれたばかりの鳥のひなの何とも言えないとぼけた表情に、僕はまた一目惚れしたんですよ。


完成した『たまごがあるよ』(左)と、風木さんが描いた鳥のひな(右)

やられたなと思ったのは、後半に出てくる「ながーい たまごが あるよ」のところ。『とりがいるよ』を読まれている方なら、きっとあの長い鳥が出てくるんだろうと期待しちゃいますよね。でも、その期待はみごとに裏切られるんです。どんな鳥が生まれてくるかは、ぜひ絵本を手にとって確かめてみてください。

───たまごが出てきて、ページをめくると割れて鳥が生まれる……という繰り返しの展開がとてもリズミカルですね。

風木: 2場面を1単位とした、赤ちゃん絵本としては王道の展開で構成しています。そういう意味では、『とりがいるよ』は王道ではない展開だったんですよね。出てくる鳥も全部、顔が横向きでした。赤ちゃん絵本の定石としては、ディック・ブルーナがそうであるように、基本は全部、正面顔なんですよ。その方がわかりやすいし、親しみも湧きますから。それをあえて『とりがいるよ』では、一切正面を向かせなかった。セオリーを外したところにある面白さを追求してみたんです。
でも正面顔に魅力があることは、僕ももちろんわかっているんですよ。だから『たまごがあるよ』では、今度は徹底して正面を向かせてみました。

たかしま: でも、鳥の正面顔というのが、じつはとても難しくて……。正面から描くと、どうしてもくちばしのあたりが漫画っぽくなってしまうので、そこをどうすべきか、とても悩みました。それで、いろんな鳥の正面顔の写真を見まくったんですが、じっくり見るうちに、くちばしの先端がV字型になっていることに気づいたんです。なんだか笑っているようにも見えるんですよね。これだ!と思って描き始めたら、かわいい鳥が完成しました。

───「とんとんって たたいてみて」と、読者に参加を促しているのもこの絵本の特徴のひとつです。

風木: 2010年に出版された『まるまるまるのほん』(ポプラ社)を見てからずっと、自分もいつか参加型の絵本を作ってみたいと思っていたんです。7年たって、ようやくそのチャンスが訪れました。読者の方々からは、小さな子どもたちが夢中になって「とんとん」している様子をたくさんご報告いただいています。その姿を想像するだけで、とてもうれしくなりますね。

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風木一人(かぜきかずひと)

  • 1968年、東京都生まれ。絵本の文章作家、翻訳家。主な作品に『ニワトリぐんだん』(絵・田川秀樹、絵本塾出版)、『うしのもーさん』(絵・西村敏雄、教育画劇)、『ぬいぐるみおとまりかい』(絵・岡田千晶、岩崎書店)、『ふしぎなトラのトランク』(絵・斎藤雨梟、鈴木出版)などがある。『ながいながいへびのはなし』(絵・高畠純、小峰書店)はフランス、韓国、台湾、中国で翻訳されている。小説、漫画、エッセイなどのコンテンツを配信するサイト「ホテル暴風雨」のオーナーとしても活動中。http://hotel-bfu.com/

たかしまてつを

  • 1967年、愛知県生まれ。イラストレーター。1999年ボローニャ国際絵本原画展入選、2005年ほぼ日マンガ大賞受賞、2005年二科展デザイン部イラストレーション部門特選賞受賞。主な作品に『ブタフィーヌさん』(幻冬舎文庫)、『あすナロにっき』『あすナロびより』(共著・中村文)、『ねこはいじん』(KADOKAWA)などがある。イラストを担当した「ビッグ・ファット・キャット」シリーズ(幻冬舎)も人気。www.tt-web.info/

作品紹介

とりがいるよ
とりがいるよの試し読みができます!
作:風木 一人
絵:たかしま てつを
出版社:KADOKAWA
たまごがあるよ
たまごがあるよの試し読みができます!
作:風木 一人
絵:たかしま てつを
出版社:KADOKAWA
いっしょにするよ
いっしょにするよの試し読みができます!
作:風木 一人
絵:たかしま てつを
出版社:KADOKAWA
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