しばわんこの和の行事えほん しばわんこの和の行事えほん しばわんこの和の行事えほんの試し読みができます!
絵・文: 川浦 良枝  出版社: 白泉社 白泉社の特集ページがあります!
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絵本ナビホーム  >  スペシャルコンテンツ  >  インタビュー  >  いろんな忍者が巻物をリレー!「かぞえうたのえほん」シリーズ『にんじゃかぞえうた ひみつのてがみじゃ!』 さいとうしのぶさんインタビュー

描いてみたらとても楽しかった、初めての時代物絵本

───「六の にんじゃは ろくろっくび」6本のえりまきがおもしろいですね(笑)。


「六の にんじゃは ろくろっくび 六かい ふりむき あっかんべー」(『にんじゃかぞえうた ひみつのてがみじゃ!』より)

「六十六この まきびし」とあるので、もちろん絵の中にまきびしを66個描くんですよ。わたしも編集者さんもちゃんとしるしをつけながら数えたはずなのに、絵が出来上がって高木あきこさんに見ていただいたら、「数が多いみたい」と言われて本当に2個くらい多かったの(笑)。えりまきの中に隠れているのもあわせてもちろん数えたんですけどねえ。あの一所懸命数えた時間は何だったんだろう(笑)。

「七のにんじゃは しちふくじん」は、七福神がチンドン屋をしながら七味の宣伝をしているというおもしろい設定です。

───大黒様の小槌から出ているのは七味だったんですね! 他に印象的なページはありますか。

「九のにんじゃは くりまんじゅう くりの いがで ふきやを つくり くすりの ふくろに かくすでござる」この栗まんじゅうはどんな絵にしようかと悩みました。いろんな栗まんじゅうの写真を見比べて、一目で分かる栗まんじゅうがいいなと。ケシの実がついていて、頭につやがある栗まんじゅうを描きました。


「九のにんじゃは くりまんじゅう」(『にんじゃかぞえうた ひみつのてがみじゃ!』より)

───「五のにんじゃ」の囲炉裏を切った板間や、「九のにんじゃ」ののれんが出ている和風の建物が素敵ですよね。江戸時代のような、こんなさいとうさんの絵はあまり見たことがない気がするのですが……。

そうですね、ここまで時代物の絵本は初めてですね。「九のにんじゃ」の江戸町家ふうの建物も、資料を探すことからはじめて、正確に描こうとすると時間がかかるんですよ。でも描いてみたらとても楽しかったです。

───初めての時代物で、ご苦労はなかったのでしょうか。

それが、すーっとイメージが出てきたんですよねえ。一の忍者いちごから二の忍者にゃんこに巻物を渡す場面で、道の途中の祠(ほこら)、小さな神社みたいなものを描いたんですが、ああいう場面がすーっと浮かぶんですよ。

イメージがどこからきているかというと、たぶん、子どもの頃、何もやることがなくてヒマでしょうがないときにゴロゴロしながら見てたテレビの時代劇番組ですね。『水戸黄門』『遠山の金さん』とか……他に子ども向けの番組もやっていない夕方、「再々放送」くらいの時代劇をだら〜〜っと見ていました。まさか、あのヒマで仕方なかった時間が、人生のこの年齢になって役に立つとは!と(笑)。

───そうでしたか(笑)。時代劇番組が『にんじゃかぞえうた ひみつのてがみじゃ!』のイメージ作りに役立ったんですね。

初めてですよ、役立ったの。だから、自分の息子がだらだらしていても、いつか人生のどこかで役に立つときが来るかもしれないと……そう思えるようになりました(笑)。

───絵を描いていて、とくに楽しかった場面はありますか?

どこのページがというより、詩には背景の設定がなくて、ほとんどまかせていただけたので、背景を考えたり描いたりするのが新鮮でした。
ろくろっくびの背景に富士山を描いてみたり、七福神は太鼓橋をわたっている絵にしたり。なぜ最後はジュウシマツの忍者に託さないといけないかというと、十文字城のまわりにはお堀があって、飛んでいかないと届けられないからという設定を考えたりしました。
山を歩いて、町にきて、それからまた山を越えて……と、詩の中には書かれていない忍者の道程を、わたしなりに考えて絵にしていくのが楽しかったです。


「十ばん それ いけ!」「がってん ほい!」(『にんじゃかぞえうた ひみつのてがみじゃ!』より)

───絵にさいとうさんのアイディアがたくさん盛り込まれているんですね。
十の忍者、ジュウシマツが巻物を受け取るときは、空が夕焼けになりかけていますね。

朝日とともに一の忍者が出発して、日暮れまでに手紙を届けるという設定なんです。なぜなら、その夜の“あること”のためのお手紙だったから(笑)。

───「ひみつのてがみ」は、実は、一文字城のお姫さまにかかわること。最後の場面はたくさんの人が集まって、町民もお侍さんも、子どもも踊り子さんも楽しそう! カラフルですね。

殿さまや、登場した忍者たちの装束・色は決まっているので、先にばらばらに配置して、あとは全体の色のバランスを考えながら人々を描いていきました。たくさんの人を1枚の絵におさめるために、このページだけはちょっと大きめに描いて、印刷のときに本にあわせて縮小していただきました。細かいところまで絵を楽しんでもらえたら嬉しいです。

出版社おすすめ



『にんじゃかぞえうた ひみつのてがみじゃ!』 さいとうしのぶさんインタビュー
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さいとうしのぶ(さいとうしのぶ)

  • 堺市に生まれる。嵯峨美術短期大学洋画科卒業。テキスタイルなどのデザイナーをへて、インターナショナルアカデミー絵本教室に学ぶ。
    作品には、『あっちゃんあがつく』(原案・みねよう)『しりとりしましょ!』『おしゃべりさん』『おかしなおかしなおかしのはなし』『へんてこかぞえうた 1ちゃんいちにち』『どっきりかぞえうた ちょっぴりこわいぞ』(うた・高木あきこ)『きしわだのだんじりまつり』(作・なかむらしょうこ)『たべものかるた』(原案・みねよう)─以上リーブル
     『ぎゅうって』『よーい よーい よい』『あぶくたった』『おべんとうばこのうた』─以上ひさかたチャイルド『たこやきようちえん』(ポプラ社)『べべべんべんとう』(教育画劇)『おいしい おと なぁに?』(あかね書房)『まほうのでんしレンジ』(原案・たかおかまりこ ひかりのくに)『てんとうむしのはじめてのレストラン』(アリス館)『まんまるおつきさん』(作・ねじめ正一 偕成社)『おはなし だいどころ』『おはなし きょうしつ』(以上PHP研究所)『十二支のかぞえうた』(佼成出版)『子どもと楽しむ行事とあそびのえほん』(産経児童出版文化賞ニッポン放送賞受賞 のら書店)など多数。

作品紹介

へんてこかぞえうた 1ちゃんいちにち
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うた:高木 あきこ
絵:さいとう しのぶ
出版社:リーブル
どっきりかぞえうた ちょっぴりこわいぞ
どっきりかぞえうた ちょっぴりこわいぞ の試し読みができます!
うた:高木 あきこ
絵:さいとう しのぶ
出版社:リーブル
にんじゃかぞえうた ひみつのてがみじゃ!
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うた:高木 あきこ
絵:さいとう しのぶ
出版社:リーブル
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