世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!
絵本紹介
2021.06.30
大好きな本の「新作」のしらせを聞くと、「今度はどんなおはなしなんだろう?」「私の好きなキャラクターの出番はあるのかしら?」と期待がふくらみますよね。
6月新刊の人気シリーズ絵本は『かぶとむしの ぶんぶんちゃん うまれたよ!』、『おふろひえてます』、『 ぶどうくん』、『わんぱくだんのりゅうぐうじょう』、『 どうなってるの?エンジニアのものづくり』、『 おばけにプレゼント くれませんか?』、『いたいときのおまじない 角野栄子のアコちゃん絵本』の7冊。気になる中身をチェックしてみましょう!
かぶとむしが主人公の「むしのたまご」シリーズの絵本。卵からうまれた「ぶんぶんちゃん」が立派な成虫になって、自分で卵を産むまでの姿が描かれていて、楽しいおはなしを通して、むしの生態についても理解が深まります。
かぶとむしといえば立派なつのを持ったオスの姿が目に浮かぶので、メスの「ぶんぶんちゃん」が主人公というのも新鮮! 男の子はもちろん、女の子も「ぶんぶんちゃん」に感情移入して物語を楽しむことができそうです。
みどころ
卵からうまれたむしのあかちゃんが大きくなって、卵をうむまでを描くいのちの物語「むしのたまご」シリーズ。
今回の主人公は、子どもたちに大人気の「かぶとむし」です。
かぶとむしぶんぶんちゃんの一生を追いながら、かぶとむしの生態についても学ぶことができます。
かぶとむしは飛ぶけれど、とまるのが下手なこと。
メスはツノがなく土に潜りやすいので、柔らかく栄養のある土の中で卵を生むことができること。
などなど…知っているようで知らなかったかぶとむしの特徴を、いろいろと発見できます。
作者は、「インタープリター」(自然解説員)として長年活動され、自然公園や幼稚園・保育園などで自然あそびのワークショップなども行っている、ねもとまゆみさん。
お話を読みながら、かぶとむしと同じ目線になって見たり感じたりすることができ、本当にねもとさんのワークショップに参加しているような満足感を得られます。
夏のおうさまとも言われるかぶとむしですが、実は冬も春もかなりドラマチック。
長い時間眠り、土をいっぱい食べ、羽化に向けて懸命に成長する姿を見ていると、ますますかぶとむしのことが好きになるはずです。
そうして今度また夏にかぶとむしに出会ったら、その感動はもっともっと大きくなるでしょう。
うみややま、どうぶつえんにおばけばたけなど、いろいろなおふろのおはなしを描いてきたとよたかずひこさんの「ぽかぽかおふろシリーズ」の最新刊は、なんと「ひえている」おふろ。その正体は……そう、ザッパーンと入ると冷たくて気持ちいいプールです。
初夏は、春に生まれた海獣の子どもたちが、大人と同じ環境で暮らす準備のために水泳を始める時期。野原のプールには、次々といろんな動物がやってきて、みんなで仲良く泳ぎの練習。冷たいおふろのおはなしなのに、心がぽかぽかになっちゃいます。
出版社からの内容紹介
野原のプールでこぐまが泳ぎの練習、ばちゃばちゃばちゃ。そこへペンギンが、よちよち、とぽーん、すーいすい。かっぱや人間の子どもたちもやってきて、ばちゃばちゃ、すーいすい。それをまねして、こぐまも、ばちゃばちゃ、すいすい、ばちゃばちゃ、すいすい。泳げるようになったこぐまは家へ帰っていきました。プールになっていたおふろやさんも家へと帰ります。
この書籍を作った人
1947年宮城県生まれ。早稲田大学第一文学科卒業。主な作品に『でんしゃにのって』などの「うららちゃんののりものえほん」シリーズ全3巻、『バルボンさんのおでかけ』などの「ワニのバルボンさん」シリーズ全5巻、『ブップーバス』などの「あかちゃんのりものえほん」シリーズ全4巻(以上アリス館)、『やまのおふろ』などの「ぽかぽかおふろ」シリーズ(ひさかたチャイルド)、『どんどこももんちゃん』[第7回日本絵本大賞]などの「ももんちゃんあそぼう」シリーズ、『おにぎりさんがね・・』などの「おいしいともだち」シリーズ(以上童心社)がある。紙芝居作品に『でんしゃがくるよ』『もみもみおいしゃさん』(以上童心社)などがある。
やさいやくだものたちがいる「おいしいもり」で、事件が発生! 砂の怪人・サバクダーが現れて、やさいやくだものたちを砂にうめてしまったのです。助けに現れた「やくみレンジャー」も、サバクダーの熱い砂嵐をかけられて大ピンチに。そこで行動を起こしたのは……?
子ども同士の遊びの中で起きるもめごとを取り上げつつ、スカッとしたラストに読後もスッキリ。素直に楽しめる絵本です。
出版社からの内容紹介
『レモンちゃん』『いちごちゃん』『ももちゃん』『りんごちゃん』に続く、「おいしいもり」シリーズ第5弾! かわいいだけじゃない★やくみレンジャーが大活躍の男女ともに楽しめる絵本。
ぶどうくんは、元気いっぱいな男の子。おいしいもりで大縄跳びをしている果物と野菜たちをみて、仲間に入れてもらうことにしました。ところが、ぶどうくんは、ふざけて踊ってみせたり、葉っぱやつるをひっかけてしまったり、みんなの邪魔をしてばかり。そんなぶどうくんに、みんなは文句を言いだしました。するとそこへ「ギスギス ガサガサ かわいた こころ だーいすき」。どこからか、砂の妖怪・サバクダーが現れ、あっという間に果物や野菜たちは砂に埋もれてしまいました……。
そのときです! 騒ぎを聞きつけたやくみレンジャーがやってきました。ところが、サバクダーに熱い砂嵐をかけられ大ピンチ! もうダメかと思った次の瞬間、そこに立っていたのは……⁉
この書籍を作った人
東京都生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科日本画専攻修了。動物をモチーフに、日本画表現による発表と絵本創作を続けている。おもな作品に、「さとうめぐみ あまいスイーツえほん」シリーズ、「くものこ くー」シリーズ(ともに、教育画劇)、「まじょ」シリーズハッピーオウル社)、「おいしいもり」シリーズ(PHP研究所)などがある。『まじょのほうき』(ハッピーオウル社)で第4回ようちえん絵本大賞受賞、『おべんとう』(ひかりのくに)で第9回MOE絵本屋さん大賞2016パパママ賞受賞。
わんぱくだんの3人が不思議な世界を冒険する「わんぱくだん」シリーズは、1990年から続いているロングシリーズです。子どもらしいイマジネーションあふれる世界と冒険心に満ちた物語は、子どもだけでなく大人の心もつかむほど魅力的。
最新刊でわんぱくだんが訪れるのは、日本の昔話『浦島太郎』に登場する竜宮城。いったいどんな冒険が待っているのか、乙姫さまはどんな人なのか、気になりますね! 現在まで発刊されているシリーズは、本書を含めてなんと24冊。夏休みに、過去のシリーズ作品を読み返してみてはいかがでしょうか。
出版社からの内容紹介
浜辺で子ガメを助けたわんぱくだんの3人は、竜宮城へ招待されました。乙姫様に迎えられ、毎日おいしい料理を食べ、歌ったり踊ったり、難破船への冒険に出かけたり。そうするうちに、お別れの時がやってきました。乙姫様は3人に玉手箱を差し出しますが……。わんぱくだん、大丈夫? おじいさんとおばあさんになっちゃうの!? 『浦島太郎』の昔話をモチーフに繰り広げられる、夏におすすめの冒険ファンタジー絵本です。
カラフルでわかりやすい図解に加えて、めくるしかけで楽しめる小学校低学年向けのイラスト図鑑「どうなってるの?」シリーズ。最新刊は、パソコンやゲーム、ロボットやビルなどを作っている「エンジニア」が、なにを考えてものづくりを行っているかを徹底解明します。
出版社からの内容紹介
現代社会に役立つ製品には、エンジニアと呼ばれる作り手の知恵が詰まっています。飛行機、パソコン、ロボット、ビルや橋、文化にかかわるものまで、どのように考え作りだされるのか、しかけをめくればよくわかる!
この書籍を作った人
公共図書館勤務を経て、現在は児童書の研究、翻訳をしている。訳書に、『としょかんライオン』(岩崎書店)、『ないしょのおともだち』(ほるぷ出版)、『いっしょにおつかい』(岩波書店)、『いもうとガイドブック』(少年写真新聞社)、「ちいさなエリオット」シリーズ(マイクロマガジン社)など、多数。
幼年〜小学校低学年の子ども向けに、バリエーション豊かなおはなし絵本を集めた「PHPわたしのえほん」シリーズ。最新刊は、夏らしくおばけが主人公の絵本です。
この世に「おたんじょうかい」という素敵なイベントがあることを知ったおばけ。おたんじょうかいの主役のぼっちゃんに変装してパーティーをのっとろうとしますが、主役であるはずのぼっちゃんがいなくて大混乱! いったいぼっちゃんはどこに行ってしまったのでしょう。それに、楽しみにしていたおたんじょうかいはどうなってしまうのか? 気になったらぜひ絵本を読んでみてください。
出版社からの内容紹介
ひとざとはなれた山奥に、おばけがふわふわただよっていました。おばけはいつも「なにかいいことがおきないかな?」と、ぼんやりすごしていました。
そんなある日、町に行っていたおばけが言いました。「今度、大きなおやしきで、ぼっちゃんのおたんじょうびかいが開かれるそうです。おたんじょうびかいというのは、プレゼントをもらえて、ケーキもたべられて、ちやほやしてもらえるんです!!」それを聞いたおばけたちは、主役のぼっちゃんになりすまし、おたんじょうびかいをのっとろうと計画しました。
まずは、ぼっちゃんについて聞いてまわりました。ぼっちゃんは、よく寝て、よく食べて、いたずらをする男の子のようです。そして、ぼっちゃんの写真まで手に入れました。
おたんじょうびかいの日、おばけたちはぼっちゃんや招待客に変装して、おやしきへとむかいました。豪華なパーティー会場に入ると、そこにはぼっちゃんではなく犬がいて……?
活発でおしゃまな女の子アコちゃんが主人公の「角野栄子のアコちゃん絵本」シリーズ第4弾は、数かぞえがテーマ。大きなコブができて痛がっているシロクマさんに、歳の数を数えるおまじないをかけるアコちゃんですが、シロクマさんはなんと99歳! アコちゃんと一緒に、声を出しておまじないをかけましょう♪
「角野栄子のアコちゃん絵本」シリーズは、大人が読み聞かせをしながら、子どもも一緒に声を出して楽しむ絵本。読み聞かせによる「聞き書」から自分ひとりで読む「読書」への橋渡し的な位置づけで、大人が寄り沿いながらだんだんとひとりで読めるようになるように、工夫されています。
出版社からの内容紹介
読み聞かせしながら一緒にやってみる絵本
アンデルセン賞受賞作家角野栄子の小さな子どもの読み聞かせにぴったりのアコちゃん絵本シリーズ第4弾。
痛いときにやってあげたいおまじないのお話です。
ぷんぷん怒ってるアコちゃんが、け飛ばした石ころが、シロクマさんにぶつかってしまいました。
大きなコブができて、痛くて怒ったシロクマさんは、アコちゃんのうちにやってきました。
「いたい!いたい!」
「はやくなおしてくれ〜」
薬をぬっても直りません。
そこであこちゃん、いいことを思いつきました。
「いたいときのおまじないをしてあげる」
いつもお母さんがしてくれるおまじないをしてあげることにしました。
それは、歳の数だけ数を数えるおまじない。
ところが、シロクマさんったら、「ぼくは、99歳だ。はやく数えてくれ!」といいます。
アコちゃんは、99まで数えられるのかな?
【編集担当からのおすすめ情報】
アコちゃんシリーズは、お子さまに読み聞かせしながら、一緒にやってみる楽しさが好評です。
歳の数だけ数えるおまじないを、お子さまと一緒に実際にやって楽しめます。
この書籍を作った人
1935年東京都生まれ。早稲田大学教育学部英語英文科卒業。日本福祉大学客員教授。1984年に路傍の石文学賞を受賞。「おおどろぼうブラブラ氏」(講談社)でサンケイ児童出版文化賞大賞、「魔女の宅急便」(福音館書店)で野間児童文芸賞と小学館文学賞を受賞。絵本に「ケンケンとびのけんちゃん」(あかね書房)、「ぼくびょうきじゃないよ」(福音館書店)、童話に「ちびねこチョビ」(あかね書房)など作品多数。