谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語
絵本紹介
2021.08.31
長年愛されているロングセラーシリーズから人気急上昇中の新シリーズまで、8月に刊行された人気シリーズ最新刊6冊を紹介します。
早くも2冊目が刊行された「ねこと王さま」シリーズは、王さまがお金を稼ぐために、いろんな仕事にチャレンジするおはなし。でも王さまなので、できることが限られていて……王さまの挑戦を通じて、生活に必要な仕事についても考えられる1冊になってします。
『ぱったんして』は、画家・松田奈那子さんによる、子どもがはじめてふれるアートの絵本も2冊目ですが、子どもはもちろん、大人もアートしたくなる魅力的な絵本になっています。
「アニマルバス」シリーズは、レビアニメが原作の絵本ですが、放送が終了しても女の子や大人女子を中心に、キャラクター人気が高まっています。同じくテレビ番組から生まれた「INSECT LAND(インセクトランド)」シリーズも、安定の人気作。
そして親世代も親しんできた「アッチ・コッチ・ソッチの小さなおばけ」シリーズの最新刊は、なんと44巻目! 今作は女の子のおばけソッチのおはなし。いつ見てもかわいい小さなおばけたちの活躍に、胸を躍らせながら読んでみてください。
最後は、サイン本が瞬く間に売れてしまう大人気作「いつつごうさぎ」シリーズの最新刊。夏らしい爽やかな青の表紙が目を引きます。
さて、あなたが気になっていたシリーズの最新刊はみつかりましたか? シリーズものは、巻を追うごとに世界の秘密やキャラクターについていろんなことがわかったりして、より深く本の世界を楽しめるのが良いところです。1冊読んで気に入ったら、ぜひシリーズ通して読んでみてくださいね。
出版社からの内容紹介
『ねこと王さま』(第66回青少年読書感想文全国コンクール小学校中学年の部課題図書)の続編。
お城がもえてしまった王さまは、
友だちのねこといっしょに、
町で楽しくくらしていました。
ところが、ねこは金庫のお金を数えて、
ため息をついてしまいました。
請求書のお金をはらったり、
バスに乗ったり、
買い物をしたりするには、お金がかかります。
そこでふたりは、
新しいしごとをさがすことにしますが…?
すぐにしごとをクビになる王さまと、
かしこいねこのゆかいで楽しい物語。
出版社からの内容紹介
ここは、動物でもあり乗りものでもあるふしぎな生きもの、アニマルバスが暮らす村。
今日は見習いバスの仲間たちがピクニックに出かける日です。でも空はあいにくの雨模様。そのとき……ぽてん! 突然空からもふもふした生きものが降ってきた!?
もふもふをお家に返すため、ウサバスのラビィは耳をぷるぷる回して……。
自分だけの特技を生かして、あまえんぼうのラビィが大奮闘! シリーズ第5弾。
◆◆「アニマルバス」とは?◆◆
「しずくちゃん」や「おじぱん」、「ばなにゃ」を生み出した、株式会社クーリアによって制作されたキャラクター。動物でもあり、乗りものでもある不思議な仲間たちが、一人前のバスになるために大奮闘! テレビ東京系列の子ども向けバラエティー番組「きんだーてれび」で、アニメーションにもなりました。
この書籍を作った人
1977年秋田県生まれ。2007年、『おひさま』(小学館)主催第13回おひさま大賞の童話部門最優秀賞を受賞。『ぼくんちに、マツイヒデキ!?』(学研)が初の絵本作品。児童書の作品に『ウルは空色魔女@ はじめての魔女クッキー』(角川書店)がある。また、浅野真澄の名前で声優としても活躍、多数の出演作をもつ。
出版社からの内容紹介
今日は昆虫たちが、森でタネ拾いゲームをしています。
森に落ちている、さまざまなタネをみんなが次々と拾うなか、クワガタのラファエルはうまく見つけられません。そして焦りがつのって、とんでもない行動に出てしまいます。どうして、そんなことをしてしまったのでしょう。
実はラファエルには、みんなに言えなかった、ひみつがありました。
楽しい森に起こった、ちょっとした波乱。昆虫たちは、どんなことをするでしょうか。
発達段階の子どもは、自分の気持ちをうまく表現することができません。
頭ごなしに否定するのではなく、どうやって成長を促していくのか、
社会としてどのように包摂していくのか。それを読み解くヒントが、本書に書かれています。
いまあらゆる場で必要とされている、インクルーシブ教育や合理的配慮について知る、考えるきっかけとなる1冊です。
出版社からの内容紹介
★『スパゲッティがたべたいよう』(1979年)に始まり、親から子へ、さらに次の世代へと読み継がれている幼年童話のロングセラー「アッチ・コッチ・ソッチの小さなおばけシリーズ」は、角野栄子氏がひとり読みを始めた子どもたちのために、ライフワークとして取り組み続けているシリーズです。第44巻は、あめ屋さんに住む女の子のおばけ、ソッチのお話。
★おばけのソッチは、小学校の1年生。遠足で動物園にいくことになりました。ところが、前の夜のお天気は大あれ。でも、てるてるぼうずが、かみなりさまにたのんで、晴れにしてくれました。おばあちゃんの作ってくれたおべんとうをのぞくと、いつものおにぎり。ソッチはがっかりしますが……。小さなおばけのソッチが大活躍。そして、胸がじーんとするお話。
この書籍を作った人
1935年東京都生まれ。早稲田大学教育学部英語英文科卒業。日本福祉大学客員教授。1984年に路傍の石文学賞を受賞。「おおどろぼうブラブラ氏」(講談社)でサンケイ児童出版文化賞大賞、「魔女の宅急便」(福音館書店)で野間児童文芸賞と小学館文学賞を受賞。絵本に「ケンケンとびのけんちゃん」(あかね書房)、「ぼくびょうきじゃないよ」(福音館書店)、童話に「ちびねこチョビ」(あかね書房)など作品多数。
この書籍を作った人
1952年、青森県生まれ。女子美術大学卒業。「小さなおばけ」シリーズ、「ぴょんぴょんえほん」シリーズ(ともにポプラ社)で、角野栄子さんと長年コンビを組んでいる。自作の絵本に、「くまくんのあかちゃんえほん」シリーズ、『おもちおばけ』(ともにポプラ社)などがある。
出版社からの内容紹介
【はじめてふれるアートの絵本】
あかいてんと あかいまる
ぱったんしたら なにができる?
実際に絵本をぱったんしながら読んでみてください。
うつくしい色彩、ふくらむ想像力。
読んだらきっと絵をかきたくなる!
【おうちでぱったんしてみよう!】
おうち遊びや、保育や図工の時間に楽しめるお絵かき遊びの解説付き。
この書籍を作った人
1985年、北海道生まれ。画家。絵本作家。2009年に札幌大谷大学短期大学部専攻科美術専攻を卒業。2011年、多摩美術大学大学院美術研究科 修士課程 絵画専攻 修了。絵本制作のほか、雑誌、広告、映画など様々な媒体で活動。個展、グループ展にて作品を発表し、子ども向けの造形教室やワークショップも開催している。
出版社からの内容紹介
お店とお家が一緒になったトラックで、愉快に旅するいつつごうさぎ。今日は海辺で開店です。
トウモロコシ、じゅうじゅう焼いて。
氷はけずってふわふわに。
焼きトウモロコシに、かき氷、おまたせしました!
ちょっと休憩、海で遊ぼう。波打ち際でシロが拾ったのは、キラキラ輝く宝石!?
『いつつごうさぎのきっさてん』待望の続編!
この書籍を作った人
1989年大分県生まれ。東京都育ち。女子美術大学版画コース卒業。見る人の気持ちをあたたかくする絵を描く。喜怒哀楽の表情が豊かな動物が特長。作品に『あめのひえんそく』(岩崎書店)、『おふろだいすき! しろくまきょうだい』(教育画劇)、『いっしょにあそぼう いない いない ばあ!』『ねんねのじかん ねてるこ だあれ?』(共に永岡書店)がある。