世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!
絵本紹介
2021.10.29
暑かった夏が終わり、涼しくて過ごしやすい季節になったのに、なんだかちょっぴりもの寂しいような気がする「秋」。だからでしょうか、黄色やオレンジや赤など、温かみのある色づかいの絵本を手にとってしまうのは。選ぶおはなしも、じんわりと心に染みるものに自然と手が伸びる気がします。「秋」のテーマに集まったおはなし絵本6冊も、きっとみなさんの心を温めてくれると思います。
「寂しくなんてないよ! もっと楽しくなりたい♪」という方には「おもしろ絵本」がおすすめ! 絵本お笑い界には、古今東西たくさんのスターがいますが、今年の注目キャラクターは『おいものもーさん』。え、おいもなのに読書家で勉強家? お友だちはほしがきとかぼちゃ?? そして最後は焚き火にダイブ!? 読めば読むほど「もーさん」が気になること間違いナシ! 夏の『とうもろこしぬぐぞう』に匹敵するキャラクターかも。
出版社からの内容紹介
生まれ変わったら何になりたい? わたしがたずねると「そのときがきたらわかるさ」と答えたおじいちゃん。鳥を愛する祖父をめぐり織りなされるささやかなできごと、そして別れ。その時、大空に一羽の鳥が飛んだ。
この書籍を作った人
1958年生まれ。東京藝術大学卒業。子どもの本を中心に翻訳家として活躍するとともに作家・画家として絵本や童話作品を数多く手がけている。『どうぶつがすき』(あすなろ書房)で日本絵本賞翻訳絵本賞、『天使のかいかた』(理論社)で日本絵本賞読者賞、『かりんちゃんと十五人のおひなさま』(偕成社)で野間児童文芸賞を受賞。翻訳作品に『ふしぎをのせたアリエル号』(徳間書店)『ちいさなあなたへ』(主婦の友社)『せかいでいちばんつよい国』(光村教育図書)など、絵本や童話に『のはらひめ』(徳間書店)『めいちゃんの500円玉』『ハンカチともだち』(ともにアリス館)『すてきなひとりぼっち』(のら書店)「おたすけこびと」シリーズ(徳間書店)「プリンちゃん」シリーズ(理論社)「まほろ姫」シリーズ(偕成社)など。そのほかに『おえかきウォッチング 子どもの絵を10倍たのしむ方法』(理論社)、カモを育てた体験をもとにした『カモのきょうだい クリとゴマ』(アリス館)がある。
出版社からの内容紹介
この絵本のテーマのひとつはふれあいです。友だちや親子で「つんつん」しあうと、くすぐったくなってきますね。
バスも「つんつん」されてくすぐったくなったら、なんと鼻のあたりからドリルが出てきました。後半、掘ったおいもが飛んでいって、火山の中に入るシーンがあります。ぶっ飛んだナンセンスないも掘り絵本にしたい、と作者と話し合い、こんな終盤になりました。切れないようにつるを引っ張って引っ張って、やっと出てくるおいも。
掘るまではどんなおいもかわかりません。その期待感はぜひ体験してみてほしいです。
そして、おいしいおいもを食べるたびに、絵本と、おいも掘りを思い出してもらえたらうれしいです。
この書籍を作った人
1961年東京生まれ。1991年講談社絵本新人賞を受賞して絵本作家デビュー。その後、絵本・読み物・紙芝居・作詞・保育あそびなどの創作活動をはじめる。絵本『しーらんぺったん』(世界文化社)『いただきバス』(すずき出版)、読み物『おひるねどうぶつえん』(すずき出版)、CDブック『ぼくのうたきみのうた』シリーズ(世界文化社)など。2011年。NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」で、あそびうたが放送される。「ねこときどきらいおん」「げんきタッチ!」「おさんぽペンギン」など大好評。on airは続いている。2015年。NHK Eテレ「いないいないばあっ!」 4月からのリニューアルに参画。新しい人形劇の設定世界観+キャラクターデザイン+セットデザイン+原作を担当。新おねえさんのゆきちゃんの就任 曲「にこ にこ んぱ!」の作詞。遊びロケコーナーのBGMの作詞作曲も担当。
みどころ
おいもは つちのなかで くらしています。
ごはんも たべるし はも みがきます
人間のように、土のなかで暮らしている、おいもたち。
おやおや、何やらみんなでトレーニングをして、体を鍛えているようです。
何のためかって? それは、いもほりにきた子どもたちと、ある勝負をするため!
いもたちの意外な(?)日常の光景と、来たる日のために生真面目に準備する姿が、おかしいやらかわいいやら。
さてさて、どんな勝負なのか、そして気になる勝敗は?
絵本を読んでのお楽しみ!
いもほり、やきいも……ときたら、そう、おいしいだけでは終わりませんよ。
大人気「ピーマン村の絵本」シリーズの、秋の絵本。
最初から最後まで愉快! 秋の空のようにからっと明るくて気持ちが良くて、親子で読んでもみんなで読んでも、盛り上がること間違いなしの一冊です。
この書籍を作った人
©藤田修平1954年埼玉県大宮市生まれ。日本ではじめての男性保育士として、5年間千早子どもの家保育園に保父として勤務。1987年、みんなのバンド「トラや帽子店」を結成。リーダーとして活躍。「みんなともだち」「世界中のこどもたちが」などは、たくさんの子どもたちに歌われている。1995年「さつまのおいも」(童心社刊)で絵本デビュー。「たなばたプールびらき」他ピーマン村の絵本シリーズ(童心社刊)、「わりとけっこう」(絵本館刊)などの作品がある。絵本「ないた」で日本絵本賞受賞。絵本作家、詩人の他にも、ラジオDJなど、多方面で活躍中。
この書籍を作った人
1955年、岐阜県生まれ。創作絵本をはじめ、ワイルドライフアート、オリジナルグッズなどで独自の世界を展開する、自然派アーティスト。「ピンクとスノーじいさん」(徳間書店)、「プレゼント」(BL出版)、「ようこそ森へ」(徳間書店)で、ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞受賞、「ピンク!パール!」(徳間書店)で、ブラティスラヴァ世界絵本原画展金牌、「なつのいけ」(ひかりのくに)で日本絵本賞大賞、「999ひきのきょうだいのおひっこし」(ひさかたチャイルド)が2012ドイツ児童文学賞にノミネートなど国内外で高く評価されている。主な作品に「星空キャンプ」(講談社)、「さかなつりにいこう!」(理論社)、「石のきもち」「くじらのバース」(ひさかたチャイルド)、新刊「どろんこ!どろんこ!」(講談社)など多数ある。伊豆高原と石垣島に、村上康成絵本ギャラリーがある。
出版社からの内容紹介
もりのおくめざして、さあしゅっぱつ。川をわたり、不安な一夜をすごして、やっとみつけた、すてきな根っこ。みんなで力をあわせて家をつくり、はしも、すいどうもできた。たべものもたくさんあつめて、さむい冬がきてもだいじょうぶ。みんな、ほんとうにごくろうさま。
レビューより
超ロングセラーの原点。
購入して子どもと何度も読んでみて、その魅力がよくわかりました。新しいすみかを求め、14ひきのねずみの一家が野をこえ、谷をわたって、お引越しします。家を作り、水道をひき、橋をかけ、冬に備えて食べ物を集め、みんなで晩ごはん。細部まで愛情がこめられたような絵がとても印象的です。あさごはんを先に読み、そこで登場するおうちはこうやってひっこしをしてきたおうちだったんだ!と感激!これをよまなきゃはじまらない作品です。(ハワイアンちびすけさん)
この書籍を作った人
1939年東京生まれ。東京芸術大学工芸科卒。主な作品に『14ひきのあさごはん』(絵本にっぽん賞)など「14ひきのシリーズ」、エリック・カールとの合作絵本『どこへいくの?To See My Friend!』(童心社/アメリカ、ペアレンツチョイス賞)、『ひとりぼっちのさいしゅうれっしゃ』(偕成社/サンケイ児童出版文化賞)、『かんがえるカエルくん』(福音館書店/講談社出版文化賞絵本賞)、「トガリ山のぼうけん」シリーズ、「ゆうひの丘のなかま」シリーズ(理論社)などがある。98年栃木県馬頭町(現・那珂川町)に「いわむらかずお絵本の丘美術館」を開館、絵本・自然・こどもをテーマに活動を続けている。栃木県益子町在住。
みどころ
ようかいむらのみんなは、九尾のキツネが化けたバスに乗って、おいも畑へ向かっています。
今日は、みんなで芋ほりなのです。
バスの中で盛り上がるみんなの中で、未来を予言する妖怪「ぎゅうちん」が言いました。
「きっと ざくざく とれるよ! でも ちょっと にぎやかそう」
畑に着いたら、どろたぼうが大きな声で
「いもほり スタートじゃー」
小鬼たちは、小さなお芋をみんなでたくさん掘っています。
河童のかわたろうが「うんとこ こらしょ」とツルを引っ張ると、
大きな大きなお芋が、すっぽ〜ん!
どのツルにたくさんのお芋がなっているか、芋ほりざくざく競争も始まりました。
たくさんのお芋を持ち帰ったあとは、
焼き芋や、サツマイモチップス、スイートポテト。
みんなでむしゃむしゃ、食べる食べる。
すると、おなかが大きくなって……。
子どもたちに大人気の「ようかいむら」シリーズ8作目は、子どもたちも大好きな芋ほりのおはなし。たかいよしかずさんが描く「ようかいむら」の芋ほりは「ぎゅうちん」の予言も納得のにぎやかストーリー。お芋と言えば……の「あれ」もバッチリおさえています!
この書籍を作った人
大阪府堺市生まれ。魚座。大阪芸術大学デザイン学科卒業。(株)京田クリエーション入社。2001年、2003年、2006年、2011年ボローニャ国際絵本原画展入選。明治「マーブル チョコレート」キャラクターの「マーブルわんちゃん」、兵庫県西宮市観光キャラクター「みやたん」など、多くのキャラクターデザインを手がけるとともに、イラストレーターとしても活躍している。その他の主な作品に、『怪談レストラン』シリーズ(童心社)の装丁・挿し絵、『おはなし・くろくま』シリーズ『わくわく・くろくま』シリーズ(ともにくもん出版)、エッセイ集『キャラクターデザインの仕事』(大日本図書)『うごくくるまえほん 』(ミキハウス)など。見た人を元気にする作品づくりがモットー。
出版社からの内容紹介
ファーマーズ・マーケットで、かぼちゃを買ったソフィー。ところがかぼちゃは、抱っこするのにぴったり! バーニスと名付け、かわいがるソフィーでしたが、バーニスはだんだんしおれて…。
出会いの喜びと別れの悲しみ、新たな命の誕生の感動をストーリーにこめた、楽しい絵本。
レビューより
同じ人間ではないお友だち。
小さな子どもってこういう存在ってありますよね。
でもそれがカボチャでよかったですね。
また次から次へと植えて育てることができますもの。
植物の成長を見守る、いい情操教育だな〜と思いました。(まゆみんみんさん)
この書籍を作った人
アメリカのウィスコンシン州に生まれる。子どものころから文章を書くおもしろさに目覚め、高校の新聞を制作する中心メンバーになる。大学ではジャーナリズムを学び、新聞記者の仕事を経て、保険会社のPR誌の編集を担う。そして長く構想を練った絵本Sophie's Squash(ソフィーのだいじなカボチャ)が2013年に出版され、ゴールデン・カイト賞に選ばれ、エゾラ・ジャック・キーツ賞新人ライター部門銀賞も受賞。ウィスコンシン州に、夫とふたりの娘といっしょに暮らしている。
この書籍を作った人
1955年、大阪府に生まれる。「ハリネズミのプルプル」シリーズ(文溪堂)で赤い鳥文学賞、『だれか、そいつをつかまえろ!』(BL出版)で日本絵本賞翻訳絵本賞、『クリスマスはきみといっしょに』(BL出版)で産経児童出版文化賞、『ものすごくおおきなプリンのうえで』(教育画劇)で日本絵本賞大賞、『へちまのへーたろー』(教育画劇)で日本絵本賞を受賞。おもな作品に、『さんぽひものはつこい』『どうしてクリスマスには…』『だいすき、でも、でもね』『だいすき、でも、ひみつ』(文研出版)、「あいうえおパラダイス」シリーズ(理論社)、『コロッケくんのぼうけん』(偕成社)『せかいでいちばん大きなおいも』(佼成出版社)、翻訳絵本に「トゥートとパドル」シリーズ(BL出版)、『こどものじかん はる なつ あき ふゆ』(岩崎書店)など多数ある。
出版社からの内容紹介
いたずら好きの くしゃ虫くん
おばけさんに ぶ――ん
へっ へっ へっ・・・
へくしょ――――ん!
全国の幼稚園・保育園で読み聞かせを実施しつくった絵本。
子どもたちの大好きなキャラクターで、おどろきも楽しさもパワーアップ!
さあ、みんなでいっしょに へっ へっ へくしょ――――ん!
\全国の保育士さんから喜びの声/
●くりかえしのフレーズに気づくと子どもたちも一緒に声を出したり、身振り手振りで全身から驚きや楽しさを表現していました。(東京都・2歳児クラスの保育士)
●これまでのシリーズも大好きだったので、表紙を見せた瞬間に「わあ〜い!」と歓声があがりました!(宮城県・4歳児クラスの保育士)
●キャラクターごとに声色を変えたり読み方に強弱をつけると、子どもたちがより大爆笑してくれます!(埼玉県・2歳児クラスの保育士)
●くりかえす内、自分なりに「次はこうなるんじゃないか」と予想しながら楽しんでくれました。(静岡県・3歳児クラスの保育士)
この書籍を作った人
1961年仙台市生まれ。長女の誕生をきっかけに絵本作家としてデビュー。代表作は「くまのがっこう」シリーズ(ブロンズ新社)、「はっはっはくしょーん」(カドカワ)など。2020年には自らの絵本を出版する「サニーサイドブックス」を設立。白百合女子大学講師。
この書籍を作った人
宮崎県生まれ。ポップアートから油絵まで手がけるアーティスト。
出版社からの内容紹介
「きみたちー、そろそろ寝る時間ですよー。」さあ、今夜はどんなゆめをみる?そうだなあ、こういうのはどう……?人気絵本作家・工藤ノリコが贈る、夢が広がる、夢いっぱいの夢の絵本。おやすみ前にぴったりの一冊です。
この書籍を作った人
1970年、横浜市生まれ。女子美術短期大学卒業。絵本作家、漫画家。絵本に『センシュちゃんとウオットちゃん』(小学館)『セミくん いよいよ こんやです』(教育画劇)『寿限無』(ほるぷ出版)『フローリアとおじさん』(白泉社)『ペンギンきょうだい れっしゃのたび』(ブロンズ新社)『ピヨピヨ スーパーマーケット』『ピヨピヨ メリークリスマス』『ピヨピヨ もりのゆうえんち』(佼成出版社)、読み物に『letters レターズ』(偕成社)『マルガリータとかいぞく船』(あかね書房)、マンガに『さすらいの就職犬!ワンワンちゃん』(白泉社)など多数。
みどころ
魔法使いみたいなかっこうをした、子ぶたのぶうと子うさぎのぴょん。さあ、これからふたりがマジックに挑戦します。
「ピロピロ ピーン!」
魔法の杖を使えば、台の上のりんごは見事に……消えました! あれ、ほんとかな? さらにぼうしを動かしてみたり、あめを降らせたり、ハトが飛び出したり。ふたりのマジシャンは大活躍! でも、なんだかあやしいぞ。
この絵本を読んでいるみんなの前で、次々に大がかりなマジックを披露するぶうとぴょん。このふたり、なんだか見たことあるような? そう、絵本『おんなじ おんなじ』から53年、シリーズとしては42年ぶりに登場した続編なのです。ちょっととぼけた仲良しのふたりは、相変わらず元気いっぱい。見ているだけで、嬉しくなってくるのです。
さあ、みんなも遠慮なく。どこかでバレてしまっているしかけを思いっきり笑ったり、つっこんでみたりしてくださいね。なにしろ、ふたりのかぶっている帽子の「P」は、peaceのP。みんながワッハッハと大きな声を出してくれるのを、喜んでいるはずですよ。
この書籍を作った人
多田 ヒロシ(ただ ひろし)1937年東京に生まれる。武蔵野美術大学デザイン科卒業。漫画家らしいユーモアのある絵本が多く、ロングセラーの「ぶうとぴょん」の絵本『おんなじ おんなじ』や『ねずみさんのながいパン』でとくに小さな子どもたちの人気を得ている。ことば遊びも大好き。
出版社からの内容紹介
おすしが大好きなぼく。朝からおすしが食べたいと思うけど、そんなの無理とママ。だけどぼくは、ついついおすしのダジャレを言っちゃうし、魚を見ればおすしを思い浮かべるし、将来の夢はもちろんすし職人! おすしが好きすぎるぼくの爆笑妄想ストーリー。
この書籍を作った人
1962年、新潟県生まれ。広告制作プロダクション勤務、専業主夫、フリーのコピーライターを経て、絵本作家に。作家活動の傍ら、新しいコミュニケーション遊び「おてて絵本」を発案、普及活動に力を入れている。現在、大垣女子短期大学客員教授を務める。『うんこ!』(文溪堂)で、第1回リブロ絵本大賞、第20回けんぶち絵本の里びばからす賞、第3回MOE絵本屋さん大賞受賞、第4回子どもの絵本大賞 in 九州、第5回書店員が選ぶ絵本大賞受賞。絵本の作品は、他に、『ヤカンのおかんとフトンのおとん』(佼成出版社)、『きみのきもち』、『とこやにいったライオン』(共に教育画劇)『おれたちはパンダじゃない』(アリス館)『せきとりしりとり』(文溪堂)など。その他著書として『おてて絵本入門』(小学館)など。
この書籍を作った人
1980年、東京都生まれ。多摩美術大学大学院修了。漫画家・イラストレーター。 挿画に『ひらけ!なんきんまめ』(小峰書店)、『日曜日』シリーズ(講談社)など。絵を担当した絵本に『だいくのたこ8さん』(くもん出版)、『まよいみちこさん』(小峰書房)、『ふしぎなかばんやさん』(鈴木出版)、『おすしですし!』(あかね書房)など。作絵の絵本に『おしっこもらスター』(あかね書房)、『ふしぎなえき』(交通新聞社)など。漫画に『クッキー缶の街めぐり』(青林工藝舎)などがある。
みどころ
「ぽんぽん ぽんちき ぽんちうた
ゆかい ふかかい このせかい」
ぽんちうたってなあに?
意味があるようでないような、愉快でへんてこな歌のことだって。
自由なふしまわしで歌っていいんだって。
ほんとに、ほんと。変な世界。
柏餅にくるまった猫、ずぼんをはいて駆け出す動物や昆虫。
くしゃみは止まらん、くまの子はななめっこ。
開かないドアに、水浸しのふとん。
のこったのこった、今日の決まりては「食べのこし」!
あるわけないけど、あると楽しい気もするこの世界。
見たくなるでしょ?
それが、ぜーんぶ奇妙で楽しい歌になって。
読めば読むほどクセになる、これはダジャレ? それともラップ?
まりをついて歌うとちょうどいいリズムで……。
人気のイラストレーター「死後くん」が、わらべ歌から着想を得て生み出したという15のうた。文・絵ともに担当するのは、本作が初めてとなるそう。和洋折衷・過去未来、いろんなものが入り混じった「ぽんちうた」。すみからすみまで、どこを切り出してもへんてこりん。子どもたちが大満足する「うた絵本」なのです。
この書籍を作った人
1977年生まれ。 東京在住。 雑誌「POPEYE」(マガジンハウス)、 「母の友」(福音館書店)などのイラスト・マンガの掲載や、 書籍『失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!』(大野正人著/文響社)、 絵本『ごろうのおみせ』(ごろう作/岩崎書店)、 NHK「おやすみ日本」の「眠いい昔ばなし」の絵を担当するなど、 様々な媒体で活躍している。
出版社からの内容紹介
岡田よしたかのたべもの絵本シリーズ第6弾!こんどの主人公は、読書家で勉強好き?ひとりで本を読むのが好きな、おいものもーさん。たこがたずねてきて、しぶしぶお出かけします。そこで出会ったほしがきやかぼちゃのユニークなお誘いも「いまはやめときます」と、しんちょうにおことわり。でもついにたき火にとびこむこととなり・・・!?想像をこえる展開に、大笑いまちがいなし!
この書籍を作った人
1956年 大阪生まれ。著書に、『おーい ペンギンさーん』『特急おべんとう号』(福音館書店)、『ちくわのわーさん』『こんぶのぶーさん』『うどんのうーやん』(ブロンズ新社)、『ハブラシくん』(ひかりのくに)などがある。奈良県在住。2012年『ちくわのわーさん』(ブロンズ新社)で、第3回リブロ絵本大賞を受賞。
みどころ
ドアの向こうから、なんだか暗い顔をしてこちらを見ている青年。彼がウォッシュバーンさん?家から出ない理由が13もあるの?なんて可哀そうでうしろ向きなタイトルなのでしょう……と言いたいところなのですが、なぜだかそんな気が全然しません。お話が始まる前から「なにかが起こる」期待をしてしまうのです。
ともかく、ウォッシュバーンさんはおうちから一歩も外に出ません。
彼は言うのです。
「だって、外に出たらドアにはさまれるかも…しれないじゃない。」
カラスにつつかれるかもしれないし、柿の実が落ちてくるかもしれないし。他にも理由が次々と。あらあら、とんでもなく心配性で慎重な性格なのでしょうか。いや、どうもどうやらそれだけじゃない様子。
「だって、外に出たらももたろうがやってきて」
……何を言い出したかと思ったら!
後半の展開に驚きあきれながらも、込み上げてくるのは愉快な笑い。いるいる、こんな人。いや、ウォッシュバーンさんはむしろ私!? だって、いいじゃない。こんな思い込みでも結果的には一歩前に踏み出しているんだから。気が付けば、なぜか彼の弁護をしちゃっているのは作者の思うつぼ?
中川ひろたかさんと高畠那生さんのコンビで生まれたこの絵本。シュールなようであたたかく、皮肉っぽいようで意外と前向き。そんな理屈はさておいて、声に出して読めば必ず笑っちゃう、読み聞かせにもぴったりな絵本ですよ!
この書籍を作った人
©藤田修平1954年埼玉県大宮市生まれ。日本ではじめての男性保育士として、5年間千早子どもの家保育園に保父として勤務。1987年、みんなのバンド「トラや帽子店」を結成。リーダーとして活躍。「みんなともだち」「世界中のこどもたちが」などは、たくさんの子どもたちに歌われている。1995年「さつまのおいも」(童心社刊)で絵本デビュー。「たなばたプールびらき」他ピーマン村の絵本シリーズ(童心社刊)、「わりとけっこう」(絵本館刊)などの作品がある。絵本「ないた」で日本絵本賞受賞。絵本作家、詩人の他にも、ラジオDJなど、多方面で活躍中。
この書籍を作った人
1978年岐阜県生まれ。絵本作家。主な作品に『ぼく・わたし』『チーター大セール』(ともに絵本館)『いぬのムーバウいいねいいね』(講談社)『おまかせツアー』(理論社)『ぞうの金メダル』(作・斉藤洋/偕成社)『飛んでった家』(作・クロードロワ/訳・石津ちひろ/長崎出版)がある。