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- ためしよみ
『100にんのサンタクロース』『おおきいサンタとちいさいサンタ』に続く、谷口智則さんの新作クリスマス絵本『だれかのプレゼント』に込められたメッセージをご紹介します。
谷口智則さんの新作クリスマス絵本『だれかのプレゼント』が11月中旬に発売になります。
谷口智則さんといえば、『100にんのサンタクロース』や
『おおきいサンタとちいさいサンタ』のクリスマス絵本が大人気ですが、
サンタさんが主人公の新作が出るのは、6年ぶりになります。
この絵本のテーマが生まれたのは、実は谷口智則さんと西陣織のコラボ企画がきっかけでした。
様々な行程があり、いろいろな職人さんの仕事がつながって一つの帯になっていく西陣織の製作過程に谷口さんがヒントを得て、『だれかのプレゼント』のお話ができました。
谷口智則さんから初めてこの絵本のラフとストーリーが届いたとき、
こんな素敵なメッセージが添えられていました。
「だれかにプレゼント」をとどけるために、この社会もみんな働いて生きているのだと思います。
僕たちなら絵本を子どもたちにとどけるために、レストランならおいしい料理をとどけるために、お医者さんなら患者さんやご家族に笑顔をとどけるために、
農家さんなら野菜やお米をとどけるために。その他の職業でも同様です。
だれかにプレゼントをとどけることによって、結果として自分にもプレゼントがとどくのだと思います。
そんなことが伝わればいいなと思っています。
『だれかのプレゼント』はクリスマスの夜のお話なので、
もちろんクリスマスに読むのがぴったりのお話ですが
こんなメッセージが込められているこの絵本は
クリスマスだけでなく、折にふれて読んでほしい一冊です。
絵本全体にこのメッセージにつながるエッセンスがちらばっているので、
見返しや裏表紙にもぜひご注目ください!
出版社からの内容紹介
たいへん!! プレゼントがおっこちちゃった! クリスマスのひ、プレゼントを そりいっぱいに
積み込んで出発したサンタさん。ところがプレゼントが一つ、海に落ちてしまいます。
「これはだれのプレゼント? はやくもちぬしにとどけなきゃ」
空から落ちてきた「だれかのプレゼント」を届けようと、動物たちのリレーがはじまります。
『100にんのサンタクロース』谷口智則の新作クリスマス絵本です。
この書籍を作った人
1978年大阪府生まれ。金沢美術工芸大学日本画専攻卒業。20歳の時にボローニャ国際絵本原画展を見て、独学で絵本を作りはじめる。絵本「サルくんとお月さま」で絵本作家としてデビューしたのち、フランスの出版社Le petit lezard社より絵本「CACHE CACHE」をはじめ、日本だけでなくフランスやイタリアなどで数々の絵本を出版。以降絵本の世界にとどまらず、テレビ、雑誌、企業広告、商品パッケージ、店舗デザインなどあらゆるメディアで活躍の場を広げる。今後の活躍が最も期待されつつある、日本人絵本作家の1人。読んだ人が絵本の世界に入り込め、登場人物の想いや言葉が空間に浮かんでくるような絵本作りを心がけ、たとえ言葉が通じなくても、子どもから大人まで世界中の人びとに想いと感動が伝わるような絵本作りを目指している。