絵本が大好きな女の子とパパの、幸せであたたかいお話。
どうぶつのわかっていること・わかっていないこと(小学館集英社プロダクション)
『世界一受けたい授業』で紹介!京大の動物博士監修の「答えのない問いに向き合う力」を育てる新感覚の絵本
絵本紹介
2021.11.30
「ここではないどこか」へ心を連れて行ってくれる絵本。特に3・4・5歳向けの絵本は、身近な場所から遠い国、別世界から過去や未来まで、いろんな舞台が登場します。
ここで紹介する14冊の絵本の舞台は、図書館や雪だるまの町、病院に冷凍庫の中といろいろ。奇想天外な場所ほど、突拍子もないおはなしになっているのもお約束! 想像力の羽を広げて、お子さんと一緒に大人も絵本の世界を楽しんじゃいましょう♪
出版社からの内容紹介
特別な夜へとむかって、今日という一日を駆けぬけるパパの物語。宅配会社、小児科、建設会社、に勤める3人のキムさん。今日の夜は子どもの通うハナ幼稚園で、音楽会がおこなわれます。それぞれ忙しい一日を終え、花束を手に駆けつけた会場で目にとびこんできたのは、わが子のけんめいに歌う姿!日々がんばるパパたちがもらった愛おしい贈りもの!韓国発の絵本。
みどころ
ファンタジックな魅力たっぷりの絵本。
道を歩いていくのは、ふくろうのような大きな目、鳥みたいな足と口、変な耳、長ーいしっぽで……。
背中のかばんから本をのぞかせ、さらに手に本を持つ、何だかわからないもの。
うさぎの子は「かいぶつだ!」と思います。
かいぶつのしっぽの上で小さな生きものが「おいでおいで」をするのを見て、うさぎの子は追いかけます。
川の飛び石をわたって、森の中へ踏み込んで。
おや、かいぶつは、光が射す、苔におおわれた木の根元に入っていきました。
階段をおりると……扉があって……。
ギィィ。
読者も、うさぎの子と一緒にドキドキしながら扉を押す気持ちでページをめくると……。
そこに広がっていたのは素敵な書庫!
丸く円を描くように並べられた本棚、色とりどりの背表紙、やわらかそうなクッション……。
「ようこそとしょかんへ!」と、かいぶつは腕を広げて迎え入れます。
うさぎの子が驚いたことには、うっかりひらいた本から、「ボボボボボー!」と妖怪みたいないろんな生きものが出てきて、大暴れ!
ここでは本の中の住人たちが、本から出たり入ったりして遊んでいるんですって。
しかも書庫の向こうには、さらにもうひとつの空間があって、幻想的なあかりが灯る木や、池もあるんです。
誰も彼もが自由に生き生きと過ごす、摩訶不思議な図書館。
一匹一匹の姿をじっくり眺めるだけで面白いです。
想像の翼を広げ、たっぷり絵を味わってくださいね。
幻想的な世界観に魅了される、ふくいりえさんのデビュー作です!
レビューより
何ページか読むだけで、この本好き!と直感で感じました。
やわらかいイラストも素敵なのですが、幻想的なストーリーにひきこまれていくような・・
もともと本が好きで図書館大好きなので、ここに登場するような不思議な図書館にも魅了されました。
こんなところで私も本を読んでみたいなー。
かいぶつ・・というタイトルがついていたので、なんだか奇妙なお話なのかと思いましたが、全くそんなことはなく絵本好きの方ならこのお話の世界感にひきこまれるのではないでしょうか。
子どもよりも大人のほうがはまってしまいそうな気がします。
(Pocketさん)
出版社からの内容紹介
クリスマス・イブの夜ふけ、ゆきだるまたちは集まって、たべたり、うたったり、大さわぎ! ゆきだるまの秘密がのぞける、すばらしい夜のせかいへごしょうたい。絵のなかに、ねこやうさぎ、サンタやティラノサウルスたちがいっぱいかくれているよ。さがしてみてね!
レビューより
久しぶりに親子で盛り上がった絵本です。
なぜってこれはちゃんとしたおはなし(クリスマスの絵本)でありながらさがし絵本でもあるんです。
それぞれのページにちいさなネズミ、ネコ、うさぎ、ティラノサウルス、サンタさんの顔……が隠れているので娘と二人して必死で探します。
これがまたうまーいこと擬態のように(?)違和感なくページのあちこちに
描き込まれているんですよねーすごく楽しめます、オススメですよっ!
表紙や背表紙も忘れずに探してくださいね〜(^m^)
あまりにも探すことに気持ちが向かいすぎて 私が文章を読むのなんて
聞いちゃあいない娘。どうにかして私よりも先に探そうとそればかり、、、(〜_〜;)
表紙を見てもお判りの通り、ゆきだるまさんたちは皆
下からライトをあてられたように描かれているので
とっても温かみのある優しい雰囲気がよく出ています。
ゆきだるま界(?)のサンタさんやトナカイも雪だるまでコロコロしていてかわいいし
お菓子やケーキも雪。いろいろ小さいところまで凝っていてステキ★
絵探しのほかにも楽しめる部分はたくさんあって
本当に綺麗に丁寧に描かれた絵本だな〜って思います。
(さえら♪さん)
この書籍を作った人
東京生まれ。同志社大学卒業。主な翻訳絵本に『しりたがりやの ふくろうぼうや』『ケーキがやけたら、ね』『ババールの美術館』『おねがい パンダさん』『女王さまのぼうし』『あたし、うそついちゃった』『たった ひとつの ドングリが―すべての いのちを つなぐ』『まほうの さんぽみち』『この まちの どこかに』「あおい ちきゅうの いちにち」シリーズ(すべて評論社)などがある。
出版社からの内容紹介
たいへん!! プレゼントがおっこちちゃった! クリスマスのひ、プレゼントを そりいっぱいに
積み込んで出発したサンタさん。ところがプレゼントが一つ、海に落ちてしまいます。
「これはだれのプレゼント? はやくもちぬしにとどけなきゃ」
空から落ちてきた「だれかのプレゼント」を届けようと、動物たちのリレーがはじまります。
『100にんのサンタクロース』谷口智則の新作クリスマス絵本です。
この書籍を作った人
1978年大阪府生まれ。金沢美術工芸大学日本画専攻卒業。20歳の時にボローニャ国際絵本原画展を見て、独学で絵本を作りはじめる。絵本「サルくんとお月さま」で絵本作家としてデビューしたのち、フランスの出版社Le petit lezard社より絵本「CACHE CACHE」をはじめ、日本だけでなくフランスやイタリアなどで数々の絵本を出版。以降絵本の世界にとどまらず、テレビ、雑誌、企業広告、商品パッケージ、店舗デザインなどあらゆるメディアで活躍の場を広げる。今後の活躍が最も期待されつつある、日本人絵本作家の1人。読んだ人が絵本の世界に入り込め、登場人物の想いや言葉が空間に浮かんでくるような絵本作りを心がけ、たとえ言葉が通じなくても、子どもから大人まで世界中の人びとに想いと感動が伝わるような絵本作りを目指している。
みどころ
鼻で息する「はないきおばけ」と、口で息する「くちいきおばけ」。ライバル同士のふたりは、自慢の鼻と自慢の口、どっちがすごいか張り合っています。
ある日、ふたりは山のてっぺんまで競争することに。
くちいきおばけは、口からひゅ〜っと息を吸って、口からぷわ〜っと吐いて、どんどん進みます。
対するはないきおばけは、鼻からすぅと吸い込んで、ふんっと吹き出して、ちょこちょこ進みます。
「ひゅ〜っ ひゅ〜っ ぶわ〜っ」
「すぅ すぅ ふんっ」
最初の勢いはくちいきおばけが勝っているようですが、だんだんくちいきおばけに疲れが見え始め……。さてさて、レースの結果はどうなるでしょう?
鼻呼吸の大切さを、子どもたちにシンプルにわかりやすく教える絵本。
ぽかんとお口が空いちゃう子は、どうしたらいいのかな? だいじょうぶ。口呼吸を鼻呼吸に変えていくための方法もばっちり教えてくれますよ。
その方法とは、ご存知「あいうべ体操」。インフルエンザでの学級閉鎖がなくなった、病欠日数や病院への受診が減ったなど、メディアでも多数紹介され、大きな話題になりました。舌を正しい位置にもっていくことで、口が閉じられ、鼻呼吸ができるようになるのだそう。
実は、この絵本の作者は、「あいうべ体操」を考案した医師のいまいかずあきさんご本人。今回、子どもたちが簡単に楽しく覚えられるようにと絵本化されたのだそうです。
また、絵は、アートディレクター、CMプランナーであり、絵本作家としても活動されているおおのこうへいさんが手がけています。はないきおばけもくちいきおばけも、表情豊かで茶目っ気たっぷり。これでもか!というくらい、大きな表情で「あいうべ体操」をレクチャーしてくれるので、子どもたちも面白がって真似してくれそうです。
口呼吸は、ウイルスを体に入れやすいだけでなく、体の機能の発達にも様々な影響があるのだそうです。生まれてから一生し続ける「呼吸」。健やかな成長は、呼吸1回1回の積み重ねから! 子どものうちに、鼻呼吸が習慣になったらいいですよね。
風邪やインフルエンザの時期に読むのにもぴったり。ぜひ家族で、園で、読んで楽しく「あいうべ体操」にとりくんでみてくださいね。
「あいうべ体操」のコツがわかる絵本サイズのポスター入りです。
この書籍を作った人
1974年生まれ。東京都出身。東京藝術大学卒業。CMプランナー。テレビCMや新聞広告などを手がける傍ら、イラストレーターとしても活動。『あつまれ!全日本ごとうちグルメさん』がはじめての絵本作品。
みどころ
持ち主のモモちゃんが遠くへ行ってしまってから、長い間ひとりぼっちだったくまのぬいぐるみ「ぷく」。ある日、大人になって故郷に戻ってきたモモちゃんが、ぷくを段ボールの中から取り上げてくれました。老夫婦が営む「おもちゃびょういん」で修繕されることになったのです。老夫婦にていねいに扱われながら、ぷくはモモちゃんとの思い出を語り出します。
このおはなしの作者は、北海道釧路を拠点に、アートディレクターとして長年活動してきた木島誠悟さん。釧路市動物園にキリンを贈る運動をする市民団体の活動を描いた『キリンがくる日』や、釧路市動物園の人気者のシロクマ「ミルク」をモデルにした『シロクマゆうびんきょく』など、これまで、動物をテーマにした絵本を数多く描いてきました。今回はこわれかけたぬいぐるみが主人公という、新境地ともいえる作品です。
母娘二代にわたって愛されることとなるぷく。ぬいぐるみへの愛情とともに、ぷくを取り巻く人たちの成長までも感じられ、温かな気持ちになります。小さな子だけでなく、かつてぬいぐるみが大好きだった大人の方にも、ぜひ読んでいただきたいおはなしです。大切な宝物やあの頃の気持ちを思い出させてくれるかもしれません。
出版社からの内容紹介
犬を飼いたいけど、父さんにムリって言われているボク。
お散歩中にひろったワラに、アブをくくりつけて歩いていると、あら不思議。
次つぎと、出会う人と動物を交換することになる。
もしかして、うまい具合に、犬が来るのでは?
期待するボクだけど…
サトシンさん版の『わらしべ長者』。
めでたし、めでたしで終わる…なんて あるはずない!?
絵を描いたのは、『ツレうつ』で人気の細川貂々さん。絵本初挑戦です。
背景にも、ちょっとした仕掛けがあります。
この書籍を作った人
1962年、新潟県生まれ。広告制作プロダクション勤務、専業主夫、フリーのコピーライターを経て、絵本作家に。作家活動の傍ら、新しいコミュニケーション遊び「おてて絵本」を発案、普及活動に力を入れている。現在、大垣女子短期大学客員教授を務める。『うんこ!』(文溪堂)で、第1回リブロ絵本大賞、第20回けんぶち絵本の里びばからす賞、第3回MOE絵本屋さん大賞受賞、第4回子どもの絵本大賞 in 九州、第5回書店員が選ぶ絵本大賞受賞。絵本の作品は、他に、『ヤカンのおかんとフトンのおとん』(佼成出版社)、『きみのきもち』、『とこやにいったライオン』(共に教育画劇)『おれたちはパンダじゃない』(アリス館)『せきとりしりとり』(文溪堂)など。その他著書として『おてて絵本入門』(小学館)など。
出版社からの内容紹介
ぞうを見たことがない姫様の元に忍者が次々と訪れ、ぞうを見た感想を報告する。でーじまぎぃ、ばりふとか…。忍者の言葉を手掛かりに姫さまが描いたぞうの姿は? 日本各地の方言に親しみ、ことばの豊かさを感じるユーモア絵本。天真爛漫な姫と、お目付け役のじいとのやりとりがほほえましい、時代劇風の物語。“百聞は一見にしかず”を地で行くストーリーをどうぞお楽しみください!
この書籍を作った人
1968年岐阜県生まれ。愛知県育ち。大阪府立大学経済学部、MASA MODE ACADEMY OF ART卒業。主な受賞歴:日仏会館ポスター原画入賞、HBファイルコンペ藤枝リュウジ大賞、東京イラストレーターズソサエティ公募プロ部門銅賞など。TIS会員。主な絵本作品:『にんじゃサンタ』『おこさまランチランド』(ともにPHP研究所)『ふじさんです』(教育画劇)。
出版社からの内容紹介
牛乳と卵と一緒に、まこちゃんの家にやってきたしょくぱん。トーストになって、朝ごはんにおいしく食べてもらいたい!
と、わくわくしていたのにひとりぼっちで暗くて冷たい冷凍庫に入れられてしまって……。
氷の大魔神にカチコチにされる前にここを脱出しなくっちゃ!
「れいぞうこのおくのおく」「れいぞうこのよこのおくすみっこのかくれんぼ」に続く、れいぞうこのあるあるシリーズ最新刊!
おいしく食べてもらいたいって願いながら活躍する冷蔵庫の食べものたちの姿をゆかいに描きます!
みどころ
食べきれなかった食パンを冷凍庫で保存しておくこと、よくありますよね。でも待って! その食パンは、暗くて冷たい冷凍庫に入るのを嫌がっているかもしれません。
まこちゃんの家にやってきた食パンは、冷凍庫に入れられて大ショック! 氷の魔神にカチンコチンにされることを恐れ、なんとかふわふわの状態をキープしようと悪戦苦闘します。その様子はとても健気で、ちょっと気の毒になるくらいです。
冷蔵庫の中の食べものたちの悲哀をユーモラスに描いた、うえだしげこさんの「れいぞうこのあるあるシリーズ」第3弾。今回も、ママたちの共感の声がたくさん聞こえてきそうです。親子で絵本を楽しんだ後は、ご家庭の「れいとうこのそこのおく」を確かめてみてください。忘れかけていたあの子を、おいしく変身させるチャンスですよ。
(出合聡美 絵本ナビライター)
この書籍を作った人
東京生まれ。東京デザイン専門学校イラストレーション科卒業。卒業後、デザイン事務所にイラストレーター兼グラフィック・デザイナーとして勤務。その後独立、フリーのイラストレーターとして活動する。子ども向けの雑誌や書籍、大人向けの実用書まで幅広く活躍するかたわら、平行して絵本作家としての活動もはじめる。著書に『まいにちのとけいのえほん』(すずき出版)、『ぽんぽこおうた』【コスミック出版)、『にん・にん・じんのにんじんじゃ』(大日本図書)など。
出版社からの内容紹介
岡田よしたかのたべもの絵本シリーズ第6弾!こんどの主人公は、読書家で勉強好き?ひとりで本を読むのが好きな、おいものもーさん。たこがたずねてきて、しぶしぶお出かけします。そこで出会ったほしがきやかぼちゃのユニークなお誘いも「いまはやめときます」と、しんちょうにおことわり。でもついにたき火にとびこむこととなり……!?想像をこえる展開に、大笑いまちがいなし!
この書籍を作った人
1956年 大阪生まれ。著書に、『おーい ペンギンさーん』『特急おべんとう号』(福音館書店)、『ちくわのわーさん』『こんぶのぶーさん』『うどんのうーやん』(ブロンズ新社)、『ハブラシくん』(ひかりのくに)などがある。奈良県在住。2012年『ちくわのわーさん』(ブロンズ新社)で、第3回リブロ絵本大賞を受賞。
出版社からの内容紹介
公園に突如としてあらわれた、見るからにあやしいフードの男……。男が引いている屋台には、「しっぽや」の看板。そう、この男が売るのは、専用ののりをつけるとピタリとおしりに貼りつき、自由自在に動かせるという、なんとも不思議なしっぽ。そんなもの、いったい何に使うの!? しかし軽妙な売り文句に、たちまちしっぽはソールドアウト! 町はしっぽをつけた人でいっぱいになりました。ところが……。
出版社からの内容紹介
おもしろい物語+すばらしい絵
絵本界の巨匠センダックが、天国の親友マーシャル(絵本作家)とコラボレーション!
ある日、ブタの町へ迷い込んだはらぺこオオカミ。ブタを食べようと意気込んで、目の前にあった劇場に入ったものの、思いがけず、バレエのとりこになってしまい…? 「国際アンデルセン賞」他、数々の賞に輝く絵本作家センダックが天国の親友マーシャルに捧げた傑作、待望の初邦訳!
みどころ
ブタを食べたいオオカミがいつの間にかバレエの世界に引き込まれ、本能にくすぐられながらも舞台鑑賞を楽しむ姿がユーモラスです。中表紙に描かれたオオカミはバレエ関連の専門書を開き、部屋にはバレエの絵が飾られていることから、もともとバレエ好きのオオカミだったのですね。食べたい、でもバレエもおもしろい……と静かに葛藤を繰り返しながらしながら迎える結末は、演劇好きなセンダック&マーシャル・コンビならではの演出です。訳者の丁寧な解説による本作誕生の背景を知れば、興味も倍増のゆかいな作品です。
――(ブラウンあすか)
この書籍を作った人
1928年アメリカ ニューヨーク生まれ。アート・スチューデンツ・リーグに学ぶ。『かいじゅうたちのいるところ』(冨山房)でコールデコット賞を受賞、その他『まよなかのだいどころ』『まどのそとのそのまたむこう』(冨山房)、『ロージーちゃんのひみつ』(偕成社)、『そんなときなんていう?』(岩波書店刊)、『くつがあったらなにをする?』(福音館書店刊)、『ミリー』(ほるぷ出版)他多数の作品がある。国際アンデルセン賞、ローラ・インガルス・ワイルダー賞、アストリッド・リンドグレーン記念文学賞などを受賞。
この書籍を作った人
東京生まれ。出版社勤務を経て、翻訳家・編集となる。JBBY会長、「アフリカ子どもの本プロジェクト」代表。青山学院女子短期大学教授。著書に『エンザロ村のかまど』(福音館書店)、『どうしてアフリカ? どうして図書館?』(あかね書房)など。アフリカ系アメリカ人を主人公にした絵本の翻訳に『ローザ』『わたしには夢がある』『つぼつくりのデイブ』『かあさんをまつふゆ』『むこうがわのあのこ』『川のうた』『リンカーンとダグラス』(以上光村教育図書)、『ひとりひとりのやさしさ』(BL出版)、『きみたちにおくるうた』(明石書店)、『イライジャの天使』(晶文社)、『ふれ、ふれ、あめ!』『ぼくのものがたり あなたのものがたり』(以上岩崎書店)、『じゆうをめざして』(ほるぷ出版)などがある。翻訳で産経児童出版文化賞、日本絵本賞、ゲスナー賞などを受賞している。訳書に『ゆき』『シャーロットのおくりもの』(ともにあすなろ書房)、『くらやみのなかのゆめ』(小学館)、『ひとりひとりのやさしさ』『やくそく』(ともにBL出版)など多数。
この書籍を作った人
1986年、宮城県気仙沼市生まれ。美術教師であった画家の父の影響で、幼少のころから絵に親しんで育つ。パレットクラブスクール、あとさき塾にてイラストレーションと絵本制作を学ぶ。書籍装画や演劇の宣伝美術などを数多く手掛ける。イラストレーションの仕事に、『世界不思議地図 THE WONDER MAPS』(佐藤健寿/ 著 朝日新聞出版)、『サラリーマンのごちそう帖』(藤枝暁生/著 朝日新聞出版)、絵本の作品に『あいたいな』(ひだまり舎)などがある。東京都在住。
出版社からの内容紹介
真夜中に、お母さんに起こされたきょうだい。「やくそく、おぼえてる?」と、家族4人で夜の中へ出かけていきます。夏の夜は静かで、あかりが灯っていたり、遠くから音が聞こえてきたり、においにも敏感になります。やがて景色は町から自然の中へ。くらい山道、池に映る月、満天の星……そして、険しい山道を登っていった先では、うつくしい日の出が家族を迎えます。