絵本紹介
2022.01.13
小学校低学年からのひとり読みにぴったりの、小学生向けおはなし絵本を2022年1月の新刊&おすすめからピックアップしました。
おもしろさにどんどん読み進められるもの、ちょっぴり考えさせられるもの、素敵なイラストに目を引かれるものなどおはなしのテイストもさまざまですので、ぜひお気に入りを見つけてみてください。
みどころ
丁稚のつねきちは、働き者の良い子です。
だけど困ったのは、言われたことを憶えるのがとっても苦手なこと。
今日も、旦那さんに、おとなりへの伝言を言いつけられました。
「わかりました。行ってきまぁぁぁぁぁぁす!」なんて調子よく出かけたはいいけれど、おとなりについたら、やっぱり用事が思い出せません。
つねきちは、おかしなことを言いだしました。
「わたしのおしりをつねってください。」
いつも、おしりをつねってもらうと忘れたことを思い出せる、というのです。
表紙に描かれた、画面いっぱいのおしりは、そういうわけだったのですね。
「おしりをつねってくれ」なんて言い出しただけでも笑ってしまうのに、ここからの展開ったらありません……!
つねきちのおしりに振り回される大人たちが可笑しいやら、気の毒やら。
はてさて、つねきちは用事を思い出せるのでしょうか?
軽快なテンポで、生き生きと楽しい落語の世界を描き出すのは、噺家・桂文我さん。
リズミカルな会話のやりとりは声に出して読むだけで、噺家気分になれちゃいます。
そして北村裕花さんの描くつねきちのおしりの、まあるくぷりんとしてかわいいこと!
親子で読んでも、大勢で読んでも、大笑い間違いなしのおはなしです。
落語好きな大人の方には、子ども版「粗忽の使者」と言えば、ニヤリとするかもしれません。
この書籍を作った人
1960年、三重県松阪市生まれ。二代目枝雀入門し、1995年、四代目桂文我を襲名。定番の名作落語に加え、古い落語資料から、収拾した数多くの古いネタも得意とする、人気上方落語家。子どもを対象とした「おやこ寄席」では、古典落語を表情豊かに演じ、全国の子どもたちに落語の楽しさを伝えている。主な絵本作品に「えほん寄席」シリーズ(小学館)、『ちゃっくりがきぃふ らくご絵本』(福音館書店)、『りゅうぐうじょうでさがしもの』(童心社)、『落語絵本 しまめぐり』(ブロンズ新社)他多数。
この書籍を作った人
1983年栃木県生まれ。東京在住。多摩美術大学卒業。2011年、『おにぎりにんじゃ』(講談社)で第33回講談社絵本新人賞佳作。絵本に『かけっこ かけっこ』(文/中川ひろたか 出版社/講談社)、『くれよんがおれたとき』(文/かさいまり 出版社/くもん出版)、『かあちゃんえほんよんで』(文/かさいまり 出版社/絵本塾出版)、『ねねねのねこ』(文/おおなり修司 出版社/絵本館)など。そのほかの本に、NHKEテレの番組を書籍化した『ヨーコさんの”言葉”』がある。
出版社からの内容紹介
はなちゃん家族とかっぱのガタローが、お買い物に出かけます。そこは妖怪・神様・へんてこなものがいっぱいいる“ ことわざ商店街”。ドラキュラの洋服屋さんは100万円の背広をオススメし、やまんばのメリーゴーランドではなちゃんが飛ばされる…!?
でも「禍いを転じて福となす」「怪我の功名」となってひと安心。お買い物をしながら、はなちゃんと一緒に「ことわざ」を体験し、楽しく知ることができる絵本です。
この書籍を作った人
1956年、新潟県生まれ。グラフィックデザインを勉強後、デザイン会社に入社。1986年より、フリーのイラストレーターになる。広告イラスト、書籍挿画を中心に活躍。児童書の挿絵に『発見!体験!日本の食事』(ポプラ社)がある。『モリくんのおいもカー』(くもん出版)がはじめての絵本作品。
出版社からの内容紹介
―命の問題に正解も不正解もきっとないと思う
ぼくんちの猫・ことらは、16歳。ぼくが生まれる前からうちの家族だった。そんなことらは、最近様子がおかしいんだ。好物の焼きのりも、ドライフードも食べなくなって……。お母さんとことらを病院につれていったら、先生は「治らない病気です」って言うんだ。ほんとうに、ことらはいつか死んじゃうのかな。そんな日、ずっと来なければいいのに。
少年と猫の物語を通して、「命」と「家族」の問題を読者に問いかける児童文学。
この書籍を作った人
神奈川県に生まれる。『糸子の体重計』(童心社)で第46回日本児童文学者協会新人賞、『空へ』(小峰書店)で第39回日本児童文芸家協会賞を受賞。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」同人。作品に『かあちゃん取扱説明書』『アポリア―あしたの風―』(共に童心社)「車夫」シリーズ(小峰書店)『カーネーション』(くもん出版)『ぼくらの一歩30人31脚』(アリス館)『トリガー』(ポプラ社)など作品多数。
みどころ
気持ちってなんだろう?
「これから みんなに いろいろなことを きくよ。
どんな きもちがするか、おしえてね」
もし、きみがいぬになったら、どんな気持ち?
もし、きみが小さくなったら、どんな気持ち?
しかられちゃったら、どんな気持ち?
ほめられたら、どんな気持ち?
いろいろなシチュエーションで、どんな気持ちになるか、考えてみます。
また、人に気持ちを伝えるのもなかなか難しいことです。
怒ったり泣いたりしたとき、その気持ちをどう伝えればいいのでしょう。
うれしい気持ち、かなしい気持ち、
「いろいろな きもち シート」に、
どんなときにどういう気持ちになるか、書き出してみましょう。
「怪談レストラン」シリーズや、「おはなし・くろくま」シリーズで大人気の作者のたかいよしかずさんの、『ともだちのつくりかた』や『すきなことのみつけかた』に続く、子どもたちに伝えたいことを描いた絵本シリーズの4作目。本作は、相手の立場になって物事を考えるという、コミュニケーションに大切なことがテーマになっています。
自分の気持ちに向き合いはじめ、自分の気持ちを相手に伝えることが大切になってくる、小学校入学前のお子さんにオススメの一冊です。
レビューより
自分のきもちを言葉にして、誰かに伝えるのってなかなか難しいですよね。大人だって、難しい。。
なかなか言葉に出来ずに、イライラしたり、ぐずったり。小さな子は、態度でしめしたりしますが。
大きくなってきたら、言葉にして伝えることって大切ですね。
絵本を読み進めながら、そんな自分の気持ちを考えて言葉にする練習ができます。
これって、とても大切なことがもしれませんね。
集団で、生活するようになると、他の人とうまくコミニュケーションを取るためには、必要な力です。
自然に言葉にすることが出来るようになるために、親が子どもに普段からしてあげられることを絵本で気づくことが出来ました。
(ピーホーさん)
この書籍を作った人
大阪府堺市生まれ。魚座。大阪芸術大学デザイン学科卒業。(株)京田クリエーション入社。2001年、2003年、2006年、2011年ボローニャ国際絵本原画展入選。明治「マーブル チョコレート」キャラクターの「マーブルわんちゃん」、兵庫県西宮市観光キャラクター「みやたん」など、多くのキャラクターデザインを手がけるとともに、イラストレーターとしても活躍している。その他の主な作品に、『怪談レストラン』シリーズ(童心社)の装丁・挿し絵、『おはなし・くろくま』シリーズ『わくわく・くろくま』シリーズ(ともにくもん出版)、エッセイ集『キャラクターデザインの仕事』(大日本図書)『うごくくるまえほん 』(ミキハウス)など。見た人を元気にする作品づくりがモットー。
出版社からの内容紹介
はじめての冬がもうすぐやってくるころ、10ぴきのかえるは、どじょうじいさんに「かえるは冬のあいだじゅう、ゆっくりねむってすごすのじゃ」と教えてもらいました。しかし、「そんなのつまらなーい!」と、10ぴきのかえる達は地面の下に冬の間も遊べる“ふゆごもりハウス”をつくることにしました。設計図をかいて、穴をほって、木をはこんで、家具をつくって、食べ物をあつめて……。立派な“ふゆごもりハウス”が完成したようです。そうしてとうとう冬がやってきました。ほかのかえるたちはみんなとっくに寝ていますが、10ぴきのかえる達は……!?
この書籍を作った人
1938年、東京都生まれ。第1回日本童話会賞、詩集『山が近い日』(理論社)で第13回野間児童文芸賞推奨作品賞を受賞。主な作品に、「10ぴきのかえる」シリーズ(絵:仲川道子/PHP研究所)、「ころわん」シリーズ(絵:黒井健/ひさかたチャイルド)、『クリスマスにくつしたをさげるわけ』(絵:ふりやかよこ/教育画劇)『くっきーだあいすき』(絵:岩村和朗/金の星社)などがある。2019年死去。
この書籍を作った人
1948年、東京都生まれ。主な作品として、絵本に「パオちゃん」シリーズ、「10ぴきのかえる」シリーズ(ともにPHP研究所)、『ころちゃんはだんごむし』をはじめとする「かわいいむしのえほん」シリーズ(童心社)、紙芝居に「コッコおばさん」シリーズ(童心社)などがある。
出版社からの内容紹介
エイプリルは、まわりの子たちが恋やおしゃれに目ざめていく様子についていけない。
同級生と距離をとりたくて、休み時間に年下の子のお世話をするボランティアをはじめた。気にかかるのは、校庭をひとりでうろうろと歩き回ったり、寝そべったりする男の子、ジョーイ。いったい何をしているのだろう?
ある日、エイプリルはジョーイが足で校庭に巨大な絵をかいていることに気がつく。渦巻き、タイガー、ピザ、雪の結晶……ジョーイのかく絵は壮大なアートだ!そんなジョーイを、そっと見守るエイプリルだが、ひょんなことから絵のことが学校中にしれわたり、ジョーイにとんでもない依頼がまいこむ……。
自閉的な性格で、自分の言葉で気持を伝えることが苦手なジョーイ。そんなジョーイを理解しようと向き合う少女エイプリル。ふたりの出会いが、学校をまきこんだおおごとに発展していく!
この書籍を作った人
"1982年、東京に生まれる。武蔵野美術大学卒業後、フリーのイラストレーターとしてさまざまな媒体で活動。装画、挿画を手がけた主な児童書に、『トメック』『ハンナ』『緑の模様画』『ニルスが出会った物語』シリーズ(以上福音館書店)、『わたしのしゅうぜん横町』(ゴブリン書房)、『アギーの祈り』(偕成社)、『青矢号』(岩波少年文庫)、『赤い髪のミウ』『あしながおじさん』『クロックワークスリー』(以上講談社)、『きんいろのさかな・たち』(くもん出版)、『緑の精にまた会う日』(徳間書店)、『ならの木のみた夢』(アリス館)などがある。東京都在住。おはなしとあそびを届けるユニット「ピピオ」としても活動中。http://casa-pipio.jp/好きな事:映画を見る 散歩をする 旅行をする 辛いものを食べる"
出版社からの内容紹介
シリア人の少女アーヤは、イギリスで難民認定を待っているところだ。
内戦で住めなくなったシリアを脱出し、ようやくマンチェスターに辿り着いた。途中、小さなボートで海を渡る際に父と離れ離れになり、気力を失った母を支えながら赤ちゃんの弟をつれて、毎日、難民支援センターに通っている。
ある日、同じ建物にバレエ教室があることに気づく。シリアでバレエを習っていたアーヤは、そこで明るい少女ドッティや先生ミス・ヘレナに出会い、踊ることで息を吹き返していく。
希望とあたたかさと人間性に満ちた、2020年〈カーネギー賞〉ノミネート作品。
出版社からの内容紹介
「!」と「?」であふれる毎日を、天真爛漫でちょっぴりおとぼけなかえるの男の子・エルの視点で描く、幼年童話シリーズ。第2巻は、「お母さん」のあたたかな愛をテーマにした2作品を収録。
やさしいユーモアに満ちた文章と、彩り豊かでみずみずしい絵が、エルの世界をあたたかく広げます。
★収録作品
【ひみつをいいたい!】
ある日、アールちゃんから、シマリスのおばさんのひみつのどんぐりのありかを聞いてしまったエル。だれにもしゃべっちゃダメ! というアールちゃんに、ひみつを守ることを約束したエルですが……?
【お母さんになりたい!】
おままごとのとき、お母さん役はいつも仲良しのアールちゃんであることに不満をもっていたエル。「お母さんになって、ぼくもガミガミしかってみたい!」というエルに、「お母さんのしごとは、しかることだけじゃないのよ」と母さんはいいます。エルは、ほんもののお母さんのしごとを体験しようと、外にでかけますが……?
この書籍を作った人
1986年生まれ。2009年京都精華大学カートゥーンコース卒業後、イラストレーターとして書籍や雑誌、絵本の挿絵を描くほか、文房具や雑貨のイラストとデザイン、ぬいぐるみの販売など幅広い分野で活動中。著書に『すてきなおかし作り』他「はじめて絵本」シリーズ、『シロクマくつや』などがある。
みどころ
つるんと白く、見事なフォルム。それは、どこから見ても完璧なたまご。だけど、その体からは、細くて繊細な手足が伸び、何とも言えない目鼻口の表情が浮かびあがっている。そして言うのです。
「やあ、こんにちは。わたしはたまご。
今から、わたしのはなしをするからね。」
一目で心を掴まれてしまった読者に向かって、たまごは、自分が目を覚ました瞬間のことから、はじめて歩き、はじめて話をした時の事を語ります。そして、マシュマロに出会い、巻き込みながら、一緒にキッチンの台を降り、リビングにまで足を運ぶ話へと続きます。
注目の絵本作家、しおたにまみこさんの初めての絵童話。その独特な感性は、絵だけではなく、思考回路にあるのでは……と、改めて驚かずにはいられません。動くこと、話すこと、伝えること、当たり前だと思っていたことに光を当て、会話の中では胸がすくようなことを言い放ち、じっくり考えることで身体のコンディションを整えていく。収録されている3つのお話は、どこを切り取っても不思議で面白く、刺激にあふれているのです。
年齢を問わず、一話ずつゆっくりと。たまご哲学やマシュマロ哲学、味わってみてくださいね。私は「帽子に誰も気が付かなかった話」に大賛同ですね。
この書籍を作った人
1987年、千葉県生まれ。女子美術大学工芸学科卒業。背景美術制作会社勤務を経て、絵本作家となる。はじめて制作した絵本『やねうらおばけ』が、2014年第15回ピンポイント絵本コンペ優秀賞を受賞。繊細な鉛筆画で描き出す独特の世界が、読者を引きつける。作品に『そらからきたこいし』『やねうらべやのおばけ』(ともに偕成社)などがある。東京都在住。
出版社からの内容紹介
ももっち、ヤドカリ みたいだな!
かずまくん、なんで そんなに かるそうなの?
ももは忘れ物をしたくなくて、教科書やノートを全部ランドセルに入れました。翌朝、ももは両手に荷物を持ち、ヤドカリみたいと、かずま君に言われます。かずま君は全部学校に置いてあるんだって。そんなのずるいよ!
この書籍を作った人
1971年、大阪府生まれ。イラストレーター。絵本や書籍の挿画などを手がける。主な絵本に、『希望の牧場』(作:森絵都)、『パパのしごとはわるものです』(作:板橋雅弘)、『悪い本』(すべて岩崎書店)、『はるとあき』(作:斉藤倫 うきまる/ 小学館)、『星につたえて』(文:安東 みきえ/アリス館)、挿画に、「雨ふる本屋」シリーズ(作: 日向理恵子/童心社)などがある。
出版社からの内容紹介
どんな ともだち できるかな?
ポケットモンスター公式ベビーブランド「モンポケ」から待望の初絵本が登場!
小さな舟で旅をするピカチュウが見つけたのは、たくさんのポケモンたちが住む「もんぽけじま」。島の中を歩きまわる中で、ピカチュウはかけがえのないともだちと出会います。いったい、どんなともだちができるのでしょう?
みんなで、もんぽけじまの世界を冒険しましょう!
cPokemon cNintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
ポケットモンスター、ポケモン、Pokemonは、任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。
【編集担当からのおすすめ情報】
絵本を手がけたのは、「いつつごうさぎ」シリーズや『たからもののあなた』(すべて岩崎書店)で知られる絵本作家のまつおりかこさん。ご自身も大のポケモン好きということもあり、ポケモンたちを魅力たっぷりに描いていただきました。
また、特設サイトでは著者インタビューやプレゼントキャンペーンなど、特別コンテンツを配信中!こちらもぜひお楽しみください。
この書籍を作った人
1989年大分県生まれ。東京都育ち。女子美術大学版画コース卒業。見る人の気持ちをあたたかくする絵を描く。喜怒哀楽の表情が豊かな動物が特長。作品に『あめのひえんそく』(岩崎書店)、『おふろだいすき! しろくまきょうだい』(教育画劇)、『いっしょにあそぼう いない いない ばあ!』『ねんねのじかん ねてるこ だあれ?』(共に永岡書店)がある。
出版社からの内容紹介
世界中で愛されている「クマのプーさん」。あのプーさんにはモデルがいました。カナダの森で生まれた子グマが、一人の獣医師と出会い、カナダ軍のマスコットになって、大西洋をわたることになるのです。戦地に連れていくと危険だと判断した獣医師によってロンドンの動物園にあずけられた子グマは、そこで人気者になり、A・A・ミルンの息子、クリストファー・ロビンに出会います。
獣医師の曾孫にあたる作者が、真実をもとに描く物語。巻末には、当時の貴重な写真や資料がおさめられています。
この書籍を作った人
オーストラリア生まれ、ニューヨーク在住。絵本作家。絵本、児童書のさし絵を数多く手がける。『プーさんと であった日 世界でいちばん ゆうめいなクマのほんとうにあったお話』、『おーい、こちら灯台』(ともに評論社)で、コールデコット賞を2度受賞。そのほかの作品に『とびきりおいしいデザート』(文:エミリー・ジェンキンス、あすなろ書房)、『あかちゃんの木』(評論社)、『地球のことをおしえてあげる』(鈴木出版)などがある。
出版社からの内容紹介
青森県八戸市の郷土芸能「えんぶり」のえびす舞の踊り手に抜擢された太一。クラスでは明るいおちゃらけキャラを演じているがその心は複雑。「王子」と呼ばれ女子から人気の高い、大路優希とふたりでえびす舞の練習をするなかでたがいの気持ちをぶつけ合う。キャラをあっさり捨てる優希、キャラにしがみつく太一……最後にふたりがつかんだものとは?
出版社からの内容紹介
おじいちゃんが結婚することになった!
ママと同じくらいの年の人と!
結婚式に行きたくてたまらないサラは、
大反対のママと、おじいちゃんの婚約者を引き合わせて
仲よくしてもらおうと計画するのですが、
まさかの展開に!
素直になれないおとなたちと、9歳のサラがまきおこす
メキシコからやってきたファミリーコメディ。
まえにママに、いつもこわい顔をしてる男子がクラスにいて感じがわるいって、話したことがある。そしたら、生まれつきそういう顔なのかもしれないし、なにかわけがあるのかもしれないから、かってに決めつけるのはよくないっていったのはママだ。
なのに、いまは会いもしないでおじいちゃんのカノジョのことをわるくいってる。よっぽど口ごたえしたくなったけど、「思慮深い」ほうのわたしが、だまってなさいって心のなかでささやいた。(本文より)
この書籍を作った人
物語を内容とする画像表現について幅広く関心を持ち、「物語と表現手法の関係」を重視しながら作品を最も魅力的にする方法を考えながら、作品制作・研究・指導に取り組んでいる。12年、マンガ『Sunny Sunny Ann!』でデビューすると、第17回「手塚治虫文化賞 新生賞」を受賞。14年に発表した『ハウアーユー?』は、第19回「文化庁メディア芸術祭 審査委員会推薦作品」に選出された。18年には、フランスで開催され「マンガ界におけるカンヌ」とも呼ばれる「アングレーム国際漫画祭」の公式セレクションに『Sunny Sunny Ann!』が選ばれている。
出版社からの内容紹介
ひまりは、やりたいことがあると夢中で突っ走る元気な女の子。
じっとしていられなくて、わすれもの一番、ケアレスミス一番、ケンカっぱやいの一番だけど、明るくて、みんなから愛されていた。
ところが、六年生になった途端、まじめな担任・安部深雪先生とそりが合わず、しかられてばかり。
ついには、「ティッシュ万札事件」が起こった。
ひまりのポケットティッシュに、なぞの一万円札が入っていて、大さわぎになってしまったんだ!
親友の真由が心配していたら、ひまりはしだいに元気を取りもどした。
そして、「見て見て!」といいながら、ひまりがてわたしてくれたのが、「ひまりのすてき時間割」。
ひまりが、「すてき」を目指して試行錯誤する毎日をつづったノートだった。
ひまりはどんな思いを抱えているんだろう? 元気になった理由は何だろう? 朝のおまじない? ただいまのおまじない? 夜のおまじない? 真由が、気になって「ひまりのすてき時間割」を読み進めていくと……。
著者は、小児科医の井嶋敦子さん。医師ならでの専門的な知見を踏まえて、真摯に、前向きに、「ADHD」と向き合う一冊です。
本作は、「ADHDやASDはグラデーションのようにつながっている」といった多角的な見方に基づきながら、
向き合い方にもふれており、誰にとっても示唆に富む内容となっています。