かむもかまぬも神だのみ めちゃヘンな早口ことば(小学館集英社プロダクション)
これ、言える? 言えたらヒーロー! みんなで遊べる! 一瞬で噛んじゃうヘンテコ早口ことば!
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かむもかまぬも神だのみ めちゃヘンな早口ことば(小学館集英社プロダクション)
これ、言える? 言えたらヒーロー! みんなで遊べる! 一瞬で噛んじゃうヘンテコ早口ことば!
絵本紹介
2022.01.31
2月14日はバレンタインデー!
お友だちや家族、そして大好きなあの人に、チョコレートを贈りたいと考えている人も多いのではないでしょうか。チョコレートの他になにかもうひとつ、心に残るプレゼントをあげたいなと考えている方にぴったりの、出版社いちおしバレンタインギフト向け絵本を集めてみました!
チョコレートにまつわるおはなし、素敵な友情のおはなし、心の中にある子どもへの愛情を温かい言葉でつづったもの、それからロマンチックな恋のおはなし。「あの人は、どんな風に読んでくれるかな?」そんな風に、相手を思い浮かべながら、本選びを楽しんでみてください。ひとりで本を選んでいる時間から、愛があふれちゃいます!
出版社からの内容紹介
いたずらっこで好奇心が旺盛なシマリスくん。引っ込み思案で慎重、でも心優しいキタリスくん。ある日、ふたりは森で木の実を拾っている、お兄さんに出会います。お兄さんは街でチョコレートのお店をやっている職人さんでした。
シマリスくんとキタリスくんは、お兄さんと一緒に、木の実を拾うお手伝いをしたお礼として、チョコレートを1箱もらいます。一粒食べたチョコレートの美味しさったら…!「ぼく、お花畑にいるみたいな気分…」「ぼくは、お日様の下でお昼寝しているみたいな気分だぁ」。
ふたりは、大事なチョコレートの箱をおうちに持ち帰る途中、泣いている動物や、困っている動物、勇気が出せずにもじもじしている動物にチョコレートを一粒ずつあげてゆきます。
小さなチョコレートの粒が、魔法のように森のみんなを笑顔にすると知ったふたりは、勇気を出して、街のお兄さんのところへ、チョコレートづくりを教えてもらいに出かけました!
この書籍を作った人
東京生まれ。絵本作家、漫画家。絵本に、「おおきなクマさんとちいさなヤマネくん」シリーズをはじめ、『ミミちゃんのぬいぐるみ』(以上福音館書店)、『おひるねネコさん』(佼成出版社)、『ぎょうれつのできるパンやさん』『むしのかくれんぼ いないよいないよいませんよ』(以上教育画劇)、『イノザブロウとあたらしいおともだち』(PHP研究所)、『のねずみチッチ』(のら書店)などがある。
出版社からの内容紹介
おかしづくりがだいすきなうさぎのポポ。お友だちがやってきたら、おかしをつくっておもてなしします。使うのは、季節のくだものや木の実に野菜。レモンパイ、サクランボのチーズケーキ、海の上でアイスクリームなど、ポポのおかしはおどろきがいっぱい。そして、いつも楽しんでいるみんなは、ポポにあるものをおかえししします! 12か月のお話とお菓子が登場する絵本。webや雑誌で人気のパティシエ、メリリルのレシピつき!
洋菓子店勤務を経てフランスにて製菓を学ぶ。季節のお菓子やオーダーメイドのお菓子を制作。絵本や雑誌のレシピ制作を数多く手がけており、企業や作家からの依頼も多数。
『推しにささげるスイーツレシピ』より
この書籍を作った人
神奈川在住イラストレーター。書籍の挿絵のほか、雑貨やぬいぐるみデザイン、広告も手がけるなど幅広い分野で活動中。オリジナル雑貨Bitte Mitte展開中。
出版社からの内容紹介
チョコレート工場にやってきたジョージは、工場の人たちが何をしているのか知りたくてたまりません。中に入って、大好きなバナナ・クリーム入りのチョコレートを見つけたとたんに、ハプニングが起こります。
この書籍を作った人
ハンス・アウグスト・レイ(1898-1977)マーガレット・レイ(1906-1996)ハンスはドイツのハンブルクに生まれ、幼い頃から、絵を描くことと動物が大好きでした。マーガレットも同じ町の生まれ。ともにドイツ系ユダヤ人の家庭で、家族同士の交流もありました。ハンスは第一次大戦中、ドイツ軍の兵士として従軍。戦後は大学で哲学や医学、外国語を学びますが、1924年、深刻な経済不況のためブラジルのリオデジャネイロに渡り、親戚の会社で働きはじめます。 マーガレットは美術学校を卒業後、写真家になりますが、ヒトラーが政権を握ると、ドイツを去ってブラジルへ渡り、1935年にハンスと再会します。ふたりは広告代理店をはじめ、まもなく結婚。新婚旅行先のヨーロッパでパリが気に入り、そのまま住み着きます。そして、ある雑誌の載ったハンスのユーモラスなキリンの絵がきっかけで、最初の絵本『きりんのセシリーと9ひきのさるたち』が誕生します。ふたりは、そのなかに登場する知りたがりやのこざるを主人公にしたお話を作りはじめます。第二次世界大戦がはじまり、1940年6月、ついにナチス・ドイツ軍がフランスに侵攻してきたとき、ふたりはその絵本の原稿とわずかな荷物だけを持ってパリを脱出、4か月かけてアメリカのニューヨークへたどり着きます。おさるのジョージの最初の絵本が出版されたのはその翌年でした。以来、ハンスとマーガレットは共同で、ジョージやその他の楽しい絵本をつぎつぎと生みだしました。
出版社からの内容紹介
原料のカカオ豆がチョコレートになるまでを追いかけた楽しい写真絵本。カカオ豆を自家焙煎するところからチョコレートができるまでを手がける工房を取材。
みどころ
「ヨーロッパ最後の秘境」と呼ばれているジョージア(旧グルジア)からやってきた、「自分とは何か」というアイデンティティーのおはなしです。
ある日突然、「自分の一部だと思っていたもの」がなくなったらどうなるのでしょう?
シマウマとうさんの場合は「シマ」でした。「シマ」ウマという名前がついているくらいですから、「シマ」がなくなったらいったい「何者」になるのか。自分がシマウマとうさんだったらと考えると、居ても立ってもいられない、不安な気持ちになってしまいますよね。
不安と焦りから、なんとか「元の自分の姿」を取り戻そうとあれこれ試してみますが、一向に効果がありません。でも、シマウマとうさんは高所恐怖症のキリンさんとの出会い、「新しい自分」を発見することに――
この物語からは、どんな変化が訪れても「丸ごとの自分を愛そう」というメッセージが強く伝わってきます。
環境の変化などにより、これまでに積み上げてきた「自分らしさ」を喪失したように感じることを、「アイデンティティー・クライシス」といいます。親の都合で転校し、誰も顔見知りがいない生活が始まったときの不安感、がんばって勉強したのに試験に落ちた時の喪失感、好きな人に振られてしまった時の絶望感、妊娠・出産そして子育てで、社会から断絶された“別世界”へ迷い込んでしまった感覚。そんな風に、「自分はいったい何者だろう、今まで何をしてたんだろう」と考えこんでしまう瞬間が、人生には幾度もあると思います。そんなときに、シマウマとうさんの生き方が、大きなヒントになるかもしれません。
悩みの部分だけ取り出すと、かなり深刻そう。でも、大らかなシマウマのかあさんとぼうやの振る舞いやとぼけたような表情が心を和ませてくれますし、なによりも、ラストで見せるシマウマとうさんの笑顔にほっと一安心。シマウマとうさんと一緒に、自分を見つける旅に出かけた気分が味わえます。
出版社からの内容紹介
親子のあいだに流れる、しあわせな愛情を、胸いっぱいに。
あなたは、この上なくたいせつな小さな宝物。親子のあいだに流れる、しあわせな愛情を胸いっぱいに伝えられる、おやすみ前の読み聞かせ本、寝かしつけ本として最適な絵本です。アメリカで200万部販売のベストセラー絵本!
出版社からの内容紹介
リスさん、アリにききました。アリさん、アリさん、だれがすき? アリさんにすきといわれて、うふふ。リスさん、はなになりました。こころがはなになりました。内田麟太郎さんの詩的なことばと、南塚直子さんの銅版画による、こころあたたまる作品。
この書籍を作った人
1941年福岡県大牟田市生まれ。個性的な文体で独自の世界を展開。『さかさまライオン』(童心社)で絵本にっぽん大賞、『うそつきのつき』(文渓堂)で小学館児童出版文化賞、『がたごと がたごと』(童心社)で日本絵本賞を受賞。絵本の他にも、読み物、詩集など作品多数。 他の主な作品に「おれたち、ともだち!」シリーズ(偕成社)、『かあさんのこころ』(佼成出版社)、『とってもいいこと』(クレヨンハウス)、『ぽんぽん』(鈴木出版)などがある。
出版社からの内容紹介
冬の寒い日、うっかり灯油をかぶってしまったオーランドーは、こしから下の毛が全部抜け落ちてしましました。落ち込むオーランドーに、妻のグレイスは体の柄そっくりの毛糸のズボンを編みはじめ、子どもたちもお父さんをなんとか励まそうと奮闘します。夫婦や家族の愛にあふれたお話です。
この書籍を作った人
翻訳家・編集者。1974年東京・ 国立市生まれ。祖父はトルストイ文学の翻訳家・北御門二郎。幼少期を熊本で過ごし、 大学卒業後、 児童書出版社に勤務。その後留学を経て、児童書の翻訳に携わる。2004年より、 東京・阿佐ヶ谷で家庭文庫「このあの文庫」を主宰。翻訳作品は『モミの木』『台所のメアリー・ポピンズ』(以上アノ二マ・スタジオ)「テディ ・ ロビンソン」シリーズ、『庭にたねをまこう! 』(以上岩波書店)、『たまごってふしぎ』(講談社)など多数。
みどころ
あかいてぶくろのみぎとひだりは、いつも一緒に出かけます。ちびちゃんの小さな手が冷たくないように、ふっくらふんわり包むのです。
ちびちゃんが雪だるまを作れば、そっと力を合わせて手伝い、夜になればストーブの前に並んで、また明日ちびちゃんのためにふわふわでいてあげることを約束するのです。
ところがある日、ちびちゃんはみぎのてぶくろをなくしてしまいます。通ってきた道を探しまわるのですが、どこにも見当たりません。離れ離れになってしまった、みぎとひだり。今頃どうしているだろうかと、お互いを思うのですが……。
ちびちゃんの手をつつんでいる時も、雪の中で埋もれそうになっている時も、こうさぎやのねずみたちを温めている時も、その存在感を放ち続ける真っ赤なてぶくろ。少しずつほつれていくけれど、決して悲しい気持ちに覆われてしまわないのは、それぞれの場面を丁寧に繊細に、そして温かく描いてくれているからでしょうか。読み終わってみれば、ちびちゃんも、みぎもひだりも、なんだか頼もしく見えてくるのです。
幸せの形はそれぞれ。たくさんの人たちの心を包み込んでくれそうな、素敵なあかいてぶくろのお話です。
この書籍を作った人
山口県生まれ。詩人、絵本作家、作詞家。 ことば、ことばあそびに関する作品も数多く手がける。 おもな絵本に『あかり』(光村教育図書)、『ダジャレーヌちゃん 世界のたび』(303 books)、 『おちゃわんかぞく』(白泉社)、翻訳絵本に『でんごんでーす』『くまさん どこ?』(講談社)、 「ぜったいあけちゃダメッ!」シリーズ(永岡書店)など。 2020年の新刊に『こもれび』(光村教育図書)、『どんなふうに みえるの?』(鈴木出版)、 『みどりのほし』(童心社)がある。 詩のボクシング全国大会で優勝。サンリオ詩とメルヘン特別賞などを受賞。 『ひだまり』(光村教育図書)で産経児童出版文化賞産経新聞社賞を受賞。
この書籍を作った人
大阪府に生まれる。ボローニャ国際絵本原画展2010入選。子どもの世界の繊細な表情をていねいに描く。作品に『ゆめのとびらをひらくとき』(カール・ニューソン作、岩崎書店)、『ハンカチさがし』(森山京作、文溪堂)、『ざしき童のはなし』(宮沢賢治作、ミキハウス)、『しゃっくりくーちゃん』(竹下文子文、白泉社)、『ボタンちゃん』(小川洋子作、PHP研究所)など多数。林 木林との絵本に『あかり』『ひだまり』『こもれび』(光村教育図書)がある。
みどころ
全ページに型抜きのしかけがある、ドイツの絵本作家、ブリッタ・テッケントラップの作品。
詩のような文がしみじみと胸に沁みる、美しい色合いの絵本です。
「ぼくたちは みんな おなじ そらの したで
いきている
ここでも とおくでも」
夜の風景の中で、体を寄せ合うねこたち。
草原のライオン親子。
冷たい氷の上のペンギンたちも…。
みんなひとりぼっちではありません。
「ぼくたちは みんな だれかと であう」
互いに触れあい、山を駆けて遊ぶ。
自由に歌い、飛ぶ。
野原でも海でも、この世界に生きるものたちは、だれかといっしょです。
風景の色彩や、動物の愛らしい表情を味わいながら、絵本をめくってみてください。
同じ空の下で、わたしたちが生きる世界がひろがっていることを想像してみてください。
1ページごとにめくる楽しみと、広い世界を感じられる絵本。
おうちの本棚に加えて、親子で想像をめぐらせる時間を共に味わってほしい一冊です。
この書籍を作った人
ドイツハンブルグ生まれ。ロンドンのセントマーティンズ・カレッジ・オブ・アート、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートで学ぶ。子ども向け絵本および挿絵の分野で活躍しており、絵画展も多数開催されている。共にアーティストである夫、息子と一緒にベルリンで暮らしている。
この書籍を作った人
埼玉県生まれ。詩人、絵本作家。詩集に『ひつじがいっぴき』(フレーベル館)、『五つのエラーをさがせ!』(大日本図書)。創作絵本に『しきしきむら』シリーズ(岩波書店)、『おはようきょうりゅう』(教育画劇)、『ちょろちょろかぞく』シリーズ(理論社)、『はたらくんジャー』(フレーベル館)、『からだのなかでドゥンドゥンドゥン』(福音館書店)、『なになになあに?』(フレーベル館)。絵本の翻訳もてがけ、クリス・ホートン作『どうする ジョージ!』で第62回産経児童出版文化賞翻訳作品賞を受賞。『クマのパディントン』(理論社)、翻訳絵本に『ヨゼフのだいじなコート』(フレーベル館)、『ともだちからともだちへ』(理論社)、『ピッツァぼうや』(セーラー出版)、『ぜったい食べないからね』他多数。
出版社からの内容紹介
ふたりきりで すわっている かえるくんと がまくんは、しんゆうでした。― 日本で誕生してから50年。『ふたりはともだち』『ふたりはいっしょ』『ふたりはいつも』『ふたりはきょうも』4冊の大判合本。贈り物に最適な一冊。
この書籍を作った人
1933年アメリカ ロサンゼルス生まれ。高校卒業後ブルックリンの「プラット・インスティテュート」に入学。本のイラストレーションを学ぶ。ポーランド生まれのアニタ・ローベルと出会い結婚。『わたしの庭のバラの花』など、ローベルが文、アニタが作画を担当した絵本も出版されている。『ふたりはともだち』でコルデコット賞次賞と全米図書賞、『ふたりはいっしょ』でニューベリー賞、『どうぶつものがたり』でコルデコット賞を受賞。20世紀アメリカを代表する絵本作家となる。その他の作品に『ふくろうくん』『おはなしばんざい』(以上文化出版局刊)などがある。1987年ニューヨークの病院で他界。
この書籍を作った人
東京都生まれ。詩集『わがキディ・ランド』で高見順賞、『鶸』で芥川賞、童話『ぽたぽた』で野間児童文芸賞、『イヌのヒロシ』で路傍の石文学賞、評伝『北原白秋』で毎日芸術賞など受賞。他の児童向けの本に『おおやさんはねこ』『星のカンタータ』『ほろびた国の旅』『イトウくん』など、翻訳にアーノルド・ローベル『ふたりはいっしょ』などがある。
出版社からの内容紹介
生まれてきてくれてありがとうを伝える本
あたなが うまれたとき……
あなたが はじめて めを あけたとき……
あなたが はじめて わらったとき……
あなたが はじめて ないたとき……
あたなが はじめて……
ぜんぶ おぼえています
うまれてきてくれて ありがとう
子どもが生まれたときから、初めて笑ったとき、初めて熱を出したとき・・・。子どもの成長過程で感じる母親のとまどいや愛情を素直に表現した絵本。
子どもと一緒に読んでほしい一冊です。
【編集担当からのおすすめ情報】
この絵本は、子どもの成長を見守るお母さんの気持ちを表現しています。育児の一瞬一瞬は一喜一憂の毎日。この本を読み聞かせることで、お子さまが愛情に包まれて成長してきたということを実感し、そんなしあわせな時間を過ごせたことに「ありがとう」とお互いに感じてほしい。成長したお子さまへのプレゼントにもよい一冊です。
出版社からの内容紹介
悲しいハリネズミがいました。針の先まで悲しくて、元気のでる方法は、ひとつだけ。
悲しいカメがいました。こうらの模様まで悲しくて、元気のでる方法は、ひとつだけ。
そんなふたりが出会ったら?
この書籍を作った人
訳書に、アントワネット・ポーティス作『まって』(日本絵本賞翻訳絵本賞:あすなろ書房)など。
みどころ
人が恋におちる瞬間って、本当に突然で、あまりにも何気なさすぎて、でもなんだか納得する。
そんな、古い友人の恋物語を目の前で話してもらっているような錯覚に陥ってしまう、素敵な少年と少女の出会いを描いた絵本を、作家の辻仁成さんが翻訳。星の瞬きのように一瞬で、超新星の爆発のように鮮やかな「少女との出会い」と別れ、そして運命的な再会を、少年のひとり語りという形で訥々と綴っています。
主人公は、宇宙飛行士になりたいという夢を持つ少年ヤコブ。でも、コンビニの経営者である父は、地に足をつけて生きるという信念があるため、ヤコブの夢を認めてくれません。母はヤコブ自身が幸せなことが大事なようですが、一方でこれ以上パパを苛つかせないようにとヤコブを諭し、「月のようにぼーっとしないこと!」と、妹たちの世話をしっかりするように言うのです。
消化できない気持ちを抱えたまま、ヤコブはいつものように妹たちを遊ばせに公園に行き、大好きな宇宙の本を読んでいました。すると本の隙間から、見たこともない綺麗な、赤いサンダルの足が見えたのです! その綺麗な足の女の子が、アイシャでした。
2人の恋を邪魔するものなんて、なんにもないように思うでしょう。
でもヤコブはユダヤ人。アイシャはイスラム教徒。ある夜、アイシャのヒジャブがヤコブの前で外れてしまい、運悪くその場をアイシャの父親に見つかった2人は、二度と会えなくなってしまいます。ヤコブにとって、アイシャに会えないことは、宇宙空間にひとりで放り出された宇宙飛行士の気分でした。
さて、いったい2人はどんな風に再会を果たすのか、それは絵本を読んだときのお楽しみです。
よく「キミは宇宙一キレイだ」なんてキザなせりふがありますが、宇宙と恋愛を結びつけた作品は、さまざまなジャンルに存在しています。しかし本書は宇宙を引き合いに出して愛を叫ぶのではなく、少年の心の中の宇宙を見せることで、少女への愛の大きさや深さを表現しているのが、なんともロマンチック。恋に憧れるお年頃の子どもにも、純粋な気持ちを思い出したいと思う大人にも、その甘やかな感覚がじんわりと染みるでしょう。
カナダ人のジャック・ゴールドスティンは、バンド・デシネ(フランス流コミック)の作家。水彩画のような淡い色調のイラストで、かわいらしいキャラクターと、物語の舞台である労働者階級地区の風景を繊細に描きだしています。特に、アイシャのヒジャブが外れた瞬間はファンタスティック! コミックの良さと絵本の語り口の見事な融合に脱帽です!
出版社からの内容紹介
だれかにあいたくて、なにかにあいたくて、今日も手をのばしている─あなたの心にふれたい気持ちでいっぱいの詩集です。
工藤直子さんと、いまは亡き佐野洋子さんコンビによる、大ロングセラーの詩集。
表題の詩「あいたくて」に、平原綾香さんが曲をつけました!
曲は、2012年2月29日発売の平原綾香最新アルバム『ドキッ!』に
収録。
詩と曲と、どうぞお楽しみください!
この書籍を作った人
1935年、台湾生れ。詩人、童話作家。お茶の水女子大学中国文学科卒業。『てつがくのライオン』(理論社、現在復刊ドットコムより刊行)で日本児童文学者協会新人賞、『ともだちは海のにおい』(理論社)でサンケイ児童出版文化賞受賞、『のはらうたV』で野間児童文芸賞受賞。第27回巌谷小波文芸賞受賞。多くの詩集、エッセイ、絵本を出版し、絵本の翻訳も多く手掛けている。
この書籍を作った人
1938年中国 北京生まれ。武蔵野美術大学デザイン科卒。「おじさんのかさ」(講談社刊)でサンケイ児童出版文化賞推薦賞を、「わたしのぼうし」(ポプラ社刊)で講談社出版文化賞部門賞を受賞。「だってだってのおばあさん」(フレーベル館刊)などの作品がある。代表作「100万回生きたねこ」は、子どもから大人まで世代を超えて読まれているロングセラーとなっている。