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このあと どうしちゃおう |
作品情報
発行日: 2016年04月22日
257mm×205mm 上製 32ページ |
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▼ 絵本とあわせて欲しい♪マスキングテープやトートバッグ、付箋など。
おじいちゃんを亡くしたばかりの男の子。 しんだおじいちゃんがかいた「このあと どうしちゃおう」ノートがでてきた。「じぶんが しょうらい しんだら どうなりたいか」が、かいてある。「うまれかわったらなりたいもの」「こんなかみさまにいてほしい」......なんだかおじいちゃん、たのしそう。でも、もしかしたらぎゃくだったのかもしれない。ぼくだったら、どうしちゃおうかな。いま、いきているあいだに、かんがえてみよう!
「死」を考えることで、「生」を考えたい。主人公の少年は亡くなったおじいちゃんの部屋で、おじいちゃんが死後について考えた「ノート」を発見します。 おじいちゃんが死後に行く予定の天国は、 それはそれは楽しそうな場所。 でも、私たちが考える天国(=花園や楽園)とはちょっと違う。 そこはヨシタケシンスケさん。 想像をはるかに超えた俗っぽさ。 そして、子どもが考えそうな低レベルな発想。 かなりおちゃめなおじいさんです。 自分の死後に家族にやってほしいことや、 嫌いなあいつが行く地獄はこんなところ。 も、予想外のおもしろさ。 おじいちゃんは死ぬのが楽しみだったのかなと思えるほどです。 でも、少年は、はたと気が付きます。 死ぬのが怖くて、こんな楽しい天国を想像したのかな。 孤独に死を迎えるおじいちゃんを想像し、 ちょっと寂しい気持ちになります。 そして主人公もおじいちゃんのように、 死後のことを考えようとノートを購入しますが。 ふと、気が付きます。死んだ後のことより、 今したいことがたくさんあるってことに。 死を考えることで、生を改めて考えることができる、素敵なラスト。 死を理解できる年頃のお子さんに(小学校中学年以降でしょうか)オススメします。 6歳の息子も楽しく読みました。 でも、きちんと理解できていない模様。 息子が中学年くらいになったら購入したいと思います。 何世代もが同居していた昔と違い、 今は子どもが死を考えることのない時代だと言われています。 ある程度の年齢に達したら、 時々は、死について考える機会を与えたいと思うのです。 死を考えることは、生を考えることに等しいと思うからです。 そして、死を考えることのできる絵本において、 かつてこんなに笑える本はなかったと思います。 革命的な絵本です。 久しぶりに素敵な絵本に出会えました。 (Tamiさん 40代・ママ 男の子6歳) |
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