
いくら世間で名作だ文豪だと言われていたって、 つまらない時はつまらない、と言っていいのである。
真の名作文学がわかる対談集
『 雪国 』 『 金閣寺 』 『 グレート・ギャツビー 』 『 蓼喰う虫 』 『 ボヴァリー夫人 』 『 アンナ・カレーニナ 』 『 罪と罰 』 『 カラマーゾフの兄弟 』 …は本当にそんなにすごいのか?
[ 第一章 ] 『 金閣寺 』 『 仮面の告白 』 三島由紀夫 「 楢山節考」 深沢七郎
[ 第二章 ] 『 グレート・ギャツビー 』 F・スコット・フィッツジェラルド 『 欲望という名の電車 』 テネシー・ウィリアムズ 『 ロリータ 』 ウラジーミル・ナボコフ
[ 第三章 ] 『 雪国 』 川端康成 『 鍵 』 『 瘋癲老人日記 』 『 蓼喰う虫 』 谷崎潤一郎
[ 第四章 ] 『 ボヴァリー夫人 』 フローベール 『 アンナ・カレーニナ 』 トルストイ 「 かわいい女 」 「 犬を連れた奥さん 」 チェーホフ
[ 第五章 ] 『 カラマーゾフの兄弟 』 『 罪と罰 』 ドストエフスキー
◆ 著者について 小谷野 敦(こやの・あつし) 1962年茨城県生まれ、埼玉県育ち。東京大学文学部英文科卒。同大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了、学術博士。 大阪大学助教授、東大非常勤講師などを経て、作家・比較文学者。2002年に『聖母のいない国』(青土社)でサントリー学芸賞受賞。 著書に『谷崎潤一郎伝』『川端康成伝』(以上、中央公論新社)、『馬琴綺伝』(河出書房新社)、『江藤淳と大江健三郎』(筑摩書房)、 『芥川賞の偏差値』(二見書房)、『東十条の女』(幻戯書房)、『とちおとめのババロア』『弁慶役者 七代目幸四郎』(以上、青土社)など多数。
小池 昌代(こいけ・まさよ) 1959年東京・深川生まれ。詩人・小説家。津田塾大学卒業。 主な詩集に『永遠に来ないバス』(現代詩花椿賞)、『もっとも官能的な部屋』(高見順賞)、『夜明け前十分』、『ババ、バサラ、サラバ』(小野十三郎賞)、『コルカタ』(萩原朔太郎賞)、『野笑 Noemi』、『赤牛と質量』。 小説集には『感光生活』、『タタド』(表題作で川端康成文学賞)、『たまもの』(泉鏡花賞)、『幼年 水の町』など多数。主なエッセイ集に『屋上への誘惑』(講談社エッセイ賞)、アンソロジー詩集に『通勤電車でよむ詩集』『恋愛詩集』『おめでとう』などがある。
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