木は何を見てきたの？

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作品情報発行日： 2021年03月30日 ISBN： 9784759821482 出版社のおすすめ年齢：低学年～ 32ページ

ハンターが森の中でシカを追いかけた時。農地のために木が切りたおされた時。産業革命の間に出現したスモッグや工場。丘の上にあるナラの木が見てきた、何百年にもわたって周りの環境が変化する様子を静かに描いた物語。

どんぐりの生命力と、木の見てきた街と

千年も育つことのできるナラ木が、育つ間に目まぐるしく社会は変わって、現在があります。
そう考えると、木の忍耐と何事も受容してきた壮大さに、今さらながらに圧倒されます。
私の住んでいる場所には、貝塚があり古墳跡があり、国府跡があります。城跡があり、軍隊遺構があり、家々も様々に変様していきます。
どんぐり拾いに夢中になる子どもたちに、もっとこの土地を知ってほしく思いました。
そして、どんぐりから芽が出始めているのを見ると。子どもたちにたくましく成長して欲しいとも思いました。
木はいろんな事を教えてくれます。
（ヒラＰ２１さん　60代・その他の方　）