
工藤ノリコさんの大人気シリーズ「ノラネコぐんだん」。これまで、空のたびや汽車のたびにも出かけたことのあるノラネコたちですが、今回はうみのたび! 絵本誕生10周年の節目に、ちょうど10作目という記念すべき作品です。
豪華クルーズ船「わんわん号」の出港を、ノラネコぐんだんが間近でみています。 「ニャー、うみのたびおもしろそう」 「ニャー、いってみたいねうみのたび」 これをこうしてこうすれば…ということで、ちゃっかり船に乗り込んだノラネコぐんだん。早速うみのたびを満喫しています。
「チューチューチュー」 そこへやってきた、なぞの海賊たち。何やらわけがあって、乗り込んできたようですが……。そこからは予想を超えた、ダイナミックな展開が待っています。「こんなことをしていいのかな?」と今回ばかりはぐんだんも不安になったようですが、ドッカーンからの反省というお馴染みのパターンはやっぱり外せませんね。
今回のおはなしは、夕方のシーンから始まり、夜になり、そしてまた朝が来ます。美しい夕焼けの空から、キラキラと月や星が瞬く夜空となり、やがて朝日が降り注ぐ。時間の経過と共に、変化していく光の美しさを存分に堪能できます。いっしょに旅に出ているような充実感が得られますよ。
それにしても、ノラネコぐんだんの器用なこと! ぜひあと片付けのラストシーンをじっくり見てください。のこぎりはお手のもの。窓枠を外して、溶接までしています。そこにある材料で、ここまでできちゃうなんて?! 恐るべし、ノラネコぐんだん。あっぱれ、ノラネコぐんだんです。
(出合聡美 絵本ナビライター)

「ニャー、うみのたび おもしろそう」。 ノラネコたちがいつもより間近で覗いているのは、出港直前の豪華クルーズ船。 大ヒット絵本シリーズの誕生10周年・10作目にあたる本作は、海が舞台のスペクタクル・ファンタジー! にぎやかな船の旅と、毎度おなじみのあのシーン(今回はこうきたか!)をお楽しみください♪ 2022年11月刊

飽きない
ノラネコぐんだんシリーズは、どのシリーズもおもしろいので、人気があるのも納得の絵本です。
ノラネコぐんだんたちが、どんな企みをして、お話が進んでいくのか、いつもワクワクしながら読んでいます。
今回はタコだと思っていた生き物が、実は宇宙人だったというストーリーには驚きでしたが、飽きないおもしろさがあって、オススメです。 (ちびっこおばちゃまさん 40代・その他の方 男の子5歳)
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