
ある寒い日の朝、メルシーはおばあちゃんからお手紙をもらいました。 とてもすてきなお手紙だったので、自分も「すてきなおへんじ」を送りたいと考えたメルシーは、お友達にどんなお返事がいいか聞いてみることに。 みんなから出たアイディアは、どれもすてきなものばかり。メルシーは、みんなが一生懸命考えてくれたことがうれしくて、心が温かくなりました。 そこで、はっとひらめいたメルシー。さっそく文房具屋さんに行って、お返事を書くための便せんとインクと封筒を選びます。
ふと、自分も子どもの頃に友達と文通していたことを思い出しました。どのペンでどんなことを書こうかと、いつもわくわくしていたあの頃。 メールやSNSで手軽にやり取りできるようになった便利な時代ではありますが、たまにはしまい込んだままのレターセットを引っ張り出して手紙を書いてみるのもいいなあと思ったり。 1通の手紙のために、たくさん考えたり悩んだりしているメルシーたちを見ていると、手紙はただの連絡手段ではなく、心のこもった贈り物なんだなと感じるのでした。
(近野明日花 絵本ナビライター)

ねこのメルシーのお家に、おばあちゃんから、お手紙が届きました。 なんてすてきなお手紙なんだろう!ぼくも『すてきなおへんじ』を書かなくっちゃ! でも『すてきなおへんじ』って、なんだろう? お手紙のあたたかさを感じる1冊。

手紙!
ぬまのうまきさんのファンになったので、こちらも読んでみました。素敵な手紙をもらい、素敵な返事をおくりたいと思うメルシー。手紙のあたたかみを改めて思うお話で、久々に、便箋などもじっくり選んで心をこめて手紙を書いてみたいと思いました。かわいい絵も素敵で、心あたたまる、やさしい絵本でした。 (あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )
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