ぴこん！ と立ったかわいいお耳。
もふもふして、やわらかそうな毛並み。
お鼻をひくひくさせながら、つぶらな瞳で見つめられたら、もう虜！
絵本の中のうさぎたちに向かって話しかけたくなっちゃいます。

寝っ転がったり、毛繕いをしたりする、伸び伸びとしたうさぎの姿を写真に収めたのは、「生きものカメラマン」として親しまれている松橋利光さん。江の島水族館で飼育員として働いている時に、訪れるお客さんのためにガイド用の飼育動物の写真を撮るようになったことがきっかけで、生きものの写真を撮るようになったそうです。うさぎが跳んだり跳ねたりして元気に遊ぶ姿と、「くんくん」、「ぴくぴく」といったオノマトペが合わさって、今にもうさぎが動き出しそうな写真がいっぱい！

私もうさぎを飼っていましたが、ずっと一緒にいるからこそ見せてくれるうさぎの行動や表情が、全部載っているといっても過言ではありません。特におすすめは、お祈りをしているように見える顔のお手入れから、耳をかきかきして、ツメをかじかじする毛繕い。丁寧に身だしなみを整えた後は、寝っ転がってデローンと身体を伸ばすという流れも、思い出に残っているうさぎの姿そのまま。うさぎを飼っている人も飼っていない人も癒される一冊です。

（中村美奈子  絵本ナビライター）

ずらっとならんだ、かわい?い、うさぎたち。いろんな耳、ふっかふかの体、鼻をひくひく、顔をごしごし…いろんな形や動きを写真で紹介。最後には、遊びつかれて、こっくりこっくり寝てしまいます。うさぎとお話するような絵本。

いやされる！